2011年10月21日金曜日

2011.10.21 わが友に贈る

仏法は煩悩即菩提。
悩みがあるから
祈りが深まる!
大きく成長できる!
根本は勇気の信心だ。

開目抄 P203
願兼於業と申してつくりたくなき罪なれども父母等の地獄に堕ちて大苦をうくるを見てかたのごとく其の業を造つて願つて地獄に堕ちて苦に同じ苦に代れるを悦びとするがごとし

◇希望の明日へ
御本尊への祈りは、絶対に叶う。因果倶時(原因と結果が同時に一念に具わっていること)で、祈りきったときに、すでに根底では叶っているのである。ただ、表面的には、すぐに結果が表れないときが多々あるであろう。その場合も、必ず何らかの深い意味がある。そのことは長い目で見れば、後で必ずわかってくるものだ。また利益には、顕益(はっきりと顕れる利益)と冥益(知らずしらずのうちに受けている利益)があるが、末法は冥益が中心である。樹木でも、種を植えてすぐ"実"が欲lしいというのは道理に反する。大樹であるほど、育つのに時間もかかる。学会員は、生命に成仏の種子を植え、育てている方々である。時きたれば、必ずや、豊餞な実りの枝を広げていくことは間違いない。想像もしなかったような大満足の秋を迎える。これが冥益である。

☆「創価栄光の集い」への創立者のメッセージ
晴れ晴れと「創価栄光の集い」、誠におめでとうございます!
私の心も、わが創大生、わが短大生と一緒です。尊き留学生をはじめ、皆さんの情熱あふれる演技も、英知光る展示や催しも、陰の労苦を惜しまぬ運営も、すべて生き生きと私の生命に映じております。
皆さんが体現している、この開かれた心と心の啓発、そして、この信頼と尊敬に基づく切磋琢磨の連帯にこそ、新たな「対話の文明」の黄金の光があると、私は声を大にして申し上げたいのであります。
ありがとう! 御苦労さま!
青年たちの躍動を温かく見守ってくださっている、日本を代表する経済界のトップの方々をはじめ、多くの来賓の皆様に、心から最大の感謝を申し上げます。激務のなか、本当にようこそ、お越しくださいました。
さらに、きょうは、中国とアメリカ、東洋と西洋を大きく結ばれる、世界的な知性であられるドゥ・ウェイミン博士を、わが創価大学の名誉博士としてお迎えすることができ、このうえない喜びであります。また、心からお祝い申し上げます。
思えば、私かドゥ博士と初めてお会いしたのは、16年前の1月26日、ハワイの東西センターでの私の講演の時でありました。
それは、あの阪神・淡路大震災の直後のことです。私自身、講演の前日ギリギリまで出発を延ばして日本に留まり、被災地への救援と激励を続けました。
この折、「平和と人間のための安全保障」をテーマとした私の講演の講評に立ってくださったのが、ドゥ博士なのであります。
その後、ドゥ博士と私か真剣な語らいを重ねて、対談集『対話の文明──平和の希望哲学を語る』を発刊したことは、ご存じの通りであります。
この対談での一つの重要な結論は何か。それは、「学ぶ文明、学ぶ人間は発展し成長する」。すなわち、「学びの心」こそが、人間と文明の勝ち栄えゆく原動力であるということであります。
どんなに栄えていても、傲り高ぶって、学ぶことを止めてしまえば、そこから、人生も社会も衰退せざるを得ません。
しかし、「学びの心」が太陽のように輝いていれば、決して行き詰まらない。必ず限りない成長と発展への活路を見いたしていけるのであります。
世界は、いやまして幾多の難題に直面しています。
だからこそ、恐れを知らず、疲れを知らぬ若き向学の君たちは「英知を磨くは何のため」との創大スピリットを胸中に響かせつつ、今こそ学んで学んで学び抜いて、人類の新たな価値の創造に挑んでいっていただきたいのであります。
本日、お迎えした各界のトップの方々も、若き日より、言うに言われぬ風雪を勝ち越えながら、崩れざる勝利の城を築き上げてこられた人生と社会の大英雄であられます。
ドゥ博士も、幼き日の乳母からの励ましを大切にされています。
それは、「苦労のなかの最大の苦労を耐えぬいた者のみが、人々を導く人になる」という教えです。これが、偉大な人生の真髄の哲学であります。
ゆえに、東北をはじめ、さまざまな試練に立ち向かう君たちも、「徹して強くあれ! 断じて負けるな!」と私は申し上げたい。
一番、苦悩と戦った人が、一番、苦悩する民衆の真の味方となれる。大恩ある父母をはじめ、より多くの人を幸せにすることができる。何ものにも揺るがぬ大指導者となれるのです。
さらにもう一点、崇高な師弟に生き抜いてこられたドゥ博士の叫びを、私はそのまま、わが最愛の弟子たる創大生・短大生に伝えさせていただきたい。
「師の真実は、不屈の弟子の努力と実践によって実現される」──と。
建設の槌音高き創大の新総合教育棟も、明後2013年には完成します。特色光る人間教育への取り組みも、一段と充実させていきます。私は創立者として、これからも一心不乱に、君たちの勝利の大道を開いていきます。
終わりに、近代建築の巨匠であるル・コルビュジエの言葉を申し上げ、私のメッセージといたします。
「今という時は建設のためにある」(吉阪隆正訳『建築をめぎして』)と。
さあ、短大開学30周年、そして、創大開学50周年へ、新たな大建設を開始しよう! 一緒に手を携えて、前進しよう!。
来賓の皆様に重ねて心より御礼を申し上げます。
わが創大生、万歳!。
わが短大生、万歳!