寒暖差の激しい
季節の変わり目だ。
夏の疲れを取りながら
賢く体調を整えよう。
健康長寿の祈り深く。
崇峻天皇御書 P1173
『中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけりよかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ』
【通解】
「四条金吾は、主君の御ためにも、仏法の御ためにも、世間に対する心がけも立派であった、立派であった」と鎌倉の人々から言われるようになりなさい。
名字の言 少年部員が入院生活の中でうれしかったこと 2020年9月16日
病を完治させた少年部員が「看護師さんたちが優しくてうれしかった」と入院生活を振り返った。母が「お医者さんだって優しかったでしょ?」と聞くと、少年は答えた。「うん。でも先生は病気を診てくれたけど、看護師さんは僕を見てくれた」▼もちろん、母子は適切な治療をした医師に感謝をしている。ただ少年は、寝汗をかいた時、看護師が丁寧に体を拭いてくれたり、「昨日より元気だね」など、いつも前向きな言葉で励ましてくれたりしたことが何よりうれしかったという▼医療に詳しくない人が病を患うと、小さな心配が大きな不安になる場合がある。その時、患者の立場になって"具体的な行動と言葉"で励まされると心が安らぐものだ▼池田先生の指導は常に具体的である。抽象的、観念的なものはない。ある友がしみじみと言っていた。「先生の指導は"天の声"ではなく、悩む私のそばに立ち、『さあ一緒にあの峰を登攀しよう!』と肩をたたかれているような慈愛を感じます」と▼現代は課題解決に必要な知識は十分にあり、以前より容易に手に入れることもできる。だが悩む人が本当に求めているのは、そうした知識だけではあるまい。心の声に耳を澄まし、寄り添って同苦する存在そのものではないだろうか。(城)
寸鉄 2020年9月16日
青年育む学会こそ社会に活力を与える団体—台湾市長。地域の後継と前進
東京・秋川「師弟原点の日」。正義の魂は友の胸に赤々。さあ拡大の歴史を
私は何をなすべきかを常に考えている—科学者。今できる事に全力で挑戦
歩く習慣のある人は幸福度が高いと。友のために動けば心身は益々元気に
台風シーズン。防災地図や非常用品の確認を今。事前の備えが対策の基本
〈社説〉 2020・9・16 国際オゾン層保護デーに思う
◇"なすべきこと"問う生き方を
猛暑がほんの少し和らいで、空も心持ち、高くなってきた。
この空のかなた、上空10〜50キロメートルが成層圏。ここにオゾンの9割が存在する。有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護してくれている立役者だ。
ここで問題。上空のオゾンを全部、地上に集めたとしたら、どれくらいの厚さになるだろうか。
答えは……なんと3ミリメートル(気温0度換算。気象庁ホームページより)。人間を含む地球上の生命が、はかなくも絶妙な自然環境のバランスの中に育まれていることを、痛感せざるを得ない。
わずかな量で生態系を守っている、このオゾン層を破壊してしまうのが、1928年に開発されたフロンだ。人体に毒性がなく不燃性であるフロン類は冷蔵庫などの冷媒、精密部品の洗浄剤、断熱材などの発泡剤、スプレーなどの噴射剤として、爆発的に消費された。だがフロン類は15〜20年かけてオゾン層に到達し、それを壊すことが分かったのだ。
わが国では87年のモントリオール議定書採択を経て、翌88年、世界に先駆けてオゾン層保護法が制定された。その後、オゾン層破壊物質ではない代替フロン等も、地球温暖化に大きく影響することが判明。現在ではフロン排出抑制法、家電リサイクル法等で、製品を廃棄する際のフロン類の回収・適正処理が義務付けられている(環境省ホームページより)。
きょう16日は国際オゾン層保護デー。2000年以降、オゾンホールは縮小傾向となった。人類が結束し、数十年間、継続的に努力し続けた結果だ。だが一方で、オゾン層保護と表裏一体ともいえる温室効果ガス抑制は、各国の足並みが必ずしもそろっていない現実がある。
"便利だから、売れるから、それでいい"という発想は、地球を壊してしまう——これに人類は気付いた。この根本命題について、池田大作先生と環境学者のエルンスト・U・フォン・ヴァイツゼッカー博士との対談が示唆に富んでいる。
経済活動における価値観を問い直し、「持続可能な社会」を築く道筋として、池田先生は「自分本位の"できること"の追求から、自他共に"なすべきこと"の追求へと、生き方の軸足をシフトさせていくことが肝要」と訴える。ヴァイツゼッカー博士は、あらゆる分野の世界的な連帯こそが、"競争至上主義や、非人道的な市場原理、モラルの破壊等に立ち向かうことができる"と応じている。(潮出版社『地球革命への挑戦』)
"人々が真の充足と幸福を得られる社会の構築"という大目標に向かって、では自分の「生き方の軸足」はどうか——自らに問い掛ける契機の日としたい。
☆9・9「女子学生部の日」45周年記念大会への池田先生ご夫妻の祝福のメッセージ
◇「心の財」を積みながら 青春勝利の歴史を
大切な大切な、わが女子学生部の記念の大会、誠におめでとう!
