2012年2月10日金曜日

2012.02.10 わが友に贈る

広布の伸展は
「長の一念」で決まる。
率先垂範の行動で
同志を鼓舞せよ!
団結の要たれ!

四条金吾殿女房御返事 P1135
一切の人はにくまばにくめ、釈迦仏多宝仏十方の諸仏乃至梵王帝釈日月等にだにもふびんとをもはれまいらせなばなにかくるしかるべき、法華経にだにもほめられたてまつりなばなにかくるしかるべき

◇希望の明日へ
現在の"母の信心"が、即"子どもの幸福"に、さらには"社会の平和"へと通じていることを確信していただきたい。そして、婦人部の皆さまは、ご一家の中のみでなく、学会の青年部、未来部を温かくはぐくんでくださっている。彼らの活躍、そして彼らの誉れは、全部、育てた婦人部の誉れであり、功績であり、福原である。

☆わが教育者に贈る 青年から『共育』の新時代を
大事なことは、一人で悩みを抱えないことです。先輩たちも、皆、悩んだのです。皆さんは、一人ではありません。孤独になって、悩みに押し潰されてはならない。乗り越えられない壁など、絶対にないのです。
何があっても、頭を上げ、胸を張って、強く朗らかに生きることです。自分のために! そして、愛する子どもたちのために!
私は、宮城県の被災地で奮闘する一人の女性教育者の話を伺いました。彼女が勤務する中学校は、津波で甚大な被害を受け、大切な教え子も犠牲になりました。
いったい、どうすればいいのか──悲嘆に暮れ、呆然とする彼女を支えてくれたのは、母校の創価大学・関西創価高校の旧友たちの励ましでした。日本中、さらに世界からも真心のエールが連日、届きました。
懐かしい友の声に触れ、自身の胸のうちを聞いてもらうと心が落ち着き、勇気がわいてくるのを感じたそうです。「子どもたちのために、自分がまず立ち上がろう!」と。
今、その彼女に続き、生徒たちもまた深い悲しみから立ち上がって、成長しているといいます。
デューイ博士は語っています。
「一人の人間が、或は、一群の人々がなし遂げたことが、それに続く人々にとっての、足場となり、出発点となる」
わが教育本部の方々が、地道にして誠実な努力によって開いてこられた前進の歩みは、現代の暗き世相に大いなる希望を贈り、未来を開く不滅の足跡となるに違いありません。
若さ皆さん方は、この麗しき人間教育の連帯の輪を、さらに大きく広げながら、スクラムを組んで勇気凛々と進んでいっていただきたい。
デューイ博士の名著『民主主義と教育』では、次のような視点が示されています。
「社会的観点から見れば、依存性は弱さよりむしろ力を意味するのであり、それは相互依存を伴うのである」
相互の関係性の中で人間の成長をとらえていたデューイ博士は、個人が自立して人から頼りにされることを重視していました。さらに、人を頼りにすることも「弱さ」ではない。むしろ独善を排して連帯を強める「力」であると考えたのです。
支え合い、励まし合って生きるのが、人間です。そこに人間性の源泉もあります。
御書には『されば仏になるみちは善知識にはすぎず、わが智慧なににかせん、ただあつ(温)きつめ(寒)だきばかりの智慧だにも候ならば善知識たいせち(大切)なり』(P1468)と説かれております。
また、『麻の中のよもぎ(蓬)・つつ(筒)の中のくちなは(蛇)・よ(善)き人にむつ(睦)ぶもの・なにとなけれども心も・ふるまひ(振舞)も・言も・なを(直)しくなるなり』(P1591)と仰せです。
この世の希望であり、未来の宝である子どもたちのために悩む──何と尊く誇り高い悩みでありましょう。それ自体が、地涌の菩薩の悩みであります。「煩悩即菩提」の法理に照らし、悩みは智慧に変わります。子どもたちや、その家庭の幸福と安穏を祈ることは、仏の祈りであります。
ゆえに、青年教育者の皆さんに、きょうも、希望あれ! 勇気あれ! 連帯あれ! 成長あれ! そして、皆さんこそ混迷の時代を照らす「教育の世紀の太陽」であれ! と願ってやまないのです。