2016年3月25日金曜日

2016.03.25 わが友に贈る

どんな小さな約束も
誠実に果たそう!
その積み重ねが
大きな信頼を生む。
大事を成す力となる。

西山殿御返事 P1474
『いかにも御信心をば雪漆のごとくに御もち有るべく候』

☆四季の語らい
使命に目覚めよ。そこから、新しい時代、世紀の建設が始まる。使命に生きよ。そこに、最高に価値ある人生の創造が生まれる。わが使命を果たしゆくなかに、人間の人間たる深い生命の脈動が流れる。

☆今日のことば365 三月二十五日
大事なのは、忙しさに負けないこと。心が負けないことです。

☆今日のことば365 三月二十五日
独創的才能をもち、無限の英知をもつことができたとしても、身体が健康でなかったならば、その人生は無に帰してしまう。未来のどんな苦難にも耐えうる、怒濤を越え山をも抜くだけの身体を鍛えてもらいたい。

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 経王殿御返事�
◇本抄について
本抄は、文永10年(1273年)8月、日蓮大聖人が流罪先の佐渡・一谷から鎌倉の門下に宛てて送られたお手紙です。四条金吾宛てと伝えられてきましたが、詳細は不明です。この門下の娘・経王御前が病気を患いますが、本抄は、その報告に対する御返事です。

◇御文
『但し御信心によるべし、つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし、法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼうたるべし』

◇通解
ただし、信心によるのです。剣なども、進まない人のためには何の役にも立ちません。法華経(御本尊)の剣は、信心の強い人が用いてこそ、役に立つのです。まさに鬼に金棒なのです。

◇解説 勇気ある実践が不可能をも可能に
「但し御信心によるべし」——「信心」こそ、一切の勝利の源泉です。
本抄の前半で日蓮大聖人は、御本尊について、これまで誰も顕したことのない本尊であり、そして、御本尊に向かって題目を唱える時、いかなる病苦や障魔も打ち破ることができると教えられています。
そのうえで、こうした御本尊の偉大な功力を引き出すのは、御本尊を拝する人の信心であると述べられます。
このことについて大聖人は、剣を例に挙げながら「法華経(御本尊)の剣」は信心の強い人が用いてこそ役に立つと教えられています。
私たちは「法華経の剣」によって、不幸の根源である無明(=生命の根本的な迷い)を断ち切り、確かな幸福境涯を開いていくことができます。しかし、どんなに立派な剣でも、使う人が臆病であっては役に立ちません。
大聖人は、「法華経の剣」は「信心のけなげなる人」、つまり勇気ある信心の人が使ってこそ、鬼が金棒を持つように、より大きな力を発揮できると仰せです。
私たちの日々の信心の実践においても、勇気が肝心です。
目の前の課題や目標に向かって、「絶対に勝ってみせる!」との強盛な一念で御本尊に祈り抜き、勇気を奮い起こして行動する——この自らの信力、行力によって、御本尊の無量無辺の仏力、法力を引き出すことができるのです。
続いて大聖人は、御本尊について"日蓮の魂を墨に染め流して書き認めたものである"と仰せです。
大聖人は、竜の口の法難での発迹顕本の後、末法における万人成仏の道を開くための御本尊を顕されました。
大聖人は"日蓮の魂は南無妙法蓮華経以外のなにものでもない"と仰せです。御本尊は、妙法と一体の大聖人の生命そのものです。
私たちは、広宣流布を目指す信心を奮い起こして御本尊に題目を唱えていく時、仏の偉大な境涯を開くことができるのです。
この御本尊根本の信心を教えてくださったのが創価三代の師弟です。
池田SGI会長は、どこまでも御本尊根本の信心と「大聖人直結」「唱題根本」「御書根本」の実践で前進していくよう呼び掛けています。
広布誓願の祈りを根本に、仏縁を結ぶ対話に挑戦し、友情の絆を大きく広げていきましょう。

◇理解を深めよう 変毒為薬の仏法
拝読範囲に、『わざはひも転じて幸となるべし』(P1124)との仰せがあります。経王御前が病を患う中、日蓮大聖人は、こう仰せになって、病という災いを信心根本に幸福へと転換できることを教えられています。
仏法は「変毒為薬」を説きます。変毒為薬は、「毒を変じて薬と為す」と読みます。病気や生活苦などの苦しみを信心によって転換し、大功徳の生活を確立できることなどが、変毒為薬にあたります。
変毒為薬を可能とするのは、御本尊への強盛な信心です。
大聖人は冒頭の仰せに続けて、『心して信心を奮い起こして、この御本尊に祈念していきなさい。どのような願いでも、成就しないはずがありません』(P同、通解)と励まされています。
私たちも、厳しい宿命や試練に直面することがあるかもしれません。しかし、その時こそ信心を奮い起こして困難に立ち向かっていけば、宿命転換を果たして、確固たる幸福境涯を開いていくことができます。
池田SGI会長は、戸田第2代会長の次のような指導を紹介しています。
「大聖人の仏法は、逆境にある人が、幸せになる宗教なのだ。苦難にあった人ほど、それを乗り越えた時、すごい力が出るのだ」
悩み、苦しみがあっても必ず変毒為薬できることを確信し、広布の実践に励む中で御本尊根本の強盛な信心を築いていきましょう。

◇SGI会長の指針から
どんなに鋭い剣があっても、それを使う人が臆病であれば、何の役にも立たない。
大聖人は『法華経の剣は信心のけなげ(勇)なる人こそ用る事なれ』(P1124)と仰せになられた。
苦難に襲われたその時に、「勇敢な信心」「潔い信心」「勇猛な信心」「強盛な信心」があるかどうかだ。
(2008・12・29付、各部代表者会議でのスピーチ)

信心は、私たちの自行化他の実践の根幹です。また、人間革命、宿命転換の源泉であり、魔を破る利剣であり、立正安国・広宣流布の推進力です。これは、いかなる時代になっても変わりません。否、変わってはならない。絶対に失ってはならない創価学会の根本精神です。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第11巻、「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」)