2020年9月10日木曜日

2020.09.10 わが友に贈る

「如蓮華在水」の妙法だ。
泥沼に輝く白蓮のごとく
清らかな信心を貫こう!
困難な現実を変えゆく
不撓不屈の挑戦劇を!

佐渡御勘気抄 P891
『仏になる道は必ず身命をすつるほどの事ありてこそ仏にはなり候らめとをしはからる、既に経文のごとく悪口罵詈刀杖瓦礫数数見擯出と説かれてかかるめに値い候こそ法華経をよむにて候らめと、いよいよ信心もおこり後生もたのもしく候、死して候はば必ず各各をもたすけたてまつるべし』

【通解】
仏になる道は、かならず命を捨てるほどのことがあってこそ仏になるであろう、と思われる。すでに法華経の経文に「この経を弘める者は悪口され、ののしられ、刀で斬られ、杖で打たれ、瓦や小石を投げられ、たびたび所を追われる」と説かれている通りの難にあってきたことこそ法華経を身読したことになると、いよいよ信心も起こり、後生もたのもしく思われる。死んでいったとしても、かならず一人一人の弟子を助けてさしあげましょう。

名字の言 父親を奮い立たせた、きょうだいの「ままごと」 2020年9月10日
幼いきょうだいが、ままごとをしていた。お母さん役の妹は、お父さん役の兄を会社に送り出すと食器を洗い始めた。すると出掛けたばかりの"お父さん"が「ただいま」とすぐに帰宅した▼これには訳がある。家で母親が家事をするのは日頃から目にしている。だが父親が職場で頑張っている姿は見たことがなかった。だから演じられないのだ▼裏返せば、「実際に見たこと」は、幼い子どもの心や頭に残るということ。その後、ままごとは父母が「今日は会合ですよ」「地区の○○さんに会えるかな」などと言って出掛ける場面へと続いた。兄と妹は、両親が同志を励ます姿を見ていたのだろう。友と語らうシーンでは「とにかく、お題目ですよ」という言葉を口にした——この話は、この子らの父である壮年部員から十数年前の出来事として聞いた▼壮年は最近、大病を克服した。発症した時、あの日の「ままごと」の情景が頭に浮かび、決意したという。"この病魔との闘いを、父親の私がどんな信心の姿勢で乗り越えたかということも、子どもたちはじっと見ている"と。そして壮年は勝利の実証を示した▼直面した試練に屈することなく、不退の信心で勝ち越えていく——その懸命な姿を通して、信心は継承されていくのだろう。(白)

寸鉄 2020年9月10日
平和哲学広げる創価の女性が増えれば世界は良くなる—博士。地域の灯台
神奈川が記念月間。正義の天地で戦う誉れ。連帯固く立正安国の対話へ!
日蓮仏法は万人が宇宙大の生命力を発揮する教え—恩師。題目は勝利の力
マスクのポイ捨て増加。感染リスクに加え環境に悪影響も。正しく廃棄を
公明の当事者目線の対応に感謝—障がい者団体。悩める声に行動で応えよ


