2020年11月16日月曜日

2020.11.16 わが友に贈る

◇今週のことば
創立記念の座談会から
凱歌の100周年へ
「人間革命」の実証を
「地域広布」の前進を
「立正安国」の建設を!
2020年11月16日

諸法実相抄 P1361
『一閻浮提第一の御本尊を信じさせ給へ、あひかまへてあひかまへて信心つよく候て三仏の守護をかうむらせ給うべし』

【通解】
全世界第一の御本尊を信じていきなさい。あいかまえてあいかまえて信心を強くして釈迦仏・多宝仏・十方の諸仏の三仏の守護を受けていきなさい。

名字の言 「10年後の自分」を心に描く 2020年11月16日
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの和田毅投手は、プロに入って3、4年目の頃から、「10年後の自分」を意識したトレーニングを積み重ねてきた▼年齢とともに、以前なら無意識に使えていた細かな筋肉が、動きづらくなっているのを感じるという。だが、同年代の選手に比べると、衰えに抗っている自負がある。10年後を意識して、神経系の働きや筋肉の柔軟性などの練習を積極的に行ってきたからだ(『だから僕は練習する』ダイヤモンド社)▼「松坂世代」の選手の多くが引退する中、その世代の一人である和田投手は、プロ18年目の今季も、開幕から先発ローテーションを守り続け、8勝を挙げている。将来を見据えた努力が、こうした成績につながっているのだろう▼未来を「どうなるか」と予測するだけでなく、「こうする」と決めて行動に移す。その明確な意思が、自らの人生を形作っていく。未来は、今の自分自身の一念にある。御書には「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(231ページ)と仰せだ▼池田先生は、学会創立90周年から100周年への10年を「人類の『宿命転換』を、断固として成し遂げていくべき勝負の時」と。大いなる目標へ、挑戦を開始しよう。「10年後の自分」を心に描きながら。(巍)

寸鉄 2020年11月16日
学会員の行動そのものが世界的平和運動なのです—識者。今日も友のため
熊本支部結成の日。拡大こそ火の国の同志の魂。希望・勝利の先駆を頼む
己の地域を盤石に築いた者が勝つ—恩師。心と心結ぶ振る舞いを足元から
詐欺被害、依然と高齢者に多し。銀行カード渡さない等、周囲で注意喚起
国連・国際寛容デー。分断時代に求められる対話の重要性。我らも決意深く

☆明日を照らす テーマ:御供養の精神
御書には、御供養に対する感謝や励ましをつづったお手紙が、数多く収められています。そこには、心温まる師弟の絆が輝いています。
かつて池田先生は、「広宣流布のためにとの誠実な『心』は、誰が称賛しなくても全て御本仏が必ず御照覧です。一切が偉大なる功徳、福運となって自身を荘厳していきます」とつづっています。
今回の「明日を照らす」は、「御供養の精神」をテーマに学んでいきましょう。

◇松野殿御消息
『昔し徳勝童子と申せしをさなき者は土の餅を釈迦仏に供養し奉りて阿育大王と生れて閻浮提の主と成りて結句は仏になる』(御書1380ページ)

◇大切なのは真心
【通解】昔、徳勝童子という幼い者は、土の餅を釈迦仏に供養して、阿育大王と生まれて閻浮提(=全世界)の主となり、最後には仏になったのである。

本抄では、種々の品物の御供養を送られた、松野殿への感謝とともに、末法の法華経の行者に供養する功徳の大きさをつづられています。その末尾で引用されているのが、「徳勝童子」の話です。
当然ながら、土の餅は食べることはできません。しかし、「釈迦仏のため」という真心の供養が、仏法に基づく善政を敷いたアショーカ王(阿育大王)、さらに仏となるような、大きな福徳の因となったのです。
また、本抄に「あなたは人々が日蓮を憎んでいるのに、しかも、いまだ一度もお目にかかったこともないのに、なぜこのようにご信用になるのであろう」(御書1379ページ、通解)とあるように、松野殿は一度も大聖人にお会いしたことがなかったようです。
さらに、大聖人は当時、世間的には権力から迫害されているお立場でした。それでも、"師匠を支えたい"という、松野殿の真心を、大聖人は感嘆をもってたたえられています。
本抄以外にも、「ねんごろの御心ざしは・しなじなのものに・あらはれ候いぬ」(同1529ページ)等、門下から送られた品々に対する、心からの御礼を述べられた御書は数多くあります。大聖人は門下の思いを、全てご存じであったと拝されます。
師を思う弟子の心と、その思いを大切にされる大聖人との心通う交流——"御供養の精神の根本は真心である"と、温かな感動をもって拝することができます。

