「七五三」を迎える
子どもたちの成長を
皆の真心で祝福しよう。
広布の庭で育む思い出が
未来を支える力となる。
法華経題目抄 P942
『問うて云く題目計りを唱うる証文これありや、答えて云く妙法華経の第八に云く「法華の名を受持せん者福量る可からず」正法華経に云く「若し此の経を聞いて名号を宣持せば徳量る可からず」添品法華経に云く「法華の名を受持せん者福量る可からず」等云云、此等の文は題目計りを唱うる福計るべからずとみへぬ』
【通解】
問うて言う。仏道修行として、題目だけを唱えるという証文はあるのか。答えて言う。羅什三蔵の訳した妙法華経の第八陀羅尼品にいわく「法華経の名を受持する者の福は量り知ることができない」と、また竺法護の訳した正法華経の総持品に「若しこの法華経を聞いて名号を宣持するならば、その功徳は量ることができないほどである」と、また闡那崛多と達磨笈多の共訳である添品法華経の陀羅尼品に「法華経の名を受持する者のその福は量ることができない」等と、述べている。これらの経文には唯法華経だけを信じて題目ばかりを唱える福は計ることができないと説かれている。
名字の言 「御書根本」が学会の伝統 2020年11月15日
教学を学ぼうと集い合った、埼玉の壮年の会合でのこと。多くのメンバーの御書に、書き込みなどの長年にわたる研さんの跡があった。ある壮年の御書には、しおりのように挟み込んだ紙が。見せてもらうと、昭和40年代の行事の入場整理券。信心一筋の貫禄を感じた▼「池田華陽会御書30編」の読了に初めて挑戦し、達成した女子部員。新しい御書を手に御文を拝読するものの、難しくてなかなか進まない。そこで、父親と一緒に研さんすることに▼読み進めていると、「この御文、小学生の時、座談会で拝読するために、お母さんと猛練習した」など、懐かしい話に花が咲くことも。毎晩、取り組む中で、父から娘へ信心を伝える機会になったという▼「各各師子王の心を取り出して」(御書1190ページ)、「師檀となる事は三世の契り」(同1070ページ)など、先師・牧口先生は、御書のさまざまな箇所に線を引かれ、書き込みもされている。日蓮大聖人の仰せを身をもって拝し、「不惜身命」「死身弘法」の生涯を貫かれた▼学会の伝統は「御書根本」だ。その精神は今、世界に広がる。いよいよ創立90周年の「11・18」。「御書根本」の原点に立ち返り、今一重の深き決意で、明「希望・勝利の年」へ新たな前進を開始したい。(道)
寸鉄 2020年11月15日
「南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」御書。何があろうと題目、題目
地域部の日。今こそ友好の対話で共助の絆強く。創価の全権大使の出番!
長崎支部結成の日。平和の連帯を広げる時は今!生命尊厳の大哲理を拡大
陰の人が一番偉いのだ—詩人。各地で11・18記念表彰。功労の同志に感謝
脳のやる気を活性化させるのはまず始めること—精神科医。日々、一歩前へ
〈社説〉 2020・11・15 きょう「家族の日」
◇互いに尊重し成長しゆく家庭を
コロナ禍で家族と過ごす時間が増え、その大切さがクローズアップされた。5〜6月の内閣府調査では「家族の重要性を、より意識するようになった」との回答が5割に上り、増えた家族との時間を保ちたいと望む人は8割を超えた。
目下、社会現象となったアニメ「鬼滅の刃」。家族を鬼に殺され、唯一残った妹まで鬼にされた主人公が、妹のために戦うストーリーだが、随所に描かれた家族愛も深い共感を呼んでいる。
きょう15日は「家族の日」。生命を次代に伝え育んでいくことや、子育てを支える家族と地域の大切さを再認識するため、2007年に設けられた記念日だ。改めて家族に日頃の感謝を伝えたり、子育て中の友人家族へエールを送ったりして、絆を強める機会としたい。
近年、家族のかたちや在り方が見直され、血縁や婚姻以外の多様な関係を認める方向で制度改正が進んでいる。世界各地を見れば、家族のありようは千差万別で、家族社会学では普遍的な家族の定義は困難とする主張が有力とされる。
定義がどうあれ、仏法の視点から、家族は三世の宿縁で結ばれた、かけがえのない存在だ。その絆は幾多の苦難を越えて鍛えられ、強固なものとなろう。
7人きょうだいで育った都内の婦人部員。内装業の父が仕事で負債を抱え、一家に試練が訪れた。短大を中退し家計を支えるも、酒に逃げた父は子どもの金まで家捜しする始末。張り詰めた心の糸が切れ、御本尊に向かう気力も失った。そんな折、思いがけず本部幹部会のメイン会場へ。池田先生は入場するや、女子部の友に「お父さんを大切に!」と呼び掛けた。"諦めず信心を貫けば、必ず家族を幸福にできる"との渾身の激励に再び発心。やがて父は十数年ぶりに地区座談会に参加し、和楽の家庭が戻った。彼女は今、後継の育成に全力を注ぐ。
大切なのは、信仰を持った一人が一家の太陽と輝き、家族を照らすことだ。互いの性格や長所・短所も知り尽くし、うわべを繕っても通用しない、その家族から"さすがだね!"と称賛される自分自身へ成長することが重要だ。家族が未入会であれば、なおさらである。
創価学会永遠の五指針の第一は「一家和楽の信心」。最も身近な家庭こそ、仏法が目指す宿命転換と人間革命の舞台だ。池田先生は「地域や社会の繁栄といっても、その基盤はどこまでも家族や家庭にある。家庭という最小単位において、一人一人が互いに尊重し、励まし合い、成長して、調和の世界を築いていくことが平和の起点です」と励ましを送る。
さあ、共々に"成長家族"の日記をつづっていこうではないか。
☆心に御書を 第88回 わが家の後継こそ「宝」
〈御文〉
『女子一人・男子一人・たとへば天には日月のごとく・地には東西にかたどれり、鳥の二つのはね・車の二つのわなり』(上野殿御返事、1566ページ)
〈通解〉
(あなた<南条時光>は)女子1人、男子1人の子持ちである。たとえば天には日月、地には東西があるように、また鳥に二つの羽、車に両輪があるようなものである。
〈池田先生が贈る指針〉
御本仏は、門下の子女の誕生と健やかな成長を心から喜ばれた。
どの子も、かけがえのない、人類の希望である。「七五三」も、伸びゆく宝の命を愛で、健康と幸福を皆で祈る節としたい。
21世紀の世界広布を担い立つ、不思議な宿縁と福運の"未来からの使者"たちだ。創立100周年へ、共に学び、共々に向上・前進を!