2020年7月26日日曜日

2020.07.26 わが友に贈る

広宣流布とは
信頼を広げること。
地域・社会に貢献し
友の幸福に尽くす
模範の"良き市民"たれ!

南条殿御返事 P1573
『無一不成仏と申して南無妙法蓮華経を只一度申せる人一人として仏にならざるはなしととかせ給いて候』

【通解】
「一として仏にならないものはない」といわれて、南無妙法蓮華経とただ一度でも唱えた人は一人として仏にならないものはない、と説かれているのである。

名字の言 人を鍛えるのは「人・本・旅」 2020年7月26日
「学びに年齢は関係ありません」と語るのは、立命館アジア太平洋大学の出口治明学長。生命保険会社を退職後、60歳の時にベンチャー企業としてライフネット生命を開業。70歳になった一昨年から、現職に就いた▼人を鍛えるのは「人・本・旅」と氏。すなわち、たくさんの人に会い、良書に親しみ、さまざまな場に足を運んで刺激を受けることだ。実際に氏は、学長就任に当たって、教育基本法や学校教育法などの法律を徹底して学んだ。そして、心構えや必要なことなどを聞くため、他大学の総長や学長を訪ねて回ったという▼氏は"自分が今いるポジションで、できることに少しずつでも取り組んでいくことが大切"と強調する。「どんな年齢の人でもいまこの時が一番若いのですから、思い立ったらすぐ行動することが大切」と(『還暦からの底力』講談社現代新書)▼何かを始めるとき、"今さら""もう遅いのでは"という、周囲のささやきや自分の心の声で気持ちが萎えることがある。ただ、それに従っても何も変わらない。"年齢は関係ない!""やってみよう!"と立ち上がれば、新しい自分が見えてくる▼仏法は「現当二世」と説く。常に「今」「ここから」未来は変わっていく。きょう成すべきことに、果敢に挑んでいこう。(巍)

寸鉄 2020年7月26日
「まことの時はわするるなるべし」御書。苦しい時こそ信強く!それが師子
長野婦人部の日。祈りと励ましで郷土を明るく!人材山脈の太陽は赫々と
壁を築くより橋を架けよ—古言。孤立進む現代。人々の心結ぶ声掛け益々
感染症の影響で防災備品の中身変化と。マスク等の準備も。各家庭で確認
読書習慣ある人は認知症の発症率が低い—研究。学びの人生は永遠に向上

〈社説〉 2020・7・26 杉原千畝"命のビザ"から80年
2020年7月26日
豊かな知恵に満ちた日常を
「人間として当たり前のことをしただけ」——。第2次世界大戦中の、今から80年前に、ナチスの迫害を逃れてきた多くのユダヤ人にビザを発給し、彼らの命を救った"日本のシンドラー"と称される外交官・杉原千畝の言葉だ。
リトアニアの在カウナス日本領事館に勤務していた杉原が、ユダヤ人にビザを発給し始めたのは、1940年7月26日ごろ。それから1カ月以上かけて、約6000人もの人命を救った。
彼の妻・幸子さんは、その"決断"の時の様子を本紙で回顧している。「最後に、『これでいいかい』と私に言うので、『そうしてください』と言いました。私も、主人と同じ考えでしたから」
2度にわたり、ビザ発給の可否を本国に確認するも「否」。それでもなお、戦時下に訓令違反も辞さず、人道の信念を貫いた夫妻の勇気の行動は、不滅の良心の輝きを放っている。
だが、杉原の優れた点は、ヒューマニズムだけではない。ビザ発給は、インテリジェンス・オフィサー(=情報の収集・分析のプロフェッショナル)として活躍してきた彼の真骨頂だった。
杉原の研究に従事する白石仁章氏は「偉大なヒューマニストの側面に、希代のインテリジェンス・オフィサーの姿が加わってこそ等身大の杉原像に近づける」(『杉原千畝 情報に賭けた外交官』新潮文庫刊)と記す。
カウナス在勤時、杉原が独断でユダヤ人に発給した"命のビザ"は「2139」。「6000」とは大きな開きがある。近年の調査で、1枚のビザで家族全員が救われた"特例措置"や、子どもの名前が併記されたケースが確認されている。
押し寄せる人が増えることを予想し、8月初めの段階で調書を簡略化。さらに、効力を担保しつつ、手書きの大部分をスタンプ化することでビザの大量発給を可能に。この"決断"もまた、緻密な計算や秘策に裏打ちされた"英断"だった。
そこには、戦渦の極限状態の中、"命を救う"と執念を燃やし、聡明に危機を乗り越え、不可能を可能にした英知が光る。杉原の行動から学ぶことは多い。
今は誰もが多くの情報を入手し、発信できる時代だ。膨大な情報をいかに見極め、社会や人のために生かせるか。その見識や判断力が一段と問われている。
池田先生は語っている。「知識は、究極的には、智慧をわきたたせるための手段である。智慧が『幸福』を生む。智慧こそ『人を救う力』であり、人が生きていくための根源の魂である」
コロナ禍で環境が激変している試練の今こそ、より深く、強盛に祈り、豊かな知恵に満ちた日常を送りたい。