◇妙密上人御消息
便宜ごとの青鳧五連の御志は日本国の法華経の題目を弘めさせ給ふ人に当れり、国中の諸人・一人・二人・乃至千万億の人・題目を唱うるならば存外に功徳身にあつまらせ給うべし(御書1241ページ)

◇計り知れない功徳が
【通解】便りのたびに送られる青鳧(銭)五連の御供養の志は、日本国に法華経の題目を弘められている人に相当するのである。国中の人々が、一人、二人、そして千万億の人が題目を唱えるならば、思いもかけない功徳が、身に集まるであろう。

不惜身命で法華経を弘通される大聖人を支えようと、妙密上人は、「便宜ごとの」とあるように、便りを送るたびに「青鳧五連」(銭五貫文)の御供養を送っていました。
大聖人はその「志」を、日本中に法華経の題目を弘めることと同じであり、今後、国中の人々が題目を唱えるならば、その功徳が妙密上人の身に集まることは間違いないとたたえられています。"広宣流布の前進を支えよう"という心には、想像できないような無量の功徳があるとの仰せです。
本抄に「須弥山の始めを尋ねれば、一つの塵である。大海の始めは一滴の露である」(御書1237ページ、通解)とあるように、末法の広宣流布は、大聖人ただお一人から始められました。そして、相次ぐ大難の中、「二人・三人・十人・百人・一国・二国・六十六箇国・已に島二にも及びぬらん」(同1241ページ)と、日本中に妙法を弘められました。
大聖人直結の創価学会は、三代会長の大闘争によって、世界192カ国・地域にまで広がりました。今やあらゆる国々で、"師弟の志"を共にする同志が信心に励んでいます。この世界広布の大潮流を支える功徳は計り知れません。
かつてない試練に立ち向かう今こそ、"学会と共に"との心で、社会に希望を広げる前進を開始しましょう。

★池田先生の指導から
日蓮大聖人は、御供養の品々について、農水産物だけでも、数十種もの名前を丁寧に記し残されている。(中略)大聖人にとって、門下がお届けした米は、単なるモノではなかった。
粒々辛苦の結晶を、「民のほねをくだける白米」(御書1390ページ)、「白米は白米にはあらず・すなはち命なり」(同1597ページ)とまで言われた。まさに、お届けした弟子の尊極の生命そのものとして受け取っておられる。(『池田大作全集』第139巻所収、随筆「人間世紀の光」農漁村の春の喜び)
◇ ◆ ◇
法華経への供養とは、妙法と共に生き抜くことです。万物を潤し、本有の生命を輝かせていく妙法を、自分も実践し、他者にも勧めていく。この功徳は日月の光明の如き、無上の価値を生み、尽きることはありません。
ゆえに、現代においても、妙法一筋に、広宣流布のため、社会のために、日々、献身している学会員の功徳は計り知れません。厳たる生命の因果の法則に照らせば、すべての行動が、将来、無量の福徳となって、爛漫と陰徳陽報の花を咲かせていくことは絶対に間違いありません。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第21巻)
◇ ◆ ◇
大聖人をお慕いする門下たちは、大聖人がいらっしゃる佐渡や身延にまで、遠く危険な道のりを歩みぬいていった。そのなかには、幼子を連れた女性もいた。かなりの年配の方もいた。
大聖人のもとにお届けした御供養の品も、一生懸命に節約して用意したものであろう。こうした門下の"広宣流布の志"を、大聖人は心から讃嘆された。"ありがとう、本当にありがとう""こんなところまで、よくきてくださいました"と深い深い感謝の心で包んでいかれたのである。(『池田大作全集』第99巻所収、第55回本部幹部会でのスピーチ)