2011年3月31日木曜日

2011.03.31 わが友に贈る

人々の胸に
励ましの春光を送る
女子部の福徳は永遠!
華陽姉妹の尊き尽力に
心から感謝合掌。

佐渡御書 P957
畜生の心は弱きをおどし強きをおそる当世の学者等は畜生の如し

◇希望の明日へ
国において、それぞれの県や地域において、栄枯盛衰を決める要件は何か。それは"人"である。国土は、人によって栄えるのであり、立派な建物があるとか、すばらしい物品がそろっていることによって、栄えるのではない。仏法にあっても、この尊い"法"を弘めるのは"人"である。広宣流布は、妙法の偉大な力によることはもとよりとして、"法"を弘めゆく"人"がいてこそ、世界へ弘まっていく。ゆえに"人"もまた尊いのである。したがって弘法に励む人を見下したり、権威で縛りつけるような生き方は間違いであり、大聖人の御心に違背していることを忘れてはならない。

☆御書とともに(6)冬は必ず春となる法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる、いまだ昔よりきかず・みず冬の秋とかへれる事を、いまだきかず法華経を信ずる人の凡夫となる事を』(P1253)
【同志への指針】
どんなに厳しい風雪の冬であっても、必ず春は到来する。法華経を信ずる人は、一人ももれなく仏となる。もっとも苦しんだ人が、幸福を勝ちとるための仏法である。
そして、民衆がいかなる苦難をも乗り越え、希望と勝利の人生の春を開くために、我らは行動するのである。

2011年3月30日水曜日

2011.03.30 わが友に贈る

奮闘する壮年部こそ
地域と家庭の
偉大な黄金柱なり!
同志を守り支える
尊き使命に最敬礼!

曾谷入道殿許御書 P1033
此等の大菩薩末法の衆生を利益したもうこと猶魚の水に練れ鳥の天に自在なるが如し、濁悪の衆生此の大士に遇つて仏種を殖うること例せば水精の月に向つて水を生じ孔雀の雷の声を聞いて懐妊するが如し

◇希望の明日へ
戸田先生は、海外に雄飛しゆく青年を、こう励まされていた。「気負うことはないんだよ。みんなから好かれる人となることだよ。弘法といっても、そこから始まるんだ」と。仏法の精髄は「人の振る舞い」にこそある。一人一人が、信仰を通して磨いた人格の力で、さわやかな信頼の輪を広げていく。そうした、身近な現実のなかでの地道な行動にこそ、広布の発展があることを忘れないでいただきたい。

☆創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージフランスの歴史家ミシュレが綴ったように「真の要塞とは堅固な人間」であり、「揺るぎない人間こそ勝利の秘訣」であります。〈ボアグリオ治子訳「グスタフ・アドルフ」〉
どうか、皆さん自身が揺るぎない平和の要塞となり、民衆が幸福と安穏に輝く世界を築いていただきたい。
皆、体を大切に!
何があっても臆さず、へこたれず、良き宝の友と励まし合いながら、朗らかに乗り切ってください。負けじ魂で「今に見よ」と力をつけ、立派な親孝行をして差し上げていただきたいのであります。希望に光る「幸福姉妹」であり、勇気に燃える「勝利の旭日」である皆さんに──
きょうも、断固、一歩進め!
明日も、断固、一歩進め!
やがて君の開きゆく道は、必ず黄金となって輝く時が来ると申し上げ、私のメッセージといたします。
卒業生、万歳!

2011年3月29日火曜日

2011.03.29 わが友に贈る

最前線で指揮執る
広布のリーダーよ
友のために走る!
その賢明な姿に
皆が奮い立つ!

千日尼御前御返事 P1316
我等は穢土に候へども心は霊山に住べし、御面を見てはなにかせん心こそ大切に候へ、いつかいつか釈迦仏のをはします霊山会上にまひりあひ候はん

◇希望の明日へ
日本は邪智誘法の国である。ゆえに、折伏の中の折伏である。学会が、大聖人の仰せ通りに、今日まで熾烈な広宣流布の戦いを展開してきたことは、ご存じの通りである。折伏こそが大聖人の仏法の根本義である。

☆御書とともに(5) 師弟不二の師子吼を師とは師匠授くる所の妙法子とは弟子受くる所の妙法・吼とは師弟共に唱うる所の音声なり』(P748)

【同志への指針】
師匠の心を心として、不二なる正義の音声を轟かせゆくのだ。妙法の師弟の師子吼こそ、あらゆる逆境をはね返し、濁世を変えゆく無敵の力である。

☆創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージ第3には、粘り強くあれ! 持続の力で勝て! と申し上げたい。
福島県が生んだ世界的な信念の歴史学者・朝河貫一博士は叫ばれました。
「人は境遇に支配せらるる如き弱きものにあらず」
「願はくは悲哀の下に屈せずして悲哀の上に屹立せよ」
(朝河貫一書簡編集委員会編『朝河貫一書簡集』)と。その通りであります。
人間は、どんな悲嘆にも屈しない。一人も残らず、幸福を勝ち取るために生まれてきました。乗り越えられない歎難は絶対にない。試練が大きければ大きいほど、それに立ち向かって粘り強く戦い続ける。そこにこそ、人間の究極の勝利の力が引き出されるのであります。これが、人生と文明を貫く歴史の法則であります。
「持続」こそ、成功の母であります。
「持続」こそ、幸福の泉であります。
「持続」こそ、勝利の光なのであります。
ともあれ、未曽有の大震災の渦中に旅立つ皆さんの使命は計り知れません。
私が、ともに対談集を発刊した、インドの世界的な農学者で、平和運動の指導者でもあるスワミナサン博士は青春時代、べンガル大飢饉を目の当たりにされました。数百万人が犠牲になった大災害であります。
若き博士は、この悲惨を二度と繰り返してはならぬと立ち上がった。そして遺伝学などの学問を究め、小麦や稲の画期的な品種改良に成功し、7000万人もの命を飢えから救ったというのであります。
私がスワミナサン博士と語り合った、大教育者でもあるタゴールの詩を贈りたい。
「光をともせ 自らの光を
光の勝利のメッセージを 聞かせよ」
「光をともせ 自らの光を。
この暗闇に打ち勝て」
(我妻和男著「タゴール──詩・思想・生涯」)
平和のフォートレス(要塞)たる創価大学を開学した時、私は43歳でありました。皆さんは、2030年、創価教育の100周年に、その働き盛りの年代を迎えています。私の心を心として、創価教育の万代の未来をよろしく頼みます。

2011年3月28日月曜日

2011.03.28 わが友に贈る

全民衆を幸福に!
わが地域を楽土に!
それが広宣流布だ。
さあ、汝の使命を
勇敢に果たし抜け!

