他者を尊重し
心からたたえよう。
互いに認め合うことで
「安心の絆」が結ばれる。
皆が輝く共生の社会を!
御義口伝巻上 P742
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉るは大風の吹くが如くなり』
【通解】
今、日蓮大聖人およびその門下が、南無妙法蓮華経と唱え折伏していく、その姿というものは、大風の吹くようなものである。
名字の言 世界的文学作品のある共通点 2020年9月9日
ユゴーの『レ・ミゼラブル』とデュマの『モンテ・クリスト伯』。恩師・戸田先生が青年に読ませた二つの文学作品には共通点がある▼それは、主人公が投獄されていること。『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャンは、家族のためにパンを盗み、裁判で有罪を宣告された。『モンテ・クリスト伯』のエドモン・ダンテスは無実の罪にもかかわらず、尋問のみで孤島の牢獄に送られた▼思えば、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』やトルストイの『復活』など、今も読み継がれる文学には、裁判のシーンが書かれているものが少なからずある。この点について、"裁判にこそ、社会の矛盾が最も映し出されるため"と指摘する識者もいる▼優れた文学には、主人公の内面に焦点を当てるのと同時に、社会の不平等を鋭く洞察したものが多い。小説『人間革命』『新・人間革命』にもまた、山本伸一が無実の罪で逮捕・投獄された「大阪事件」の裁判を通して、社会の歪み、権力の本質がつづられている▼同書は、魂の翼を広げることを促す「人生の教科書」であり、共生の時代を開く方途を示した「未来を照らす明鏡」である。新聞連載の完結から8日で2年。人間主義の文学の系譜に連なった、後世に残る世界的作品になるに違いない。(芯)
寸鉄 2020年9月9日
『新・人間革命』から人間の持つ力の重要性感じる—博士。前進・勝利の糧に
45周年の女子学生部の日福智の青春を朗らかに!今こそ希望の連帯を拡大
婦人部・香城会の日。笑顔と真心の尊き行動。その労苦は全て一家の福運と
接触アプリで通知受けた人は検査無料。導入多いと精度も高く。活用皆で
感染症に熱中症…命守る救急医療関係者の献身に感謝!きょう「救急の日」
☆心に御書を 第70回 共々に今日も「一歩前進」!
〈御文〉
『仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり』(一生成仏抄、383ページ)
〈通解〉
仏の名を唱え、経巻を読み、仏前に華を散らし、香をたくことも、その全てが、自分の一念に収まっている功徳善根であると信心をとっていくべきである。
〈池田先生が贈る指針〉
広布への行動は全て、わが生命の功徳善根となり、子孫末代の繁栄を開く。一点の無駄もない。
ゆえに朝の勤行から、一日の目標を明確に祈ろう! 自らの人間革命、家族・同志・友人の健康幸福、さらに社会・国土の安穏まで、今の一念から希望と勝利の波動を起こせる大仏法だ。
今日も大確信に胸張り「一歩前進」を!
☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第7回 健康長寿の信心〈上〉 高柳婦人部総合長
「紙上教学研さん『世界を照らす太陽の仏法』に学ぶ」では、今回から2回にわたり、「創価学会 永遠の五指針」の一つである「健康長寿の信心」について、高柳婦人部総合長と共に研さんします。(〈下〉は19日付に掲載の予定。前回は8月15日付に掲載。池田先生の講義は『創価学会 永遠の五指針』から引用)
病魔を恐れず、侮らず、
戦い挑む「強い信心」が、
仏界を力強く涌現させるのです。
病魔の「挑戦」に対し、
「応戦」していくのが、
私たちの信心です。
1 学会は「生命の安全地帯」
戸田先生が熟慮を重ね発表された「学会永遠の三指針」。2003年(平成15年)12月、池田先生は21世紀の広宣流布を展望し、2項目を加え、「SGIの永遠の五指針」の意義を込められました。今回はそのうち「健康長寿の信心」について学びます。
■ 池田先生の講義
生きることは「戦う」ことであり、「使命を全うする」ことです。勇敢に進み、堂々と使命を全うしながら人生の根源的苦悩を勝ち越えていくのが、日蓮仏法の目的です。
二十一世紀は「生命の世紀」です。
世界のいかなる地にあっても、人々が自身の生命の尊厳性を輝かせ、自他共に健康長寿の人生を生き生きと謳歌していく中にこそ、真の「幸福の世紀」、「平和の世紀」、「健康の世紀」が実現していきます。私どもの創価の仏法運動は、そのためにこそあります。
牧口先生の持論は、「幸福の第一条件は健康である。健康のためには、活動を第一とする」でした。学会は「生命の安全地帯」なのです。同志と共に、広宣流布のために活動することが、どれほど健康長寿の活力となり、幸福の源泉になっていることか。
—◆—
創価三代の会長が、広布の遠大なビジョンと共に、一人ももれなく幸福を築くために、永遠不変の信心の根本目的を留められたことに深い意義を感じます。
健康で長寿でありたいとは、万人に共通する一番の願いです。コロナ禍の今、病気のみならず、経済苦や子育て・教育環境の変化、人間関係の不和等のストレスに加えて、膨大な情報にさらされ不安が増大している現実があります。
生命力を奪い、分断を画策するのが魔の所為だと考えると、生命力を強める祈り、自他共の幸福を真に願い、励まし合う学会の世界がいかに重要か。一人も置き去りにしない"生命の安全地帯"の学会の中で、健康長寿の信心を貫いていきたいと思います。
2 一日でも長く生き抜く!
