◇今週のことば
進学・就職・転居など
新出発の友にエールを!
変化は好機到来なり。
人生は勝つためにある。
桜梅桃李で自分らしく!
2016年03月21日
減劫御書 P1466
『智者とは世間の法より外に仏法を行(おこなわ)ず、世間の治世の法を能く能く心へて候を智者とは申すなり』
☆四季の語らい
一番、大変な時に、何を決意し、どう行動したか。これで人生は決まる。ここに人間の真価があり、偉さがある。
☆今日のことば365 三月二十一日
前へ! また断固として、前へ進むのだ! 眼前の現実に勇敢に挑みゆくのだ!
その人が、最高の勝利の人である。尊き女性なのである。
誰がなんと言おうが、誰人がなんと思おうが!
☆今日のことば365 三月二十一日
余裕ある行動
自信ある行動
そして 明朗なる行動たれ
☆創価学園卒業式 創立者のメッセージ
世界のどこよりも、明るく、清々しく、誇りも高き卒業、誠におめでとう!
私は全員と、がっちり心の固い握手を交わしながら、一切を見つめております。かくも見事に大成長してくれた、わが卒業生たち一人一人の栄光の未来に思いを馳せ、無限の夢と希望を広げております。
ご家族の皆様方にも、心よりお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。
◇親孝行の決意を
いつもいつも、君たちと一緒に歌い上げてきた「負けじ魂ここにあり」の歌詞に、「進め 我が君 この道を」という一節があります。
胸を張って新たな一歩を踏み出す皆さんと共に、きょうは、我らの進む「この道」を、三点にわたって確認し合いたい。
第一に、「感謝の心光る学びの道」であります。
私たちの大切な友人に、オーストリアの女性リーダーで、ソプラノ歌手のサイフェルト博士がいます。博士は、今回、卒業する学園生の皆さんのことも、ずっと温かく見守り、ヨーロッパから祝福してくださっております。
博士はしみじみと語られておりました。「私がこれまで達成したことは、どれ一つとっても、自分一人で成し得たことではありません」と。
そして目の不自由な中、自分を育て上げ、歌を教えてくれた、ご両親をはじめ、自分を支えてくれている人たちの恩に、誠実に報いようとされています。
皆の心を打たずにはおかない、博士の妙なる歌声には、深く美しき感謝の響きが託されているのであります。
皆さんが晴れの卒業を迎えられたのも、苦労に苦労を重ねて学園に送り出してくださったお父さん、お母さんのおかげです。ご家族のおかげです。ここで、これまでの尽きせぬ感謝と、そして、これからのいよいよの親孝行の決意を込めて、お父さん、お母さんに大拍手を送りたいと思うが、皆さん、どうだろうか!
また日本一の学園生を立派に薫陶してくださった先生方、職員の方々、さらに陰に陽に学園を守ってくださっている皆様に、私からも厚く御礼を申し上げます。
「感謝」とは、人間性の真髄です。その心は、「学ぶ」という、同じく人間性の真髄と一体となって、人生を限りなく高めてくれる二つの翼であります。
東洋の大先哲は、なぜ学問をするのか、それは智慧を習い究めて、最高の人格を開き、恩ある人々を、皆、幸福に導いていくためであると示されております。勉学と人生の極意が、ここにあります。
もちろん、焦ることはありません。今は、じっくりと学び、力をつけて、根を張り、幹を鍛える時です。「じっとこらえて今に見よ」と、父母も、皆も仰ぎ見る、偉大な大樹と育って、民衆の大地に恩返しを果たしていただきたいのであります。
◇「一人」を大切に
第二に申し上げたい「この道」は、「友情讃歌の轟く平和の道」です。
先月、関西校を訪問された、中国・大連芸術学院の王賢俊理事長は、凜々しき学園生との出会いを喜ばれながら、語られておりました。
「平和への道は、まず、一人と一人との友情から始まります。一対一の友情をつくれば、世界は平和になると確信します」と。
私も同じ信念で、いずこの国に行っても、一対一の友情を結び広げてきました。
平和がどんなに遠くとも、嘆いているだけでは何も変わらない。一人の人を大切にし、一人の友をつくれば、そこから突破口を開き、平和の波動を起こせます。
わが創価学園には、「生命の尊厳」「人格の尊重」に則った、深き友情の伝統があります。君たちには、共々に崇高な誓いを果たしゆく一生涯の友がいます。
残念ながら、社会には、醜い悪意や嫉妬や嘘なども渦巻いています。ゆえに、誑かされても、惑わされてもならない。だからこそ、正義の青年は、断じて強く賢く鋭く、善良な人々の連帯を厳然と守り、拡大していかなければなりません。
どうか、君たち学園生は、心広々と世界の友と明るく友情讃歌を轟かせながら、「希望の光」「平和の光」で、地球を照らし、人類を結び合っていってください。創価の誉れの世界市民として、語学にも一段と自分らしく挑戦をお願いします。
◇何度でも挑戦!
第三の「この道」とは、「不屈の勇気に燃える勝利の道」です。
「カリブ海の真珠」と呼ばれるキューバを、私が訪れて今年で20年になります。かつて中国やロシアを初訪問した時と同じように、多くの反対がありましたが、私は、皆さんが続いてくれる未来の道を、あえて大胆に開いたのです。
このキューバの「独立の大英雄」ホセ・マルティは、19世紀の後半、皆さんと同じ年代で正義と人権を守る言論の大闘争に立ち上がりました。迫害を受ければ受けるほど、いやまして情熱を燃やして学び抜き、民衆の自由と尊厳を勝ち取るために、命を賭して歴史を転換していったのです。
このマルティは叫びました。「高きにしかと目を据えれば、イバラの道も、砂利の道も、旅人の心を乱すことはありません」(青木康征・柳沼孝一郎訳『ホセ・マルティ選集第2巻』)と。
使命が大きいゆえに、皆さんの前途には、幾多の苦難が立ちはだかるでしょう。時には、つまずいたり、倒れたり、迷ったりすることも、あるかもしれません。
しかし、君たちには、この学園で見定めた「王者の山」がある。「理想の峰」がある。「栄光の旗」がある。くじけず、へこたれず、あきらめず、良き学友たちと、支え合い、励まし合って、一歩また一歩、不屈の勇気で前進していただきたい。
人生は長い。勝負は途中では決まりません。目先のことで一喜一憂する必要もない。何があろうと、何度でも立ち上がって挑戦し、朗らかに執念の努力を貫き通した人が、必ず晴れ晴れと勝利の頂に到達できるのです。
私と君たちとは、ほぼ70歳の開きがある。世界平和への使命のバトンを私から受け継いで、21世紀の先頭に立って22世紀へと力走してくれる、正義の走者こそ、君たちです。どうか、私と不二の負けじ魂で、断固として「この道」を粘り強く勝ち進んでいってください。
愛する君たちに——
世紀をば
託さむ後継の
門出かな
恐れず怯まず
笑顔で勝ちゆけ
と贈ります。
わが宝の中の宝たる学園生、万歳! 本当におめでとう! 皆、元気で!