ありのまま伝えよ!
勇気を湧き出して
仏法を語るなかに
無量の功徳が輝く!
百六箇抄 P856
『法自ら弘まらず人法を弘むる故に人法ともに尊し』
◇希望の明日へ
自分に安易な妥協を決して許きぬ、その純粋さと潔さこそ、まことの青春の心である。青年部は、現状に甘んじて、己の保身や安逸のみを考え、名利に走るようであってはならない。そこには広布に生きる使命の青春はない。
昭63・5・22
☆我らの勝利の大道No.67 新時代の二月闘争
「一人」を大切にすることから生まれる「団結」も、「二月闘争」の勝利の原動力であったといってよい。
『日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候』(P1463)と仰せの通りである。
私は、皆が持ち昧を発揮し、尊敬し合って団結できるよう、人知れず心を砕き、指揮を執っていった。
とくに青年には、生活に根ざした体験を持つ壮年・婦人の先輩方と一緒に折伏に取り組むように訴えた。共に動き、共に走った。悩める友がいると聞けば、対話の輪ができた。抜苦与楽の座談会が毎日のように開かれたのである。
ある時、入信まもない婦人部の方が意を決して知人の折伏に行くということで、私か付き添ったことがあった。道すがら緊張のあまり、足もすくんでいる様子であった。
私は「学会歌を歌って、楽しく行きましょう!」と申し上げた。最初はか細い声であったが、何回も「同志の歌」を共に口ずさんでいくうちに、みるみる元気になっていった。
結局、その日の対話は実らなかった。しかし、それを機に発奮し、地方の友人たちへの折伏を次々に結実させていったのである。
この友人にも、あの知人にも語りたいと、支部中に「聞法下種」の歓喜の渦が巻き起こり、それが何百人に広がっていたか、もはや誰にもわからない。
そして二月を戦い切り、二百一世帯という未曽有の弘教になったのである。
一人ひとりが壁を破っていった。まさに新しい人が新しい力を出し、新しい団結で、新しい波を起こしてくれたのだ。