報恩抄 P293
仏教をならはん者父母師匠国恩をわするべしや、此の大恩をほうぜんには必ず仏法をならひきはめ智者とならで叶うべきか

◇今週のことば
「勇気」と「励まし」の
創価のスクラムこそ
社会の柱だ!
心かよう対話で
地域に希望の拡大を!
2011年03月28日

◇希望の明日へ
わが身も顧みず、妙法を世界へと弘め、友から友へ、幸福と歓喜の輪を広げている厳然たる事実。だれが何と言おうと、これこそ御本仏の御心にかなった"仏の使い"の軌跡である。この一点だけは、はっきりと訴え残しておきたい。

☆創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージ
第2には、伸良く協調の力を創り広げるリーダーシップを! という点であります。
このたびの東日本大震災に際し、亡くなられた方々のご冥福をあらためてお祈り申し上げるとともに、被災者の皆様方に心からのお見舞いを申し上げます。
世界中の友からも真心の励ましのメッセージを頂戴しております。友情は本当にありがたいものです。
その一人、アメリカの未来学者のヘンダーソン博士は、心を一つに大災害も乗り越えゆく創価の人間主義の連帯を讃え、記してくださいました。
「軍事の力や経済の力より強大なものこそ、人間の力であります。その人間の力を発揮するために、何よりも不可欠なのは、人々が共同して事に当たることです。軍事の力、経済の力が競争の力であるのに対し、人間の力は協調の力であるからです」と。
至言であります。
私が交友を結ぶ各界のトップの方々からも、創価同窓生の特質として「逆境に強い」という点とともに、よく賞讃いただくのは、協調のチームワークを創り出せる「和の力」であります。
この協調の力を、時代はいやまして要請しています。
創価の人間教育で培ったリーダーシップを、皆さんは、ますます聡明に清々しく現実社会で生かしていただきたいのであります。

2011年3月27日日曜日

2011.03.27 わが友に贈る

厳しき試練に挑む
誉れの青年たちよ
人知れぬ労苦の中で
創価の魂は輝く!
健康・勝利を祈る。

撰時抄 P289
現に勝れたるを勝れたりという事は慢ににて大功徳なりけるか

◇希望の明日へ
だれ人が、どんなに"自分は偉い"と威張ってみても、現実に一人の人に弘教し、面倒をみ、幸福にしていった実証にはかなわない。"高位の人"よりも"弘教の人"が偉いのである。仏法の眼から見れば、実社会のなかに、わが地域のなかに、"正法流布"を進めている皆さま方ほど尊い存在はない。高貴なる"仏の使い"であり、何より御本仏の御賞讃は絶対と確信する。また必ずや、三世十方の諸仏の讃嘆にも包まれていくに違いない。

☆御書とともに(3) わが生命の宮殿は不滅
自身の仏乗を悟って自身の宮殿に入るなり所謂南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり』(P787)
【同志への指針】
妙法を唱えゆく生命それ自体が仏である。心には大宮殿が広がっている。この宮殿は誰人にも壊せない。何ものにも侵されない。
わが心を光らせ、愛する地域に、幸福と安穏の都を建設していく。これが立正安国の不屈の魂である。

☆創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージ
第1は、乱世だからこそ、いよいよ学べ! 学び抜け! 
ということであります。
今、私は、中国教育学会の顧明遠会長と対談を重ねております。大中国の青年育成の黄金柱であられる顧会長は、創大生・留学生との交流を喜ばれ、語っておられました。
それは、「この瞬間も大きく変化している社会において、ただ学ぶということだけが、新しい創造を生み、不敗の地に立つことができるのです」と。まったく同感であります。
これから取り組む仕事もすべて勉強です。
「学ぶ」という命の構えが確立した人は、どんなに苦しい現実に直面しても、その苦悩に引きずられてしまうことはありません。一切を、自らの向上と創造と勝利のバネに転じられるからです。
「英知を磨くは何のため」──この青春の原点を胸に、使命の現場に勇んで飛び込みながら、たくましく働き、生き生きと学び続けていってください。
小才や要領では長続きしない。労苦を惜しまず、誠実に努力を貫き通す人が、最後には必ず勝つのであります。

2011年3月26日土曜日

2011.03.26 わが友に贈る

我らの対話で
愛する地域に
信頼と友情の輪を!
支えあう力が
希望の明日を開く。

南条殿御返事 P1578
釈迦仏は我を無量の珍宝を以て億劫の間供養せんよりは末代の法華経の行者を一日なりとも供養せん功徳は百千万億倍過ぐべしとこそ説かせ給いて候

◇希望の明日へ
弘教には、いっさいの修行が含まれている。これ以上の人間修行はない。ゆえに、この根本の実践を忘れては、人間の錬磨はない。人間が成長しなければ、組織の力のみに頼るようになる。そこから、さまざまな組織悪が生まれる。徹底した弘教の実践こそ、仏法の生命である。それが釈尊の教えであり、なかんずく御本仏・日蓮大聖人が、身命を賭して門下に示された成仏への直道である。

☆御書とともに(4) 御本尊はわが胸中に厳然と
此の御本尊全く余所に求る事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり』(P1244)
【同志への指針】
御本尊は、わが胸中に厳然とある。尊極なる生命は、広宣流布に生きゆく、わが心にこそ輝くのである。
ゆえに、何があっても、強き信心があれば大丈夫だ。何も心配はない。大切なのは仏法を持ち、行じゆく人間である。

2011年3月25日金曜日

2011.03.25 わが友に贈る

希望とは
わが胸中に!
妙法を唱える生命
それ自体が宝塔なり。
共に励まし進もう。

同生同名御書 P1115
心ざし大地よりもあつし地神定めてしりぬらん虚空よりもたかし梵天帝釈もしらせ給いぬらん

◇希望の明日へ
「仏法は偉大である」「信心はすばらしい」−−と思っても、それを一人一人が語ることも、教えていくこともしなければ、周囲の人々はなかなか理解できるものではない。また、人々の機根がさまざまであることを思えば、納得性にあふれた対話を重ねていかなければならない。当然、勇気がいるし知恵がいる。それは決して平坦な道ではない。しかし、そうした真撃な、粘り強い対話に、自身の成長もあり、正法の流布と発展があったことを、忘れてはならない。

☆『新・人間革命』第13巻「楽土」の章
娘さんたちは御本尊に巡り合い、お題目も唱え、広宣流布のためのお母さんの活動に協力して亡くなった。
来世は、必ず、幸せになって生まれてきます。

大聖人は『無一不成仏と申して南無妙法蓮華経を只一度申せる人・一人として仏にならぎるはなし』(P1573)と仰せです。岸山さんが、さらに強盛な信心を貫き通していくならば、いつか、きっと、心の底から"そうなんだ!″と、確信できる日がきます
「もし、岸山さんが、今回の問題を乗り越えていったら、どんをに大きな苦しみを抱えた人にも、勇気を与えることができるでしよう。万人を奮い立たたせる」力をもつことになるでしよう。
大変な宿命を背負っているということは、同時に大使命を担っていることになる。
どうか、『負けるな。断じて、負けるな。あなたが元気であり続けることが、信心の力の証明です』と伝えてください。
私も、日々、真剣にお子さんの追善の唱題をしていきます」

2011年3月24日木曜日

2011.03.24 わが友に贈る

一日一日が
人間革命の歴史だ。
信心とは無限の希望!
今から ここから
スクラム固く前進!

