爽やかな声と笑顔で
信頼の輪を広げよう。
世界の平和も
家庭、地域の和楽から!
一人への励ましから!
春初御消息 P1585
『過去の仏は凡夫にておはしまし候いし時五濁乱漫の世にかかる飢えたる法華経の行者をやしなひて仏にはならせ給うぞとみえて候へば法華経まことならば此の功徳によりて過去の慈父は成仏疑なし』
◇希望の明日へ
青年は鋭い批判力をもたねばならない。社会に対し、政治に対し、あらゆる次元に対して、純粋な厳正な心で見抜いていかねばならない。もしも、お人よしばかりであったならば、必ず悪の食い物にされてしまうからである。このことを、後世のために巌しく言っておきたい。鋭く正と邪を見極めていける批判力を旺盛にもってもらいたいのである。大聖人仰せの『法華折伏・破権門理(法華は折伏にして権門の理を放す)』(P502)との御聖訓の通り、正法正義のための破折精神を、もう一段深くもってほしい。これこそ青年の青年たる証であり、特権である。
平1・3・4
☆池田大作 名言100選 現代社会と教育
教育は、時代の人間と文化を創る厳粛な事業である。
したがって、政治権力によって左右されることない、
確固たる自立性をもつべきである。
その意味から、これまでの立法、司法、
行政の三権に教育を加え、
四権分立案を提唱しておきたい。
☆第4回 世界に広がる創価教育の光
今、日本も世界も、混迷の時代です。閉塞感を打ち破る希望の光は、どこにあるのか、皆が真剣に求めています。
「難局打開の道は何か。余は只教育の一途あるのみと断言して憚らない」
ふるさとの東北から世界に雄飛した新渡戸稲造博士は、世界が経済恐慌に陥っている昭和初期に、その光明を「教育」に見出しました。
本年は、新渡戸博士の生誕百五十周年です。農学者であり、教育家でもあった博士は、この言葉を、一九三〇年に発刊された創価教育の原典『創価教育学体系』への「序」に認められました。
そして博士は、牧口先生が渾身の力を込めて著した同書に対し、「行詰れる現代社会の革新に甚大なる寄与をなすものである事を信じて疑わないものである」と、「尊敬と感動」をもって賞讃したのです。
この『創価教育学体系』は全四巻から成りますが、戸田先生は、戦後、その内の第二巻を『価値論』として再刊しました。そればかりでなく、世界約五十力国の四百二十を超える大学や研究所に贈られたのです。師の偉大さを世界に宣揚せんとされた恩師の真心に、私は感涙を抑えつつ、この発送の実務に当たらせていただきました。
それが一つの因となり、現在、創価教育は事実の上で世界に広がり、希望の教育思想として注目されているのです。
南米ブラジルでは、牧口先生の創価教育学に基づいた教育プログラムに、百万人を超える児童が参加しました。二〇〇一年には、ブラジル創価幼稚園が開園し、現在、小・中学校にあたる「ブラジル創価学園」に進展しています。
さらにブラジルでは、「牧口先生公衆衛生技術学校」が開校しました。アルゼンチンの高校には、創価教育に共鳴し、もったいなくも私の氏名を冠していただきました。すばらしい人材育成をされていると伺っています。
インドでは「創価池田女子大学」も発展を続けるなど、世界中で創価教育と連帯する教育機関が広がっています。
創価幼稚園は、ブラジルをはじめ、香港、シンガポール、マレーシア、韓国の海外五力国・地域に開園。
「随一」「モデル校」などと、極めて高い社会的評価を得ています。
一九九二年に開園した香港創価幼稚園は、教員の優れた教育実績が評価され、特別行政区政府の「行政長官卓越教学賞」を受賞するなど、充実した教育環境を誇っています。
「創価教育」の眼目の一つとして、「世界市民」の育成が挙げられます。
わが教育本部の友も、毎年のように、海外日本人学校へ赴任され、これまで多くのメンバーが貴重な貢献を果たしてこられました。
SGIの教育者とも連帯し、世界的視野に立った平和・文化・教育の大道を、たゆみなく開いていってくれております。
◇子どもの歓声が名曲のように!
牧口先生の思想も、郷土から世界を展望し、学び、また郷土に立ち返って、わが地域の発展に貢献し、潤していくことを志向されていました。
八十年前の一九三二年二月、牧口先生は、郷土・新潟の母校である荒浜の小学校に、自身の『創価教育学体系』第二巻を寄贈しています。いかに郷土の教育を大切にされていたか、この一点を見ても明白です。
牧口研究の海外における第一人者であられるデイル・ペセル博士(米インタナショナル大学元教授)は、創価教育の先見性として、「『新しい人間』の確立と、より人道的な社会機構の創造」という点を強調されていました。
そして、「人類が将来、この地球上に生存しようとするなら、より理解ある新しい人間と、より人道的な社会機構がどうしても必要となる。こうした現状を考える時、牧口の教育思想は現代にこそ、その意義と重要性を持つものであると思う」と断言されていたのです。
この博士の発言から、はや四十年近く経ちました。いよいよ、創価教育の真価を発揮していくべき時代に入っているといってよいでしょう。
──それは牧口先生、戸田先生の悲願であった創価小学校が誕生して、日々新たな喜びが生まれる中でのことでした。
一年生の教室の脇を通った時、中から、明るいにぎやかな歓声が、はじけるように聞こえてきました。
私は一緒にいた先生に申し上げました。
「あの声が、ベートーベンの名曲のように聞こえたら、一流の教育者ですね」と。
子どもたちの元気な声こそ、伸びゆく「生命」の象徴です。世界の「平和」の希望の音律です。人類の「前進」と「創造」の源泉です。
この子どもたちの歓喜の声が轟きわたる「教育の世紀」へ、私は教育本部の皆様方と手を携えて、さらに全力を尽くしていきたいと、決意を新たにしています。
さあ、子どもたちの幸福のために! 人類の輝く未来のために!
希望に燃えて、新しい教育の勝利の扉を開きましょう!