2020年9月11日金曜日

2020.09.11 わが友に贈る

足下を掘れ
そこに泉がある!
目の前の人を大切にする
懸命な祈りと行動から
限りない知恵が湧く。

兵衛志殿御返事 P1108
『二人一同の儀は車の二つのわの如し鳥の二つの羽のごとし』

【通解】
二人が団結した姿は車の両輪のようなものである。鳥の二つの羽のようなものである。

名字の言 歌と共に永遠の師弟旅へ 2020年9月11日
そのメロディーや歌詞に触れただけで、当時の記憶、情景がありありとよみがえる——そんな「思い出」が詰まった歌を、誰しも持っているのではないだろうか▼映画監督の黒澤明氏は小学校時代を思い起こすと、その頃に歌っていた「海」「鯉のぼり」などの唱歌を自然と口ずさんでいたという。「不思議だね、音楽っていうのは。タイムマシーンみたいにそのときに連れていってくれるんだ」と氏は述べている(黒澤和子著『回想 黒澤明』中公新書)▼草創以来、学会の前進は、常に歌と共にあった。自身の広布の歴史の中で、師と共に、同志と共に歌った、忘れ得ぬ一曲がある方も多い▼先日、世界青年部歌「Eternal Journey with Sensei!〜永遠の師弟旅〜」が誕生した。「先生 あなたの誓いを必ず果たします」——未来へと向かう弟子の誓願が込められたこの歌が、世界中の若き池田門下に追い風を送っている▼9月27日の「世界青年部総会」を目指し、世界青年部歌を朗らかに歌いながら、自身の「人間革命の目標」の達成へ、勢いよく前進したい。挑戦し抜いたその歩みは、「宝の思い出」として、歌と共に一人一人の胸中深くに刻まれる。それは将来、いつでも立ち返ることのできる、不滅の原点となろう。(値)

寸鉄 2020年9月11日
一人一人が固く手を結べば広布は進む—戸田先生わが「地区」を常勝の城に
「道理と申すは主に勝つ物なり」御書。青年よ誠実第一で「世雄」と光れ!
「米同時テロ」から19年。分断から協調の時代へ。信念の対話で平和の砦を
適度な運動で死亡リスク低下—研究。食事・睡眠と併せて賢く健康づくり
流行後に精神的不安示す検索増加と。身近な絆が支えに。励ましの声強く

〈社説〉 2020・9・11 あす「宇宙の日」
◇あくなき挑戦が新時代開く
「宇宙飛行士の仕事とは、ひと言でいえば『挑戦』です」(『宇宙から学ぶ』岩波新書)。スペースシャトルに日本人として初めて搭乗した毛利衛さんが、自身の体験を通し、つづった言葉だ。
あす9月12日は「宇宙の日」。国際宇宙年の1992年の同日、毛利さんがシャトルで飛び立ったことから定められた。今年は日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げ50周年でもある。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、この機に小・中学生の作文・絵画コンテストを開催したり、関連施設で行事を行ったりと啓発の裾野を広げている。
毛利さんの宇宙飛行は、当初の予定から4年以上遅れた。86年にスペースシャトル「チャレンジャー号」の痛ましい爆発事故が起きたため、米航空宇宙局(NASA)による徹底した安全確保を待たなければならなかったのだ。
子どもの頃からの夢だった宇宙飛行。訓練はストップし、いつ飛行できるか、見通しさえ立たない。つてはなかったが、研究者として宇宙関連の研究に従事しようと、大学等を訪れる。断られても交渉を続けるうち、計画が採用され、実績を残せた。障害にぶつかるたびに挑戦を重ねたことが、夢の実現につながっていったという(前掲書)。
中学・高校生が、スペースシャトルに搭載されたカメラを地上から遠隔操作して地球の写真を撮る「アースカム」。毛利さんが2回目に宇宙飛行をした2000年、搭乗したシャトルで、日本から初めて「アースカム」への参加があった。その1校が関西創価学園(大阪・交野市)で、撮影の舞台がシャトルから国際宇宙ステーション(ISS)に移っても、60回以上にわたり参加し続けている。参加した生徒たちは「"宇宙飛行士の視点"で撮影する貴重な経験になりました」「地球の環境と平和を守る使命を実感しました」等と、地球を違った目で見るようになった感動を語っている。
宇宙から見れば、地球に国境線などない。気候変動、異常気象、コロナ禍など、未曽有の危機に直面する今、私たちは人類益に立って連帯し、平和構築への挑戦を粘り強く重ねていくべきである。
池田先生は小説『新・人間革命』で、人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ11号に触れ、その立役者である"ロケットの父"フォン・ブラウン博士を、こう評している。「宇宙旅行という、博士の大きな夢を実現させる力となったのは、何があっても、絶対にやめないという、この"貫徹精神"にあります」(第24巻「人間教育」の章)
人類の幸福へ、創価の師弟による挑戦の貫徹こそ、新時代を開く希望となる。

