2016年3月23日水曜日

2016.03.22 わが友に贈る

いかなる試練も
必ず乗り越えられる!
信仰とは不屈の力だ。
強情なる祈りで
わが胸に希望の旭日を!

新池御書 P1439
『うれしきかな末法流布に生れあへる我等かなしきかな今度此の経を信ぜざる人人』

☆四季の語らい
いくら絶望的な状況に置かれようとも、我が強靭なる「信心」「信念」は変わらない。勇気は壊れない。自分自身は、断じて揺るがない。私には、信心がある!誇りがある!使命がある!希望がある!それが、我が「財産」である!−−そう叫びきって、生きて生き抜くのが、まことの信仰者である。

☆今日のことば365 三月二十二日
部屋を片付けないと「なんて、だらしのない子!」 と言う。言うたびに、そういう否定的な自画像が子どもに刷りこまれてしまう場合がある。むしろ、「あなたなら、きれいにできるよ」と励ましてあげたい。

☆今日のことば365 三月二十二日
第一にも確信
第二にも確信
第三にも確信をもって
朗らかに逞しく すべてを建設していこう

☆創大・短大の卒業式への創立者のメッセージ
きょうは、光栄にも、私が心から敬愛してやまないチョウドリ博士ご夫妻が、バングラデシュのファティマ次期駐日大使とご一緒に、卒業生を祝福してくださり、これほどうれしいことはありません。
また、多くのご来賓の先生方が温かく見守ってくださり、厚く厚く御礼を申し上げます。

◇民衆の熱願に断固と応えよ
それは、1975年の3月でありました。
創価大学の第1回卒業式の席上、1期生の友と、私は約束し合ったことがあります。
「創価大学の一会(連帯)は儼然として未だ散らず」との心で、生涯、共々に前進しようと。
40星霜を経て、今、母校を厳然と担い立ってくれている馬場学長、田代理事長、またアメリカ創価大学の羽吹学長も、1期生であります。
そして、この草創の先輩方に勝るとも劣らない大情熱と団結をもって、新時代の創大・短大の建設に取り組み、見事な歴史を刻んでくれたのが、きょう、誉れ高く巣立ちゆく、わが創大42期生の皆さんであり、わが短大30期生の皆さんです。
本当にありがとう!
本当におめでとう!
とともに、世界17カ国・地域から勇み集って、学び抜いてくれた英才の留学生の皆さん、また通信教育部の皆さん、さらに大学院の皆さんに、その気高き「学は光なり」の努力を讃えて、私たちは祝福の大拍手を送りたいのであります。
全魂で薫陶に当たってくださった先生方、職員の方々、また大学を、陰で支えてくださっている皆さま方、誠に誠にありがとうございます。
力強く発展を遂げているキャンパスを訪れるたびに、私が思い起こすのは、大学の設立に当たって、汗と涙の浄財で応援してくださった方々のことです。
質素な生活の中から、「21世紀の世界の平和を築くリーダーを育成するために協力したい。戦争などで、尋常小学校もまともに通えなかった自分たちの分まで、思う存分に学んでもらいたい」と、あまりにも尊い真心を寄せてくださいました。その民衆の熱願に断固とお応えしゆくのが、私たちの使命であり、責務であります。
皆さんのご家族も、どれほど深いお心で、お子さん方を大学へ送り出してくださったことか。
本日、晴れて授与される学位記を、後ほど、皆さんから、お父さん、お母さん方に、最大の感謝と報恩の決意を込めて捧げ、美しい人生の劇を留めていただきたいと思いますが、どうだろうか(賛同の大拍手)。

