2020年11月7日土曜日

2020.11.07 わが友に贈る

同志の努力と奮闘を
「仏を敬うが如く」
最大に労い 称えよう!
皆を包む大いなる心に
創価の人間主義は輝く。

白米一俵御書 P1596
『いのちと申す物は一切の財の中に第一の財なり』

【通解】
命というものは一切の宝の中で第一の宝である。

名字の言 雑草を見て感じた仏法の「平等大慧」 2020年11月7日
すっかり肌寒くなった雨上がりの朝。最寄り駅に向かう道で、一本の草に目が留まった。アスファルトの割れ目から懸命に茎を伸ばしている▼いつから生えていたのか。背丈は20センチくらい。緑の葉を雨露にぬらし、秋の日差しに照らされてキラキラと輝いている。ほんの少しの隙間さえあれば命を芽吹く雑草のたくましさに、しばし時間を忘れ、見入ってしまった▼名もなき草が、どんな場所からも命を育むことができるのは、太陽の光と雨の恵みが、相手を選ばず、平等に降り注ぐからこそである。それゆえに仏法では、一切衆生を分け隔てなく成仏させようとする仏の慈悲を、太陽や雨に例えている▼"どうせ自分なんて……""もう仕方がない"と、自分で自分を卑下し、諦めてはいけない。どんな状況にあろうとも、自他共の可能性を信じ抜く限り、妙法によって生命の無限の力が、幸福の未来が、必ず開かれていく。平等大慧の仏法である▼かつて池田先生は「雑草」と題した長編詩を詠んだ。「かれは生きる 羅列して 緑の素肌のままに 強く生きる 秋霜にも慄えず 不撓の意志と 天性のしなやかな反発力をもって かれは愉快に生きぬく」。華やかさはなくとも、懸命に生きる不屈の姿が、いつか誰かの希望となる。(之)

寸鉄 2020年11月7日
「確信のあるところには、おのずから情熱が湧く」恩師。誓願の題目で前へ
東京婦人部の日。本陣の太陽ありて広布は前進。励ましの陽光を地域に!
東京・大田「正義の日」。師弟直結の常勝の人材城を築け!世界の鑑と光れ
きょう立冬。換気、湿度を保つ等、感染予防を励行。寒さ増す今こそ再確認を
森林破壊等が動物由来の感染症招く—報告。人類を守る共生の思潮を拡大

☆ONE GOSHO 撰時抄
◇広布拡大の「一滴」に
間もなく創価学会創立90周年となる「11・18」の佳節を迎える。学会は今日まで、日蓮大聖人に直結し、仏意仏勅の教団として、世界広宣流布を現実の上で進めてきた。今回は、創価三代の師弟に流れ通う「一人立つ」精神を学ぶ。

◇御文
『衆流あつまりて大海となる微塵つもりて須弥山となれり、日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一滞・一微塵のごとし、法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし』(御書288ページ)

◇通解
多くの川の流れが集まって大海となり、小さな塵が積もって須弥山となったのである。
日蓮が法華経を信じ始めたのは、日本国にとっては、一滴の水、一粒の塵のようなものである。やがて、二人、三人、十人、百千万億人と、人々が法華経の題目を唱え伝えていくならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるであろう。

◇背景
本抄は、建治元年(1275年)、日蓮大聖人が身延で著され、駿河国(静岡県中央部)の西山由比(由井)氏に与えられたとされている。
この前年、蒙古が襲来。大聖人が「立正安国論」で予言された他国侵逼難が現実となり、社会が騒然とする中で認められた。題号の「撰時」は、「時を撰ぶ」、すなわち「広宣流布の時として末法を選び取る」との意である。
本抄で大聖人は、末法は法華経の肝心である南無妙法蓮華経が広宣流布する時であることを示され、不惜身命で妙法を弘める大聖人こそ、一閻浮提第一の法華経の行者であり、智人、聖人であることを明かされる。

◇解説
広宣流布の遠大な広がりも、"一人"から始まる——このことを明確に示されているのが今回の拝読御文である。
冒頭で日蓮大聖人は、「川の流れ」や「塵」といった、小さなものがたくさん集まることで、「大海」や「須弥山(世界の中心にある巨大な山)」などの大きな存在が生み出される例えを引かれ、広宣流布も、こうした「一滴の水」「一粒の塵」から始まることを教えられている。
続く御文では、「日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一滞・一微塵のごとし」と仰せになっている。大聖人御自身が、日本において、法華経を弘める最初の「一人」であったことを示された箇所である。
さらに大聖人は「法華経を二人・三人・十人・百千万億人・唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし」と記され、一人の「法華経の行者」から、二人、三人と、多くの人々が題目を唱え、仏法が弘まっていくことを述べられている。
最初に立ち上がった「一人」が、あらゆる大難を勝ち越え、妙法を弘めていくならば、同じ志を持った次の一人、また次の一人へと、必ずつながっていく。そのために大切なのは、新たに立ち上がった一人もまた「唱え伝うる」人となることである。
だからこそ、私たち一人一人が「法華経の行者」であるとの自覚に立ち、自らが唱題を実践するとともに、他者の幸福を願い、弘教に励むことが、何よりも肝要であるといえよう。大聖人はこの御文で、広宣流布の永遠の"方程式"を教えられていると拝することができる。
大聖人の御誓願を継ぎ、現代において世界広宣流布を実現するための、初めの「一滴」「一微塵」となったのが、創価三代の師弟である。
牧口先生・戸田先生の師弟不二の闘争、そして、師の大理想を実現せんとする池田先生の師子奮迅の戦いによって、地涌の連帯は世界192カ国・地域にまで広がった。
「一人立つ」精神で妙法を弘めた三代会長の死身弘法の闘争があり、そしてそれに続く無数の人々の目覚めがあって、大聖人の仏法は世界宗教へと飛翔。今や、広宣流布は世界同時進行の時代を迎えている。
池田先生は次のように語っている。
「あらゆることは、一滴、一微塵から始まるのです。しかし、その一滴、一微塵が確かな存在であれば、同じ志で次の『一人』が立ち上がり、着実に積み重なっていきます」
学会創立90周年の「11・18」を目前に控えた今、各地で活発に行われている「体験談大会」や、一対一の訪問激励など、日頃の学会活動は、まさに広布の「一滴」から次の「一滴」を生み出し、「大海」をつくる運動そのものである。
創価の師弟不二の精神を胸に、今いる場所で広布の潮流を起こしゆく"一人"となる誓願を一段と燃やしたい。