☆四季の励まし 人を育てる聖業に未来がある 2020年9月6日
【写真の説明】青々と茂る木々の葉が、陽光に照り映える。スプリンクラーから水が勢いよく噴き出し、緑草に降り注いでいた。1996年(平成8年)6月、池田大作先生がアメリカ・デンバーで撮影した。
今月27日にオンラインで開催される「世界青年部総会」。青年部は今、「世界の友と"広布の誓火"拡大月間」(同27日まで)を驀進するなか、総会に向けて、SNSや電話などを活用し、勇気の対話に果敢に挑戦している。
世界青年部総会まで残り3週間。「わが家」「わが地域」の青年部・未来部の友が一人でも多く視聴できるよう、真心の励ましを送っていきたい。「広布後継の大樹に育ちゆけ!」と祈りながら——。

◇池田先生の言葉
青年を育てることは、
未来を育てることである。
人材育成の温かな光を、
さらに
社会に広げていきたい。
人を見つけていこう、
人を育てていこう、
そのための種を
蒔いていこう——
この一念があるところ、
人材は育っていく。

若き純真な心に
確かに刻印されるのは、
先輩の何気ない
人生の指針であり、
信心の
励ましの言葉である。
何らかの人間的な
触れ合いのなかで、
信仰者として、
また後継者としての
あり方を教え、
全力で
励ましていくことが
肝要なのである。

育てるといっても、
形式ではなく、
大事なのは
相手を思う心の深さだ。
後継の友を、弟・妹、
また、わが子と思って、
真心で接していくのだ。
何があろうと、
生涯、不退転の信心を
貫いていけるように、
たとえ一時は
信仰から遠ざかることが
あったとしても、
必ずまた同志と共に
進んでいけるように——
この根本の一点を
忘れてはならない。

先輩やリーダーが自ら
労苦の汗を流すことだ。
人々に尽くし、
勇気と希望を広げる
人材の手本を
自分が示す以外にない。
生まれ変わった決意で、
自身の人間革命に
挑戦しゆくのだ。

青年を愛し、
青年に学ぶ人は、
永遠に若い。
人間を育てる聖業には
限りない未来が
あるからだ。
新しい人材を
育てる人こそ、
真の人材である。

☆9月度座談会拝読御書 三三蔵祈雨事
◇拝読御文
『夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬれば・たうれず、本より生いて候木なれども根の弱きは・たうれぬ、甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちには・たうれぬ』(御書全集1468ページ1行目〜3行目)