持妙法華問答抄 P467
寂光の都ならずは何くも皆苦なるべし本覚の栖を離れて何事か楽みなるべき、願くは「現世安穏後生善処」の妙法を持つのみこそ只今生の名聞後世の弄引なるべけれ須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき

◇希望の明日へ
弘教とは、相手をもっとも尊敬し、その仏界を礼拝しての行為である。ゆえに、いささかも礼儀に反した、また非常識や倣慢の振る舞いがあってはならない。相手の仏界に呼びかける思いで、ていねいに、穏やかに、また、あるときは厳父のごとき慈愛で、語っていくことである。そのとき、相手の仏界が、鏡のように、こちらの誠実な姿を映して、礼拝し返すのである。相手を仏のごとく大切にすれば、相手の仏性も、こちらを守ろうとする。人を軽侮し、見下せば、鏡に映したように、自分が見下される。"いつかそうなる"のではない。生命の世界においては、その瞬間に因果が刻まれている。そして時とともに、それがはっきり表れてくる。

▽不撓の決意なくして進歩は望めない−偉人ガンジー。苦しい時こそ勝つと決めよ!
▽リーダーは一番大変な所に飛び込め。「声仏事を為す」だ。友に全魂の励ましを

☆創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージ
わが卒業生に、はなむけのメッセージを贈ります。
16世紀、ポルトガルの詩聖カモンイスは謳いました。
「新しき世の 魁にならん」
「ひた進みに進む 我をこそ 見よ」(『ウス・ルジアダス』日本ポルトガル協会)
苦難を恐れず、勇敢に前進しゆく誇り高き皆さんを、世界の友が満腔の期待を込めて、見つめております。
創価大学の開学40周年、創価女子短期大学の開学25周年を堂々と荘厳してくれた主役こそ、まさしく誉れの皆さん方です。
先日、来学された英国の名門学府、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストのグレッグソン学長も、断言されておりました。
「創価大学は、まぎれもない一流の学術機関です。一人一人の学生の中に、創価大学の展望が輝いています」
旭日の昇る勢いで「建学の第2章」の大発展をリードしてくれた皆さんのスクラムに、創立者として最大に感謝しております。
世界から勇み集ってくれた留学生の皆さん、通信教育部の皆さん、大学院の皆さんの見事な学究の成果も、心より讃えたい。
今回のすべての卒業生の皆さんと父母・保護者の方々の全員のお名前を、私は、「創価教育万代之碑」に永久に保管させていただきます。
さらに、その碑を囲む"三代の桜"のすぐ側に、創大「37期生桜」と、短大「25期生桜」を記念植樹させていただきたい。
創大門を入り、秀麗な本部棟を仰ぐ「創価教育の道」沿いに、爛漫と咲き薫りゆく桜です。
卒業は一つの到達点であります。それにもまして未来への出発点であります。
私は、人生の師・戸田城聖先生から一対一の個人教授で学びました。この「戸田大学」には、いわゆる卒業式はありませんでした。いな今も毎日が、戸田大学の「学問即人生」「人生即闘争」の出陣と思っております。
私は、わが愛する卒業生の一人一人と、「これからも一緒に偉大な歴史を創り残そう」と心で固い握手を交わしながら、三つの指針を贈りたい。

2011年3月23日水曜日

2011.03.23 わが友に贈る

今こそ友の胸に
安心と勇気の声を!
苦しみに寄り添う
励ましの声を!
「声仏事を為す」

上野尼御前御返事 P1580
法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り口に唱ふれば其の口即仏なり

◇希望の明日へ
御書には、この裟婆世界を「耳根得道の国」(P415)と説く。声を聞いて成仏する国土とするのである。目は、使わないときには、つぶる。口も閉じる。しかし耳はいつも開いている。人間に向かい、宇宙に向かって−−。その耳に、いかなる声を届け、入れていくか。そこに、あらゆる指導者の苦心があり、使命がある。また勝利へのカギもある。

☆御書とともに(2) 強盛な祈りで変毒為薬を
わざはひも転じて幸となるべし、あひかまへて御信心を出し此の御本尊に祈念せしめ給へ、何事か成就せざるべき』(P1124)
【同志への指針】
変毒為薬、宿命転換の仏法である。断じて乗り越えられぬ苦難などない。打ち破れぬ闇などない。今こそ無量広大な仏力・法力を現す時である。
大変であればあるほど、まず、強盛なる祈りから一歩を踏み出すことだ。勇気ある信心こそ日蓮仏法の真髄だ。

2011年3月22日火曜日

2011.03.22 わが友に贈る

いかなる困難にも
決して退かない!
これが学会精神だ。
我らは「負けじ魂」で
強き一歩を踏み出そう!

南条殿御返事 P1578
法妙なるが故に人貴し人貴きが故に所尊しと申すは是なり

◇希望の明日へ
本物の信心の"一人"の活躍があれば、時とともに、必ずや妙法は広まり続けていく。ゆえに弘教においても、決して焦ってはならない。"一人"を育て、また自らがその偉大な"一人"に成長していくことである。むしろ、入会の基準は厳格なくらいでよいのである。

▽大難の時こそ固い団結で超えよ−恩師。今こそ創価家族の深き祈りで前進

☆3・16 名誉会長のメッセージ
このたび東日本大震災に際し、被災なされた皆様方に、重ねて心よりお見舞いを申し上げます。
大地震・大津波より6日目。安否を確認できない方々も多数おられます。
皆様方の疲労も、さぞかし深いことでしょう。体調を崩されぬよう、その十方の仏菩薩から守りに護られますように、私も妻も、全国の同志も、世界の同志も、一心不乱に題目を送っております。
わが身をなげうって救援・支援に尽力くださっている役員の方々、さらに地域の依怙依託の皆様、誠に誠にありがとうございます。
「一国の王とならむよりも、一人の人を救済するは大なる事業なり」(『啄木全集 第7巻』)とは、東北が生んだ青年詩人・石川啄木の叫びでありました。
私は最大の敬意と感謝を表します。
御書には、災害に遭っても『心を壊る能わず(=心は壊せない)』(P65)と厳然と示されています。
心の財』だけは絶対に壊されません。
いかなる苦難も、永遠に幸福になるための試練であります。すべてを断固と「変毒為薬」できるのが、この仏法であり、信心であります。
また、逝去なされたご親族やご友人の追善回向を懇ろに行わせていただいております。本当に残念でなりませんが、生命は永遠であり、生死を超えて題目で結ばれています。
妙法に連なる故人は必ず諸天に擁護されて成仏され、すぐに近くに還ってこられます。これが仏法の方程式であります。
日蓮大聖人の御在世にも「前代未聞」と言われる正嘉の大地震がありました。人々の悲嘆に胸を痛められ、大難の連続の中、「立正安国」という正義を厳として打ち立ててくださったのであります。
大聖人は、『大悪をこ(起)れば大善きたる』(P1300)と御断言になられました。
きょう「3・16」は、恩師・戸田城聖先生が、この世から一切の不幸と悲惨を無くするために、「広宣流布」を後継の青年に託された日であります。一段と強く広宣流布を誓願し、共々に励まし合い、支え合いながら、この大災難を乗り越え、勝ち越えてまいりたい。
断じて負けるな!
勇気を持て!
希望を持て!

と祈り叫んで、私のメッセージとさせていただきます。

2011年3月21日月曜日

2011.03.21 わが友に贈る

全世界の同志が
祈り見つめている。
創価の不滅の団結で
希望の未来を開け!
今がその時だ!

