平和と安穏を祈る心は
五大州をつなぐ。
さあ世界青年部総会へ
希望の若人と共に
新たな広布史を築こう!
光日房御書 P931
『人のをやは悪人なれども子善人なればをやの罪ゆるす事あり、又子悪人なれども親善人なれば子の罪ゆるさるる事あり、されば故弥四郎殿は設い悪人なりともうめる母釈迦仏の御宝前にして昼夜なげきとぶらはば争か彼人うかばざるべき、いかにいわうや彼の人は法華経を信じたりしかばをやをみちびく身とぞなられて候らん』
【通解】
人の親は悪人であっても、子が善人であれば、親の罪が許されることもあります。また子が悪人であっても親が善人であれば、子の罪が許されることもあるのです。
ですから、故弥四郎殿はたとえ悪人であっても、生みの母が釈迦仏の御宝前で昼夜になげき、追善供養すれば、どうして弥四郎殿が成仏できないことがありましょうか。ましてや弥四郎殿は生前は法華経を信じていたのですから、苦しみの境界へおちるどころか、親を成仏へと導く身となられていることでしょう。
名字の言 「笑顔」も伝染する 2020年9月23日
「伝染する」と聞くと心穏やかではないが、伝染するのは細菌やウイルスばかりではない。実は「笑顔」も伝染する。スウェーデンのウプサラ大学の研究結果だ▼笑顔の人と向き合った時、しかめっ面を続けるのは難しい。"なぜなら笑顔は伝染するものであり、相手の顔の筋肉のコントロールを抑えてしまうから"だという。さらに"笑顔の写真を見ていると、わずかな時間で自然と笑顔になる"とも伝えている▼中でも子どもたちの笑顔ほど、人を温かな気持ちにするものはないだろう。少年少女きぼう新聞が「笑顔の写真」を募集した。少年少女部結成55周年を記念し、モザイクアートを制作する企画である。日本だけではなく、海外の友の笑顔もあった▼かつて少年少女部合唱団の合唱を鑑賞した海外の識者が、「笑顔で私たちに歌いかけるこの子たちのためにも、21世紀を絶対に平和にしなければならない」と、感想を寄せたことがある。池田先生は「大人たちがどんなに言葉で平和を訴えるよりも、それ以上に、人々の心を動かすのが、子どもたちの笑顔」だと語った▼♪笑顔はみんなのパスポート 世界へ羽ばたけ……(少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」)。世界平和とは、子どもたちの笑顔を広げる挑戦でもある。(之)
寸鉄 2020年9月23日
新しい仕事は自分の枠を破るところから始まる—恩師。今日も挑戦の一歩
少年少女部の結成55周年おめでとう!希望の時代開く未来の宝。皆で育成
「聖霊を訪う時法華経を読誦し」御書。秋の彼岸。同志の題目が最高の追善
台風が接近。大雨に警戒。対策は万全の準備で決まる。最新情報を常に確認
軽い運動は寒暖差疲労の解消に有効—医師。友の為に歩くのは健康の源に
〈社説〉 2020・9・23 少年少女部が結成55周年
◇挑戦と応戦で後世の模範に
きょう23日は、少年少女部の結成記念日。1965年(昭和40年)、高・中等部に続いて、池田先生の"手作り"で誕生し、本年で55周年を迎えた。
なぜ未来部が結成されたのか。理由の一端が、小説『新・人間革命』にある。
「大勢の先輩、よき相談相手が周囲にいれば、安心して自分の人生行路を決めていくことができる。若芽が未来に、スクスクと伸びゆくための応援をしていくこと」(第9巻「鳳雛」の章)
この言葉を誰よりも実践し、愛情と力を注いできたのが先生である。
激務の合間を縫い、子どもたちと一緒に卓球をしたり、手品を披露したり、ピアノを弾いたことも。
さらには20以上にのぼる創作童話・物語の執筆や折々のスピーチ、指針を贈るなどしてきた。
この師の心をわが心として後継の育成に献身してきたのが、未来部担当者である。
各地の合唱団運動をはじめ、各種コンクールの取り組みや日々の関わりが、半世紀を超えて各地で紡がれ、数多くの人材を育んできた。
さまざまな活動が継続の危機に直面したコロナ禍にあっても、未来部育成の歩みは止まらない。
事前に承諾を得た上での家庭訪問やオンラインを駆使しての励ましを続け、ビデオメッセージや記念品を送り届けるなど、あらゆる可能性を模索した。趣向を凝らした"未来部通信"を作成した地域もある。
本年1月23日付本紙に登場した「歌のお兄さん」の横山だいすけさん。当初、子どもとの接し方に悩んだという。
試行錯誤を繰り返し、"今日は1人、笑顔にできた""今日は2人が笑ってくれた"との積み重ねの末、"こんなことが僕にはできるんだ"という自信がついた時、子どもたちの反応が変わった。