◇[池田先生の指針から] 人間革命の輝きが未来への光源
日蓮大聖人を根本の師と定め、互いに支え励まし、「広宣流布」と「人間革命」を成し遂げていく和合の世界——それが、牧口先生、戸田先生が命を賭して築かれた創価学会です。
現代にあって、師と同じ心に立ち、万人の仏性を開く「励まし」の世界を広げゆく創価学会こそ「善知識」の集いにほかなりません。
大聖人は「志有らん諸人は一処に聚集して御聴聞有るべきか」(御書970ページ)と、正法を学ぶ集いを重視されています。
また法華経の随喜功徳品第十八には、法華経を聴く会座に「一緒に行きましょう」と友を誘って参加する功徳、その会座で、後から来た人が座れるよう、席をつめてあげる功徳は絶大であると説かれています。
「仏の如く互に敬うべし」(同1383ページ)です。日々の学会活動で「友を大切にする」ことは、その一つ一つが、仏意に適った正法の実践なのです。
性格も境遇も異なる同志と共に進むことは、面倒で大変だと思う場面もあるかもしれません。
特に若い人のなかには、「組織」というものを煩わしく感じ、一人でいるほうが、自由で気楽だと考える人もいるかもしれない。(中略)
しかし、その風潮が、異なる個性を生かし合い、讃え合う、人間的な度量を鍛える機会を奪っている。そのため他者の痛みが理解できず、自分の怒りをコントロールできず、わずかな気持ちのすれ違いや誤解を修復できず、暴力、孤立、絶望、自死へと追いやったり、追いやられたりしている——この現実を、だれもがなんとかしなければと願っているのではないでしょうか。(中略)
自身の人間革命に挑戦し、水の流れるごとき信心を貫くことが大切です。
その鍛錬の場が、創価学会です。
私たちの「人間革命の輝き」が、かけがえのない善知識の世界を築き、時代の闇を照らす「未来への光源」となっていくのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第15巻)

◇学会の同志こそ最高の"善き友"
[キーワード1] 善知識を自ら求める
本抄は、建治元年(1275年)もしくはその翌年に、日蓮大聖人が身延で著され、駿河国(静岡県中央部)富士上方西山郷に住んでいた西山殿に送られたお手紙です。
拝読御文では、悪世末法で仏道修行を全うし、成仏するための要諦が説かれています。
樹木の「強き支え」や、弱い人間を強く支える「たすける者」は、「善知識」を譬えています。「善知識」とは「善き友」の意で、人を仏道に導き入れ、信心を励まし、支えてくれる師匠や同志を指します。仏教用語で「知識」とは、友人、知人を意味します。
人の心は揺れ動きやすいものです。大聖人は、頑健な者でも独りであれば倒れてしまうと仰せです。
だからこそ必要になるのが、信心を触発し、常に正しく仏道に導いてくれる善知識です。反対に、人を正法から退転させる働きをする存在が「悪知識」です。
大聖人は本抄で、"末法においては、悪知識は大地を微塵に砕いた数よりも多く、善知識は爪の上に乗るわずかな土よりも少ない"と仰せです。
末法においては、悪知識にたぶらかされることなく、会いがたい善知識を自ら求めていくことが大切になるのです。
そうした求道心を持ち、同志と共に信心を錬磨する学会員こそ、善知識そのものであるといえます。

[キーワード2] 広宣流布の最前線へ
天台大師は「摩訶止観」で、善知識を三つに分類しています。
�外護——仏道修行者を守ってくれる存在であり、修行の善き理解者。
�同行——志を同じくして、日々、切磋琢磨し合う存在。
�教授——正しい法を教え示してくれる、修行の先達となる存在。
創価学会の活動と照らし合わせると、�世界の識者からの賛同、�よき同志、�偉大な師匠、これら「三種」が全て具わっていることが分かります。
創価の友が"あの励ましがあったからこそ——"と、師匠や同志の支えに感謝を語る姿こそ、学会が"善知識の集まり"であることの証しです。
当然、成仏は各人の信心の実践によってなされるものです。人を頼ることなく、仏道修行を自ら貫く覚悟が求められることはいうまでもありません。
その上で障魔の働きに紛動されることなく、個人の成仏の完成を補うために組織や仲間が不可欠なのです。ゆえに、「正しい信心の組織」である学会から離れず、信心に励むことが大切となります。
コロナ禍にあって、直接的な交流に制約が伴うようになって半年がたちました。誰もが分断と孤立の不安に直面し続ける今こそ、同志を御本尊の前へ、広宣流布の最前線へと導く励ましがより重要になっています。
「勤行をしましょう」「題目を唱えましょう」「御書を学びましょう」——皆でこう呼び掛け、信心を深め合えるよう、善知識の自覚を胸に前進していきましょう。