「喜とは自他共に
喜ぶ事なり」
友のために動けば
自身の生命も豊かに!
歓喜の連帯を広げよ!
種種御振舞御書 P910
『各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず、をやををもひめこををもひ所領をかへりみることなかれ、無量劫よりこのかたをやこのため所領のために命すてたる事は大地微塵よりもをほし、法華経のゆへにはいまだ一度もすてず、法華経をばそこばく行ぜしかどもかかる事出来せしかば退転してやみにき』
◇希望の明日へ
青年時代は、悩みの連続である。それでよいのである。若いころから、何の悩みも苦労もないようでは、立派な指導者になれるはずがない。苦労で自分を鍛え、自分を成長させていくことである。
平4・2・2
☆池田大作 名言100選 仏法の知見と人間革命
一人の人間における偉大な人間革命は、
やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、
さらに全人類の宿命の転換をも可能にする。
☆若き君へ 新時代の主役に語る 第6回「力を合わせる」
──団結をつくる上では、リーダーの一念が大切ですね。
名誉会長 その通りです。
御書には、『軍には大将軍を魂とす大将軍をくしぬれば歩兵臆病なり』(P1219)と仰せです。
青年部のリーダーも、広宣流布の大将軍として、雄渾なる名指揮をお願いしたい。自身が成長していけば、人は必ずついてきます。
昭和31年(1956年)、"大阪の戦い"の中、私が青年リーダーと確認し合ったことがあります。
「一人一人のことを思い浮かべて真剣に祈ろう! それが"百人が一歩前進する"力となる」と。
皆のためにリーダーがいる──そう決めて祈り、戦えば、自分自身の壁も大きく突破できる。境涯が開ける。
大事なことは、真実のリーダーシップとは、民衆の中で、民衆と共に、民衆のために、汗まみれ、泥まみれになって、戦い抜く中でのみ、鍛えられるということです。
このことを、アメリカ公民権運動の指導者キング博士の盟友でもあった歴史学者のハーディング博士と、私は語り合いました。
それは、アラバマ州モンゴメリーでのバス・ボイコット運動の歴史です。"大阪の戦い"とちょうど同じころ、私たちの敬愛するローザ・パークスさんが、差別的な「人種隔離バス」に抗議を示したことから始まった人権闘争です。
長年にわたり続けられた不公平な差別に、一人の女性が敢然と「ノー!」の声を上げました。その非暴力の勇気に皆が続き、団結の力で、黒人の隔離は違憲であるという判決を勝ち取ったのです。
この運動の指導者となったのが若きキング博士です。
ハーディング博士は洞察されていました。
「ローザ・パークスさんのような人々がいたからこそ、彼(キング博士)は自らのリーダーシップの能力を発見し、その勇気をさらに大きく引き出すことができたのです」
「キングは民衆から勇気を得て、民衆もまたキングから勇気を得ました。両者は、常に互いに与え合う関係にあったのです」
民衆を鼓舞したキング博士は、不退の決意を固めて団結して戦う民衆によって鼓舞されたのです。団結した民衆が、偉大なる指導者とその力を生み出したといってよい。民衆こそ大地なのです。
偉大なるもの──その名は「民衆」です。その「団結」です。
──世界のいずこをみても、内紛や分裂が渦巻いています。
「異体同心」の人間の結合を、変わることなく貫き通すことは、奇跡の中の奇跡です。
名誉会長 その奇跡を創るのが、信心です。題目の力です。題目に勝るものはありません。
日蓮大聖人は、題目の力用について、『一切衆生の心中の仏性を唯一音に喚び顕し奉る功徳・無量無辺なり』(P557)と仰せです。
そして、その譬えとして、龍の中の鳥が鳴けば、それに呼ばれて空を飛ぶ鳥たちが集まり、龍の中の鳥も共に外に飛び立とうとするではないか、と示されています。
皆で題目を朗々と唱え、広宣流布に進みゆく「団結」は、自他共の仏性を引き出し、歓喜の生命を伸びやかに解き放ちながら、一人また一人と、人類の境涯を高めていくことができるのです。
ともあれ、「異体同心事」には、『日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし』(P1463)と結論されています。
善友とつながること──これが、永遠の勝利の方程式です。
そして師と共に、同志と共に、勝って勝って勝ちまくってきたのが、創価学会なのです。
今、わが世界の青年部は、手と手を取り合い、「人間の信頼」と「生命の尊厳」の新たなスクラムを力強く組み始めました。
人類の希望と輝く「平和と共生の世紀」に、勝利の旗を晴れ晴れと打ち立てゆくことを、私は祈り、待っています。