人にこそ励ましを!
皆が宝の人材だ。
真心と誠実の対話で
幸福の陣列を広げよ!
曾谷殿御返事 P1056
『法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり』
◇希望の明日へ
青年部が、情熱と力のかぎりを尽くして戦っていくことは、全部、自分のためであり、当然のことである。歴代会長に貫かれた"創立の一念"を、壮大なる未来へと受け継ぎ、広げ、目のさめるようなすばらしき広布図の建設を実現していくよう期待する。 昭63・11・18
☆我らの勝利の大道No.67 新時代の二月闘争
新しい力、すなわち庶民の力が台頭する時、「新しい時代」は開かれる。
一九八六年の二月、フィリピンでは「ピープル・パワー(民衆の力)革命」が起こった。別名は「二月革命」──この戦いにより、二十一年続いた独裁政権が打倒されたのである。
この劇的な無血革命で、フィリピン民主主義の新時代を開いた立役者の一人がラモス元大統領であった。本年も、真心の新年状をいただいた。
四度目の会見の折、私は率直にお尋ねした。
「革命は、なぜ成功したのでしょうか?」
元大統領は、鋭い眼差しで答えてくださった。
「民衆が、自分で自分を信じたからです。そして信仰があったからです」
「『自由のためならば死をも辞さない!』『どのような犠牲を払おうとも!』。そういう覚悟があったから、革命は成し遂げられたのです」
実は、この革命が成就するには、女性の力が大きかったといわれる。
独裁政権が倒れる直接のきっかけは、数十万人の群衆がマニラの「エドサ通り」に集結し、政権に抗議する"人間バリケード"をつくったことであった。
政権に反対すれば、命さえ奪われるかもしれない。そんな恐怖を前に、尻込みする夫や父、きょうだいや子どもたちを説得し、エドサ通りへ向かわせたのは、それぞれの家庭の無名の母たち、乙女たちであった。
それは、平和を願う信念強き女性たちが開いた勝利であったのだ。
学会にあっても、婦人部の確信の一言、春風の如き温かな一言が、どれほど友の心に響いていることか。
女子部の爽やかな笑顔が、どれほど同志に希望を送っていることか。
今、かのフィリピンをはじめ世界中で、創価の女性たちは、幸福勝利の対話を弾ませ、友情と平和のスクラムを広げてくれている。
ますます仲良く健やかに、素晴らしき人生を勝ち開いていかれることを、私と妻は祈る日々である。