撰時抄 P260
正像二千年の大王よりも後世ををもはん人人は末法の今の民にてこそあるべけれ

◇今週のことば
苦楽ともに思い合せて
題目また題目だ。
難を乗り越える信心で
変毒為薬の実証を!
立正安国の前進を!
2011年03月21日

◇希望の明日へ
大聖人の仏法は「文底下種の仏法」である。自らが題目を唱えつつ、広く仏縁を結び、妙法に触れさせていくところに、修行の根本もある。したがって相手が信仰するかどうかは、別の問題である。法を聞かせる「聞法下種」も、御本尊を受持させる「発心下種」も、ともに、まったく同じく、立派な弘法である。功徳に変わりもない。まして"謗法の国"である日本以外は、みな"無智の国"である。人類の多くは、まだ、この大法の教義も、名称をも知らない。その人々の心に、「妙法の種子」すなわち幸福と平和への種子を植えていくのが、創価学会の使命である。学会員が友人と親しく交際し、誠実に心を通わせていくならば、それ自体が仏縁につながる場合がある。また、その人々の幸福を祈っていくことが大事であり、あるときには自然のうちに、下種仏法の話になる場合もあろう。しかし、決して、信仰するかどうかで論争したり、無理に入会を勧めるなど互いに感情的になったりしてはいけない。どうしても信仰させてあげたいという真心は真心として、焦ったり、窮屈に考えることは誤りである。一度結んだ仏縁は、時を得て必ず芽を出し、花開いていくのである。

☆新時代第47回本部幹部会へのメッセージ
終わりに、昭和31年(1956年)、あの大阪の戦いに臨んで、関西の同志とともに拝した御金言を、今再び心肝に染めたい。
よき師と・よき檀那と・よき法と此の三寄り合いて祈を成就し国土の大難をも払ふべき者なり』(P550)と。
さあ、無敵なる「師弟不二」の信心、そして「異体同心」の団結で、あの地にも、この地にも、勝利、勝利の創価桜を爛漫と咲かせゆこう!
全同志が『冬は必ず春となる』(P1253)との希望の人生を勝ち開かれることを祈りに祈って、私のメッセージといたします。皆、お元気で!

2011年3月20日日曜日

2011.03.20 わが友に贈る

我らは皆
三世永遠の同志
生死不二の家族なり!
共々に励まし
力強く前進を!

弥三郎殿御返事 P1450
若し恩を知り心有る人人は二当らん杖には一は替わるべき事ぞかし

◇希望の明日へ
折伏は崇高な慈悲の修行であり、無智と憎悪の人々による理不尽な非難や悪口があるのは、御聖訓に照らし当然である。それらに紛動されて、自分まで怒りや憎悪の心を起こし、相手と同じ次元に境涯を落としてしまうことは、ひいては法を下げ、御本仏・日蓮大聖人の御心に反することにも通ずる。学会員は、そうした低次元のことで、成仏の軌道をふみはずすことがあっては断じてならない。心に忍辱の鎧を着て、慈悲の剣を持ち、それらを悠々と見下ろしながら、自らの目的に向かって進んでいきたい。

☆新時代第47回本部幹部会へのメッセージ
現在、私はドイツの世界的な学術機関であるワイマール・ゲーテ協会顧問のオステン博士と、大文豪ゲーテをめぐり、対談を進めています。
ゲーテは語りました。「理想。ここに到達するためには、芸術家は深い、徹底的な、ねばり強い精神を必要とする」(「芸術論」)というのであります。
芸術部は、自らの精神を信心で深く強く磨き上げ、断じて芸術と人生の勝利王となってください。
先日、行われた大成功の香港SGI文化祭は、中国の学術・芸術界の至宝たる饒宗頤博士も、感涙されながら見守ってくださいました。
博士は語られました。
「池田先生の育てられた創価の青年たちが、仏教発祥のインドでも、香港やアジア各地でも生き生きと活躍されています。まさに法華経に説かれる『寳樹多華果(宝の樹に多くの花が咲き香り、多くの実がなる)』の如しです」と。
そして、この経文を当代随一の筆致で揮毫してくださったのです。
宝樹たる青年部よ、使命の大地に深く根を張り、天高く伸びゆけ!

歴史回天の天地・中部に生まれた徳川家康は、「国の宝は人より他にはない」(『名将言行録』)と結論したという。
一切は、人で決まる。人材こそ、国の宝です。
創価学会は、ますます人を励まし、人を育て、真実の国宝たる人材を、地域に、社会に、世界に、そして未来に、送り出してまいりたい。

2011年3月19日土曜日

2011.03.19 わが友に贈る

どんなときも
周囲を明るく照らす
母は希望の太陽!
尊い笑顔の貴女に
皆が心から感謝!

立正安国論 P21
悪侶を誡めずんば豈善事を成さんや

◇希望の明日へ
人々との語らいや信心の励ましは、礼儀を逸した態度ではいけない。偉ぶったり、ふざけ半分の姿勢があってはならない。そのうえで、法を説く場合は、厳然と正法正義を言いきっていく。自分の心に雲がかかっているような、どっちつかずの不明瞭な言い方であってはならない。仏道修行の途上にある者として、すべての法門を知っているわけではない。ゆえに、虚勢など張る必要はまったくない。あくまでも、正直に、誠実に、そして大確信をもって法を説いていけばよい。真の信仰者の道には、ごまかしがあってはならないし、背伸びをすることもいらない。真摯に、自分らしく、絶対の法理にのっとって、妙法広布のために生き抜いていく−−ここに人間性の輝きと昇華をもたらす最高の生き方がある。

☆新時代第47回本部幹部会へのメッセージ
さて、中国を代表する名門・清華大学は、今年の4月、創立100周年の佳節を迎えられます。
この清華大学の聞一多(ぶんいった)教授は、信念に殉じた大詩人として高名です。その叫びを、私は青年部の友に贈りたい。
それは、「一つの心があり、一つの口があるからには、話をする時は、痛快に話すのだ」と。
青年は臆してはいけない。喋らなければいけない。
声仏事を為す』(P708)です。明るく快活に、勇気凛々と声を出し、対話を広げていくことだ。
さらに、作家としても名高い清華大学の朱自清(しゅじせい)教授は語りました。
「私は、ぬかるみの道でも、一歩また一歩と踏みしめ、前進する。そこに深々とした足跡を刻みつけるのだ!」
「とどまってはならない。歩んで歩んで歩み抜くのだ」
と。
「使命の道」は、即「苦難の道」であり「忍耐の道」です。だからこそ「充実の道」となり、栄光の足跡が輝くのであります。
私か歩み続けてきたこの道に、わが青年部は続いてもらいたい。

☆御書とともに(1) 信心は無限の希望の力
妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり』(P947)
【同志への指針】
信心を根本に生きる人は、どんな状況、どんな場所にあっても、「ここ」から「新たな出発」を切っていける。「いま」から無限ね「希望の未来」を開いていける。
わが心、わが地域を蘇生させ、必ず自他ともに幸福の人生を飾っていくことができる。そのための仏法である。

2011年3月18日金曜日

2011.03.18 わが友に贈る

我らの生命には
宿命を使命に変えゆく
無限の力がある!
皆で強盛なる祈りを!
「冬は必ず春となる」

如説修行抄 P504
一期を過ぐる事程も無ければいかに強敵重なるともゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ

