2020年7月10日金曜日

2020.07.10 わが友に贈る

「師子王は前三後一」
どんな課題にも油断なく
全力を尽くし抜くのが
不撓不屈の学会魂だ!
大情熱で未来を開こう!

三世諸仏総勘文教相廃立 P566
『一切の法は皆是仏法なり』

【通解】
一切の法は皆、仏法である。

名字の言 コロナ禍の日常や思いを詠んだ"古今和歌集" 2020年7月10日
京都で"古今和歌集"が完成した。といっても、平安時代の話ではない。コロナ禍の日常や思いを、宇治のある地区の友らが詠んだものである▼「買い物に マスク忘れて 後戻り」「自粛にて 私のウエスト 大成長」「若作り それは無駄無駄 皆和歌作り」などクスッと笑える内容から、「お題目 心はつながる 大丈夫」「朗らかに 笑顔で過ごす 勝利の因は」「支え合い 共に進むと 勢い倍増」といった学会精神あふれるものまで実に合計1113。言葉の力で"苦難に立ち向かった地区の歴史"として、未来に残したいという▼言葉は不思議だ。一文字一文字の組み合わせによって心を表し、心を伝える。平安の古今集に紀貫之は「和歌は、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける」と記した。「はじめに言葉ありき」ではなく「心ありき」ともいえようか▼御書に「仏は文字によって人々を救う」(153ページ、通解)と。仏は人々の幸福を深く願うがゆえ、相手の状況に合わせて言葉を自在に駆使して法を説いた。「(法華経の)文字変じて又仏の御意となる」(469ページ)とも仰せだ▼「言葉の力は、心です。心が根底にあるから、言葉が生きてくる」と池田先生。同じ言葉でも、使う人の心の深さでその力は全く違う。「心こそ大切」である。(之)

寸鉄 2020年7月10日
「法は人に因って貴し」御書。万人救済の妙法を弘める広布の闘士は尊貴
山形の日。清く弛みない信心は最上川のごとく!励まし強く理想郷建設を
優れた人が賞讃されるのは優れた行為のためだ—文人。青年は何かで光れ
レジ袋有料化で「購入」は1割未満に。持続可能な地球環境へ一歩ずつ努力
児童・生徒の骨折相次ぐ。外出自粛で体力低下と。親子で適度な運動心掛け

☆小説「新・人間革命」学習のために 第13巻
◇相手を知ることが渉外の基本
<日中関係に暗雲が垂れこめる中、1966年(昭和41年)7月、青年部の幹部が中国の関係者と会談する。終了後、報告を受けた伸一は語る>
「やはり最初は硬い雰囲気だったんだね。初対面の時は、互いに緊張するだけに、その硬さを解きほぐしていくことが大事なんだ。
それは笑顔だよ。
そして、最初に何を言うかだ。
包み込むような温かさがあり、相手をほっとさせるようなユーモアや、ウイットに富んだ言葉をかけることだよ」(中略)
「それから、人と会う時には、相手がどういう経歴をもち、どういう家族構成かなども、知っておく努力をしなければならない。それは礼儀でもあるし、渉外の基本といってよいだろう。
たとえば、君たちだって、自己紹介した時に、『あなたのことは、よく存じております。こういう実績もおもちですね』と言って、自分の業績を先方が語ってくれたら、どう感じるかい。この人は、自分のことを"ここまで知ってくれているのか"と感心もするだろうし、心もとけ合うだろう。
それが、胸襟を開いた対話をするための第一歩となるんだ。だから私も、常にそうするように、懸命に努力している。お会いする方の著書があれば、できる限り目を通すようにしているし、その方について書かれた本なども読んで、頭に入れているんだよ」
(「金の橋」の章、36〜37ページ)

◇「異体同心」は個性開花の団結
<68年(同43年)秋、各方面で芸術部員による芸術祭が開催。一人一人の個性を尊重しつつ、団結するにはどうすればよいかと尋ねる芸術部の幹部に伸一は、指針を示す>
「実は、その原理が『異体同心』ということなんです。
世間では、団結というと、よく『一心同体』と言われる。これは、心も体も一体ということであり、心を同じくするだけでなく、行動や形式も同じことを求める。
つまり、全体主義となり、どうしても、個性は抑圧されることになる。
それに対して、大聖人は『一心同体』ではなく、『異体同心』と言われた。
これは"異体"である個人、また、それぞれの個性や特性の尊重が大前提になっています。
その一人ひとりが"同心"すなわち、広宣流布という同じ目的、同じ決意に立つことから生まれる、協力、団結の姿が異体同心です。
つまり、それは、外側からの強制によるものではなく、個人の内発的な意志による団結です。だから強いんです。
また、自主性が基本にあるから、各人が個性、特質をいかんなく発揮できるし、それによって、さらに全体が強くなる。たとえば、城の石垣というのは、同じ形の石ではなく、さまざまな形の石を組み合わせ、積み上げていくから、堅固であるといわれている。
野球をするにも、優秀なピッチャーばかり集めたからといって、勝てるものではない。『異体』すなわち、いろいろな人材が必要なんです。芸術部員は、一人ひとりが力もあり、強い個性をもっているだけに、皆が心を一つにして団結すれば、すごいパワーが発揮できます。
学会の強さは、この『異体同心』の団結にありました。その力によって、常に不可能の壁を破り、新しい歴史を開いてきた」
(「光城」の章、272〜273ページ)

