今こそ語り抜け!
勇気を奮い起こせ!
満々たる生命力で
伝統の2月を勝とう!
寂日房御書 P903
『同じはぢなれども今生のはぢはもののかずならずただ後生のはぢこそ大切なれ』
◇希望の明日へ
両親へのかぎりない感謝と、報恩の人生を貫いていく。ここにも仏法を持つ信仰者としての大切な生き方があることを、私は特に後継の青年たちに申し上げておきたい。
昭63・4・16
☆我らの勝利の大道No.67 新時代の二月闘争
六十年前、「二月闘争」は、なぜ勝利できたのか。
それは、目の前の一人を徹して誠実に励ましてきたことに尽きる。
「広宣流布」は、一人の「人間革命」から始まる。
決意した一人が、一人を立たせる。その一人が、さらにまた、もう一人を奮い立たせていく。勇気は勇気を呼ぶ。この「一対一」の決意の連鎖こそが、拡大の鉄則である。
ゆえに、「誓いの一人」を多くつくっていくことが、爆発的な広布伸展の必要条件なのだ。
戸田先生と同じ二月十一日の生まれの発明王エジソンは語った。
「あらゆるものには輝くダイヤが隠されている。磨けば光る」と。
全員がダイヤの如き尊い人材である。同志は皆、信心の偉大さを証明する使命を持っているのだ。どれほど大切な方々か。
そう思えば、最前線で苦労している皆様を励まさずにいられなかった。
どうすれば皆が元気に戦えるか、思う存分に実力を発揮できるか、私は真剣に祈り、知恵を絞った。
当時の蒲田の支部幹部では、私が一番若かった。人を集めて偉ぶって指導しても、誰が信用するか。自分が足を運び、顔を合わせ、寒風の中を一緒に歩く以外にない。
一回の座談会、一軒の個人指導、一通の激励の手紙……すべてが私の主戦場と思って真剣に取り組んだ。
折伏が進まないメンバーがいれば、私自身の対話の姿を見せた。また私一人で話さず、同席した友にも、どんどん体験や教学の基本を語ってもらった。その中で、皆が自信と確信を深めていったのだ。
年上の同志の方々も、共に立ち上がってくださった。とりわけ、四十代の壮年の先輩方も勇んで奮い立たれ、ありかたく頼もしい限りであった。
皆、何らかの悩みを抱えながらも、折伏に打って出た。その勇気が、共に悩みを乗り越える雄々しき生命力を引き出していくのだ。
これまで周囲に信心の話などしたことがないという人も、まだ信心が浅くて何も語れないと尻込みしていた人も、矢も盾もたまらぬ息吹の中で、勇気の一歩を踏み出してくれた。