2012年10月3日水曜日

2012.10.03 わが友に贈る

創価のニューパワーが
新しい時代を開く!
新入会の友に
大いなる励ましを!
共に生き生きと前進。

御義口伝巻上 P736
『大願とは法華弘通なり』

◇希望の明日へ
青年時代こそ学びの時である。いっさいが自分の成長のための"学問"となる。私も若き日、恩師戸田先生のもとで、どれほど本を読んだか。また、どれほど厳しい薫陶を受け、あらゆる学問を教えられたか。それらが、すべて実りあるものとなり、今日の私がある。

☆池田大作 名言100選 生命の尊厳と死生観
現代社会の不幸の元凶は、
人間生命が尊厳なる存在であるという、
本源的な考えが欠如していることだ。
この思考を欠いては、
人間の復権はありえない。

☆未来対話−−君と歩む勝利の道 第6回「朗らかに! 粘り強く!」
◇ベストを尽くせ! それが勝利
──「挑戦の秋」です。全世界の未来部の友から一生懸命、努力する様子が寄せられています。クラブ活動や、さまざまなコンクールなどで活躍するメンバーのニュースも、数多く届いています。

池田名誉会長 うれしいね!
お手紙も、たくさんいただいています。担当者の方からも、毎日、報告が届きます。この「未来ジャーナル」でも、「聖教新聞」でも、スポーツや音楽、美術、語学など、あらゆる分野で奮闘するメンバーが紹介されているね。
努力を重ね、栄冠を勝ち取ったみんなの姿は、お父さん、お母さんや家族の誇りです。地域の学会家族も喜んでくれます。
勝利は、皆を明るく元気にし、希望と向上の力を広げます。
でも、道は無限です。もっと、もっと上達できる。さらに向上心を燃やして力をつけ、前へ前へ進んでいってください。

──残念ながら、頑張ったけれど、思うような成果が出なかったり、惜しくも目標に届かなかったりと、悔しい思いをしている友もいますが……。

名誉会長 勝敗は時の運だから一喜一憂する必要はありません。思いっきりベストを尽くしたら、それが勝利です。
人間は誰だって、勝ったり負けたりして強くなる。鍛えられていくんです。だから、くよくよしてはいけない。「心」が負けなければいいんです。
真の勝利者とは、勝っても負けても、にっこりと、いっそう強い根性を持って、次の勝利に向かっていく人です。

──メンバーから、クラブ活動では、「なかなかうまくなれない」「レギュラーになれない」という悩みを聞きます。

名誉会長 さあ、そこだね。
「入門」という言葉が、あるよね。どんな分野であれ、基礎から始まって、奥は深い。その門に入ったからには、先生やコーチ、また先輩の教えを受け、基本の稽古や練習を重ねて、一つ一つ学んでいく以外にありません。
それは、厳しいし、苦しい。地道だし、時間だってかかります。
だから、始めた時の気持ちを忘れないで、へこたれず、あきらめず、じっくりと力をつけるんです。
きのうの自分より、きょうの自分が、少しでも成長していれば、勝ちです。真のライバルは「きのうの自分」だよ。
一生懸命、頑張っているのに、なかなか結果が出ない。それでも歯を食いしばって努力をする。その一番つらく、苦労している時が、実は一番、力がついている時なんだ。
そうやって鍛えたことは、クラブ活動にとどまらず、一生涯の心の宝になります。
たとえレギュラーになれなくとも、努力は無駄にならない。未来部時代、補欠として陰で頑張り抜いたことが力となって、社会の晴れ舞台で大活躍している友も、私はたくさん知っています。

──なかなか上達しないと、ついつい人と比べて、「自分には才能がないのでは」と、弱気になってしまうことがあります。

名誉会長 そんなわびしい気持ちに引きずられてはいけない。
カラッと自分で自分を励ましながら、勝つための努力を、朗らかに、粘り強く、貫き通すんです。
本当の才能とは、何だろうか。ドイツの考古学者・シュリーマンの言葉を思い出してほしいんだ。
「才能とは何よりもエネルギーと忍耐力のことである」(ディヴィッド・A・トレイル著『シュリーマン──黄金と偽りのトロイ』)
全くその通りです。だから、誰にも才能はあるんだ。

──シュリーマンは、「トロイ遺跡の発掘」という夢を実現した人物ですね。確か、今年で生誕190年になります。東京・八王子の地を、訪れたこともあります。

名誉会長そうだったね。
自伝(『古代への情熱』)等によると、シュリーマンは8歳の時に、お父さんから一冊の本をもらった。そこに描かれた古代のトロイ戦争の絵を見て夢を広げ、その遺跡を「いつか僕が見つけてみせる」と決意したのです。
ここから、長く険しい戦いが始まりました。
幼くして最愛のお母さんを亡くし、お父さんが職を失ったので、高校へ行かずに働かなければならなかった。時間をこじあけて勉強しても、すぐ忘れてしまうほど、体は疲れはてていた。だが、夢を実現するには、語学が必要だった。彼は独自の学び方で、英語、ギリシャ語など十数カ国語を習得した。
また、必死で働いて事業を成功させ、資金を蓄えていきました。実際に発掘に取りかかったのは、40歳を過ぎてからです。
そして、それまで信じられていなかった「トロイ文明」や「ミケーネ文明」が実在したことを、見事に証明していったのです。
まさに、「才能とは何よりもエネルギーと忍耐力のことである」ことを示した勝利の劇であったと言ってよいでしょう。

──シュリーマンは、自分の「やりたい夢」のために、語学や仕事など、「やらねばならないこと」も、我慢強くやり通したんですね。

名誉会長 だから勝った。
人は「やらねばならないこと」をやり切れば、必ず「やりたいこと」の力に変えていける。
皆さんは今、「勉学第一」ですから、「やらねぱならないこと」は勉強でしょう。
クラブが忙しくて、疲れてしまう場合もあるかもしれない。でも、将来の大きな夢を実現するために、今は積極果敢に、しっかり学んでおいた方が得だ。
なんとか聡明に工夫して、クラブで鍛えた力を、勉強でも大いに発揮してもらいたいんだ。