成長し続ける人だ!
昨日よりも今日
今日よりも明日へと
張り切って進め!
兵衛志殿御返事 P1093
『念仏者等にたぼらかされて日蓮を怨ませ給いしかば我が身といい其の一門皆ほろびさせ給う』
◇希望の明日へ
謀略の人は、その策謀の意図が深いほど、自らの野心と名聞名利を巧妙に隠す。清廉を装った言動をなし、"正統派"の旗印を振り回しては人々の心をとらえようとする。ゆえに一人一人が賢明、聡明にならなければいけない。言葉よりも、現実の生活、人格、いざというときの振る舞いを見れば、真実は明らかである。経文と御書に照らせば、いっさいが明白となる。
☆新時代第55回本部幹部会へのメッセージ
日本全国、そして世界192力国・地域の同志が一体となり、我ら創価家族は、大いなる希望に燃えて、元気はつらつと新年を出発することができました。
まことに、ご苦労さまです。本年も、どうか、よろしくお願いします。
とくに年頭から、一番、寒い時季においでくださった海外のリーダーの皆さん方、本当にありがとうございます。
なかんずく、タイ創価学会の皆さん方!
厳しい大洪水の災害を乗り越えて、よくぞ、お越しくださいました。
私たちは、心から讃嘆の拍手を送ろうではありませんか!
東北の被災地でも、厳寒のなか、わが誉れの同志は懸命に戦っておられます。
牧口常三郎先生の友人で、東北が生んだ偉人・新渡戸稲造博士は、「新年を迎ふるに新なる勇気と決心を以てすべし」(『新渡戸稲造全集第8巻』)と言われました。
仏法は、常に「現当二世」──すなわち「現在」から「未来」へ、「今日」から「明日」へ、新たなる勇気と決心で、勇猛精進していく希望の大哲学であります。
先日、私は敬愛する皆さんへ、「希望は人生の宝なり」との詩をお贈りしましたが、本日は、「勇気は勝利の力なり」と申し上げたい。
幸福になるのも「勇気」。
試練に打ち勝つのも「勇気」。
人に尽くすのも「勇気」。
平和と正義のために行動するのも「勇気」であります。
先人が「勇気あるところ希望あり」と語った如く、苦難があればあるほど、ほとばしる勇気で立ち向かい、敢然と乗り切り、断じて勝ち越えてみせる。
そして後に続く友に、限りない希望を贈る。
これが、使命に生きゆく人生の究極であります。
日蓮仏法の魂も、「勇気」であります。
『日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず』(P1282)と、明快に断言なされている通りであります。
あの身命にも及ぶ佐渡流罪の大難の渦中、大聖人は厳然と仰せになられた。
『師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし』(P957)と。
「師子王の心」とは、どんな強敵が、群れをなして襲いかかってこようとも、恐れない。
どんな大難が山また山となって立ちはだかろうとも、断じて負けない。
その最極にして無敵の勇気が、「師子王の心」であります。
いざという苦難の時に、この勇気を奮い起こし、師匠と共に、思い切って戦い抜いた人が、仏になれる。
勇気こそが、己心の無明を打ち破り、自他共に仏界の生命を開くのであります。