勇んで行動しよう!
広宣流布のための
苦労と悩みは
すべてが福運と変わる。
本因妙抄 P874
『彼の天台大師には三千人の弟子ありて章安一人朗然なり、伝教大師は三千人の衆徒を置く義真已後は其れ無きが如し、今以て此くの如し数輩の弟子有りと雖も疑心無く正義を伝うる者は希にして一二の小石の如し』
◇希望の明日へ
婦人部に対しては、心からの優しさと礼儀をもって接することである。仮にも、婦人を叱ったり、威張ったりすることがあってはならない。どうも、家で奥さんに頭が上がらない男性ほど、他の婦人に威張る傾向があるようだ。また、ふざけた、軽視の心があってはならない。紳士として、婦人を最大に尊敬し、どこまでも優しく、礼儀正しくあっていただきたい。
☆若き君へ 新時代の主役に語る 「大人になる」とは
「大人」とは「大人(たいじん)」とも読みます。「大人(たいじん)」といった場合、徳の高い立派な大人物を指します。
お隣の中国では古来、「大人(たいじん)は己(おのれ)なし」と言って、私利私欲のためではなく、人のため、世のために、自分自身をなげうって戦うリーダーこそが人々に尊敬されてきました。
口先ではうまいことを言っても、結局、自分の保身しか考えていない、エゴの大人は鋭く見破られてしまう。
青年は、正義の批判力を手放してはならない。
青年は「悪い大人」に絶対、だまされてはいけません。
そして、自分自身を、大海の如く、天空の如く、心広々とした「大人」へと創り上げていくのです。
かつての戦争では、過った為政者たちによって、青年たちが犠牲にされました。わが家も、4人の兄が次々と戦争にとられ、長兄は戦死です。
子どもは、お国のために死ぬことが誉れであり幸福であると教え込まれた。そんな狂った時代に、二度としてはならない。
戦争が終わった時、私は17歳でした。私もまた、大人への失望がありました。きのうまで戦争遂行を叫んでいた人たちが、次の日から平和主義者に変わっていた。誰も何も信用できなかった。良書だけは、嘘をつかないと思い、むさぼるように読みました。
いかに生きるか──私は、正しい人生とその手本を真剣に求めました。その中で友人に誘われた学会の座談会で出会ったのが、戸田先生でした。
偉ぶったところは全くありませんでした。しかし、まさしく人間王者の風格がありました。
軍部政府と戦って2年間、投獄されてもなお、信念を貫き通されたことも知りました。
何とすごい方なのだろう! この人についていこう──あの時、私は19歳。成人を目前にして私の人生は決まりました。私はあの日から「大願」を起こし、「戦い」を起こしたのです。今年で、65年になります。