◇希望の明日へ
学会には、絶対の"正しき信心"がある。そして何物をも恐れぬ勇猛の心があり、行動、実践がある。この折伏・弘教の根本原理にのっとっているがゆえに、いかなることがあろうとも、学会は前進に前進を続け、発展に発展を重ねていくことは必然なのである。

☆新時代第47回本部幹部会へのメッセージ
御聖訓には、『女人の御身として法華経の御命をつがせ給うは釈迦・多宝・十方の諸仏の御父母の御命をつがせ給うなり此の功徳をもてる人・一閻浮提に有るべしや』(P1250)と記されております。
広宣流布に生きる女性こそ、一切の仏を生み出しゆく究極の大生命をそのまま受け継いでいけるとのお約束であります。
ゆえに創価の女性は、一閻浮提第一(世界一)の大功徳を、いよいよ楽しく仲良く光らせていただきたい。
私の妻の実家は、今年、入信70年を迎えます。妻も、私も、日本そして世界の婦人部・女子部の方々が、一人ももれなく幸福にと、毎日毎日、題目を送り続けています。

2011年3月17日木曜日

2011.03.17 わが友に贈る

いかなる災いも
「心の財」は崩せない!
生命に積んだ
福運は三世永遠!
強き心で進もう。

異体同心事 P1463
日本国の人人は多人なれども体同異心なれば諸事成ぜん事かたし、日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし

◇希望の明日へ
法華経は「随自意(衆生の横根にかかわらず、仏が自らの悟りをそのまま説いた真実の教え)」の経である。またひとたび聞けば、信ずる者も、背く者も、順逆ともに救われる大法である。その法華経の精神に立つとき、人がどうであれ、大聖人の御指南のままに堂々と法を弘め、言うべき指導は慈愛をもってきちんと言いきっていくことが正しいのである。

☆新時代第47回本部幹部会へのメッセージ
わが尊き同志の奮闘を心から讃えつつ、メッセージを贈ります。
ある年の3月はじめ、日蓮大聖人の御もとへ勇んで弟子が馳せ参じました。
大聖人は、それはそれは喜ばれて、あなたの真心のおかけで、"虎を捕ることができるほど元気ですよ"(P1587、趣意)、また"獅子にも乗れるような勢いですよ"(同、趣意)と仰せになられています。
意気軒高の青年部幹部会、壮年部幹部会、そして誉れの芸術部の総会を、大聖人も必ずや御賞讃くださっているに違いありません。
誠におめでとう!
本当にご苦労さま!

2011年3月16日水曜日

2011.03.16 わが友に贈る

偉大なる
創価の青年たちよ!
嵐の中にあって
希望の光源たれ!
後継のバトンを君に。

土篭御書 P1213
法華経を余人のよみ候は口ばかりことばばかりはよめども心はよまず心はよめども身によまず、色心二法共にあそばされたるこそ貴く候へ

◇希望の明日へ
広布の組織の第一線で活躍し、弘教に励んでおられる方々は、壮年・婦人であれ、女子部であれ、男子部、学生部であれ、全員が信心の英雄である。そこには少しの差別もあってはならない。組織という側面から見た場合、役職などの責任の別があるのは当然だが、法戦にあっては全員が広布の勇者であり、妙法の英雄である。

☆名字の言より
「生きる」とは「闘う」こと。闘う相手は弱い自分だ。その勇気をくれるのは、励ましであり"勝った人"の体験。まさに創価学会の世界そのものである。

人材育成のポイントは相手を褒めること、といわれる。誰にでも、伸ばせば光る長所がある。求められるのは、励ます側の慧眼だろう。その眼力は、相手の可能性を信じ、見いだし、育む情熱によって養われることを忘れまい。

☆各部合同協議会でのスピーチ(2008.01.29)
戸田先生が逝去されたのは昭和33年4月2日。その直前の3月16日の式典で、先生は、私たち青年に広宣流布の一切を託された。
本年は、この3・16「広宣流布記念の日」の50周年にあたる。
ここで、昭和32年の終わりごろから「3・16」までの師弟の闘争を、私の日記などをもとに、振り返っておきたい。
かいつまんでの紹介ではあるが、少々長くなるかもしれない。
しかし私は、特に青年の皆さんに、本当の師弟の姿を知っておいてもらいたいのだ。

「必ず成し遂げます!」
昭和32年11月20日──。
戸田先生は、予定されていた広島行きを中止された。先生のお体を考え、私がお止めしたのである。先生は足に力が入らず、歩行すら困難な状況であった。
医師の診断では、肝硬変症とのことであった。
過度の疲労が重なり、黄疸と腹水を併発。全身衰弱が著しく、重篤な状況であった。
そのため絶対安静とされ、先生は、ご自宅で闘病に専念されることになったのである。
11月23日、私の妻が先生のご自宅へお見舞いにうかがった。その二日後、私は先生から「留守をしっかり守れ」との連絡をいただいた。

30日、私は品川での本部幹部会の後、先生のご自宅へお見舞いにうかがった。少し元気になられたお姿を拝見し、安心したことを覚えている。
12月10日、私は再び先生のご自宅へお見舞いにうかがった。病状が好転されていることを聞き、本当にうれしかった。
先生に、一日でも長生きしていただきたい。広宣流布の指揮を執っていただきたい──それが弟子としての私の願いであり、祈りであった。
16日の午後には、戸田先生から電話でご指導をいただく。
あの人間には注意せよ! あの人間には厳重に指導せよ!──先生は、病床にあっても、未来のことを案じて厳しく語っておられた。
翌日の朝、私は先生のご自宅を訪れ、1時間にわたって指導を受けた。
この時、75万世帯を達成した後の目標についておうかがいした。
先生は、命を振り絞るようにして言われた。
「大作、あと7年で、200万世帯まで戦いたい。できるか!」
私は即座に、お答えした。
「やります! 必ず成し遂げます! 勇気百倍、断固、戦います!」
2ヶ月後、先生はさらに「7年で300万世帯」の目標を示してくださった。この大目標も、私は4年後に達成した。
師匠が言われたことは絶対に成し遂げる。それが真実の弟子であるからだ。
年末の29日にも戸田先生のご自宅へ、あいさつにうかがった。先生は学会の将来について、こまごまと注意、指導をしてくださった。

年が明けて、昭和33年1月。先生は病気を克服しつつあった。
しかし、2年間の獄中生活をはじめ、長年にわたって酷使を重ねてきた肉体の衰弱は、いかんともしがたいものがあった。
先生は、ご自身に残された時間をご存じであったのであろう。
「もし私が死ぬようなことがあったら──」と言われ、連日のように、大切な指導をしてくださった。
17日には、学会本部で先生から、人事などについて注意をいただいた。
その翌日、私は3月の総登山の運営に関して、首脳が現実を掌握せず、現場の青年たちが苦しんでいることを、先生にご報告した。
先生は、厳然と言われた。
「やりづらくとも、君たちが、学会を支えてゆくのだ」と。
"青年の手で新しい学会をつくれ! 君たちが次の時代を開くのだ!"との深きお心であった。
2月13日の夜、私は先生のご自宅へうかがった。
先生より、
1.学会青年部の未来性への指示
2.学会幹部の指導原理
3.仏法と社会への指向
4.学会の究極の使命について、
種々、お話をいただく。
2月19日にも、先生のご自宅へ。私が3月から学会本部の職員となることについて、先生は「君の本部入りは天の時だ」と語られた。
また、「10年間、苦難の道を歩みゆけ」と厳愛のご指導をいただいた。
さらに2月22日、先生は師子吼された。
「阿諛諂佞(あゆてんねい)の輩(口先巧みにへつらう、邪な心の人間)は全部切る!」
「組織を乱しゆく者、信心利用の者も、また同じである」と。
未来を見すえての、遺言のごとき、烈々たる叫びであった。

