◇今週のことば
「一」は「万」の母なり。
一人の尊き体験が
歓喜と希望を広げる。
創立祝賀の座談会から
幸の仏縁の万波を!
2019年11月10日
王舎城事 P1138
『御勘気を二度までかほりすでに頚となりしかどもついにをそれずして候へば、今は日本国の人人も道理かと申すへんもあるやらん』
【通解】
(日蓮は)流罪を二度までもこうむり、すでに頸の座にもついたけれども、ついに恐れず信仰を貫き通したので、今では日本国の人々も「日蓮の言うことが道理かもしれない」という人もあることであろう。
〈名字の言〉 2019年11月10日
福岡県朝倉市で農業を営む婦人の体験を伺った。2年前、九州豪雨で被災。出荷目前だった大量の農作物がだめになり、農機具も失った▼ぼうぜんとする婦人のもとに、同志が駆け付けた。「大丈夫、皆がついとるばい」。皆も大変だろうに、私のためにここまで——胸が熱くなった。"私には師と同志がいる。信心がある。絶対に負けない"。心に不屈の灯がともった▼昨夏の豪雨で、再び婦人の畑は冠水。だがその顔に悲嘆の色はなかった。片付けの合間を見ては、近隣の友を励まして歩く。「わが事だけ考えとったら心が沈む。人に勇気を送れば、私も元気になるけん」。今、婦人が育てる無農薬野菜は"被災前より味が良くなった"と直売所で人気を呼ぶほか、福岡市内のラーメン店が、わざわざ買い付けに来るまでに▼困難に直面した時、自分一人の殻に閉じこもると、行き詰まってしまう場合がある。自分が苦しいときこそ、あえて打って出て、悩める友を励ましていく。相手に送った希望の言葉は、自分の心をも奮い立たせ、生きる力を生み出していく▼「私たちには、世界を新しくする力が、世界を活気づける希望の力がある!」と池田先生。悩んでいる友を置き去りにしない。その行動の中に自他共の幸福と勝利が輝く。(駕)
〈寸鉄〉 2019年11月10日
「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」御書。誠実・努力で勝て。ここに広布
静岡県太陽の日。地域に励ましの光を!友の奮闘ありて創価の正義は燦然
香川が県の日、師弟の日。共戦の誇りに燃えて模範の拡大。志国の電源地よ
人間は語ることで自分を完成させる—哲人。対話こそ自他共の幸福の道と
感染症が流行する時季。予防の鍵は手洗い。指先や手首等の洗い残しなく
☆新時代を築く 人間の中へ! 励ましの光を 2019年11月5日
青年ほど、強いものはない。青年ほど、頼もしいものはない。
地涌の青年が一人立ち上がれば、正義の勝利の旭日は決然と昇るのだ。
太陽の仏法のスクラムを拡大しゆく11・5「男子部の日」おめでとう! 皆の成長こそ、私の喜びだ。
恩師に誓った広布の精鋭10万人の結集を成し遂げたのは、1961年。舞台は国立競技場であった。そのスタジアムが生まれ変わり明年、東京オリンピック・パラリンピックのメイン会場となる。平和の祭典とともに、創価の若き世界市民も、新しい勝利の歴史を刻むのだ。
今、男子部は、皆が「前進」、皆が「人材」との心意気で先駆している。「創価班の日」記念の総会、「牙城会」の師弟厳護総会、そして各方面の男子部大会が開かれる。いずこでも新しい力が躍動し、青年が青年を呼ぶ感動のドラマが生まれている。
* * *
11・12「女子部の日」も、妻と心から祝福したい。「白蓮グループ」の前進のなんと清々しいことか。御義口伝には「我等が頭は妙なり喉は法なり胸は蓮なり胎は華なり足は経なり」(御書716ページ)と説かれる。
華陽の乙女は、一人ももれなく、最も尊貴なる妙法蓮華経の当体である。
苦悩渦巻く社会にあって凜と胸を張り、希望と友情の花園を明るく朗らかに広げてほしい。
そこにこそ、「幸福の光」「平和の文化の光」が輝きわたるからだ。
戸田先生は教えられた。
「世界の広宣流布と言っても、その根本は一対一の対話と座談会以外にはない。生活に根を張り、社会に信頼を広げ、民衆の中に飛び込んでいくのだ」
人間の中へ——一人と会い、一人を心から励ます。共に信心の歓喜に燃えて立ち上がる。ここに変わらざる広布拡大の方程式がある。
思えば、牧口先生は、軍部政府による弾圧にも怯まず、一人の青年の両親への弘教のために、福島県へ足を運ばれた。
中核となる金の人材を見出し、育てよ——これが、今年、殉教75年となる牧口先生の師子吼であった。
先師の魂魄が留められた福島の宝友たちは、私が大阪事件で戦っている時も、いわきを中心に大奮闘してくれた。永遠に忘れ得ぬ共戦譜である。
今も、福島をはじめ、台風や大雨に被災された各地で、わが同志は復興へ懸命に献身してくれている。
御本仏・日蓮大聖人が、「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」(同329ページ)と、全てを御照覧であられるに違いない。
* * *
我ら創価家族には、青年が育っている。青年が続いている。ゆえに恐れるものは何もない。
青春の無限の旭光とともに、一日また一日を勝ち抜き、未来を照らしゆくのだ。