2013年9月19日木曜日

2013.09.19 わが友に贈る

人を励ました分だけ
自身の生命力が強まる。
幸福の大境涯が開ける。
自他共に成長し続ける
麗しき連帯を築け!

十字御書 P1491
『地獄と仏とはいづれの所に候ぞとたづね候へば或は地の下と申す経文もあり或は西方等と申す経も候、しかれども委細にたづね候へば我等が五尺の身の内に候とみへて候』

◇希望の明日へ
民主主義の根本は「一人の人を大切にすること」である。ゆえに民主の理想は、一人の人の尊厳観なくしては成り立たない。そして一人の生命の探究は、やがて、大宇宙にも連なりゆく生命の壮大さへと人間を開眼させてゆくことであろう。そこに開眼せずして、真の"人間の尊厳"はない。ホイットマンが「民主主義の真髄には、結局のところ宗教的要素がある」(『民主主義の展望』)とし、「宗教的民主主義」を唱えた真意も、中心はここにあるであろう。この一点のみでも、「民主の時代」の流れは、本格的な「宗教復興の時代」の開幕を告げているのである。そして一人の生命の尊厳を完璧に説き明かしたのが仏法であり、現実に、尊厳なる自身の境涯を開きゆく方法を教えられたのが、日蓮大聖人である。
平2・4・12

☆女性に贈ることば 九月十九日
自分自身に生ききる----これは簡単なようで、実は大変に難しい。
とかく人は、華やかに見える世界に憧れるものである。もっと自分にあった仕事があるのではないかと、思い惑ったりもする。そのために、人は、自分の拠って立つ場所を打ち捨てて、あちらこちらを掘り返す。そして、結局は、何ものも掘り当てることができないまま、貴重な人生を費やしてしまう場合が、あまりにも多い。
足下を掘れ、そこに泉あり、である。

☆今日のことば 九月十九日
人生の深い英知、幅広い教育、そして人々に対する暖かい思いやりをもった、幅の広い人であっていただきたい。
忍耐、勇気、正義感を養うことも大事である。政治、経済、科学、教育などといった社会的問題への関心と、洞察力の養成も忘れてはならない。要は人生の広さと、深さを求めて、どこまでも勉強し、努力することを忘れるな、ということである。

☆新時代第67回本幹で紹介された名誉会長の指針
◇永遠の創価の栄光へ団結で前進!
一、海外の同志の皆さま方、本当にようこそ!
偉大な信心の歴史をつくる研修会、大変にご苦労さま! ようこそ、ようこそ!
海外から来られた方を、日本の我々は最大に敬意を表して迎えたい。
SGIの友は、アメリカやヨーロッパ、ブラジルなどから、はるばる来日してくださった。
また、大変な環境のなかで、広宣流布の推進をしてくださっている。本当に尊いことである。
仏法を求め、行動する−−皆さまの功徳は計り知れない。これが仏法の方程式である。
私の体験に照らしても、絶対に間違いない。
一、ブラジルでは、この9月、全国の302会場で教学の任用試験と初級試験が行われ、1万4000人を超えるメンバーが挑戦した。
欧州でも、青年部が"10万人の対話運動"の大きな波を起こし、進んでいる。
世界中で、「行学の二道」の新しい渦が大きく広がっていることを、私は皆さんにご報告したい。
日本でも、青年部の教学試験2級が行われる。受験者の皆さんの健闘を祈りたい。
このなかで、挑戦をする人はいますか?
教学の研鎖は、すべて自分のためである。
仏法の修行には、永遠の功徳がある。勝利の因を積んでいける。
そして、一家、一族に大いなる福運を積んでいくことができるのである。
頑張ってください!

一、私は、戸田先生の事業を支えるために、進学をあきらめた。
そのかわりに先生は、「全部、私が教える」と、「戸田大学」を開いてくださった。
先生は、若き日に著した『推理式指導算術』が100万部を超える大ベストセラーになった、数学の天才であられる。
戸田先生が"校長"。私が"学生"。
そのなかで先生は、信心の意義についても教えてくださった。
人生の「根本」を学ばなければ、どんな知識も紙切れになってしまう。
信心について、学問的かつ普遍的、社会的に開いていく。その論調のもっていき方は、天才的であられた。
ある時は、次のように言われた。
「信心は宇宙の究極の法則」
「信心は智慧の宝蔵」
「信心は賢者の正道」
−−信仰は、最高の正義の人格をつくるのである。
「信心は英知の利剣」
−−信心とは、どんな政治権力者であろうが、大学者であろうが、かなわない、最強の利剣なのである。
「信心は不滅の大哲学」
「信心は平和の大道」
「信心は無上の幸福学」
「信心は勝利の軌道の法則」
−−信心のなかに、人生勝利のために必要な一切が含まれている。
このような指針を語っていただいたことも懐かしい。
約10年間、毎朝のように、また休日や夜遅くには先生のお宅で講義していただいたこともあった。
戸田大学の卒業生として、その功徳として、私は、世界中の最高学府から名誉学術称号をいただいた。
これが本当の師弟の法則であると、私はとらえている。
青年部、頼むね!

一、偉大な歴史学者のトインビー博士と対話したとき、私は40代だった。
1973年5月、トインビー博士との2年越しの対談を終えるに当たり、私は博士に聞いた。
「今、博士が最もなさりたいことは何でしょうか」
博士は力強く答えた。
「私とあなたが、今、この部屋でしていることを続けることです。
私たちの対話が意味するものは、人類全体を一つの家族として結束させる尊い努力です」と。
トインビー溥士から託された「人間を結ぶ対話の道」を、私は今も世界に広げている。
偉大な友人であるトインビー博士が言われた通り、そして師匠の戸田先生が言われた通り、「対話」につぐ「対話」を実践している。

一、私が中国の周恩来総理と会見したのは、1974年12月5日であった。その約1ヵ月後に開かれた中国の全人代(全国人民代表大会)で、周総理は"勝利の波に乗って前進し、団結して一層大きな勝利を勝ち取ろう"と呼び掛けた。
我ら創価の行進も、今まさしく「勝利の波」にある。この「波」に乗ることである。団結して大きな勝利を勝ち取るのである。
ともに頑張ろう!
日本のため、平和のため、創価の栄光のため、そして自身の永遠の勝利のために!
また周総理は、"大きな勝利は決して歴史上の偶然ではない。徹底的な勝利は幾千幾万の人民の決死の支持がなければ得られない"と力説している。
創価学会の最極の宝は何か。
それは、誠実で強靭な同志、学会員の皆さまなのである。

一、最後に、皆で題目を唱えたい。
全員が「勝利者」になるために!
全員が「幸福者」になるために!
海外の方々、どうか楽しく、元気でお帰りになってください。
全国の皆さん、ありがとう!