2020年7月17日金曜日

2020.07.17 わが友に贈る

孤独にならない。
孤独にさせない。
互いを思いやる心が
不安を乗り越える力に!
安心と希望を送ろう!

立正安国論 P21
『悪侶を誡めずんば豈善事を成さんや』

【通解】
悪い坊主を誡めなければ、どうして善い事を成し遂げることができようか。絶対にできない。

名字の言 各地で甲子園の代替大会。頑張ることはつながる 2020年7月17日
中止となった夏の甲子園の代替大会が1日、全国に先駆けて岩手で開幕した。この週末も各地で大会が始まる▼「野球ができる感謝を胸に、全ての高校3年生の代表として悔いのないプレーをします」。そう語るのは大阪大会に臨む高等部員。コロナ禍で多くの同級生アスリートが"集大成の場"を奪われた。その悔しさが分かるからこそ皆の気持ちを背負って戦う大会にしたい、と▼夏の甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」。この歌の作曲を手掛けた古関裕而氏がモデルのNHKの連続テレビ小説「エール」が好評を博している。同歌をはじめ数々のスポーツ応援歌を残してきた氏。最初の代表作は、早稲田大学の「紺碧の空」だった▼ドラマには早稲田の応援団長が、主人公に作曲を依頼した理由を告げる場面がある。共に甲子園を目指した親友が自分のせいで大けがを負い、野球ができなくなったこと。早慶戦をラジオで聞くのが楽しみだという彼のために、必死で野球部を応援してきたこと。「野球を頑張る人のおかげで頑張れる人がいる。頑張ることはつながる」。その思いを受けて誕生した「紺碧の空」を歌い、早稲田は慶応に勝利する▼自分の頑張りは必ず誰かの励みになる。"最後の夏"に挑む球児たちに心からの声援を送りたい。(仁)

寸鉄 2020年7月17日
「弥はげませ給うべし懈ることなかれ」御書。常に今ここから!闘魂赤々と
正義の「大阪大会」記念日"正しい仏法が必ず勝つ"この師子の確信で勇躍!
中部の友が「一番星月間」を大驀進。師と共に歩む「この道」は三世に輝く
災害時は"空振りも覚悟"で早めの避難が大切と。家族や地域でも声掛けを
店でのカード支払い時、番号盗用の被害が急増。毎月の利用明細を要確認

〈社説〉 2020・7・17 きょう、「大阪大会」から63年 2020年7月17日
逆境で光る永遠の"学会魂"
創価三代の師弟は、庶民のため、正義のために命を懸けて権力と戦ってきた。三代の大闘争ありて、今、創価学会は人類を照らす「人間主義の世界宗教」と輝く。
中でも池田先生が、恩師・戸田城聖先生と学会を守るため、一身に難を受け、正義を貫かれたのが大阪事件である。
1957年(昭和32年)7月3日、池田先生は、事実無根の選挙違反容疑で不当逮捕された。そして15日間の獄中闘争の後、17日に出獄。その日の夕刻、雷鳴轟く豪雨の中、権力の横暴を糾弾する「大阪大会」が行われた。会場となった中之島の大阪市中央公会堂には、約2万人の同志が集い、建物の外まで人があふれた。
"最後は、信心しきったものが必ず勝つ"との先生の師子吼を聞いた同志は、怒濤の拍手で応え、「いかなる障魔にも権力にも負けたらあかん」「ひとたび起こした戦いは断じて勝つ」と固く誓い、「7・17」は常勝不敗の原点となった。
池田先生はつづった。「この師子の確信を、今、二十一世紀の後継の直弟子が、厳然と受け継いでくれている。いかに困難が立ち塞がろうが、最後は勝つ。断じて勝つ! これが我ら創価の信念であり、誓願であり、本懐なのだ」
63年を経た今も、大阪大会で同志に宿った"負けじ魂"は、全関西に変わらず脈動している。どんな苦難に遭おうとも、師弟共戦を貫けば、"最後は勝つ"と。
56年(同31年)に入会した大阪・城東区の婦人は、家族が反対する中、大阪大会に駆け付けた。その時、背負われていた生後3カ月の娘は、後に創価女子高校(現・関西創価高校)の1期生に。娘の子は、結婚を機に夫を入会に導き、功徳の実証を示す。その夫の両親も、若い夫婦の姿に触れ、3年前に入会。「学会に入れていただき、人生が大きく変わりました」と義母は感謝を語る。
大阪・福島区の男子部のリーダーは、学会3世の美容師。開業10年目となる本年、コロナ禍の影響で順調な日々が一変。小説『新・人間革命』で師の闘争に学び、奮い立った彼は、最高の拡大で「7・17」を荘厳しようと決意する。電話やSNSで同志を励まし続け、区男子部のオンライン大会を目指す中で、活動者を拡大。さらに、自営業で苦闘する友人を励まし、入会に導いた。
「7・17」には、全世界の同志が模範とする永遠の"学会魂"が光る。コロナ禍による未曽有の苦難に、世界が同時に直面している中、逆境を新たな価値へと転換していく生き方が、今ほど求められている時はない。
"信心しきったものが必ず勝つ"——この大確信で全世界の宿命転換を祈り、今再びの前進を開始していきたい。