☆女子部結成記念大会への池田先生のメッセージ 2020年7月20日
◇祈り励まし、試練を創造の知恵に 朗らかに勝利と幸福の花を!
明るく、爽やかに心を結び合う女子部結成記念の大会、誠におめでとう!
今、世界の試練の時に、花の女子部の皆さんが、凜として祈り、学び、励まし合うスクラムが、どれほど大いなる希望の光を放っていることでしょうか!
私も妻も、言い知れぬ、不安や労苦に立ち向かっている一人一人に届けと題目を送っております。
日蓮大聖人は女性の門下に、「妙の文字は月なり日なり星なりかがみなり衣なり食なり花なり大地なり大海なり、一切の功徳を合せて妙の文字とならせ給う」(御書1484ページ)と断言なされました。
何があろうと、この妙法を唱え抜いていくならば、どんな悩みも新しい前進のエネルギーに変え、どんな苦難も新しい創造の知恵に変えることができます。
仕事でも生活でも地域でも、断じて勝利の花、幸福の花を咲かせていけるのです。
皆さんには、この世界一の幸福の哲学があります。そして、共に実践する最高の同志がいます。創価家族がいます。
どこまでも、学会の良き先輩や仲間と支え合い、大地のように、大海のように、心広々と、希望と平和のスクラムを輝かせていってください。
どうか、親孝行の笑顔を忘れず、健康第一、無事故第一で、朗らかに、粘り強い、青春の前進であれ!

☆小説「新・人間革命」学習のために 「女子部」編
◇正義の心で 今、師とともに 華と舞え!
小説『新・人間革命』の山本伸一の激励・指導などを紹介する「My Human Revolution(マイ・ヒューマン・レボリューション)」。今回は、あす7・19「結成の日」を記念して「女子部」編を掲載する。次回は「未来部」編を24日付2面に掲載の予定。挿絵は内田健一郎。

◇苦労をも楽しむ人が人生の達人
<1961年(昭和36年)7月、山本伸一は長野で行われた「華陽会」の野外研修で人生の在り方について指導する>
「今日は、心身ともに鍛えて帰ってください。また、存分に遊び、楽しんで、大いに英気を養ってください。
人生を最高に楽しむということも、仏法に通じます。
大聖人は、あの佐渡の地にあっても、『流人なれども喜悦はかりなし』(御書1360ページ)と仰せです。
御本仏の大境涯、大確信から発せられた御言葉ですが、大聖人は、流罪という大苦難のなかでも、大歓喜を感じておられた。
どんな環境にあっても、人生を楽しみきっていけるのが信心です。戸田先生は、成仏というのは、生きていること自体が、楽しくて、楽しくてしょうがないという境涯であると、よく語っておられた。
人間の人生には、苦労はつきものです。学生のうちは、勉強しなければならないし、会社に入れば、働かなければならない。
(中略)しかし、そのなかに、意義を見いだし、生きがいをつくり、目標を定め、はつらつと挑戦し、苦労をも楽しみながら、瞬間、瞬間を最高に有意義に、楽しみきって生きていける人が、人生の達人なのです。
結局、幸福とは、外にあるのではない。私たちの心のなかにある。それを教えているのが仏法です」(中略)
「女子部は学会の花なんだから、いつも、このように楽しく、そして、常識豊かに、活動を進めていくことです。
誰が見ても、明るく、さわやかでいいなと思えることが、信心のすばらしさの証明になるからだよ」
(第4巻「立正安国」の章、257〜258、263ページ)

◇唱題こそ絶対的幸福境涯の源泉
<61年(同36年)11月、第9回女子部総会で伸一は、女子部幹部が思索し、議論を重ねてきた絶対的幸福境涯を確立する方途について語る>