そして3月。
私は、20万人総登山の運営の全責任を担った。
1日、戸田先生とともに、学会が建立した大講堂の落成の式典に出席。終了後、エレベーターの中で、先生は私をじっと見つめて言われた。
「これで、私の仕事は終わった。私はいつ死んでもいいと思っている。大作、あとはお前だ。頼むぞ!」
電撃が私の五体を貫いた。
5日。大阪事件の裁判で関西に向かうため、私は戸田先生にごあいさつ申し上げた。
先生は言われた。
「君は罪を一身に背負おうとした。本当に人の良い男だな。でも、だからこそ安心だな、学会も」
「最後は勝つ!」
「真実は、必ず明らかになる。堂々と、堂々と男らしく戦え!」
先生は、私の苦衷をすべてわかってくださっていた。本当にありがたい師匠であった。
どんなことがあっても、必ず裁判に勝利して、先生にご報告をするのだ──私はそう固く心に誓った。

このころ、戸田先生に対して、ある青年都幹部が「これからの学会は、何を敵として進んでいけばよいのでしょうか」と質問をした。
先生は、厳しく言われた。
「敵は内部だよ」
この質問をした幹部は、後に名聞名利に信心を食い破られて退転し、学会に反逆した。先生は、その本質を鋭く見破っておられたのである。
そして3月16日──。
広宣流布の模擬試験となる儀式が、晴れやかに行われた。
式典には、時の首相が参加する予定であったが、残念ながら出席できなくなった。代理として首相の夫人と娘婿らが参加してくださった。
式典の司会を務めたのは私であった。
戸田先生のお体は、すでにかなり衰弱しておられた。しかし、全生命を振り絞るようにして、男女青年部を前に話をされた。
そして、「創価学会は、宗教界の王者である!」と高らかに宣言されたのである。
3・16の儀式については、これまでもさまざまな形で語ってきた。
この日、戸田先生は、私を中心とした青年たちに、広宣流布の一切を託してくださった。
それから50年。今、私は、だれよりも信頼する青年部の諸君に、広宣流布の「炎のバトン」を託したい。
若き君たちに、雄々しき師子となって、次の50年の勝利を開いていってもらいたいのだ。

2011年3月15日火曜日

2011.03.15 わが友に贈る

不屈の信力・行力で
偉大な仏力・法力を
断じて湧きだせ!
「妙とは蘇生の義」
全同志で真剣に祈念。

御義口伝巻上 P740
我等が生老病死に南無妙法蓮華経と唱え奉るは併ら四徳の香を吹くなり

◇希望の明日へ
勤行は御本仏を讃嘆申し上げる儀式である。仏様を最高に讃嘆する詩であり、歌であるともいえる。それは同時に、永遠なる宇宙生命の讃歌であり、自分自身の仏界を讃嘆していることでもある。

☆未来への一歩 「必ず変毒為薬できる」
病気、経済苦、人間関係。どうして、こんなに悩むのか──。苦闘する友に池田名誉会長は、広布の人に競い起こる試練は全部、意味があると語る。
「広宣流布の使命に生きゆく人生は『煩悩即菩提』であり、大きく悩んだ分だけ、大きく境涯が広がり、大きく福運が積まれる」
「仏法は『変毒為薬』の大法である。
何があろうとも、必ず乗り越えていくことができる。また一つずつ絶対に打開できるように試練が現れてくる」
「宿命転換の戦いに、断じて負けてはならない」
勝つための仏法だ。幸福になるための人生だ。
信心強き人は厳として守護され、必ずや良い方向へ向かっていく。
所願満足の幸福の軌道を歩んでいける。

2011年3月14日月曜日

2011.03.14 わが友に贈る

我らの信心は
「変毒為薬」の大法。
断じて負けるな!
全同志が心一つに
無事を祈っている。

可延定業書 P986
命と申す物は一身第一の珍宝なり

◇今週のことば
東北健児をはじめ
創価の青年の献身に
みなが厚く感謝。
「3・16」の魂で
今こそ勇気の声を!
2011年03月14日

◇希望の明日へ
勤行も、日々、すがすがしく生きるための源泉である。心身の健康のためである。それなのに、勤行でくたびれ果てたり、無理な実践をして、調子を崩したのでは、何のための勤行かわからない。唱題だけでも、計り知れない大功徳がある。大切なことは、勤行をして、さわやかになった、元気になった、生命力がわいてきた−−そういう勤行を続けることである。そのうえで、自分自身の知恵と努力で、全員が違康で長寿の人生を満喫していってほしい。賢明な知恵こそが仏法者の証なのである。

☆未来への一歩 「一人立つ勇者たれ」
師ソクラテスと弟子プラトン。西洋哲学の源流には師弟がある。
スポーツや学問や芸術にも師弟がある。
師弟ほど、強く、尊く、ありがたいものはない。
師の薫陶ありて、今の自分がある。今日の学会の発展がある
──池田名誉会長は力を込めて語る。
「牧口先生のときは、戸田先生が一人、立ち上がった。戸田先生のときは、私一人であった。
今、その一人が、どこから出てくるのか。私はじっと見ている。
『私が広宣流布の全責任を担います!』
『誰が何と言おうとも、私が一人、立ち上がります!』
こう天に向かって叫び抜き、祈り抜き、戦い抜いていく。
その『真剣の一人』が必要なのである。
『本物の弟子』を育てたいのである」

◎電車が運休してます、よって自宅待機です。いつになったら動くの?

2011年3月13日日曜日

2011.03.13 わが友に贈る

配達員・販売店の皆様
緊急事態の中での
奮闘に心から感謝!
無理せず落ち着いて。
絶対無事故を祈る!

南部六郎殿御書 P1374
誹謗の者に親近すれば所修の善根悉く滅して倶に地獄に堕落せん

◇希望の明日へ
勤行・唱題は、凡夫の生活のなかでもっとも荘厳な、御本仏との対面である。自分自身の仏界、胸中の御本尊を開いていく儀式である。ゆえに、すがすがしく、喜びにあふれたものでありたい。終わったときに、風呂あがりのように、さっぱりした、というような勤行でありたい。

☆未来への一歩 「耐え抜いた人に栄冠」
思わぬ試練にぶつかったら──池田名誉会長は巌窟王の物語を通して、若き友に語る。
「人生、耐え抜いた人に『栄冠』がある。最後は、その人が勝つ。その崩れざる信念を貫き通していくなかに、真実の『信用』も自然に残る」
「作家・吉川英治氏は苦徹成珠(くてつたまをなす)』と言った。
"苦に徹すれば珠となる" ──有名な言葉である」
「仏とは『能忍(のうにん)──能く忍ぶ』人をいう。青年は、波瀾万丈の人生でよいのである」
「あせることはない。人をうらやむ必要もない。自分は自分らしく、仏道修行を貫き通していけばよい」
途中で何があろうが、最後に勝つ。一生の総仕上げで見事に勝つ──ここに仏法の精髄がある。

◎「東北地方太平洋沖地震」被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

2011年3月12日土曜日

2011.03.12 わが友に贈る

大地震で
被災された方々の
無事・安全を祈る!
救援にあたる皆様も
万全の注意を!