先生は生命の尊さについて、御文を通して教えられています。
【御文】
『命と申す物は一身第一の珍宝なり一日なりとも・これを延るならば千万両の金にもすぎたり(中略)而して法華経にあわせ給いぬ一日もいきてをはせば功徳つもるべし』(可延定業書、御書986ページ1行目〜14行目)
【現代語訳】
命というものは、わが身にとって第一の珍しい宝である。たとえ一日であっても、寿命を延ばすなら、千万両の金にもまさるのである。(中略)その上、法華経にあわれたのである。一日でも長く生きていらっしゃるなら、それだけ功徳が積もるのである。
■ 池田先生の講義
人間にとって生命ほど尊いものはありません。その点について「命と申す物は一身第一の珍宝なり」と仰せです。また、「一日の命は三千界(=大宇宙)の財にもすぎて候なり」「命は三千にもすぎて候」とも述べられています。そして、「法華経にあわせ給いぬ一日もいきてをはせば功徳つもるべし」と励まされています。
ここで生命の尊さについて強調されているのは、「一日でも長く、断じて生き抜いていきなさい」と、尼御前に、病と闘う勇気を湧きたたせ、"生き抜く意志"を呼び起こされるためと拝されます。
—◆—
尊敬する先輩が病気になったと聞き、衝撃を受けた時のことは、今でも忘れられません。病名は悪性リンパ腫でした。
「なぜ、がんなのか!」「なぜ私なのか!」——容赦なく襲い掛かる病気と死への不安と苦悩。先輩は、題目しかないと思っても、どうしても悲観的な祈りになってしまったと語っています。
そんな時に池田先生から励ましの色紙を頂戴したのです。「堂々と 生き抜け 勝ち行け 病魔をも 笑い飛ばして 長寿の 王女と」と。
悲しもうと思えば、いくらでも悲しめる。悲劇のヒロインにも簡単になれる。しかし先生の"堂々と""病魔をも笑い飛ばして"とのお歌に、ふつふつと希望とエネルギーが湧き、病と闘う最高の秘術は信心、題目しかないと、生命の底から確信できたそうです。
そして、師弟不二の強き祈りで、病魔に挑む題目闘争を開始。重ねて先生から頂いた「病気に対して臆病ではいけない。負けるようではいけない。ともかく朗らかにいきなさい。生きていて苦しんだのでは損をする。何があっても朗らかにゆくことが大事です」との指導を抱き締めて、手術、抗がん剤投与に臨みました。
医師も本当に驚く回復ぶりで、見事にがんを克服。今も、大病を乗り越えた体験と先生の励ましを多くの同志に語り、使命に生き抜いていらっしゃいます。
3 病魔に負けない信心
先生は常々、病気になることが信心の敗北ではないと指導されます。誰しも病気になる。病気そのものではなく、病魔や病苦に断じて負けてはならない、と教えてくださっています。
■ 池田先生の講義
病魔を恐れず、侮らず、戦い挑む「強い信心」が、仏界を力強く涌現させるのです。病魔の「挑戦」に対し、「応戦」していくのが、私たちの信心です。
病気になることが不幸なのではありません。病苦に負けてしまうことが不幸なのです。
仏にも、「少病少悩」といって、病や悩みがあります。しかし、常に生命は健やかです。心はいつも強く、皆を包み、励まし、希望を送っていく境涯を築き上げているからです。
◇
今、病気を抱えている友も、御書を拝し、大聖人の仰せの通りに、題目の音声で病に立ち向かっていくことです。その一念がすでに病魔を打ち破っているのです。
—◆—
これまで先生が、病気の方々をどれほど励まし抜かれてきたことか。その「激励」という名の「闘争」は、私たちの想像をはるかに超えています。
先生ご自身、医師から30歳まで生きられないと言われたお体でした。『私の履歴書』や『若き日の日記』を読むと、いかに病魔・死魔との戦いの日々であられたか、胸を痛打される思いです。
その先生が祈りに祈り抜いて、広布の大闘争を重ねられて、今の世界宗教の創価学会を築いてくださったのです。会長就任60周年に当たり、満腔の感謝と決意でいっぱいになるのは、私一人ではないと思います。