☆心に御書を 第58回 不屈の祈りで変毒為薬を
〈御文〉
『此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行に功徳として来らざる事なく善根として動かざる事なし』(聖愚問答抄、500ページ)

〈通解〉
この妙法蓮華経を信仰し奉るという一つの行に、いかなる功徳も集まってこないものはなく、いかなる善根も動かないものはない。

〈池田先生が贈る指針〉
九州をはじめ各地の大雨の被災に、重ねてお見舞い申し上げます。
妙法受持の生命に行き詰まりはありません。どんな苦難も、必ずや幸福へ転じられます。これが「変毒為薬」という日蓮仏法の真髄です。
大変な時こそ、決定した一念で祈り抜き、無量の功徳を! 異体同心の宝友と支え合い、使命の国土に無辺の善根を!

☆上野殿後家尼御返事(地獄即寂光御書)研さんのために
一度決意を固めても、困難に直面したり、環境の影響を受けたりすることで、意志が揺らいでしまうこともあります。そうした時こそ、「いよいよ」の心で信心を貫くことが重要です。ここでは7月度座談会拝読御書である「上野殿後家尼御返事」の研さんのために、池田先生の指導と解説を掲載します。(「大白蓮華」7月号も参考にしてください。森中教学部長の講義の動画が、創価学会公式ホームページ「SOKAnet」で、今月31日まで視聴可能。なお、講義の要旨は後日掲載の予定)

◇拝読御文
『法華経の法門をきくにつけて・なをなを信心をはげむを・まことの道心者とは申すなり、天台云く「従藍而青」云云、此の釈の心はあいは葉のときよりも・なをそむれば・いよいよあをし、法華経はあいのごとし修行のふかきは・いよいよあをきがごとし』(御書全集1505ページ8行目〜10行目、編年体御書616ページ8行目〜10行目)

★[池田先生の指針から]「信」を深め仏界を現す
大聖人が、即身成仏や地獄即寂光などの深理を説かれるのは、門下の信心を深めるためです。
仏法は、言葉や観念の遊戯ではない。
本抄(=上野殿後家尼御返事)で説かれている極理はすべて、私たちの生命の中に仏界という究極の希望があることを教えるものです。
それを、自らの命において信じていけば、その信によって、仏界の生命を覆い隠している無明を打ち破り、我が生命に仏界が涌現するのです。
ゆえに「信」が大事なのです。信心を深めれば深めるほど、私たちの生命は仏界の色彩に染め上げられていくからです。
大聖人は、そのことを、天台大師の「従藍而青」(摩訶止観)との言葉を通して教えてくださっています。
植物の藍の葉は、薄く青みがかった緑色です。しかし、この葉から採った染料で何回も重ねて染めれば、濃い鮮やかな青になります。
私たちの一生成仏の修行も同じです。
成仏の原理が説かれている法華経は、藍の葉に譬えられます。
大聖人の仏法の実践は、藍の葉から採った染料を何回も染めていくことに譬えられるでしょう。
すなわち、大聖人の仏法では、法理を聞いて信心を深め、ますます修行に励んでいけば、実際に仏界を現し、一生成仏を実現していくことができるのです。
御書を学ぶ目的は、大聖人の御精神に触れて、信心を深めるとともに、仏法の深理に学んで我が内なる希望と平和を確信し、自行化他の実践に励んでいくことにあります。
そして、難を勝ち越えてこられた大聖人の実践に学んで、苦難に挑戦していく勇気を奮い起こすことです。
この「実践の教学」の要諦を、深く深く銘記していきたいものです。
(『希望の経典「御書」に学ぶ』第1巻)