☆新時代を築く 題目は無限の希望の力なり 2020年9月5日
今この時、世界の青年部が、新しき歌声とともに、新しき前進を開始した。
若き英知は、従来の形式に囚われず、創意工夫を凝らして自在に闊達に開拓できる。
思えば、1954年(昭和29年)の9月、奥多摩の氷川で青年部の野外研修を行ったことも、新しい挑戦であった。
戸田先生のもと、キャンプファイアを囲んで歌い上げた学会歌の響きが熱く蘇る。
師弟の思い出深き氷川には、東京青年研修道場が立つ。
新装なった25年前の9月。青梅総区をはじめ第2総東京の天地で奮闘する尊き同志をねぎらい讃え、語り合った。
「地元の名産」を尋ねると、皆、遠慮したのか、少し間を置いて「美味しいこんにゃく!」と。明るい笑いがはじけた。
そこで私は、「題目の名産地にしようよ! 広布の理想郷を創ろう!」と申し上げた。
以来、わが友は、題目第一で愛する地域に貢献し、信頼を広げ、人材を育て、仲良く郷土の繁栄を築いている。
「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(御書1124ページ)
題目の人は断じて負けない。日本中、世界中に、妙法の偉大な功力の証明者がいる。題目は無限の希望の力なり。
ブラジル婦人部の合言葉は「ムイト・マイス・ダイモク(もっと題目を)!」。
「不可能を可能にする」祈りで一切を勝ち越えてきた。
コロナ禍にあって、不退の婦人部を先頭に、全世界の宝友が一段と力強く唱える題目は、まさしく天文学的数字に及ぶ。この大功徳は人類まで大きく深く包むに違いない。
* * *
1956年(昭和31年)の9月、あの「"まさか"が実現」の大阪の戦いに続き、戸田先生は「大作、転機の先駆けとして新たな広布の開拓を頼む!」と言われた。
「はい、やらせていただきます!」——この師弟の呼吸から、歴史に輝く「山口開拓指導」が始まった。
そして今、わが不二の青年が、新たな世界広布の開拓を颯爽と繰り広げている。
「大悪大善御書」に曰く、「上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか」(1300ページ)。
地球社会の大地に躍動する若き地涌のスクラムにこそ、不安を打ち払う「勇気」があり、誰も置き去りにしない「連帯」がある。未来を開く「レジリエンス(困難を乗り越える力)」があるのだ。
創価家族の題目の師子吼をいやまして轟かせ、「世界青年部総会」を21世紀の大いなる希望の転機と輝かせよう!
* * *
台風10号が厳重に警戒される中、沖縄・奄美・九州、また韓国をはじめ各国各地の無事安穏を強盛に祈っています。

☆質問BOX 仏法の魅力をどのように伝えればいいでしょうか?
【回答】
仏法の素晴らしさを伝えるのに、"このようにすべきである"というような、決まったものはありません。友人の幸せを祈っていく中で、一人一人が自分の思いを率直に語っているのが創価学会の仏法対話です。
戸田先生は「折伏すれば信用が残る」と語られました。たとえ仏法の教義が伝わらなくても、友への真心は必ず届いていきます。
池田先生は「難しく考える必要はない。信心に励む中で自らが実感する体験や喜び、確信を、飾らずにありのまま伝えていけばよいのです」と語っています。
自身が日々の学会活動の中で感じた、喜びや感動を伝えれば、それが仏法対話となります。相手を思いやる真剣な唱題を根本に、自分らしく語っていきましょう。

☆未来部育成のページ 「9・23」少年少女部結成55周年 記念座談会
◇真剣さと情熱が人を育てる
少年少女部は、今月23日に結成55周年を迎える。今回の未来部育成のページでは、佐保少年部長、角田少女部長が、初代少年部長の森田康夫参議会議長と第6代少女部長の尾高千絵副女性未来本部長に、結成時の池田先生の思いや、先生とメンバーとの思い出などを聞いた。
真っ白なキャンバス
▲佐保
高等部、中等部に続き、1965年9月23日に小学1年生から4年生までの男女による少年部が結成されました(当時、5・6年生は中等部に所属)。

●森田
当時、池田先生から"少年少女の心というのは真っ白なキャンバスなんだ。それにどういう絵を描くか、あるいは描かせるかは、リーダーの一念にかかっている"という趣旨のご指導を受け、重大な責任を感じました。
そして、先生は少年部に勤行や勉強をすることなど五つの指針をくださいました。全国の部員はその指針の実践や毎月の部員会参加に挑戦していきました。

◆尾高
私も小学3年の時に入会した後、毎月の部員会に参加しました。勤行の導師をすると、不慣れでも担当者や親御さんたちが褒めてくれ、うれしかった思い出があります。
また、皆で劇をしたり、学会歌を歌ったりして、その中で学会精神を学んでいきました。

●森田
結成の翌年の1月3日には、先生が少年部のためにと「ヒマラヤ杉」を植樹してくださいました。
成長が早く、真っすぐに伸びる木です。皆が学会精神を受け継いで、大きく成長してほしいとの師の願いが込められています。

◇僕は"根っこ"になる
★角田
さらに先生のご提案で、同年5月5日には「富士少年合唱団」「希望少女合唱団」が発足しました。

●森田
先生の手によって文化活動も活発になり、歌や劇などを披露する「希望祭」も始まりました。
また先生は、夏季講習会の折などに参加した少年少女部員とよく記念撮影をしてくださったほか、キャンプファイアやシュプレヒコールなどをしてくださったこともあります。

