小さなことにも
即座に反応せよ!
そこに誠実さが光る。
電光石火の行動こそ
勝利と発展の道!
兄弟抄 P1085
『一切はをやに随うべきにてこそ候へども仏になる道は随わぬが孝養の本にて候か』
◇希望の明日へ
カナダの著名な作家モンゴメリー。彼女の不朽の名作『赤毛のアン』は今、日本で改めて人気を呼んでいるようだ。そのモンゴメリーの言葉に、次のようにある。「青春とは、消えてなくなるものではない。心の中に永遠に生き続けていくものである」−と。まことに味わい深い一言である。青春とは、年齢とともに消え去っていくものではない。真に充実した青春を生きた人は、生涯、心の中に若々しい希望と情熱を燃やしていけるのである。
平2・9・18
☆池田大作 名言100選 国家主義は宗教
国家主義というのは、一種の宗教である。
誤れる宗教である。
国のために人間がいるのではない。
人間のために、人間が国をつくったのだ。
これを逆さまにした"転倒の宗教"が国家信仰である。
☆若き君へ 新時代の主役に語る 第6回「力を合わせる」
──男子部の第1部隊長であった池田先生と一緒に、下町の部員の家を一軒一軒、家庭訪問した方から話を伺ったことがあります。
当時は街灯も少なく、夜は本当に暗かった。その暗がりの中で、先生は訪問先の住所をさっと書き留められていた。数日して再び、その家々を訪れると、すでに先生からの激励のはがきが届いており、本当に驚いたというのです。
名誉会長 懐かしいね。一回の出会いが真剣勝負でした。今なら携帯電話を活用できるけれども。
なかなか人が集まらずに悩んでいたリーダーとも語り合った。
「自分自身が広宣流布を祈り、一人一人のことを祈り、自行化他の実践を貫いていけば、その題目に、人は必ずついてくるよ」と。
こうした対話の積み重ねによって、300人ほどだった部員数も、1年間で1000人を突破するまで拡大できました。これも団結の力です。
大目的に向かう時には、大きな障害がある。その時こそ、励まし合い、助け合いが大切です。
御聖訓にも、木を植える場合には、しっかりした支えがあれば倒れないと仰せだ。たとえ、その人が、もう耐えられないと思うようなことがあったとしても、周りが支えれば大丈夫である。逆に、少し頑張っている人も、孤立すると心が折れて道を外れてしまう。
一人が一人と固く団結することだ。そうやって築き広げてきたのが、今日の創価学会の壮大な「人材の林立」です。
──青年部員からは、「団結を叫んでも応えてくれない」「嫌だなと思う人とは心を合わせられない」という切実な声もあります。
名誉会長 当然いろんな人がいる。人間修行の場だから、聡明に忍耐強く取り組んでほしい。それが全部、自分の生涯の宝になる。
団結といっても、せんじ詰めれば「一人立つ」以外にありません。
相手ではない。周りではない。自分が希望に燃え、勇気に燃えて「一人立つ」ことです。
牧口先生は、「羊千匹より獅子一匹」と言われた。学会は、烏合の衆を作るのではない。戦う獅子の集まりを作っていくのです。
戸田先生も叫ばれました。
「青年よ、一人立て! 二人は必ず立たん、三人はまた続くであろう」
これが団結の方程式です。学会精神です。
──先生は、草創の文京支部の戦いを通して、祈りを根本とした団結を教えてくださいました。
名誉会長 男子部では第1部隊長として戦っていた、昭和28年(1953年)の4月のことです。当時、文京支部は折伏の戦いで低迷していた。全国の最下位クラスになっていました。その状況を見かねた戸田先生が、急速、私を支部長代理に任命されたのです。
支部の代表が集まった最初の班長会で題目を三唱しました。でも、皆の声がどうしてもそろわない。もう一回行ったけれども、合わなかった。3回目も同じでした。結局、10回ほど繰り返して、ようやく題目の声がそろいました。
有名な「異体同心事」には、『百人・千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず』(P1463)と仰せです。
形式ではない。一切を揺り動かす根轍の祈りを定め、心を合わせていくことが、広布の戦に勝ちゆくための原動力なのです。
そして、私は英雄ナポレオンの合言葉が「前進」だったことを紹介し、「わが文京支部は、『前進』の魂を断固と燃やそう! 『前進』を合言葉としよう!」と訴えました。そして、皆で「前進!」と大声で宣言しようと提案したのです。
「声仏事を為す」です。最初はよわよわ弱々しい声でした。しかし、最後には、皆が呼吸を合わせて「前進!」と心から叫ぶことができた。そこからです。壁を破る新たな団結の行進が始まったのは!
私は徹底して、支部のメンバー一人一人と会っていきました。
当時の組織はタテ線だから、神奈川の橋本(現・相模原市)や保土ヶ谷方面など、支部員もあちこちに散在している。私は、そうしたメンバーを全力で励まし、電光石火で手を打っていった。
そして、その年の12月には、全国が目を見張る、第一級の拡大の成果を残すことができたのです。
皆の一念が広宣流布へ向かって一致団結するならば、必ず突破口は開ける。大宇宙の法則に連なり、諸天も動かすことができる。同志の心を結び、敵さえも味方に変えて、「大同団結」させていけるのが、妙法の祈りなのです。