兄弟抄 P1086
未来までのものがたりなに事かこれにすぎ候べき

◇希望の明日へ
"唱題の人"が"勝利の人"である。題目をあげ抜いた人には、諸天が続々と参集する。最大に幸福の方向へと導いてくれる。題目にかなうものは何もない。学会は久遠以来、最高の"唱題の団体"である。ゆえに、必ず梵天・帝釈が動く。勝利への道は開く。三世十方の諸仏・諸天を動かす、勢いある信心と行動をしていきたい。

☆未来への一歩 「確信と体験を語れ」
同じ世代の友人たちに、仏法の素晴しさを伝えていく上での指針を──海外の女子部の質問に答えて、池田名誉会長は語った。
大切なのは、誠実に話すことです。相手の方は仏法を初めて聞く方でしょう。だから誠実に、誠実に、わかりやすく話していくことです。
仏法の偉大さと信心の素晴らしさを自信満々と話していくことです。
そして人生の確信ある生き方、未来への限りなき希望に雄々しく生き抜く、価値ある生活の実証を語っていくことです。
結論して言えば、自分自身の確信と体験を堂々と語り抜いていくことです。

それが相手の生命に、幸福と希望の種を植えることになるのです

◎帰宅難民になりました。しかも市原の爆発現場の対岸で。4回の爆発は、物凄かった。これで終りか!というような惨憺たる状況でした。昨夜も、会社の人の実家(姉ヶ崎)に泊めていただき、雨風を凌ぐことができました。そして、先程無事に帰って来ることができました。本当に感謝、感謝です。
皆さんも、無事ですか?

2011年3月11日金曜日

2011.03.11 わが友に贈る

人材の中国から
勝利の夜明けを!
根本は勇気だ!
平和の未来を開く
新時代の開拓闘争を!

法華初心成仏抄 P556
人に吉と思はれ人の心に随いて貴しと思はれん僧をば法華経のかたき世間の悪知識なりと思うべし

◇希望の明日へ
大切なのは形式ではない。御書には、勤行についても、窮屈な形式など定めてはいない。大切なのは生命のリフレッシュ(蘇生)である。朝の散歩や、ジョギングで心身ともに爽快になるように、各人の勤行も、根本的に身も心も、すがすがしく、さわやかになったと、自分自身が満足できる勤行であっていただきたい。

▽一番、苦労している最前線の同志を励ませ−恩師。リーダーの真価はここにあり

☆未来への一歩 「自分が希望をつくれ」
人生において、一番の宝とは?──それは「希望」。池田名誉会長は呼びかける。
「どうか朗らかな人生を! 朗らかな出来事がなければ、自分でつくればよい。
希望がなければ、自分で希望をつくればよい。心は自由自在だからである」

妙法は永遠の宇宙の法則。それを持っているのだから「何かあっても困らない!」「絶対に負けない!」。この確信が信仰だ。
「それなのに、すぐに悲観し、弱気になるのは、信仰ではない。そういう『弱い心』だから、苦しんでしまう。
永遠の大法則であるゆえに、勝つに決まっている! 幸福になるに決まっている! 楽しい人生になるに決まっている! そう『決めて』胸を張って進んでいただきたい」

2011年3月10日木曜日

2011.03.10 わが友に贈る

「但偏に
思い切るべし」
友の幸福のため
わが人間革命のため
勇気の声を放て!

椎地四郎殿御書 P1448
先日御物語の事について彼の人の方へ相尋ね候いし処仰せ候いしが如く少しもちがはず候いき、これにつけてもいよいよはげまして法華経の功徳を得給うべし、師曠が耳離婁が眼のやうに聞見させ給へ

◇希望の明日へ
御本尊を信ずる心が大切である。その心で題目を唱えた時に、凡夫の生命が自然に磨かれ、仏界の輝きを放つ。それが、生活のうえでは、功徳となり、福運となって顕れる。生命のうえでは、みずみずしい人間性となり、豊かな知恵となり、遅しい生命力となって顕れるのである。

☆未来への一歩 「皆を幸福にしよう」
後輩が、なかなか成長しない。そう嘆く人がいる。青年を育てる秘訣は?──名誉会長は語る。「『自分以上の人材なのだ』『自分以上に育てていくのだ』──この決心が人を育て、自分を育てる。『皆を幸福にしよう』 『皆を偉くしよう』『皆の力を発揮させよう』──指導者は、ここに心を砕くべきである。ただ漫然と活動しているだけでは、人は育たない。意識して、祈り、育てなければならない」
どの人も、その中に「黄金の輝き」をもっている。その黄金の光を、どう輝かせていくか。ここに指導者の使命がある。

2011年3月9日水曜日

2011.03.09 わが友に贈る

大関東の友よ
全員が師子と立て!
広布の戦野を走れ!
不滅の敢闘精神で
連戦連勝の歴史を!

食物三徳御書 P1598
食には三の徳あり、一には命をつぎ二にはいろをまし三には力をそう

◇希望の明日へ
信心しているということで人と違うのは、あえていえば、ただ題目を唱えるという一点だけである。その一点で、学会員は胸中の御本尊を涌現し、胸中の宇宙大の宝を輝かせて生きていくことができる。そのうえで、あとの姿は、他の人と、まったく変わらない。よき国民、よき市民として、家庭で、地域で、社会で、伸び伸びと、また、誠実に活躍していけばよい。

