一対一の対話で
強き絆を結ぼう!
じっくりと悩みを聞き
共に成長を誓うのが
我らの励ましの大道だ。
二乗作仏事 P594
『師子身中の虫の自ら師子を食うが如し、外道には非ず多く我が仏法を壊りて大罪過を得ん』
◇希望の明日へ
世界には精神の糧を求める「宗教への時代」と、宗教はこりごりだという「無宗教への時代」という、二つの潮流がある。多くの識者が、それぞれの側面を論じている。それはそれとして、この一見、矛盾するかに見える動向も、じつは「権威的でない信仰」を人々が求めていることを表しているといえよう。法の高さと人の振る舞いと、それが調和した「人間主義の宗教」を、世界は求めているのである。善きにつけ、悪しきにつけ、カギを握るのは人である。
平3・1・16
☆女性に贈ることば 八月十八日
先哲の言葉に 「蔵の財より身の財が優れ、身の財より心の財がさらに優れている」とあります。
老いた親にとって何より嬉しいことは、子どもの注いでくれる愛情であり、心の財です。
☆今日のことば 八月十八日
傷をつけられても
僕は 人に傷をつけたくない
彼は精神的な奴隷であるかも
しれないからだ
僕は その奴隷解放のための
先駆者であることを
自負しているのだ
☆アメリカ創価大学の入学を祝賀する新入生歓迎レセプションへのメッセージ
◇生命尊厳の哲学を受け継げ!
そして、第三に申し上げたいことは、「不撓にして不屈の創価の師子の信念を鍛え上げよ!」ということであります。
本年は、「創価教育の父」である牧口常三郎先生と戸田城聖先生が、第2次世界大戦中、民衆の人権を蹊踊し、弾圧した日本の軍国主義と対峙して、投獄されてより70年にあたります。
2人が収監された拘置所の独房は、3畳間の室に、机と椅子を兼ねた洗面台とトイレが置かれているだけの、狭く粗末なものでした。夏は酷暑、冬は酷寒のこの独房の中で、牧口先生は正義の信念を貫き通し、さらにはカントの哲学などを精読されながら、73歳で獄死されたのです。
戸田先生も2年間の獄中闘争に屈することなく、法華経という生命の極理の研鎖を究めました。さらに、独房に置ける本は8冊までと決められていたのを16冊に倍増することを勝ち取り、経済学や歴史、哲学、世界文学などの書籍も取り寄せていたのです。
出獄した戸田先生は、栄養失調で体が弱り、左目もほとんど見えなくなっていました。しかし、殉教の先師の後継の巌窟王として、戦後の焼け野原に一人立ち、民衆の「人間革命」を基盤とした平和運動を開始されたのであります。
この生命尊厳の大哲学を受け継ぎ、私は、幼稚園から大学まで、創価教育の学舎を創立し、青少年の育成に全魂を注いできました。そして、アメリカ創価大学の指針の一つとして、「『平和主義』の世界の指導者育成」と贈りました。
大いなる使命に生きゆく皆さんには、試練も大きいに違いない。しかし、皆さんも、牧口先生の如く、戸田先生の如く、この私と共に、不撓不屈の創価の師子の信念を鍛え上げて、一切を勝ち越えて、偉大な平和と人道の新世界を勝ち開いていただきたいのであります。
◇開拓と建設へたゆまぬ歩み
アメリカ創価大学は、本年5月で、ここアリソビエホの地に開学してより、満12年の歴史を重ねました。私は、毎年入学する俊英たちを宝の「1期生」と思い、迎えています。
「1期生」には、常に「開拓」と「建設」に燃える心があります。どうか皆さんは、一人一人が新時代の「1期生」との誇りも高く、英知の最高峰を目指し、一歩一歩、学問の山を登撃していってください。そして、鋭き知性と強い正義の魂、さらに深き人間愛に輝く世界市民へと成長してもらいたいのであります。
最後に、南アフリカ共和国の偉大な人権の勇者であり、私の大切な友人である、マンデラ元大統領の言葉を、皆さんに贈りたい。
「勇気とは、恐れがないことではなく、恐れに打ち勝つことだ。
勇気の人とは、恐れを抱かない人ではなく、その恐れに打ち克つ人である」と。
私は愛する13期生の皆さんの4年間、さらには人生の大勝利を信じて、祈り、応援し続けていきます。
皆、健康第一の日々であってください。
終わりに、「わが誉れの13期生よ! 断じて負けるな! 朗らかに青春勝利の旗を振りゆけ!」と申し上げ、私のメッセージといたします。