創価後継の未来部は
「法華経の命を継ぐ人」。
全員が世界の宝だ!
無限の可能性を信じ抜き
温かなエールを送ろう!
富木殿御返事 P962
『粗経文を勘え見るに日蓮法華経の行者為る事疑無きか但し今に天の加護を蒙らざるは一には諸天善神此の悪国を去る故か、二には善神法味を味わざる故に威光勢力無きか、三には大悪鬼三類の心中に入り梵天帝釈も力及ばざるか等』
【通解】
だいたい経文を読み思索してみると、日蓮が法華経の行者であることは疑いないところです。ただし今、難にあっても、諸天善神の守護をうけていない理由は、第一に諸天善神がこの悪国である日本を去ったためであり、第二に、法華経誹謗の者が多く諸天善神が法華経の法味を味わえないために勢いも力もなくなったためであり、第三に悪鬼神が三類の強敵の心の中に入ってしまって大梵天王や帝釈天王も力が及ばないためでありましょう。
名字の言 新たな日常に求められる「多様性の尊重」 2020年7月30日
昨年のこと。学会活動に頑張ってきた壮年が、ぱったりと地区の集いに来なくなった。気になって自宅を訪ねると、変わりなく元気そうに見えたので、ほっとした▼親しく会話していると、理由を打ち明けてくれた。「実は、持病の発作が出るようになって……。でも参加できない分、地区の発展を真剣に祈っていたよ」と。頑張ってきた"のに"ではなく、頑張ってきたから"こそ"、壮年は同志に心配を掛けまいと気遣い、活動への参加を見合わせていたのだ。こうした友への配慮を常に忘れてはいけない、と痛感した▼感染症と共存しながら充実した生活を送るには「多様性を尊重すること」——そう指摘する識者は多い。例えば、「皆で集まりたい」と思う人もいれば、「集まるのは怖い」と思う人も。コロナ感染の脅威の感じ方は人それぞれ▼「新たな日常」とは、いろいろな状況があり、いろいろな考え方の人がいるという多様性を尊重しつつ、自他共の幸福を築き上げていく「新たな挑戦」といえよう▼御書に「所見の人に於て仏身を見る」(242ページ)と。どんな人にも仏性がある。だからこそ"一人"を仏のごとく尊び、"一人"を心から大切にしていく。その姿勢こそ仏法の真髄であり、時代が求める最高の生き方と確信する。(実)
寸鉄 2020年7月30日
信心の歓喜を周囲と共有する学会員の姿に感動—教授。希望の連帯を拡大
「たすくる者強ければたうれず」御聖訓。幹部は苦難の友の励まし全力で
御本尊に常に感謝する人は福運がいよいよ増す—恩師。絶対勝利の題目を
熱中症原因の死者、この10年で2倍に。猛暑日増加で。躊躇せず空調活用
国内感染者の4割が20、30代—調査。若者の意識変革が鍵だ。声掛け強く
〈社説〉 2020・7・30 特集「危機の時代を生きる」 2020年7月30日
求められる「利他の精神」
新型コロナウイルスの感染流行によって、私たちのライフスタイルは様変わりした。マスクの着用が常態化し、オンラインで交流する機会も増えた。テレワークを導入した企業も多い。このように、コロナとの共存が前提となる生活は、「新しい日常」と呼ばれる。
ライフスタイルの変化に伴い、私たちの価値観や生き方なども変わっていくだろう。本紙の特集「危機の時代を生きる」では、コロナ禍で奮闘する学会員のエピソードや識者の声を通して、「新しい日常」を生きる上で大切な視点や生き方、そして創価の仏法哲理が何を提示できるかを探求してきた。
その一つに挙げられるのが「利他の精神」といえよう。感染者への差別や、"自粛警察"と呼ばれる行為が問題となったように、人間は危機的な状況に置かれた時、他者との間に壁をつくって、自分を守ろうとする。しかし、感染症はそうした壁をやすやすと越える。人々の分断は、社会の分断を招き、感染拡大を助長する恐れもある。
6月11日付に掲載された特集の中で、中部大学の酒井吉廣教授は、今後の国際社会における「利他の精神」の必要性を説き、「『分断』から『協調』への流れをつくるためにも、自分とは異なる他者との『共生の哲学』が求められています」と語った。また同17日付の、創価大学看護学部の佐々木諭教授のインタビューでは、「感染症対策で必要なのは『自分が感染しない』『人に感染させない』との思いを持ち、皆で感染を抑え込もうという協力体制です。その意味では、人々の絆が鍵を握ると思います」と、他者への共生・協力の重要性が示されている。
仏法は「依正不二」と説く。生を営む主体である人間(正報)と、人間が生を営むためのよりどころとなる環境・国土(依報)は別のものではあるが、実は密接不可分で、互いに影響され合うとの考えだ。これをさらに、自己と他者の関係性と見れば、自他は相互に深く支え合っている。自己の安全だけを求めていては、結果として自己を守ることはできない。「自利」を考えるならば、「利他」の視点は必須であるといえよう。
池田先生は語る。「『他人だけが不幸』はありえない。と同時に『自分だけが幸福』もありえない。ならば『人を幸せにする』ことが『自分が幸福になる道』です。自他共に幸福を勝ち開いていく。ここに、法華経の真髄の行動があります。これが、我らの学会精神です」と。
「自利」と「利他」を勝ち開く——「自他共の幸福」を目指す生き方こそ、「新しい日常」において、希求されるモデルの一つとなるだろう。
☆第3代会長就任60周年記念 「師弟凱歌の記憶」 第11回「不敗の原点 大阪大会」
1957年(昭和32年)7月17日、大阪・中之島の大阪市中央公会堂で歴史的な集いが行われた。池田大作先生の不当逮捕に抗議する「大阪大会」である。場内は満員となり、場外に1万数千人の同志があふれた。
同年4月、参院大阪地方区補欠選挙の支援活動において、熱心さのあまり、選挙違反をした会員が出た。それを学会の組織的犯行と一方的に見なした大阪府警が、支援の責任者であった池田先生を逮捕。7月3日のことだった。
15日間の勾留の末に、7月17日正午すぎ、先生は釈放され、大阪拘置所を出た。東京から駆け付けた戸田城聖先生をただちに伊丹空港で迎え、午後6時からの大阪大会に臨んだ。開会からまもなく、猛烈な雨が降り、雷鳴が轟いた。会場を取り囲んだ同志は、特設スピーカーから流れる登壇者の声を、身じろぎもせずに聞いていた。
いよいよ池田先生が登壇。第一声が終わると大拍手の中、戸田先生が立ち上がり、自ら愛弟子のためにコップに水を注ぐ。
「最後は、信心しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つという信念でやろうではありませんか!」
池田先生の師子吼に、会場を揺るがす大拍手が再び鳴り響いた。
雨と涙の中で参加者は誓った。"そうや! 戦いは負けたらあかん!""これからは全ての戦いに信心で勝つ!"
