「話すと元気になる」
「あの人がいるから
心強い」と慕われる
安心と信頼の存在に!
励ましの光を幾重にも!
報恩抄 P319
『何れの月何れの日何れの夜の何れの時に日出ずるという公家諸家叡山等の日記あるならばすこし信ずるへんもや』
【通解】
いずれの月・いずれの日・いずれの夜、いずれの時間に、太陽が出現したという、公家・諸家・叡山等の日記があるならば、少しは信ずることもできようが、それにも、ぜんぜんないではないか。
名字の言 クラシック音楽は「変わらないから面白い」 2020年6月30日
作曲家・ピアニストの山中惇史さんが、本紙の文化欄で語っていた。クラシック音楽は、楽譜に沿った忠実な演奏が求められる。その奏法は何百年も変わらない。「変わらないから面白いのです」と▼クラシックの名曲には、偉大な音楽家たちの"魂"が息づいている。魂の力は、時を経ても衰えない。そこに迫ろうとする限り、楽器や演奏者が変わっても人々を魅了し続けるだろう▼変化変化の社会。近年は、インターネット等が普及し、新しい情報、新しい製品が容易に手に入るようになった。が、どんな新情報や新製品もすぐに古くなる。しかも、そのサイクルはますます短くなるようだ。心したいのは、いかに技術が進歩しても、人間の本質に関わる「生老病死」という根本的な苦悩はなくならないということだ▼仏法は「生老病死」という四苦を「常楽我浄」の四徳に転じる哲理と実践を説く。すなわち、「生」を喜びと充実で満たし、「老」や「病」さえ大きな境涯を開く糧にし、「死」を永遠の幸福への晴れやかな出発にしていく。この仏法の叡智は、古くなることがない▼混迷を深める時代に、「生きた哲学」を共に学び、共に実践し、支え励まし合いながら希望を広げる創価の世界。この陣列の尊さを、改めて思う。(実)
寸鉄 2020年6月30日
「一切の法は皆是れ仏法」御書。智慧の太陽が輝く信心即生活の賢者たれ!
学生部結成記念日。俊英の使命は先駆!学び語り新時代の扉を堂々と開け
牧口先生は70歳でも「われわれ青年は」が口癖と。生涯青春の多宝会、尊し
あすからレジ袋有料化。地球守る鍵は一人一人の意識変革と具体的行動に
7月は「熱中症予防強化月間」。絶対に油断せず。健康こそ人生勝利の基盤
☆心に御書を 第55回 未来を開く真の知性と光れ
<御文>
『智者と申すは国のあやうきを・いさめ人の邪見を申しとどむるこそ智者にては候なれ』(頼基陳状、1156ページ)
<通解>
智者というのは、国の危機を諫め、人の邪見をとどめることこそ、智者ではないでしょうか。
<池田先生が贈る指針>
讒言で陥れられた門下の冤罪を晴らすために執筆された御書である。
激動の乱世だからこそ、正義と真実を語り、勇気と希望を贈るのが、真の知性だ。その原動力が、仏法の人間主義の大哲学である。
虚偽や悪意が渦巻く社会に、創価の普賢たる男女学生部の言論は、凜と輝き光る。未来を開く「善の絆」を強固に!