◆尾高
70年1月には「小学生文化新聞」(当時)に長編詩「大いなる希望」が掲載されました。
そこにはこうあります。「君たちよ/大木となれ/力と福運の葉を茂らせよ/勝利の花を爛漫と咲かせ/実を結べ/僕は 根っこになる/根は見えない/見えなくてもよいのだ/君たちよ/壮大な大殿堂をつくりゆけ/人類のために/未来のために」——。
小学生だった私は感動し、心に刻み付けるように暗唱しました。

★角田
広布のため、世界の平和のために貢献する人を育てようという、先生の深いお心が伝わってきます。

◇学会の未来は君たちが
●森田
長編詩発表の前日の1月2日、先生は20人の少年少女部員を激励されました。年齢を聞かれ、「今から20年たったら、みんなは32歳だね。私が32歳の時、何をしたか、知っている人?」と尋ねられました。
そして「私は32歳で会長になったのです」「20年後、今度は、君たちの肩に学会が乗るんだよ。その時、臆病になって、逃げ出すようなことがあっては絶対にいけない。君たちは、厳然と学会を背負って立っていきなさい」と力強く言われました。
当時はいわゆる言論問題の渦中です。一部の政治家やマスコミが、学会に対して悪意ある中傷を繰り返していました。その中でのご指導です。後継の弟子を思う、師の並々ならぬ気迫を感じます。

▲佐保
先生は同年6月から各地で結成されていく未来会でも将来を見据えて厳愛の指導をされています。その中には少年少女部員もいました。
小説『新・人間革命』第14巻「大河」の章に当時のことが描かれています。

◆尾高
少女部長の時、私もそうした先生の心に触れました。
83年の7月26日、九州研修道場(当時)で先生は、九州の少年少女部員に、獄死した牧口先生の正義を宣揚された戸田先生の話をされ、「一度決めたことはやり抜く。実現する。これが学会精神です。弟子の道です。私もそうしてきた。いざという時に臆病な皆さんになってもらいたくない」と言われました。
その後、メンバーは立派な青年リーダーに育ち、その姿に私は、情熱をもって真剣にメンバーに当たっていくことの大切さを学びました。

◇一個の人格として尊重
▲佐保
先生は「未来部を育成するうえで大切なのは、相手を一個の『人格』として尊重することである。決して、子どもだからといって、"こんなことは、わからないだろう"とか、"これくらい、いいだろう"とか、安易な対応をしてはならない」と、つづられています。

★角田
私も東京創価小学校の卒業式で初めて池田先生にお会いした時のことが原点になっています。
先生は「諸君しかない。私は毎日、真剣に祈っています。妻と共に」「皆さんも、私の後に続いてもらいたい」と、温かく包み込むように呼び掛けてくださいました。

●森田
先ほどの20人は互いに励まし合い、20年後に弁護士や大手百貨店で最年少の課長になるなど、大きく成長して師のもとに集い合いました。
未来会だった少年少女部員も今は50、60代。師の正義を宣揚しようと今も社会の多様な分野で活躍しています。その胸に深く刻まれた先生の命が、今も光り輝いていることは間違いありません。

◇一人に光を当てる
●森田
学会の永遠性を確立するために、先生は今も未来部に力を入れてくださっています。学会創立90周年の今年から100周年までの10年は、その総仕上げとなる大事な時です。

◆尾高
子どもも社会の状況も変化しています。今はコロナ禍の中でもあり、いろいろな制限もあります。
ですが、先生が「子どもたち一人ひとりに光を当て、一人を十人にも、百人にも匹敵する黄金の人材と輝かせていける時代である」と言われている通り、未来部の担当者の方々は知恵を絞ってメンバーに励ましを送り続けてくださっています。

▲佐保
メンバーの年齢が最も若い少年少女部は、最も長く学会の未来を担っていく使命の大きな組織です。
メンバーへの関わりが、学会の未来を創っているのだと自覚し、どんな状況にあっても、一人一人とつながり、師の心を伝えていきたいと思います。

★角田 メンバーは池田先生の思いを真っすぐに感じ、ありのままに先生の素晴らしさを語ってくれます。まさに"真っ白なキャンバス"そのものです。
この世界的な危機の中でも、「コロナ終息を祈っています」という声や、夏の各種コンクールの力作がたくさん寄せられ、たくましく成長しているのだと感じます。
無限の可能性を秘めたメンバーのために、さらに勇気と希望の励ましを送っていきます。