2012年10月4日木曜日

2012.10.04 わが友に贈る

青春勝利の女子部よ
華陽リーダーを先頭に
今日も朗らかに進め!
あの友 この友の心に
希望の種を蒔こう!

種種御振舞御書 P910
『各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず』

◇希望の明日へ
青年は良い意味での楽観主義をもって、生き抜いていくことが大切である。戸田先生は「現在は死ぬと思うような大事件でも、あとになると大したことではなくなる。人生とはそういうものだ。終戦の時も、皆どうなるかと思ったが、数年もするとその時の心配など忘れてしまった」とよく言われ、だから今どんなに苦しんでも頑張るのだ、と励ましてくださっていた。長い人生である。社会的な事件に巻き込まれたり、家庭や仕事の悩みをかかえ、一時的に苦境に立たされる場合もあろう。しかし、耐えて生き抜くことである。時とともに、戸田先生の言われた深い意味もわかっていくに違いない。
平1・4・19

☆池田大作 名言100選 思想と哲学
いっさいの思想は地球上の
生命を守り抜くためにこそあるべきだ。
それを脅かす思想は、
断じて受け入れるべきではない。

☆未来対話−−君と歩む勝利の道 第6回「朗らかに! 粘り強く!」
──勉強とクラブ活動の両立に悩む未来部員から、たくさん質問が届いています。

名誉会長 確かに両立は大変だ。でも、以前、一人の女子学生から質問を受けた時、私は、こう答えました。
「『二兎(二匹のウサギ)を追う者は一兎をも得ず』と言われる。しかし、力があれば、百兎でも千兎でも追ってごらん」
質問してくれた乙女の顔が、ぱっと明るくなりました。
みんなは若いんだから、それぐらい大きな心意気を持って、伸び伸びと自分の可能性を引き出してもらいたい。
あれこれ迷っている前に、まず「やってみる」ことです。「どちらも、やり切ってみせる」と一念を定めて、祈り、知恵を湧き立たせて挑戦することです。そうすれば、試行錯誤し、悪戦苦闘しながらも、必ず道は開けてくる。
私と対談したアメリカの歴史学者で、人権の闘士のハーディング博士は述べていました。──スポーツ選手は真剣にトレーニングを続けることによって、自分でも想像できなかったような能力を開花させることができる。同じように、私たちには無限の可能性がある。それなのに、自分で自分に限界を作ってしまってはもったいない、と──。
みんなの可能性は宇宙大です。ましてや、若くして妙法を持っている皆さんです。
戸田先生も、青年に、「まず肚を決めよ! 決まったら勇ましく進め」と、いつも言われていた。
目の前の課題に、100%の自分で、思い切ってぶつかろう。
「全てに100%で挑む」──これが、青春の勝利の秘訣です。
もちろん試験前は、勉強に集中する。試合などの前は、練習に力を注ぐ。そうしためりはりを賢く作っていくことも大事でしょう。

──クラブ活動が忙しく、学会の会合になかなか参加できないということもあるようです。

名誉会長 「心こそ大切」です。少しでも会合に出ようという心が尊い。その人は、太陽の方向を向いています。必ず、明るく正しい成長の軌道を上昇できます。
今回は参加できなくても、今の自分の目標や頑張っていることを、担当のお兄さんやお姉さん、また、未来部の仲間たちにも伝えてほしい。
学会は「心」で結ばれた世界です。「題目」で結ばれた世界です。同志は、みんなの成長を祈り、応援してくれる"応援団"です。みんなの頑張りが、喜びとなって広がり、それが大きな力となって、みんなのところに返ってくる。同志との絆が、いざという時に、みんなを支えてくれます。
時間がなくても、心はつながっていける。だから、都合がついた時は、胸を張って会合に参加してほしい。学会の会合は、行く前はたとえ気が乗らなくても、帰りは来た時より元気になれる!

──「部内の仲間と仲良くするには?」「クラブの雰囲気が悪くて、いやになる」という、人間関係の悩みも、多数、聞いています。

名誉会長 クラブもまた、一つの「社会」です。だから、目標や目的を共有して切磋琢磨できるライバルもいれば、どうしても気が合わない人もいる。競争や、時には、ヤキモチなどもあるかもしれない。
今から50年以上も前、私は戸田先生と共に、宮城県仙台市の青葉城址に登りました。戸田先生は、その堅固な石垣を見ながら、「学会は人材をもって城を築くのだ」と教えてくださいました。
石垣の石は、二つとして同じものはありません。大きさも形も、バラバラです。しかし、それぞれの石の特徴を生かし、的確に組み上げてこそ、何百年も崩れない堅固な石垣ができます。
クラブという団体も同じです。一人一人が、特徴や個性を生かすことで、思ってもみないチームカが発揮できる。
「団体」の中でこそ、「個性」は生きるのです。
その見事なるチームカを発揮するには、「仲間を尊敬する」ことです。お互いが信頼し、尊敬し合えば、自ずと団結は生まれます。
偉大な仏法を持った皆さんは、友を励まし、友の長所を見つけていく太陽の存在になってほしい。
雰囲気が暗ければ、自分が太陽になって、皆を明るく照らしてほしい。

──部の中心になったメンバーからは、「皆をまとめていくには、どうすればいいか」「部長として、どうあるべきか」という質問が寄せられています。

名誉会長 偉いね。そう悩むことが、すでに立派なリーダーです。
皆をダイダイと引っ張るリーダーもいれば、陰で皆を支える「縁の下の力持ち」のリーダーもいる。青年らしく、自分らしくで、いいんです。全部が勉強になります。
歴史上の信念のリーダーや、私か対談してきた世界の指導者に共通していることがあります。それは「熱意」です。結局は、「熱意」のある人が信頼される。
「勝ちたい」「皆と成長したい」「部を団結させたい」「皆に喜んでもらいたい」という熱い思いが根底にあれば、さまざまな知恵が生まれる。
その祈りを込めた題目は、必ず全体に通じていきます。
私も、戸田先生から、さまざまなリーダー論を教わった。確信を持つこと、誠実を尽くすこと、心を配ること、力を磨くこと──。それを支えるのは「熱意」です。その信念です。祈りです。
ともあれ、苦労した人が偉大になる。愛する未来部の皆さんが、良き友人と朗らかに粘り強く成長し、世界の大指導者に羽ばたく日を、心から楽しみにしています。