使命のない人はいない。
宿命に立ち向かう同志
会合に出られない友に
励ましの光を届けよう!
温かな訪問・激励を!
法蓮抄 P1050
『今の法華経の文字は皆生身の仏なり我等は肉眼なれば文字と見るなり、たとへば餓鬼は恒河を火と見る人は水と見天人は甘露と見る』
【通解】
今の法華経の文字は皆生身の仏である。我らは肉眼なので文字と見るのである。例えば餓鬼は恒河を火と見、人は水と見、天人は甘露と見るのである。
〈名字の言〉 2019年11月8日
「池田先生に会ってみたいですか?」。インド創価学会のリーダーが新入会の婦人に問い掛けた。「ええ、ぜひ」との答えにリーダーは笑顔で言った。「小説『新・人間革命』を読めばすぐにお会いできますよ」▼婦人は夢中で小説のページをめくった。当時は母親の病や娘の交通事故などで苦しい日々。"宿命を使命に転じて、一人立て"(第19巻「虹の舞」の章)との山本伸一の言葉が目に留まり、心に光が差した。彼女は"必ず宿命を勝ち越えて、池田先生にお応えしよう"と誓った▼常に小説を携え、友の激励に歩いた。祈りを根本に行動する中、母は回復し、娘のけがも完治。婦人は晴れやかに語る。「場所は遠く離れていても、私の心は池田先生のすぐ近くにあります。小説を開くたび、先生に励ましてもらえるのですから!」▼4年間で2倍に拡大したインド創価学会。その原動力は『新・人間革命』を通して結ばれた、師弟の強き絆にある。読むだけでなく、一人一人が"今週の指導"を小説から選び、自身の生活の場で実践する。その中で師弟の魂が生き生きと脈動していく▼小説『新・人間革命』を開けば、読むたびに新たな発見があり、人生を勝ち開く励ましがある。「私が山本伸一」との自覚で今日も新たな挑戦を。(叶)
〈寸鉄〉 2019年11月8日
「11・18」まであと10日。目標の完遂へ勢いよく!さあ栄光の頂へ全速前進
奈良の日。万葉の天地を照らす歓喜の連帯。団結固く常勝の「永遠の都」を
会場提供の皆様に感謝。近隣・ご家族に配慮深く。地域の宝城を皆で支えよ
「出世の本懐は人の振舞」御書。青年よ大誠実の人たれ!創価の全権大使と
暖房器具、使用前に総点検。断線や埃、古い灯油等に注意。「前前の用心」で
☆ワールド トゥデイ 世界の今 大西洋に浮かぶ島国・カボベルデ 2019年10月31日
◇この地にも仲良き地涌の連帯が
日本から約1万4000キロ離れたカボベルデ共和国は、大西洋に浮かぶ小さな島国である。美しいビーチが広がり、欧州の人々などに人気の観光地として知られる。この国に妙法の灯がともったのは、今から18年前。現在は歴史的、経済的に結び付きの強いポルトガルと共に活動に取り組んでいる。今月、ポルトガルSGI(創価学会インタナショナル)の友を取材するため、同国の首都リスボンへ。そこで、カボベルデで奮闘するメンバーがいると聞き、現地に向かった。(記事=西賢一、写真=中谷伸幸)
今や、あの国にも、この地にも、我らの友人がいる。同志がいる——その実感が、歓喜が、一段と強く、大きくなった。
日本からリスボンまで約16時間。そこから、さらに4時間——カボベルデは、大西洋上にある大小18の島で構成される国。面積は滋賀県とほぼ同じである。
15世紀にポルトガル人によって発見されたとされる島々は、1975年までポルトガル領だった。そのため、両国間の交流は活発で、直行便も飛んでいる。SGIの活動もポルトガルがサポート。年に数回、同国SGIの幹部が現地を訪れ、激励に当たっている。
このカボベルデに最初の学会員が誕生したのは、2001年12月。新世紀の到来とともに、一人のカボベルデ人女性がポルトガルで入会したのだ。その報告を聞いた池田先生は、この月の本部幹部会で、新入会者が婦人部、紹介者がポルトガル女子部であることに言及。「女性の世紀」の象徴とたたえ、喝采を送った。
国の連絡責任者で、婦人部のソフィ・テヴェンさんは言う。「カボベルデは今も女性が主役です。地涌のスクラムは九つある有人島のうち、四つの島へと広がりました。皆、仲が良く、とても元気です!」
◇師と共に! わが使命は広宣流布
テ/ヴェンさんはフランスの出身。父に続き、1980年から信心を始めた。生まれつき目に障がいがあり、16歳で左目の視力を失う。だが、全盲になる危機を唱題で乗り越え、海外で働きながら、行く先々で学会活動に励んできた。89年には欧州で池田先生との出会いを刻んでいる。
