「未来」を開く哲学だ。
使命の舞台で
さあ挑戦の一歩を!
人間革命の劇を綴れ!
松野殿御返事 P1383
『「当に起ちて遠く迎えて当に仏を敬うが如くすべし」の道理なれば仏の如く互に敬うべし』
◇希望の明日へ
母は、青年を育てる。青年の活躍は、母の功績である。
母は壮年を支える。壮年の活躍は、母の力の証明である。
☆わが教育者に贈る 青年から『共育』の新時代を
私は、牧口先生・戸田先生が敬愛してやまなかったアメリカの教育哲学者ジョン・デューイ博士をめぐって、デューイ協会の会長を務められた二人の碩学、ラリー・ピックマン博士とジム・ガリソン博士と有意義な語らいを重ねてきました。
デューイ博士の教育哲学の中心は、「成長」であります。
お二人との鼎談では、その「成長」とは、人と人との関係を通し、社会の中で磨き深められていくものであり、個人の成長は自ずと他者の成長、社会の成長にも寄与するものであることを語り合いました。
一人の「個人の成長」が「他者の成長」を促し、周囲や社会の成長をも促していく──まさに、偉大なる「人間革命」の原理です。 ゆえに、教師自身が成長すれば、子どもたちも必ず成長します。また、教師自身が成長するためには、子どもたちの成長に学ぶことです。
教育は「共育」──教師も生徒も共に育って、成長していくことなのです。
自身も大教育者として、多くの青年を育ててこられたガリソン博士は、こう語られていました。
「教師は、生徒たち一人一人を観察し、実験を試み、省察して、彼らのことを学びながら、あくまでも思いやりのある、深い共感を最も大切にしなければなりません。
よき教師は、生徒だちと一緒に学ぶことを、また生徒たちについて学ぶことを、大いに楽しむものです」
「子どもだちから学ぼう」「一緒に成長しよう」とすることは、一人一人の人格を最大に尊重することになる。その心は、必ず伝わります。
「子どもを尊重せよ」
「子どもの考え方にたいして、その仲間であり、子どものもつ友情にたいして、友であれ」
これは、アメリカ・ルネサンスの哲人エマソンの呼びかけでした。
一人の人間として、大切な友として、子どもたちに接する時、その子が自分でも気づいていない長所まで如実に見えてきます。 教師の信頼と期待にあふれた一言一言こそ、子どもたちを大きな自信と安心感で包み、その可能性を伸びやかに開花させていく力となるでしょう。
いわんや皆さんは、自他共の生命を最高に光り輝かせていける大哲学を持っています。