◇今週のことば
「時に感じて此の法門
広宣流布するなり」
地涌の青年群が立った。
みなが「青春」の命で
新たな挑戦と開拓を!
2020年9月28日
佐渡御書 P958
『鉄は炎打てば剣となる賢聖は罵詈して試みるなるべし』
【通解】
鉄は、炎に入れ熱して打てば剣となる。賢人、聖人は罵ってみて真価が試されるものである。
名字の言 万人尊敬の行動を貫いた常不軽菩薩 2020年9月28日
動詞で「〜される」などの受動態を多用すると、文章が弱々しく、まわりくどく、煩雑になる——アメリカの作家スティーヴン・キング氏が指南している。「自信を持ち、能動態でどんどん書き進めていけばいい。それで何も問題はない」と(『書くことについて』田村義進訳、小学館文庫)▼法華経に、常不軽菩薩という名の菩薩が登場する。鳩摩羅什の訳では「常に(人を)軽んじなかった」菩薩。一方、サンスクリット(古代インドの文章語)では、反対に「常に(人から)軽んじられた」の意味だったという▼常不軽は自分がいくら軽蔑されても、人々に「我は深く汝等を敬い、敢えて軽慢せず」と説いた。その行動こそ、人々を「軽んじない」万人尊敬の教えそのものである。常不軽を能動の菩薩として捉えることで、法華経の模範の修行者としての姿が浮き彫りになる▼いかなる分野でも、受け身の姿勢では大事を成し遂げることはできまい。傍観者ではなく、主体者として立ち上がる一念の変革に、人間革命の鍵もある。大切なのは、自ら目標を決めること。そして、達成に向けて祈り、動くことだ▼「創価」には「価値を創造する」との意味が込められている。その名が示す通り、自発能動の生き方を貫いていきたい。(値)
寸鉄 2020年9月28日
人と語るとは結び合うということだ—恩師。分断から調和へ我らの対話で
群馬県婦人部の日。人材王国照らす希望の太陽!地域に励ましの光を益々
「困難が大なれば大なるほど栄光は大なり」哲人。祈り貫き変毒為薬の劇を
高齢者の長期外出自粛で介護リスクは大と。3密避けて体動かす習慣賢く
秋は夏の疲れで食中毒になりやすい時季。手洗い・加熱調理等、予防を徹底
☆第3代会長就任60周年記念 広布史アルバム 第9回 不滅の「九州縦断指導」
◇新しい時代の夜明けを告げよ
〈1990年(平成2年)9月22日、韓国初訪問を終えた池田先生は、福岡空港に到着。九州縦断の激励行を開始した。
先生は福岡、佐賀、熊本を訪問後、29日に鹿児島へ。この時、九州には台風が接近していた。しかし、先生は「青年が待っているから」と、鹿児島行きを断行。到着後、嵐は過ぎ去り、美しい夕焼けが広がった。
翌30日、鹿児島・霧島の九州研修道場(当時)での全国男子青年部幹部会。先生は、九州青年部の奮闘を心からたたえた〉
一番苦労した人こそが、一番成長するし、境涯を大きく開くことができる。それが信心である。また人生の真髄である。いささかの無駄もない。
九州青年部の諸君は、そのことを、自らの雄姿で、きちんと証明してくれた。これからも、いよいよ、日本一、世界一の青年部を築いていっていただきたい。
広布における苦難は、すべてが青春の勲章であり、魂の誇りである。
見栄を張り、はったりや小細工をして、いつまでも心の決まらない青年が、どうして本当の人生を生きることができようか。
世界は今や「民主」と「人間」の時代に向かっているが、まだまだ多くの難問をかかえ、新たな希望の道を模索しつつある。
そのなかにあって、妙法を受持した諸君こそ、時代の夜明けを告げ、世界に人間主義の"新しい朝"をつくりゆく使命の人である。そのことを深く自覚しなくてはならない。
〈11日間の九州縦断指導の最終日となる10月2日、先生は"九州は今の5倍の力を発揮できる。大九州城をつくろう"と。10・2「世界平和の日」30周年という意義深き日に、師が未来を見つめ、万感の期待を寄せた先駆の天地——それが、九州である〉
13年ぶりの佐賀訪問で、池田先生が友と語らう(1990年〈平成2年〉9月24日、佐賀文化会館で)。勤行会では、「ここに見えていない方にもお題目を送りました」と、佐賀の同志一人一人を包み込むように励ました。また、「あの道に また この道に 手を振りし 真心こもる 友らを忘れじ」など3首の和歌を、佐賀の同志に詠み贈った
池田先生は熊本平和会館を初訪問(同年9月27日)。到着して早速、メンバーと記念植樹を。散策しながら、"決して背伸びをする必要はない"など、広布のリーダーの在り方について語り、どこまでも師弟の道を真っすぐに歩んでいく大切さを強調した
「お母さんを大切に」——鹿児島・霧島の九州研修道場(当時)のロビーで、鹿児島と宮崎の未来部の代表を激励する池田先生(同年9月30日)。この日、研修道場には、人形や郷土マップなど、同志の真心の展示物が並んだ。先生は一つ一つを丹念に見学し、友の陰の労苦をたたえた