2020年7月1日水曜日

2020.07.01 わが友に贈る

無限に向上する人には
他者から学ぼうとする
謙虚な姿勢がある。
周囲への感謝を忘れず
探求心を燃やしゆこう!

国府尼御前御書 P1325
『日蓮をこいしくをはしせば常に出ずる日ゆうべにいづる月ををがませ給え、いつとなく日月にかげをうかぶる身なり』

【通解】
日蓮を恋しく思われたなら、常に(朝に)出る太陽、夕べに出る月を拝まれるがよい。(日蓮は)いつであっても、太陽や月に影を浮かべる身なのです。

名字の言 人間の精神は「太陽」のように絶えず輝いている——ゲーテ 2020年7月1日
気象情報会社の予想では、全国で梅雨が明けるのは7月下旬だという。日によって晴れ間があるとはいえ、太陽が恋しい季節。ただ、思えば雲のはるか上空には太陽が常に輝いている▼ゲーテは人間の精神とは"年を重ねても壊れることなく、永遠から永遠へと働き続ける"ものとし、「太陽」に例えた。「われわれの肉眼にだけは沈んで行くように見えるが、実際は決して没することなく、絶えず輝き続けているのだ」(高橋健二訳)▼ある多宝会の婦人は、入会以前から病を患っていた。知り合いの婦人部員から「強く生き抜くための仏法です」と聞き、教学部任用試験に挑戦。合格を機に入会した。だがその後、さらなる病を発症し、医師に余命3カ月半と告げられた▼その時、彼女は思った。"病という「魔」が競い起こった。本当に御書の通りだ"。そして確信した。"ならば、この信心で病魔に負けることなく、宿命転換できるんだ"と。あの日から3年半がたつ。米寿を迎えた彼女は、ますます元気で信心に励んでいる▼悩みという暗雲に覆われると、人は心に輝く"希望の太陽"を見失いそうになる。だが太陽の仏法を持ち、胸中に信心の確信を燃やし続ける限り、人生に闇はない。その信仰勝利の晴れ姿は周囲にも希望の光を届けることになる。(白)

寸鉄 2020年7月1日
「宿縁ふかしと思うて」御書。さあ師弟の絆胸に。創立90周年へ希望を拡大
人間関係が希薄な今こそ学会の役割に期待—日本の識者。激励の声を益々
今日から未来部ドリームチャレンジ期間。宝の友を皆で応援。成長の夏を
対策は一人一人が習慣化してこそ効果が—専門家手洗いなど、当たり前に
国民安全の日。心の隙に魔は付け込む。事故・火災起こさぬ祈りと意識強く

☆第百蓮華巻頭言2020年7月号 「立正安国」の勇気の大光を
わが師弟の旅は「立£安国論」と共に始まった。
終戦から二年、戸田城聖先生と初めてお会いした座談会で、先生は「立正安国論」を講義し、呼び掛けられた。
−−御本尊を、ひとたび受持した以上、個人としての成仏の問題は必ず解決する。しかし、一家のことを、一国のことを、さらに動乱の二十一世紀の世界を考えた時、
私は、この世から一切の不幸と悲惨をなくしたい。これを広宣流布という。どうだ、一緒にやるか!−−と。
日蓮仏法の真髄たる「立正安国」の旗を、戦後の荒野に、先生と共に我ら青年は決然と掲げたのだ。
「立正安国論」は、眼前の「天変地夭・飢饉疫癘」に憤俳する主人と客人の対話である。それは民衆の現実の苦悩をどう打開するかという。憂いの共有心から始まる。
権勢によりかかる客人は、時に顔色を変えて席を立とうとし、時に傲慢に「汝賤身を以て」と見下し反発する。
しかし主人は笑顔で包容し、「大乗を学す」誇りを込め悠然と語らいを深める。怒りや偏見に引き裂かれるのでもなく、諦めや無力感に引きずられるのでもない。分断も悲観も超え、生命尊厳の法理を共に探究して、「四表の静謐」を祈り行動する"誓いの共有"へと導くのだ。
大聖人は、安国論に寄せて「但偏に国の為法の為人の為にして身の為に之を申さず」(P35)と仰せである。
この大闘争に連なるゆえに、時代がどうあれ、学会は立正安国の対話を貫いてきた。どんな差異にも囚われず、その人の仏性を信じて「蘭室の交わり」を結び、平和・文化・教育の連帯を全世界に広げてきたのだ。
御本仏から託された「立正安国」の旗は、若き地涌の世界市民に継承されている。グローバル社会を襲う未聞の挑戦にも、地球民族の英知の結合で応戦し、二十一世紀の生命のルネサンスを必ずや果たしゆくに違いない。
「一人を手本として一切衆生平等」(P456)なり。
一人一人の青年の「人間革命」から無限の希望が広がる。我ら師弟の遠大な旅路は、今日も断固、前へ!

