生死一大事血脈抄 P1338
『相構え相構えて強盛の大信力を致して南無妙法蓮華経臨終正念と祈念し給へ、生死一大事の血脈此れより外に全く求むることなかれ』
◇希望の明日へ
"あの先輩の指導を受ければ、病気も治り、功徳も大きい""指導を受けるのなら、その先輩でなければならない。この先輩ではだめだ"といった話があると聞いた。いうまでもなく、指導をだれに受けたかによって、功徳が異なることなど、絶対にあるわけがない。無量無辺の功徳をもたらし、福運を薫らせるのは、御本尊の仏力・法力である。決して指導する人間の力ではない。深き祈り、真撃な実践の人に、御本尊の功力は厳然と現れる。それは、一人一人の信心で決まるのである。
☆随筆 我らの勝利の大道No.61 未来を開く青年大会(3/9)
私は、この闘争で三つの点を重視した。
第一は、「勝利への揺るぎなき一念」である。
私が、この折伏闘争で、実際に山口を訪れることができたのは三度。のべ二十二日間という"短期決戦"である。恩師の事業と、学会の前進の一切を陰で支えながら、まさに時間との戦いであった。
加えて古参の幹部には、この開拓の戦いの意義を理解せず、なかなか協力してくれない人もいた。
お金もなかった。交通費も、わが家の電話債券を売って工面した。
しかし私は、勝利を断固として決意した。
「私は、広宣流布の拡大の師匠・戸田先生の直弟子である。ならば、拡大できないはずがないではないか!」──このように自らを奮い立たせ、戦いに臨んだ。負けてたまるか! 断じて勝ってみせる! と、戸田門下生の意地を燃え上がらせたのである。
「御義口伝」には、『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり』(P790)と仰せである。
この日蓮大聖人の御指南のまま、「必ず勝つ」という師弟不二の一念で祈れば、無限の智慧が湧く。仏に等しい力が漲る。
そこから迸る確信の対話は、一人ひとりの生命を揺り動かし、仏性を呼び覚まさずにはおかないのだ。