☆明日を照らす テーマ:善知識 2020年6月9日
かつて池田先生は、組織について悩んでいるという青年に語りました。「学会の組織は、一人一人を強くし、魔に打ち勝っていくためにある。一人で孤立していては、人間革命も広宣流布もできない。今はわからなくても、学会と共に、同志と共に、前進してごらん。学会の組織のありがたさを深く感じる時が、必ず来るよ」と。これまで多くの友が、学会の中で蘇生のドラマをつづってきました。今回の「明日を照らす」は、「善知識」をテーマに学びます。
三三蔵祈雨事
『されば仏になるみちは善知識にはすぎず、わが智慧なににかせん、ただあつきつめたきばかりの智慧だにも候ならば善知識たいせちなり、而るに善知識に値う事が第一のかたき事なり』(御書1468ページ)
◇成仏の方向を示す
【通解】仏になる道は善知識に勝るものはない。わが智慧は何の役に立とう。ただ暑さ寒さを知るだけの智慧でもあるならば、善知識が大切なのである。しかしながら、善知識に値うことが最も難しいことである。
◇
本抄は、日蓮大聖人が建治元年(1275年)、あるいはその翌年に身延で著され、駿河国(静岡県中央部)の富士方面に住む西山入道に送られたとされています。当時は、大聖人が予言した他国侵逼難が的中し(文永の役)、危機感を募らせた幕府と朝廷は有力寺社等に蒙古調伏の祈祷を命じていました。
社会が騒然としたなか、成仏のためには「善知識」という縁が大切であることを教えられました。
仏法用語で「知識」とは友人や知人を意味し、仏法の正しい実践に導いてくれる存在を「善知識」と呼びます。
成仏を目指そうと仏道修行に励むことは、一人一人の実践が基本です。しかし、信心を阻もうとする三障四魔を一人で打ち破るのは決して容易ではありません。ゆえに、師匠や同志という"善き友"の支えや触発が、確固とした幸福境涯を築くためには必要不可欠なのです。
しかし凡夫は、「わが智慧」が勝れていると思い込んでしまい、求道の心を失い、善知識を遠ざけてしまいがちです。また、末法は悪知識が充満する時代でもあります。よって、善知識を自ら求める姿勢が肝要だと仰せなのです。
創価学会は、最高の善知識の集いです。「題目を唱えましょう」「仏法を学びましょう」——広宣流布の方向、成仏の方向を指し示す、学会の組織の中で行学に励むことこそ、幸福と勝利の人生を歩む要諦なのです。
種種御振舞御書
『国主等のかたきにするは既に正法を行ずるにてあるなり、釈迦如来の御ためには提婆達多こそ第一の善知識なれ、今の世間を見るに人をよくなすものはかたうどよりも強敵が人をば・よくなしけるなり』(御書917ページ)
◇悪知識をも成長の糧に
【通解】国主等が敵にするのは、こちらがすでに正法を行じているということである。釈迦如来にとっては(迫害を加えてきた)提婆達多こそ第一の善知識ではなかったか。今の世間を見ると、人をよくするものは、味方よりも強敵が人をよくしているのである。
◇
本抄は、日蓮大聖人が建治2年(1276年)に身延で認められ、光日房に与えられたとされていましたが、詳細は不明です。大聖人御自身のお振る舞いや不惜身命の闘争が記されています。
仏法の修行と理解が深まれば、三障四魔が必ず競い起こる——天台大師の『摩訶止観』に記された通り、大聖人御自身が国主等の迫害に遭うこと自体が、正法を行じている証しであると教えられています。
提婆達多は、釈尊の親戚で才能豊かな弟子でありながら、釈尊を嫉んで敵対し殺害や教団の分裂などを企てます。
釈尊は、提婆達多と戦い魔を打ち破ることで自身の偉大さが証明され、教団も発展しました。ゆえに大聖人は、釈尊を迫害し抜いた提婆達多を善知識と仰せなのです。
同じように大聖人にとって、御自身の命を狙う極楽寺良観や平左衛門尉ら迫害者こそが、仏になるための"第一の味方"であったと喜ばれています。
"世間においても、自身を成長させ強くするものは、味方よりも強敵である"と仰せの通り、私たちの人生においても、信心を妨げる存在や、苦手な人に直面したり、行き詰まりを感じたりした時が、成長のチャンスです。相手のことを祈り、信心で立ち向かうことで、自身の境涯を大きく開く好機にできます。
何があっても強盛な信心を奮い起こし、人生を勝利することで、悪知識をも善知識へと変えていけるのです。
☆きょう「学生部結成記念日」
◇希望の哲学で新たな歴史を開け
きょう6月30日は「学生部結成記念日」である。1957年のこの日、第2代会長・戸田城聖先生のもとに男女学生の代表約500人が集って、学生部は結成。池田大作先生が祝電を送った。男女学生部の友は、今月を「希望の哲学を胸に! 先駆励まし月間」として、御書の研さんと希望の拡大に走ってきた。また結成記念日に寄せて、各国学生部のリーダーからメッセージが届けられた。
