「日蓮 一度も
しりぞく心なし」
波浪を越え進む中に
偉大な境涯革命がある。
わが誓いに生き抜け!
顕謗法抄 P452
『後世を願はん人は一切の悪縁を恐るべし一切の悪縁よりは悪知識ををそるべしとみえたり』
◇今週のことば
聖教の拡大は
仏縁の拡大であり
幸福の拡大だ!
希望と勇気の言葉で
乱世で明るく照らせ!
2013年09月30日
◇希望の明日へ
世界の歴史の進歩を測る基準は、人権にある。抑圧には、未来はない。
平3・9・26
☆女性に贈ることば 九月三十日
母親になったからといって、自らの成長を忘れてはならない。
つねにはつらつと若々しく、子どもにとって誇りとされる母親であってほしいと願う。
☆今日のことば 九月三十日
公私を問わず、およそ物事の約束にあたっては、まず最初の取り決めが肝心である。遠く未来までも見通す展望のうえに立って、勇気をもち、厳しいまでの姿勢で臨まなければならない。ほんの一時のごまかしが、やがて将来にわたる惨めな禍根を残さないともかぎらないからである。
☆我らの勝利の大道No.115 御書根本の勇将たれ
◇「冬は必ず春」と
この時の旅の最後は台湾であった。搭乗予定の飛行機が大幅に遅れ、乗り換えたのが、給油で台湾に立ち寄る便だったのだ。だが、全く予定外であったのに、友は待ってくれていた!
健気な友の祈りに引き寄せられたような、松山空港での出会いであった。私は『冬は必ず春となる』(P1253)との一節を友に贈り、全力で励ました。
台湾では戒厳令下、組織の解散命令が出されるなど、試練の冬が続いたが、同志は、この御金言を抱合しめて苦難を耐え抜いた。
試練の冬の中で金剛不壊の信行学は磨かれる。一節でもいい、御書をわが身で読んだ人は強い。断じて負けない。絶対に幸福の春を呼ぶことができるのだ。
台湾SGIは、冬の時代を晴れ晴れと乗り越えた。行政院賞や内政部の社会優良団体賞(十七回連続)を受賞するなど、絶大な信頼を社会で勝ち得るまでに大発展を遂げている。
台湾のリーダーが、力を込めて語っでいた。
「『冬は必ず春となる』との御聖訓を胸に進んできた私たちは今、『春暖花開、満庭芳香(春の暖かさに花開き、満園に芳香漂う)』の言葉の如く、勝利の実証を示しています」
◇繙けば力が湧いた
私が対談したアメリカ実践哲学協会会長のルー・マリノフ博士は言われた。
「日蓮大聖人は、世界に計り知れない尊い贈り物を与えてくださいました。私たちはそのことに深く感謝しなければなりません」
欧州で「行学の二道」の先駆を歩んだ一人が、一九六〇年代、北海道からドイツへ渡った青年である。
若くして両親を亡くした彼は、家計を助けるために子どもの頃から働かざるを得ず、小学校も思うように通うことができなかった。
打ち続く宿命との戦いの中で、仏法に巡りあえた。そこで一番苦心したのが教学であった。漢字がほとんど読めなかったのである。
同志に御書の読み方を教えてもらい、漢字に振り仮名をつけた。一節一節、声に出して、書いては読んだ。
心に刻む御文があった。
「立正安国論」の『蒼蝿驥尾に附して万里を渡り』(P26)の一節だ。
渡独後、炭鉱で働いた。疲れ切って帰宅した時も、御文を見つめれば、力が湧いた。ささくれ、節くれたった指で御書を幡き、黒くすすけた顔をすり寄せるようにして、御金言を拝した。
ドイツ広布を願い、ドイツ語も必死で学んだ。数少ない草創の同志と共に弘教に奔走した。後に欧州SGIの中心者となるドイツの青年が入会したのも、その頃のことである。
仏法の精緻な「一念三千」の法理と、一切衆生の生命に仏性を見いだす人間平等の哲学は、欧州の知性にも、驚きと感動をもって受け止められた。
何より、同志たちが自らの信仰体験で示した仏法の力が、広布拡大の原動力となっていった。
幾多の広布の開拓者たちの汗と涙の奮闘によって、全世界に妙法の種が蒔かれていったことを、私は永劫に忘れない。
御書は、今や海外十言語以上で翻訳され、民族や文化の違いを超えて、希望の光を贈る宝典である。
仏法研鑽の偉大な息吹は全世界を包んでいる。本年は五十五力国・地域で教学試験が行われる。
世界のSGIのリーダーたちも、御書を根本に「異体同心の団結」で一丸となって、慈折広宣流布の指揮を執ってくれている。
総本部の完成と時を同じくして、生命尊厳の大哲理を深め広げる潮流が、いやまして高まる世界広布の新時代なのだ。