創価の俊英たる
学生部よ!
教学実力試験へ
自身の壁破る挑戦を!
知勇錬磨の大道を進め!
四条金吾殿御返事 P1192
『さてもさても敵人にねらはれさせ給いしか、前前の用心といひ又けなげといひ又法華経の信心つよき故に難なく存命せさせ給い目出たし目出たし』
◇希望の明日へ
知性の究極は信仰となり、正しき信仰の実践は必ず知性の輝きをもたらす。正しき信仰なき知性は、生命の大地から離れ、いつしか痛んでいく。牧口先生は、近代の知識人の多くは「高等精神病」である、と言われていた。また、知性なき信仰は、盲信となり、狂信となるとも−−。どちらを欠いても不健康である。学会員は、両方を兼ね備え、行動のうえでも、仏法を基調とした平和・文化・教育の推進を重ねている。その生き方が、人間における最高の中道であり、王道である。
平5・1・28
☆女性に贈ることば 八月二十七日
人知れぬところで、ひたすら自身を磨き、学びに徹した人こそ、必ずや勝利の人生を開き、たしかな歴史を残していくものだ。
☆今日のことば 八月二十七日
誠実−−
これに勝るものはないと確信しながら
私は 人生道を歩いてみせる
☆我らの勝利の大道No.112 地涌の誉れの「八・二四」
◇正しい人生の出発
昭和二十二年(一九四七年)の八月十四日−−。
東京・蒲田の座談会で、戸田城聖先生と私が初めてお会いした折、先生は「立正安国論」の講義をされ、烈々と語られていた。
「私は、この世から一切の不幸と悲惨をなくしたいのです!」
若き生命を揺さぶらずにはおかぬ師子吼であった。
先生は、私の目をじっと見つめられて、仏法の実践を勧めてくださった。
「青年じゃありませんか。必ずいつか、自然に、自分が正しい人生を歩んでいることを、いやでも発見するでしょう」と。
この運命的な出会いから十日後の八月二十四日、私は入信したのである。
そして本当に、先生のおっしゃる通りの「正しい人生」を悔いなく歩ませていただいてきた。
出会い−−そこには、生命と生命のられ合いがある。魂と魂の啓発がある。
人は出会いの中で新しい自分を発見し、磨かれる。善き出会いは、より善く生きるための相互作用だ。
自分の小さな殻を破り、他者と共に、他者のために−−このダイナミックな交流の中でこそ成長できる。境涯も変えられる。ここに学会活動の醍醐味もある。
御聖訓には『悪縁に遇えば迷と成り善縁に遇えば悟と成る』(P510)と示されている。
社会には、青年を不幸に引き摺り込む悪縁が溢れている。それらを鋭く見破り、痛烈に破折しながら、善縁を結び、若き善友の連帯を広げていく。この「仏縁」の拡大こそが「幸福の安全地帯」の拡大なのである。
欧州SGIでは、今年も、伝統の夏季研修会が欧州各地で開催された。
南仏トレッツの欧州研修道場には先日、青年たちが各国から集い、"人間革命にチャレンジ!"と、仏法求道の汗を流した。この真剣な生命錬磨と麗しき人間連帯の中から、必ず偉大な社会貢献の人材群が躍り出ることを、私は信ずる。
微生物の研究で初めて伝染病の原因を解明し、幾多の命を救ったフランスの大科学者パスツールも、人間の絆が原動力であった。
彼は根深い偏見と戦い、決定的な実験結果で真実を立証していった。その胸には、「心の灯」と仰ぐ師匠シャン=バヂスト・デュマの姿が常にあったのだ。
発酵や結晶学の研究、また自然発生説の検証……パスツールは必死の努力で、大きな成果を残していく。だが、いかなる成功を得ても、師に対する尊敬と愛情は微塵も変わらなかった。
ある日、師デュマは、弟子パスツールに一つの依頼をする。当時、南仏の絹産業を危機に陥れていた「蚕の病気」の研究である。
師から委託された研究は約五年続いた。その間に、相次いで家族を失い、彼自身も大病を患った。
それでもパスツールは師をいたわり、自身の苦悶は胸奥に沈めながら、懸命に研究に打ち込み、遂に蚕の病気の原因を突き止める。
後年、師は、科学や人類への弟子の貢献を絶讃した。
「君の名は史上に最も著名にして最も尊敬せられし人として残るでありましょう」−−この師の喜びを、弟子パスツールは最高の誉れとしたのである。