終了後、先生は会場の外に出て、雨に打たれて聴いていた同志のために、音楽隊の演奏に合わせて何度も学会歌の指揮を執った。
以来、約4年半続いた裁判闘争を経て、1962年(同37年)1月25日、大阪地裁の無罪判決を勝ち取る。そして2月8日、エジプトのカイロで「控訴なし」の報を聞くのである。
——池田先生は1991年(平成3年)7月17日に行われた大阪幹部会に和歌を寄せた。
「七月の おお十七日の
炎をば 君の胸にも
あなたの胸にも 合掌」
「7・17」が巡り来るたびに、関西の友は常勝不敗の闘魂をたぎらせ、世界の同志が立正安国の誓いを新たにする。先生が証明した"信心しきったものが最後に必ず勝つ"との信念こそ、永遠に光る学会魂である。
◇「常勝の空」特別映像
「大阪大会」から21年となる1978年(昭和53年)7月17日、関西の歌「常勝の空」(山本伸一作詞)が発表されました。このたび「7・17」を記念し、関西吹奏楽団・関西男声合唱団が「常勝の空」を演奏・合唱した特別映像を制作。こちらからご覧いただけます。
☆第3代会長就任60周年記念 師弟凱歌の記憶 第12回「妙音奏でる平和の天使」 2020年7月22日
◇きょう「7・22」鼓笛隊結成記念日
法華経に登場する妙音菩薩は、苦悩渦巻く世界に妙なる調べとともに現れ、人々を幸せへと導く。
さながら"現代の妙音菩薩"として、華麗なメロディーと舞で、見る人の心に感動と勇気を送ってきたのが創価の鼓笛隊だ。
結成は1956年7月22日。その数カ月前、女子部の代表が、青年部の室長だった池田大作先生のもとへ。広布の展望を語り合う中で、鼓笛隊の結成が話題に上った。
だが、皆、貧しく、すぐに楽器をそろえる余裕などない。それでも先生は「どうにかして、楽器を買ってあげるから、少々、時間をくれないか」と語った。その後、自ら費用を工面して、ファイフとドラムを贈ったのである。
33人で出発した、手づくりの鼓笛隊。先生は「私は、この新しき『平和と文化の旗手』の誕生が、ことのほか嬉しかった」と真情をつづっている。
しかし、誕生した当初はファイフもドラムスティックも初めて手にする人ばかり。決意とは裏腹にまともに音が出せず、"スースー隊"と笑う人もいた。
悔しさをにじませるメンバーに先生は、「最初は、何を言われてもいいじゃないか。いつか、世界一になればいいんだ」と。さらに、"学会の鼓笛隊は「戦争の世紀」に終止符を打つために歴史の舞台に颯爽と登場した、尊き「平和の天使」なのである"と、その深き使命を示し、励まし続けてきた。
師の期待を抱き締めて、鼓笛隊は結成以来、国内各地でパレードに出演し、69年には全米総会を記念してアメリカで日米鼓笛隊がパレード。81年には、2月にアメリカ、5月にソ連へ。モスクワでは先生と共に、戦争犠牲者を追悼する「無名戦士の碑」を訪ね、鎮魂の曲を演奏するなど、文化の力で人々を結ぶ"無冠の外交使節"として活躍した。
結成20周年の1976年、「鼓笛隊の日」を記念して先生が贈った和歌。「平和への天使と はばたき二十年 銀の翼は 世界に ひらきぬ」と
明年に結成65周年を迎える今、鼓笛姉妹の連帯は世界に広がり、「太陽のように明るく 月光の如く清らかな鼓笛隊たれ」の指針のまま、世界中に妙音を響かせる。
コロナ禍にあっても一人でも多くの人に勇気を送ろうと、メンバーはオンラインでの演奏を実施。たゆみなく技術を磨く。
鼓笛隊の友に贈った随筆に、先生は、こうつづる。
「何があっても、常に大いなる目標へ、さらに次なる目標へと、力強く前進し続ける。これが『創価の心』だ。この強き金剛の心こそ、鼓笛隊の誉れの伝統だ」
逆境を力に変える妙音を今こそ!——鼓笛姉妹は、地球を包む音色で今日も希望を届ける。