◇青年時代の苦闘は生涯の財産
<69年(同44年)2月、沖縄で大学会の結成式に出席した伸一は、夜間に学ぶ二部学生に励ましを送る>
「全部やると決めて、挑戦していくことです。
逃げたり、卑屈になったりしてはいけない。また、焦ってはならない。今は将来に向かって、着実に人生の土台をつくる時です。
人生はある意味で死闘といえる。血を吐くような思いで、無我夢中で戦っていくしかありません。悩んで悩んで、悩み抜いていくところに成長がある。人間形成がある。それこそが、生涯の財産になります。
私も夜学に通っていたから、皆さんの苦しさ、辛さはよくわかります。
私は、三十歳まで生きられないといわれていた病弱な体でした。また、長兄は戦争で死に、家も焼かれ、暮らしは貧しく、いつも、腹を空かせていました。本を買うには、食費を削るしかなかったからです。
しかし、それでも私は、知恵を絞って時間を捻出し、徹底して学んできました。電車のなかも、勉強部屋でした。
そして、働きに働きました。朝も三十分前には出勤し、清掃をしてみんなを待ちました。
職場での信頼も厚く、戸田先生の会社に移る時には、上司も、同僚も、本当に惜しんでくれました。
さらに、猛然と学会活動に取り組み、信心ですべてを切り開いてきたんです。
家族が用意してくれた整った環境での勉学よりも、大変ななかで、泣く思いをして学んだことの方が、何倍も自分の血肉となり、身につくものなんです。
鍛えのない青年は、軟弱になり、人生を滅ぼしかねない。ゆえに、二部学生は、最高の修行の場を得ているということなんです。頑張りなさい」
(「楽土」の章、347〜348ページ)

◇広布の使命自覚した人が人材
<沖縄の高等部の集いで伸一は、人材の要件を示す>
「人材の要件とは何か——。
広宣流布の使命を自覚することです。
人は、なんのための人生なのかという、根本目的が定まっていなければ、本当の力は発揮できないものです。
また、力をつけ、立派な地位や立場を手にしたとしても、自分の立身出世のみが目的になっていれば、社会への真の貢献はできません。
才能の開花も、知恵の発揮も、忍耐も、すべて広宣流布の使命を自覚するところから生まれるものであることを、知ってください。さらに、人材とは、人格の人であるということです。人への思いやり、包容力、自分を律する精神の力、正義への信念と意志等々、人格の輝きこそ、人間として最も大事です。
それには、精神闘争が必要です。
自分の弱さに挑み、苦労に苦労を重ねて、自己の精神を磨き上げていくことです。
そして、人材には、力がなくてはならない。
心根は、清く、美しくとも、力がないというのでは、民衆の幸福、平和を築くことはできない。だから、何か一つでよい。これだけは誰にも負けないというものをもつことが必要です。
わが弟子ならば、全員が大人材であると、私は確信しております。皆さんこそ、私の宝です。沖縄の誇りです」
高等部員は、頷きながら、伸一の指導を聞いていた。
その目には、誓いの涙が光っていた。
人材を育むには、先輩幹部が一人でも多くの人と会うことである。
草木も、豊富な養分を吸収し、燦々たる太陽の光を浴びてこそ生長する。人材もまた、さまざまな励ましがあり、触発があってこそ、育ちゆくものである。
(「楽土」の章、349〜350ページ)