カボベルデに来たのは6年前。以来、ここを使命の天地と定め、自宅のあるサント・アンタン島とサン・ヴィセンテ島を行き来しながら、サル島、サンティアゴ島の同志の激励にも力を注ぐ。立ち上げた観光業も順調で、経済革命を果たすこともできた。
そんなテヴェンさんと共に、最初の目的地であるサル島を訪ねたのは、今月10、11日のこと。ポルトガルの首都リスボンから空路で移動する。
ちなみに日本との時差は、ポルトガルが8時間(夏時間=取材時)、カボベルデが10時間である。
サル島の女性メンバーは、社会での実証が光る。
ジャックリーヌ・シルバさんは弁護士。信心して念願だった個人事務所を開くことができた。生まれ育ったベルギーで学会活動に駆けてきたヴェロニック・ハナンさんは、スパの経営責任者。2児の母でもある。
会計士のニコレッタ・ダ・ルーシュさんは家族でホテルを営む傍ら、自ら起業。海外で歌った経験を持つ歌手のシルビア・メディナさんは、一緒に活動を始めた亡き夫の分もと、広布に走る。さらには、観光コンサルタントとして活躍するアナ・マリア・カルバーリョさんなど、その顔ぶれは多彩だ。
彼女たちは、ほとんどが新会員。入会後、特に全員が実感しているのが「内面の変化」だという。
島の中心者であるシルバさんは語っていた。
「題目は私に"信じる力"を与えてくれました。それは何事も"諦めなければ必ずできる"という確信です。皆が仏法を実践し、幸せの道を歩めるように、多くの人を励ましていきたい。それが私の誓いです」
11/日午後には、次の訪問地であるサン・ヴィセンテ島へ。ここは4島の中で最も会員数が多く、座談会が定期開催されている。
この日の座談会場は、壮年部のアントニオ・タバレスさん宅。プロのダンサーだった彼は、ポルトガルで信心の土台を築いた。長年、母国の発展に尽くしたいと祈る中、当時の教育大臣から「国立文化センターの館長になってくれないか」との話が。仏法への確信を胸に帰国し、カボベルデの芸術振興に貢献する。
そのタバレスさんを折伏したのは、妻のミリアン・シーマスさん。宿命転換の体験を語り、これまで多くの友を信心に導いてきた。「私は池田先生と広宣流布をするために生まれてきた——そう思っています。題目はまるで"磁石"のよう。祈ると、対話する人が次から次に現れてくるんですから」と声を弾ませる。
座談会は集合住宅の2階にある夫妻の家で、午後7時からスタート。少し緊張した表情の新来者も参加している。勤行・唱題の後、皆で自己紹介。池田先生の指導を確認し合い、自由発言のコーナーへ。それぞれが信仰で得た"私の勝利"について語っていく。
中でも共感を呼んだのは、テレビ局で働くマチルド・ディアスさんの体験だった。ジャーナリストである彼女は、自身の感情に振り回され、人と衝突することが多かった。しかし"いつも笑顔で"との池田先生の言葉に触れ、仏法者としての振る舞いを大切にしようと決意。少しずつ、自らが持つ生命の傾向性と向き合えるようになり、支えてくれる同僚に感謝する心が生まれた。「"自分が変われば環境が変わる"との仏法の素晴らしさを感じられたこと。それが"私の勝利"です」と語ると、参加者から賛同の拍手が送られた。
会場には、カボベルデの一粒種であるマリア・フェルナンダ・ヴィエイラさん(婦人部)と、音楽家で海外ツアーから戻ったジェラール・メンデスさん(壮年部)の姿もあった。
現在、島議会の議会長や島の副知事等を務めるヴィエイラさん。実は彼女にとって、メンデスさんは"信心の父"に当たる。彼はかつて住んでいた欧州で83年に入会。友人であるヴィエイラさんを最初に折伏し、後に信心するきっかけを作った人物だったのだ。
久しぶりの再会を喜び合う多忙な二人。終始、和やかな雰囲気に包まれた創価家族の集いは、メンデスさんのオリジナルソングの演奏と、学会歌「今日も元気で」の大合唱で締めくくられた。
メンデスさんの曲のテーマは"人をつなぐ"。「今日も元気で」は広布の心意気を表現した師弟の調べだ。
今、この時、この場所で、仏法に巡り合い、縁深き同志と共に「師弟の絆」を結ぶことができた——。使命の人生を生きる誇りが、音色となり、歌声となって響き渡る。新来者もすっかり溶け込み、「ぜひまた参加したい」と、興奮した面持ちで感想を口にした。
前日、数年ぶりに本格的な"恵みの雨"が降り注いだからだろうか。窓から外を眺めると、ひときわ鮮やかな月が顔を出していた。その煌々たる光は、カボベルデの未来を照らす"希望の輝き"にも見えた。