試練にも
 不退の旗持つ
  若人ありて
 創価の宝土は
  勇気の大光を

☆2020年 学会史メモリアル 7月
◎7・3「戸田先生出獄の日、池田先生入獄の日」
1945年(昭和20年)7月3日は、軍部政府により不敬罪、治安維持法違反の罪に問われ、投獄されていた戸田城聖先生(当時・理事長)が出獄した日。戸田先生は、獄死した初代会長・牧口常三郎先生の遺志を継ぎ、学会の再建に立ち上がった。本年は出獄から75年。
57年(同32年)7月3日、大阪府警が、参議院大阪地方区の補欠選挙で支援の責任者であった池田大作先生(当時・青年部の室長)を、選挙違反の容疑で不当逮捕(大阪事件)。同月12日、蔵前の国技館(当時)で大阪事件に抗議する「東京大会」が行われた。
池田先生は、17日に釈放され、同日、中之島の大阪市中央公会堂で「大阪大会」が開かれた。62年(同37年)1月25日に無罪判決が出された。※参考資料=小説『人間革命』第1巻「黎明」、第11巻「大阪」、『新・人間革命』第4巻「立正安国」、第5巻「獅子」、『池田大作全集』第22巻、『法華経の智慧』普及版〈下〉

◎7・3「東北の日」
87年(昭和62年)7月3日、池田先生は東北・仙台を訪問。"仏法は勝負であり、信心は絶えざる魔との戦いである"と語り、東北広布のさらなる発展に期待した。

◎7・11「男子部結成記念日」
51年(昭和26年)7月11日、東京・西神田の旧学会本部で、戸田先生のもと、百数十人が集い、男子部が結成された。75万世帯達成に向け、男子部は弘教に奮闘。若き池田先生は蒲田、関西などで折伏・弘教の金字塔を打ち立てた。※参考資料=『人間革命』第5巻「随喜」

◎7・15 聖教新聞「日刊化」55周年
聖教新聞は65年(昭和40年)7月15日付から日刊化がスタートし、本年で55周年となる。※参考資料=『新・人間革命』第10巻「言論城」

◎7・16「沖縄初訪問」60周年
日蓮大聖人の「立正安国論」提出から700年となる60年(昭和35年)7月16日、池田先生は沖縄を初訪問。本年で60周年。沖縄は当時、米国の施政権下にあった。※参考資料=『新・人間革命』第2巻「先駆」

◎7・19「女子部結成記念日」
女子部の結成式は51年(昭和26年)7月19日、西神田の旧学会本部で行われた。戸田先生は、集った74人に、「女子部員は、一人残らず幸福に」と激励した。※参考資料=『人間革命』第5巻「随喜」

◎7・27「中部の日」
76年(昭和51年)7月27日、池田先生は名古屋での中部記念幹部会に出席し、"異体同心こそ広布実現の要諦である"とスピーチ。「中部旗」を授与した。