◇折伏精神とその要諦
<1968年(昭和43年)10月、伸一は、静岡・富士宮市内の地区座談会に出席。そこで参加者の悩みに答え、折伏の精神と、弘教の要諦を語る様子が、「北斗」の章で描かれている>
「私は、仕事が忙しくて休日も取れません。でも、なんとか折伏をしたいと思っています。ところが、なかなかできないもので悩んでおります」
「人を救おうとして悩むなんて、すごいことではないですか。尊く誇り高い、最高の悩みです。本当の慈悲の姿です。それ自体、地涌の菩薩の悩みであり、仏の悩みです」
集った同志は、弘教を実らせようと、日々、懸命に戦っていた。
それだけに、折伏についての話に、皆、目を輝かせ、真剣な顔で聴き入っていた。
「折伏を成し遂げる要諦は何か。
それは決意です。一念が定まれば、必ず状況を開くことができる。
折伏は、どこでもできるんです。
戸田先生は、牢獄のなかでも法華経の極理を悟り、看守を折伏しています。
まず、折伏をさせてくださいと、御本尊に懸命に祈り抜くことです。すると、そういう人が出てきます。
また、ともかく、あらゆる人と仏法の対話をしていくんです。
もちろん、信心の話をしても、すぐに入会するとは限りません。それでも、粘り強く、交流を深めながら、相手の幸福を日々祈り、対話を重ねていくことです。
種を蒔き、それを大切に育て続けていけば、いつか、必ず花が咲き、果実が実ります。
焦る必要はない。
さらに、入会しなくとも、ともに会合に参加して教学を勉強したり、一緒に勤行したりすることもよいでしょう。自然な広がりが大事です。
ともあれ、苦労して弘教に励んだ分は、全部、自分の福運になります。
相手が信心しようが、しまいが、成仏の因を積んでいるんです」
皆が笑顔で頷いていた。伸一の話を聞くうちに、安心感と勇気が湧いてくるのである。
彼は、言葉をついだ。
「また、対話してきた人を入会させることができれば、何ものにもかえがたい、最高最大の喜びではないですか。折伏は、一人ひとりの人間を根本から救い、未来永遠の幸福を約束する、極善の実践です」
(「北斗」の章、183〜184ページ)

☆全国最高協議会 池田先生がメッセージ 原田会長を中心に討議
◇創立90周年へ立正安国の旗を 9月下旬にオンラインで世界青年部総会を開催
全国最高協議会が8日午後、東京・新宿区の学会本部別館で行われ、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長、全国の方面長・婦人部長、各部の代表が出席した。
池田大作先生はメッセージを贈り、冒頭、九州をはじめ豪雨被災地へのお見舞いを述べるとともに、「変毒為薬」の復興を念願。試練に見舞われたこの上半期、「能忍」(能く忍ぶ)という仏の心で「四表の静謐」(世界の安穏)を祈り抜き、「仏法即社会」の智者の指揮で奮闘した全国の同志に、心から感謝した。
次いで先生は、「御義口伝」の「霊山一会儼然未散(霊山一会儼然として未だ散らず)」(御書757ページ)を拝し、「我らは、久遠元初より、そして未来永遠に、『妙法流布』の大誓願で結ばれている。常に我らの生命は一体であり、不二なのである」と強調。
「かかる濁世には互につねに・いゐあわせてひまもなく後世ねがわせ給い候へ」(同965ページ)を拝読し、青年部を先頭に智慧を出し合い、新時代の「異体同心」のスクラムを組みながら、一人一人がいよいよの「広布前進」をと望んだ。
そして、民衆の幸福と安穏、世界の平和と前進のために、新たな「立正安国」の凱歌を決意し合いたいと述べメッセージを結んだ。

◇広宣流布大誓堂での誓願勤行会を9月15日から再開 新型コロナ感染症対策委員会を設置
協議会では、11月18日の「学会創立90周年」を目指す下半期の諸活動について協議。各人・各家庭で折伏、聖教拡大、友好拡大などの目標を立て、「私の広布前進」で大佳節を祝賀しゆくことを確認した。また、感染防止に細心の注意を払い、オンラインの活用などの新しい活動様式も取り入れながら、「一対一」「少人数」の励ましを広げ、人材の拡大に取り組むことを約し合った。
さらに、諸行事について検討。10・2「世界平和の日」の60周年を記念する「世界青年部総会」を9月下旬にオンラインで実施することが決定した。
併せて、広宣流布大誓堂での「誓願勤行会」を9月15日からの予定で、首都圏・東京を対象に再開すること、学会本部に「新型コロナウイルス感染症対策委員会」(総合委員長=原田会長、委員長=谷川主任副会長)を新たに設けることが発表された。
席上、原田会長は、コロナ禍の中で奮闘する同志に最大に感謝。「心の固きに仮りて神の守り則ち強し」(同1220ページ)を拝し、「一歩も引くな」との第2代会長・戸田城聖先生の遺言を命に刻み、どこまでも信心根本に智慧を発揮して、今こそ「立正安国」の旗を掲げ、未曽有の「挑戦」に「応戦」したいと訴えた。
そして、これまで以上に「一人」を大切にし、励ましの連帯を広げながら、創立90周年の佳節を、池田門下の一人一人が「私の広布前進」で勝ち飾ろうと呼び掛けた。

◇青年部の協議会も 8月に学生部が教学実力試験
青年部最高協議会が8日、各方面とテレビ中継で結んで、学会本部別館で行われた。
志賀青年部長、西方男子部長、大串女子部長、樺澤学生部長、林女子学生部長をはじめ、全国の男女青年部の代表が参加し、下半期の対話拡大と人材育成について討議。また8月に学生部が実施する教学実力試験など、教学研さんの取り組みを確認した。
席上、志賀青年部長が、世界青年部総会へ、強き団結で勝ち進もうと力説。原田会長は、広布の希望である青年部の勇気と智慧の挑戦で、従藍而青の新たな歴史をと語った。