2019年11月20日水曜日

2019.11.20 わが友に贈る

一日の命の尊さは
全宇宙の財宝にも勝る。
今日という日を悔いなく
喜び勇んで生きよう!
大情熱を燃やして!

十八円満抄 P1367
『予が弟子等は我が如く正理を修行し給え智者学匠の身と為りても地獄に墜ちて何の詮か有るべき所詮時時念念に南無妙法蓮華経と唱うべし』

【通解】
総じて日蓮の弟子等は日蓮と同じく正理を修行すべきである。たとえ智者・学匠の身となっても、地獄に墜ちては何の役にもたたない。
所詮、時々・念々に南無妙法蓮華経と唱えるべきである。

名字の言 2019年11月20日
札幌の「大通公園」は元々、公園ではなかった。建設が計画されたのは1869年(明治2年)。今年で150年となる▼その名が示すように、最初は何もない大きな通りで、火事の延焼を防ぐための空き地として位置づけられていた。食料が不足した戦時中は、ジャガイモなどの菜園に。戦後は進駐軍に接収され、野球場やテニスコートに。雪捨て場となった時期もある▼皆で芝生や花壇を設け、人々の憩いの場に——今に続く「公園」へと整備が進んでいた頃、そのすぐそばの地を中心に、学会史に輝く広布拡大が進められた。1955年8月、池田先生の陣頭指揮で全国一の弘教を遂げた「札幌・夏の陣」だ▼先生は友が運転するスクーターの後ろに乗り、市内の座談会場を駆け巡った。走行中、小声で題目を唱える先生に、友は「運転は確かですから、ご安心ください」と。先生は「出会う人が、皆、仏法に縁できるよう祈っているんですよ」と応えた▼元々、誰も気にも留めなかった大通公園。ここを発着点に、東京五輪のマラソンと競歩が実施される方向で検討中だ。不屈の挑戦に、世界中がエールを送る平和の祭典。"世界が憧れる理想郷に"と祈り走ったあの夏から65年後の同じ夏、同じ天地で希望の号砲が鳴る。(鉄)

寸鉄 2019年11月20日
「金は大火にも焼けず」御書。我らに黄金の信仰。貫けば人生に恐れなし!
宮城「県の日」。不屈の友が励ましの対話を拡大。新世紀の光は大東北から
全国の「新聞長」に感謝。社会に正義と希望広げる言論の闘士。福徳は燦然
例年より早く流感が流行期に。手洗い・嗽を励行。ワクチン接種で感染防げ
国連「世界子どもの日」。皆が未来の宝。創価家族の温かな慈愛の中で育成

☆みんなで学ぶ教学 第2回 信心の目的(中)
◇唱題で仏の生命を開こう
今回の「みんなで学ぶ教学」のテーマは、前回に続いて「信心の目的」です。今回、取り上げるのは「一生成仏」。「仏」について考えるとともに、幸福境涯を築く実践を学びましょう。さて、新会員のカツヤさんが、地区座談会に参加した後、支部長のユタカさんに感想を話しているようです。

カツヤ 同級生だったマサオくんが、学会員だったとは驚きました。10年前の彼は、人前で堂々と話せるような性格じゃなかったんですよ。

ユタカ マサオくんは5年前に発心したんだ。今では男子部の地区リーダーとして頑張っていて、周囲からも信頼されているよ。

カツヤ 先月、入会したばかりの僕でも、彼のように変わっていけますか?

ユタカ 大丈夫! 私たちが信奉する日蓮大聖人の仏法では、"あらゆる人が仏になれる"と断言されている。必ず変わっていけるよ。

カツヤ 「ホトケ」と言われても……。

ユタカ 「仏」と聞くと、荘厳な「仏像」や、亡くなった方を連想する人が多いからね。でも、本来は私たち一人一人の生命に内在する仏性を表しているんだよ。
朝晩の勤行で読誦する「法華経」には、万人成仏の法が説かれている。凡夫、つまり普通の人がその身のままで、しかも今世で成仏できることが明かされているんだ。

カツヤ 支部長は学者ですか!?

ユタカ そんなに驚いた?(笑) 一緒に教学を学んでいけば、カツヤくんも分かるようになるよ。先ほど話した成仏観について、大聖人は、「一生成仏」という言葉で示してくださっているんだ。文字通り、この一生のうちに成仏すること。とても大切だから、ぜひ覚えてほしいな。

カツヤ 今の悩みから解放されたいから覚えます!

ユタカ "悩みから解放されたい"か……。よしっ、まずは「絶対的幸福」と「相対的幸福」を知ることから始めようか。
相対的幸福とは、金銭や物の豊かさ、社会的地位の高さなど、物質的に充足したり、欲望が満たされたりすることで得られる幸福のことだよ。でも、人間の欲望には際限がないことを考えれば、この幸福は長続きするかな?

カツヤ いや、状況が変われば消えてしまうかもしれません。

ユタカ そうだね。これに対して、絶対的幸福とは、欲望にとらわれることのない、生命から湧き起こる充実感を指すよ。どんな悩みがあっても、"生きていること自体が楽しい"——そういう境涯こそ、仏の境涯といえるんだ。

カツヤ なるほど。悩みをなくすのではなく、悩みにどう向き合い、乗り越えていくかが大切なんですね。では、具体的にどうすればいいのですか?

ユタカ 「一生成仏抄」を拝してみよう。御書384ページの4行目から、「深く信心を起こす」大切さが記されているよね。御本尊に向かって祈る時、「必ず○○するぞ」といった強い意志を持つ姿勢が大切なんだよ。漠然とした祈りではいけないともいえるね。
大聖人は、続けて「持続の信心」を訴えられているんだ。鏡を譬えとして、映りの悪い鏡も磨き続ければ、くっきり全てのものをよく映すことができる——同じように、人間の生命もたゆみなく"磨く"ことで、真実の悟りの生命と現れることを仰せになっているんだよ。
つまり、どんな人にも悟りの生命が具わっており、仏界を現す"生命の変革"が可能であることを断言されているんだ。

カツヤ 僕でも変わっていける、幸せになれる、という意味がよく分かりました。

ユタカ 仏とは、私たち人間を離れた存在ではないから、カツヤくんらしく悩みに向き合う中で、信心を実践していけば必ず幸せの道を歩んでいけるからね。
大聖人は、成仏の「成」を「開く義なり」(御書753ページ)と仰せだよ。私たちの生命に具わる仏の生命を現実に開いていけるのが、創価学会の信仰なんだ。マサオくんのように、以前からは思いもよらないほど変わった——こうした体験を通して、気が付けば、人のため、社会のために行動できる自身に成長していけるのが、この仏法の魅力なんだ!