◇人類の幸福へ情熱燃やして
きょうは、愛する皆さんへのはなむけとして、三つの指針を贈らせていただきたい。
第一に、「創価の世界市民として、一生涯、平和の価値創造を!」ということであります。
本日、お迎えしたチョウドリ博士が、20代の新進気鋭の外交官として奮闘されていた時、母国バングラデシュの独立戦争が始まりました。
若き博士は、あまたの市民のかけがえのない命が犠牲となるのを目の当たりにされ、また危難から逃れてきた難民の方々に寄り添われながら、どれほど心をえぐられる思いであられたことか。博士は、この悲劇を原点として、常に苦難に晒されて貧困に喘ぐ民衆の側に立って、闘い抜いてこられました。
人類の議会たる国連を舞台に、不屈の勇気で、まさしく人生を賭して、民衆の幸福のため、「戦争の文化」を大転換する新たな「平和の文化」を創出してこられたのであります。
チョウドリ博士と私との対談集で、一つの焦点となった課題があります。
それは、多くの青年は、学生時代は平和への理想に燃えているが、社会に出て働くようになると、いつしか視野が狭くなり、世界市民たらんとの熱意を失ってしまう——というジレンマでした。
博士と私とは、だからこそ、青年たちの心に人類貢献への信念と情熱の炎を、生涯にわたり赤々と灯しゆく人間教育が必要であると、深く一致したのであります。
私が深く感銘するのは、博士がいつでも、いずこでも、自ら「平和の文化」を若々しく体現され、青年一人一人を全身全霊で激励されながら、世界市民を育成されていることです。
どうか、皆さんも、永遠の青年たるチョウドリ博士のごとく、創価の世界市民の旗を高らかに掲げていってください。
そして、後に無数に続く後輩のためにも、いよいよ勇敢に忍耐強く、平和の価値創造に挑んでいただきたいのであります。

◇正義を貫く人に
第二に申し上げたいことは、「苦難を勝ち越えて栄光の叙事詩を綴れ!」ということです。
チョウドリ博士の故郷であるバングラデシュは、偉大なる詩聖ラビンドラナート・タゴールが「黄金のベンガル」と謳い上げた、麗しく豊かな大地です。
不滅の栄光に包まれたタゴールも、その人生行路は、波瀾万丈の試練との闘争でありました。
若き日は、画一的な学校教育になじめず、いわゆる"優等生"とは程遠い存在でした。
また、詩人として活躍を始めてからは、相次ぐ最愛の肉親の死に直面しております。
さらに、自らが設立した大学の資金を捻出するために、言うに言われぬ労苦を重ねました。
そのなかで、新たな境涯を開き、時代を超え、国を超えて、人類の心に、勇気と希望の光を贈る珠玉の詩歌を紡ぎ出していったのであります。
タゴールは明言しました。
「人間は現在を超えてさらに成長するために、またまだ存在していないものになるために、働きそして苦労を重ねている。この苦労の中に人間の栄光がある」(美田稔訳『タゴール著作集 第八巻 人生論・社会論集』第三文明社)と。
正義を貫き、苦難に遭い、それでも屈せずに、なお前進し続けていく——。
その人こそが勝ち綴ることのできる、宇宙の究極の法則と融合する栄光の叙事詩があるのです。
現実社会の荒波へ船出しゆく皆さんに、私が22歳、恩師・戸田先生の事業の最悪の苦境にあって、自分を励まし書き留めた一節を贈りたい。
「社会は、遊戯場ではない。いかなる、社会でも、時代でも、耐え尽くせる、自己を作ろう」と。

◇今いる場所でベストを尽くせ
第三は、「自分が今いる舞台で歓喜の勝利劇を!」ということです。
かつて、実現は絶対に不可能であろうと言われた「対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)」の成立に、民間人の立場で大きな貢献を果たしたリーダーに、ジョディ・ウィリアムズさんがいます。
バイタリティーに溢れた彼女は語っていました。
「毎朝起きるたび、好奇心いっぱいに『今日はどんなことをして世界を変えようか』と自問しています」(アンゲリーカ・U・ロイッター、アンネ・リュッファー著、松野泰子、上浦倫人訳『ピース ウーマン ノーベル平和賞を受賞した12人の女性たち』)と。
昨年、アメリカ創価大学に来学された折にも、「この世界をより良くするため、行動を起こそう」と学生たちに熱いエールを贈ってくださいました。
どうか、皆さんも、今いる使命の舞台で、「世界をより良く変えてみせる」との気概を秘めつつ、眼前の課題に自分らしく挑戦していってください。
「自他共の幸福」のためにベストを尽くしながら、断じて、歓喜の勝利劇を飾っていただきたいのであります。
何があろうとも、創立者は、皆さんの味方です。
学生と創立者の絆は、最極の「水魚の交わり」であり、最強なる「異体同心」の連帯であります。
私は、皆さんの健康と幸福と勝利を、一生涯、祈り、永劫に見守り続けてまいります。
どこまでも共に希望の前進を続けゆく不二の命の皆さんに——

永遠に
 勝利の誓いの
  君と我
 生命の讃歌で
  地球を包まむ

と贈り、お祝いのメッセージといたします。
わが愛する卒業生、万歳! ご家族、万歳!