「"子どもとの関わりに正解はない"ということを学びました」と自身の経験を踏まえ語っていた。
歴史家トインビー博士の卓越した歴史理論の一つに、「挑戦と応戦」がある。
例えば博士は、「文明というものは、つぎつぎに間断なく襲いきたる挑戦に対応することに成功することによって誕生し、成長するものである」(深瀬基寛訳『試練に立つ文明』社会思想社)と。
試練の中で伸びていくのは生命の法則である。また、創価学会90年の歴史も、三代会長の獄中闘争や宗門事件など、苦難をはね返すごとに発展を遂げてきた。
少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」の歌詞には、「努力は絶対むだじゃない」とある。
未曽有の試練に直面し、苦労も多い。だからこそ、努力の一つ一つが、"後世の模範"と輝く。
少年少女部員の真剣さと、担当者の熱意が合わさって築かれてきた同部の伝統。その希望の歌声が未来に響いていく。
☆心に御書を 第73回 医療従事者の尊き献身に感謝
〈御文〉
『貴辺の良薬を服してより已来日日月月に減じて今百分の一となれり、しらず教主釈尊の入りかわり・まいらせて日蓮をたすけ給うか、地涌の菩薩の妙法蓮華経の良薬をさづけ給えるかと疑い候なり』(中務左衛門尉殿御返事、1179ページ)
〈通解〉
あなた(四条金吾)がくださった良薬を服用して以後は、体調も日々月々に回復し、今では症状も百分の一となりました。教主釈尊があなたの身に入り替わって日蓮を助けられるのであろうか。地涌の菩薩が妙法蓮華経の良薬を授けられたのであろうかと不思議に思っています。
〈池田先生が贈る指針〉
名医の四条金吾へ甚深の感謝の仰せである。医術は慈悲の聖業だ。
日夜、生命を守り、生きる力を引き出すドクター部をはじめ医療従事者の方々は、まさに仏・菩薩の体現者にほかならない。
尊き献身は御本仏が御照覧である。妙法とともに自らも健康第一で、病魔に打ち勝つ大生命力を! 金吾夫妻のごとく陰徳陽報の勝利あれ!
☆明日を照らす テーマ:誓願の力 2020年9月19日
今回の「明日を照らす」は、「誓願」がテーマです。池田先生は「仏教において『誓願』は、宿業の鉄鎖を切り、過去に縛られた自分を解放して、新しい未来に向かう自分をつくる力と言えます。仏の教えで自分を磨きつつ、確立した心によって、未来の自分を方向付け、それを実現していく努力を持続していけるのが『誓願の力』です」と語っています。
先の見えない社会状況の中、いかなる時も力強く"前へ"と進む源泉となる哲理を学んでいきましょう。
◇開目抄
『我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず』(御書232ページ)
◇広布の大願を受け継ぐ
【通解】我は日本の柱となろう、我は日本の眼目となろう、我は日本の大船となろう等との誓願は絶対に破ることはない。
◇
どのような迫害があろうとも、誰人も、わが民衆救済の誓願を揺るがすことはできない——佐渡流罪という、命におよぶ法難の渦中、日蓮大聖人は高らかに宣言されました。この御文の直前では"諸天に捨てられようが、多くの難に遭おうが、わが身命をなげうって戦うのみである"との御覚悟を述べられています。
この不惜身命の精神こそ、広宣流布の魂です。
大聖人は御自身の誓願を「我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ」と述べられています。ここに示された「日本の」とは、決して日本中心主義ではなく、日本国中が謗法に突き進み、末法の典型とも言うべき国土であると考えられたからです。
池田先生は、本抄を拝して「私が、倒壊した国の精神の柱となろう。私が、混迷した思想の正邪を見分ける眼目となろう。私が、漂流した民衆を救う大船となろう、と。この偉大なる誓願は、大聖人の御生涯にわたって貫かれたものです」と語っています。この魂を、一人一人が「一人立つ精神」で受け継いで広布を前進させてきたのが創価学会です。
今、自分がどのような状況や立場であれ、"広宣流布は自分が担う"との誓いを立てていくことこそ、大聖人の大願を受け継ぐことにほかなりません。そして、その誓いに立った時に、闇を破り太陽が昇るように、仏界の生命が力強く自身の中に脈打つのです。
同志と"わが誓い"を確認し合いながら、共に出発していきましょう。