◇"いよいよ"の心で求道の実践を貫く
◇キーワード� 「即身成仏」の信心
本抄を頂いた上野尼御前は、夫・南条兵衛七郎を亡くした時、次男の時光は7歳であり、五男に当たる末の息子は、まだおなかの中でした。尼御前は、一家の行く末を案じながら、深い悲しみの中にあったことでしょう。
こうした尼御前に、大聖人は寄り添うように、亡き夫が生前には「生の仏」であり、今、亡くなってからは「死の仏」であり、生死ともに仏であると励まされました。その上で、残された尼御前に「即身成仏」の法門等を示し、信心に励むよう教えられました。
即身成仏とは、衆生が凡夫のその身のままで仏に成ることです。
他の御書に「功徳とは即身成仏である。また、六根清浄である」(762ページ、通解)と仰せです。唱題することにより、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意という六つの感覚・認識器官)が清らかになり、鋭くかつ豊かになるとの意です。
六根が清浄であれば、煩悩に染まることなく、正しく物事や環境を捉え、判断、認識、感覚に狂いなく、生命は充実していきます。
大聖人は、尼御前が信心根本に苦難を乗り越えていくことを願われて、妙法の偉大さを示されたと拝せます。その通り、尼御前は宿命を勝ち越え、立派に後継者を育てました。
大聖人は拝読御文で、法華経の法門を聞いて、いよいよの信心に励んでいく者こそが道心者であると教えられています。
どこまでも求道の実践が重要です。"いよいよ"の実践によって胸中に具わる仏界への揺るぎない「信」を確立することで、幸福境涯が築かれていくのです。

◇キーワード� 生命を妙法に染め抜こう
日蓮大聖人は、「従藍而青」の例えを通し、修行を重ねて信心をより堅固にするよう教えられています。
法華経の法門を聞いて信心を深め、修行に励んでいくことで、私たちの生命は妙法に染め抜かれ、何ものにも揺るがない仏の境涯を開いていけるのです。
環境に翻弄され、信心を失ってしまえば、幸福はつかめません。譬喩を用いた大聖人の励ましを受け、失意の上野尼御前の胸に決意が湧き上がったことでしょう。
その後も大聖人は、重ねて尼御前を激励し続けます。とりわけ、末っ子が早世した際には、嘆き悲しむ母の心に寄り添うお手紙を何度も認められています。
その励ましは、次男の時光にも及びます。時光が大聖人から頂いた御書は、30編を超えます。時光に信仰の真髄を示し、"広宣流布の闘士へ育てよう"との、大聖人の深き慈愛が伝わってきます。
時光は、大聖人の御入滅後、身勝手な行動を取る信徒が出てくるなか、日興上人のもとで、同志と団結し、大聖人のお心にかなった正しい信仰を貫きました。
池田先生は、つづっています。
「世代を重ねるごとに、いよいよ力ある『従藍而青』の人材を育成する。これが、末法万年尽未来際の『令法久住』を開く大道である」(「随筆『人間革命』光あれ」〈師弟凱歌の言論城〉)
世代を超えて幾重にも励ましを送りゆく——広宣流布の伸展は、信心の志を自ら重ねながら、たゆみなき励ましを重ね、人材を輩出できるかどうかによって決まることを深く心に刻みましょう。