コロナ禍で、思いもかけない困難が続く中、皆さんが、さまざまに創意工夫をして、生き生きと学び、祈り、語らいながら、前進していることほど、嬉しいものはありません。心広々と世界を結ぶ女子学生部のスクラムこそ、人類と未来の大いなる希望であり、私たち創価家族の最高の宝です。
日蓮大聖人は、私たちの心の内に仏という最も尊い生命があることを示され、「蓮はきよきもの泥よりいでたり」「さくらはをもしろき物・木の中よりさきいづ」(御書1492ページ)と譬えられています。そして「さいわいは心よりいでて我をかざる」(同)と仰せです。
信心とは、どのような現実の悩みからも、どのような目立たぬ地味な生活からも、幸福の花、歓喜の花、智慧の花、勝利の花を、清らかに、爛漫と咲かせていく原動力です。
ゆえに、何があろうと、自他共に、大宇宙の根本の法則である題目を朗々と唱え抜いていくことです。どこまでも、世界中に広がる学会の善き仲間と共に、学び合い、励まし合って、世界広宣流布という最極の理想へ進んでいくことです。
そして日々、「心の財」を積みながら、必ずや一人ももれなく、学業でも就職でも、大勝利の青春の歴史を開いていってください。
妻と共に、尊き貴き一人ひとりに題目を送ります。聡明に快活に、健康第一、無事故第一、親孝行第一の一日一日であれ!
☆御書カフェ 華陽姉妹の語らい 2020年9月12日
◇御文
『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり』(御義口伝、御書790ページ)
◇通解
一念に億劫の辛労を尽くして、自行化他にわたる実践に励んでいくなら、本来わが身に具わっている無作三身という仏の生命が、瞬間瞬間に現れてくる。
◇教えて
なぜ「一念」を定めて祈ることが大切なのですか?
★池田先生の指導
真剣に唱題すれば、必ず、全てが良い方向に向かっていきます。
仏法の祈りは「誓い」です。「必ず実現してみせる」と決める祈りです。そう決意を固めるから、本気で努力できる。努力するから、祈りを実現できる自分になるのです。(中略)
祈って、努力していけば、心の奥底にある願いは必ず叶っていきます。題目の人は、最後は自分の思い描いた以上の大勝利の青春、そして人生を歩めるのです。(『未来対話』)
◇ ◆ ◇
信心が強くなれば、自然のうちに一念が定まってきます。
また、祈っていて浮かび上がってくる雑念とか思いとかは、その時の自分が気になっている課題なのだから、雑念などと言わないで、なんでも、きちっと祈りに変えたほうがいいでしょう。
大きなことだけを祈るのではなくて、小さな小さなことも、一つ一つ、きちっと祈りをこめて勝ち取り、固めていくことです。
もちろん神経質になる必要はない。ともかく、ありのままの姿で、題目を真剣に唱えていくことだ。(「法華経の智慧」、『池田大作全集』第31巻所収)