講義で綴られた「病魔を恐れず、侮らず、戦い挑む『強い信心』が、仏界を力強く涌現させるのです」との一節が、今この時に、いかに重要であるかと痛感します。
私自身が生命に刻んでいる先生の宝の指針に、こうあります。
「私が青春時代から好きだったゲーテの言葉を贈りたい。『生きているあいだは、いきいきとしていなさい』(手塚富雄著『いきいきと生きよ——ゲーテに学ぶ』講談社現代新書)。いい言葉だ。簡単なようで深い哲学が込められている。(中略)『生き生きと』進むのだ! たとえ病気になっても、心は生き生きと!——絶対に負けてはいけない。戦う心まで病魔に食い破られてはならない」
何があっても強盛な祈りを根本に、心の健康を保ち、一日一日を生き生きと生きていきましょう。
4 必ず変毒為薬してみせる
病魔に打ち勝つ信心の姿勢について先生が語られています。
■ 池田先生の講義
病魔にも「断固として打ち勝つ」と決めていくことが肝心なのです。
大聖人は、さらに、「このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり」(御書1480ページ)と、病気という試練の意味を示されています。
決定した信仰に立てば、病を契機として「道心」を起こして仏になれる。ゆえに病をも「仏の境涯を開くチャンス」と捉えて、「必ず信心で乗り越えてみせる」と覚悟を決めることです。そのためにも、周囲の励ましが大切です。励ましによって立ち上がることができるからです。
—◆—
「このやまひは仏の御はからひか」「病によりて道心はをこり候なり」——この御文でどれほど多くの人が、悲嘆を希望に変えて病を乗り越えてきたことでしょうか。
小説『新・人間革命』第29巻「力走」の章に、がんと診断された関西の婦人リーダーの報告を受け、先生がすぐに手紙を書いて激励される様子が綴られています。
「長い人生と長い法戦のうちにあって、さまざまな障魔があることは当然です。断固、病魔を打ち破って、また生き生きと、共に学会の庭で勇み活躍されますように、私たちは待っております」
"活動ができなくても、お題目は唱えられる。皆の分まで同志の幸福を祈ってください。それが使命です"——無念の涙にくれていただけに、師の大激励に、目の前がパーっと開けていく思いだったそうです。
折しも第1次宗門事件の渦中でもあり、同志の一人一人が退転せず幸福の道を歩めるよう必死に祈る中で、病に打ち勝つ大生命力を涌現させ、がんも克服されていきました。この錦宝会(全国では多宝会)の母は今も元気に、ヤング白ゆり世代の友に語り継いでくださっています。
「病気、経済、人間関係等、人生の苦悩は尽きません。それらの悩みは実は、自分の心の中にある弱気や卑屈さ、諦めという無明との戦い。しかし私たちの生命は宝塔であり宇宙大! 自分の中にいっぱい詰まっている福運をどう引き出すか、そのために御本尊に真剣に祈るのです」と。この宝を引き出す究極の力が信心であり、師弟であると確信します。
■ 池田先生の講義
牧口先生は、弟子たちを励まされました。
「"この病気を、必ず変毒為薬してみせるぞ、健康という大福運、大功徳を開くのだ"と確信し、決意して信心を続けていくことが大事だ。そのとき、病気が治るだけではなく、全快したときには、以前よりも健康になるのが、変毒為薬の妙法である」と。
これが仏法の真髄です。ゆえに「心こそ大切」です。どこまでも「戦う心」を、水の流れる如く持続していくことが肝要なのです。
さらなる研さんのために
本連載で学ぶ講義「世界を照らす太陽の仏法」は、『創価学会 永遠の五指針』に収められています。本社刊。713円(税込み)。全国の書店で発売中。聖教ブックストアへの電話でも注文できます(0120-983-563、平日9時〜17時)。コンビニ通販サイト「セブンネットショッピング」「HMV&BOOKS online」での注文、受け取りも可能。電子書籍でも好評発売中。