「相対的幸福」とは、経済的な豊かさや社会的な地位など、自分の外の世界から得られる幸福である。そんな幸福は、ひとたび環境条件が変われば、いともたやすく崩れ去ってしまうものだ。
これに対して、「絶対的幸福」とは、いかなる困難や試練にも負けることなく、生きていること自体が楽しくてしようがないという境涯の確立である。
彼女たちは、戸田城聖が、山本伸一が、常に訴えてきた"幸せ"とは、この「絶対的幸福」にあったことを知ったのである。
そして、具体的には、日々、力強く唱題に励みながら、"妙法"という確かな生命の軌道に乗り、自身の人間革命をめざして、生き生きと生活に、学会活動に取り組んでいくなかに幸福があるとの、結論となっていった。
一人ひとりのメンバーは、皆、それぞれ、深刻な悩みを抱えていた。しかし、彼女たちは、真剣に信心に励み、広宣流布の使命に生きようとしている時には、生き抜く喜びを実感していた。
それは「絶対的幸福」に至る、確かなる生命の手応えといってよい。(中略)
伸一は、信仰の目的について語っていった。(中略)
「どうすれば、その絶対的幸福境涯を確立することができるか。その方途を示されたのが日蓮大聖人であり、それは、御本尊への唱題以外にありません。簡単といえば、これほど簡単なことはないし、万人に幸福の道を開いた、これほど偉大なる仏法、大哲理はありません」
(第5巻「勝利」の章、230〜231、241〜242ページ)

◇"豊かな心"育む生き方の哲学を
<77年(同52年)5月、熊本文化会館の屋上にある庭園で伸一は、女子部の職員らと懇談する>

「戸田先生は、常に、『女子部は教学で立ちなさい』と言われていた。それは、幸福になっていくためには、生命の法理に立脚した人生の哲学が不可欠だからなんです。また、本当の意味で、女性が人間として自立していく道が、そこにあるからなんです」
かつて、女性は、幼い時は父母に従い、結婚してからは夫に従い、老いてからは子に従うべきであるとされていた。
近代の女性たちは、そうした服従の綱を断ち、自立の道を歩もうとしてきた。「女性の世紀」を展望するうえで大事なことは、その自立の道が、真の幸福の道へ直結していくことであろう。
本当に一つ一つの物事を自分で考え、判断しているだろうか。周囲の意見や、流行、大勢などに従ってはいないか。それが、何をめざし、どこに向かっていくかを深く考えることもなく、ただ、みんなから遅れないように、外れないようにと、必死になって追いかけて、生きてはいないだろうか。
本当の幸福は、自分で創り上げていくものだ。誰かから与えられるものではない。自分の外に求めた幸福は、時とともに、いつか崩れ去ってしまう、束の間の幸福である。幸福になるには、「幸せとは何か」を明らかにした「哲学」が必要になる。「哲学」というのは、生き方の根本となる考え方である。日蓮大聖人は、教えてくださっている。
「蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり」(御書1173ページ)と。
お金も必要であろう。健康や技能も大事である。しかし、最も大切なのは、心の財、つまり、強く、豊かな心だ。
(第25巻「人材城」の章、316〜317ページ)

◇試練に打ち勝つ「強さ」培う信心
<78年(同53年)3月、伸一は東京・立川文化会館で行われた女子部のブロック長会に出席し、信心の意味について訴える>

人生は、決して平坦ではない。若い時代の幸せが、永遠に続くとは限らない。
結婚してから、夫の仕事の問題や病、家庭不和、あるいは、子育てなどで、悩み苦しむこともある。それに打ち勝つ強さを培い、未来にわたる福運を積んでいくための信心である。(中略)
「皆さんが担当しているブロックの部員さんのなかには、仏法はすごいと感じていても、"人に信心していると言うのが恥ずかしい"と思っている方もいるかもしれない。しかし、勇気をもって、その弱さを打ち破っていくことが大事なんです。
幸福の王女という主役を演じるのに、恥ずかしがって舞台の袖にいたのでは何も始まりません。強く生き抜いていくうえで必要なのは勇気です。人生のあらゆる局面を左右するのは、勇気があるかどうかであると言っても過言ではありません。
その勇気の心を磨いていくのが、信仰なんです。学会活動なんです。
御書に『随力弘通』『随力演説』とありますが、各人の力に随って、仏法への率直な思いを、自分らしく、自分の言葉で、周囲の人に語っていけばいいんです。自身の崩れざる幸福のために、女子部の皆さんは勇気を奮い起こしてください。
広宣流布の未来は、皆さんたち青年部に託す以外にない。女子部がいるだけで、組織は花園になります。希望の光に包まれます。女子部、頼むよ。皆さんを見守っていきます」
父の祈りにも似た言葉であった。
(第26巻「奮迅」の章、419〜420ページ)

◇女子部への指針
自分を大切に!
聡明な人生を!
価値ある青春を!
皆さんが幸福になるための信仰であり、学会なのである。
(指導集『青春の光彩�』)