◇男子学生部は全国オンライン総会を開催
新型コロナウイルスの世界的流行は、学生たちの生活に大きな影響をもたらしている。
大学等の授業の多くはオンラインとなり、友人と直接会う機会は激減。不況による経済的困難に直面する学生も多く、就職活動でも不安な状況が続く。
だからこそ、互いの「心の距離」を近づけ、「希望」を広げていこう!——男女学生部はインターネットを駆使して、多彩な取り組みを進めてきた。そうした中、共に唱題や仏法対話、研さんに励む友は例年よりも増加している。
男子学生部は、ライブ講義「学生部スタディーチャンネル」を3月末から、ほぼ毎週配信。学生部のリーダーが、基礎教学や御書の講義を行ってきた。6月は「佐渡御書」を学び、「困難に負けずに頑張ります!」などの声が多数寄せられた。
また、全国で8万人を超える友人に励ましの対話を広げてきた。28日には全学生部員を対象とした"オンライン総会"を動画配信で実施。さらなる成長を皆で誓い合った。
◇女子学生部は各地でオンラインの集い
女子学生部は「開目抄」をはじめ「池田華陽会御書30編」の研さんに取り組んできた。
同世代の友と勉強や信心について気軽に語り合える会合をオンラインで開く地域も。会合では、新入生から先輩への質問コーナーや広布史を学ぶクイズ、御書講義、信仰体験などを通し、福智のスクラムを拡大。「この集いが、自分が頑張れる原動力です!」など喜びの声が聞かれる。
池田先生は、学生部の友に万感の期待を寄せている。
「新たな地球文明の創造へ、創価の世界宗教の真価を、いよいよ発揮する本舞台が、わが不二の学生部を待っているのだ」
さあ、共に希望の歴史の建設を!——師弟の誓いを胸に、若き友は前進を続ける。
◇活躍する友の話題を紹介
富山の山谷祐貴さん(大学3年)は医学部で学ぶとともに、5月からは大学生への生活支援として、総菜を届けるボランティア活動に参加している。
組織ではグループ長として「皆の成長の原動力になれば」と、オンラインの集いを毎週開催。自ら御書講義などを行う。
集いには大学の友人も毎週のように参加しており、「ここに来ると、1週間頑張ろうと思えるんです」と感想を。その姿を見て、他の部員が自身の友人を集いに招くなど、決意の波が広がる。
山谷さんは「周囲を安心させられる力と人格をもった医師となり、地域医療の発展に貢献したい」と誓う。
神奈川の岩崎優里花さん(大学6年)は、明年の歯科医師国家試験の合格を目指し全力を尽くす。昨年は勉強や人間関係の問題で悩んだこともあったが、同志と御書を学ぶ中で、自分を信じて進むことができた。
その確信のままに、今月、新入生とオンライン御書学習会を開き、「諸法実相抄」を共に研さん。また、仏法対話にも挑戦し、先日は友人に『ワールド セイキョウ』を渡すことができた。
岩崎さんは力強く語る。「今まで支えてくれた家族、同志、そして池田先生への感謝を忘れず、勝利の実証を示してまいります」
◇各国のリーダーからメッセージ
フィリピン アンダヤ学生部長
フィリピンの大学生は、通信環境が十分でない場合もある中、オンライン授業と、個人のレベルに合わせた課題に取り組むなどして学業に励んでいます。
こうした状況下で、学生部は、各人がどのように自身の困難を乗り越えているかを共有する「Breakthrough(突破口を開こう)」運動を開始。早速、唱題根本に奨学生として大学入学を果たした体験や、御書の一節を胸に、自己への挑戦を重ねる様子が報告されています。
今こそ信心への確信を胸に、物理的に離れていようとも、SNS等を駆使して部員へ、友人へ、励ましの輪を大きく広げる時と実感します。
「逆境に打ち勝つ」との哲学に満ちた池田先生の指導などを、オンラインの学習会を通して深めながら、強固な心の団結を築き、民衆を守る学生部の使命を果たしていきます!
イタリア ヴァレンテ女子学生部長
イタリア学生部はコロナ禍でも、友人を招いての集いをオンラインで継続。小説『新・人間革命』で学生部に触れられている箇所や「開目抄」「観心本尊抄」の研さんなどを通し、池田先生との絆を強め、学生部の使命を確認し合っています。
さらに、人権の闘士・エスキベル博士と池田先生の共同声明をもとに、持続可能な社会への展望と提案をまとめた「イタリア学生部宣言」の実現へ、実践を続けています。
きょう30日には、オンライン会議を開催します。学生部の代表が先生の平和提言や創価の社会活動などを紹介し、大学教授らがSDGs(持続可能な開発目標)について多様なテーマで講演する予定です。
学生部員の成長こそ社会の希望と確信し、民衆のために学び行動できる一人一人に成長していく決意です。