☆社説 2011年 3月 5日
きょう、壮年部結成45周年 "広布の黄金柱"よ立ち上がれ
「壮年がいれば、皆が安心する。壮年が立てば、皆が勇気を燃え上がらせる。壮年の存在は重い。その力はあまりにも大きい」(小説『新・人間革命』第10巻「桂冠」の章)—
—きょう5日は、45年の佳節を刻む「壮年部結成記念日」。学会創立100周年へ向け、"広布の黄金柱"が総立ちとなって前進し、「人材・躍進の年」を大勝利で荘厳していきたい。
各地で人材輩出の活動が繰り広げられている。ブロックで5人の陣列を目指す「ブロック5勇士」を、すでに達成した地域も多い。
最前線のブロック・地区が躍動すれば、広宣流布は伸展する。だからこそリーダーは、一人一人に焦点を当て、全魂の励ましを送りたい。
中にはさまざまな理由によって、活動から遠ざかり、広布の情熱を失ってしまった人がいるかもしれない。そうした人の心を開くのは、誠意をつくした粘り強い対話である。
感性分析の第一人者・黒川伊保子さんは「日本語は言葉を交わすだけで、親愛の情を感じやすい言語」と言う。まず会って、あいさつを交わし、話をすることが大切なのだ。
対話の中で故郷が近かったり、同じ趣味をもっていることが分かったりすると「懐かしさ」や「共感」の感情が湧いてくる。共通の話題は互いの心の距離を一気に縮める。何度も足を運べば、相手の悩みが話題になることもある。
世間では不況の嵐が吹き荒れ、リストラや給与カットなど、厳しい生活を余儀なくされている人も多い。苦しむ人を励まし、悲しみに沈んでいる人に勇気を与えていく。その行動が、目の前の一人を大切にする"創価の心"である。
壮年には確信がある。実践力がある。知恵がある。深い祈りを根本に、一人一人に備わる尊極の仏性を呼び覚まし、皆を輝かせていくのが「黄金柱」なのだ。
池田名誉会長は「青年の情熱は尊い。しかしまた、四十歳、五十歳、六十歳、七十歳、さらに八十歳と年輪を刻みながら、なお消えることなき情熱こそ、本物である」(随筆 我らの勝利の大道)と。若き日の決意を胸に、わが心に大情熱を燃やし、青年学会をけん引したい。
御書に「金は大火にも焼けず大水にも漂わず朽ちず」(P1337)と。偉大な師匠と共に「広布の黄金柱」の自覚で動き、祈り、戦い抜いていこう。

◎青年の心意気で、身も軽く朗らかに、青年らしく、爽快な友好対話を!!

2011年3月8日火曜日

2011.03.08 わが友に贈る

交通事故 火災に
万全の注意を。
油断大敵だ!
皆で声を掛け合い
断じて魔を破れ!

御講聞書 P808
題目を唱え奉る音は十方世界にとずかずと云う所なし

◇希望の明日へ
大聖人は、一遍の題目にも、かぎりない功徳があると仰せである。いわんや、日々の勤行・唱題に励む人に、どれほどの功徳が備わることか。たとえ唱題だけしかできないことがあったとしても、それで罰が出るなどと、心配する必要は、絶対にない。勤行をしよう、唱題をしようという信心の心こそが、仏に感応し、無量の福徳が備わっていく。大切なのは、その信心の心であり、実践の持続であり、日々、向上し前進していく事実の姿である。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆空に勝利の讃歌が

20年前の秋、私は愛する中部の名古屋で、インド文化国際アカデミー理事長のチャンドラ博士をお迎えした。傲慢なる宗教権威と戦う渦中の、忘れ難き中部文化友好祭の折である。
あの最高に団結光る祭典の最後に、私は、詩聖タゴールの詩を紹介し、地涌の勇者たちを励ました。
「おお 大いなる人間がやって来る──」
「今日 暗き夜の要塞の門が
こなごなに 打ち破られた。
日の出の山頂に 新しい生命への希望をいだいて
怖れるな 怖れるなと、呼ばわる声がする。
人間の出現に勝利あれかしと、
広大な空に 勝利の讃歌がこだまする」
友よ、断じて負けるな!
君たちこそが「大いなる人間」である。我らの決めた「この道」を朗らかに歩み抜き、民衆勝利の凱歌を堂々とあげるのだ!

大聖人は「顕仏未来記」で、インドの釈尊、中国の天台大師、日本の伝教大師の三師を相承される御自身を『安州の日蓮』と名乗っておられる(P509)。
御聖誕された故郷の安州(現在の千葉県)を、いかに大切に思われていたかが、あらためて拝される。
とともに、門下の次元においても、それぞれの使命の郷土、地域に拠って立つことが、どれほど重要か。
一閻浮提の広宣流布は、遠くにあるのではない。地味に見えても、我らの地盤を一つ一つ躍進勝利させることこそ、御本仏の未来記を実現しゆく誉れの大闘争となることを忘れまい。
大聖人は、『我等が弟子檀那とならん人は一歩を行かずして天竺の霊山を見・本有の寂光土へ昼夜に往復し給ふ事うれしとも申す計り無し』(P1343)と仰せである。
さあ、元初より誓い願って躍り出た宿縁の大地で、断固として勝利の旗を打ち立てよう!
インド、アジア、そして世界の同志とも心を広々と通わせながら、異体同心で「地域広布」即「地球広布」の遠大な未来を、晴れ晴れと勝ち開こうではないか!

壮大な
 正義の足並み
  揃いつつ
 哲学博士と
  胸張り勝ちゆけ

2011年3月7日月曜日

2011.03.07 わが友に贈る

きょう一日
何をなすべきか。
明確な人は強い!
具体的に祈り
果敢に挑戦せよ!

四条金吾御書 P1176
とがありともせうせうの失をばしらぬやうにてあるべし、又女るひはいかなる失ありとも一向に御けうくんまでもあるべからず

◇今週のことば
対話の拡大は
仏縁の拡大だ。
幸福の拡大だ。
皆 はつらつと
勝ちまくれ!
2011年03月07日

◇希望の明日へ
勤行・唱題は、自分のためである。自分の権利である。決して窮屈に考え、縛られた感じになる必要はない。少しずつ努力していけばよいし、一番大切なのは、水が流れるように、絶えることなく続けることである。

▽結束が君たちの力を100倍にする−イタリア闘士。我らは祈りから。異体同心は無敵

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
インドの哲人指導者として活躍された、今は亡きナラヤナン大統領とも、私は21世紀の展望を語り合った。それは、米国・中国と共にインドが中枢の軸となって、世界を調和させ、安定と平和の方向へもっていくビジョンである。
現在約12億のインドの人口は、米国の国勢調査局によれば、2025年には中国を抜き、世界第1位になると予測されている。
豊かな多様性と民主主義の伝統をもつインドは人材大国であり、無限の可能性がある。世界のIT(情報技術)企業が集まる国として発展し続けてもいる。
一方で、人口爆発、水資源の枯渇などの地球規模の問題群を前に、インドをはじめ人類は、今こそ、相互協力を進めていかなければならない時を迎えている。
米国の仏教研究の大家であるストランド博士は、これに関して、協力関係の基は一人ひとりが相互に信頼・献身の絆を築けるかどうかだと強調されている。
博士は、その最も深き絆こそ、創価の「師弟」にあると期待されていた。
この師弟という絆を柱にしながら、周囲の一人また一人と、対話を重ね、世界中に人間主義の連帯を広げてきたSGIの運動──。その闘争に、世界の識者が注目を寄せる時代なのだ。

2011年3月6日日曜日

2011.03.06 わが友に贈る

対話の道を進もう!
今日の勇気の一歩が
広布の未来を開く!
我らの歩んだ足跡に
友情の花は爛漫と!

法華証明抄 P1587
上下万人にあるいはいさめ或はをどし候いつるについに捨つる心なくて候へばすでに仏になるべしと見へ候へば天魔外道が病をつけてをどさんと心み候か命はかぎりある事なりすこしもをどろく事なかれ

◇希望の明日へ
勤行には"生命の整頓""生命の調整"への働きがある。不幸の方向へ行かないように軌道を整えていく。
また唱題は福運の"貯金"となる。雨によって、芝生の緑が生き返るように、生命を生き生きと蘇生させ、開き、円満な完成へとつくり上げていく。
ゆえに、一生涯、御本尊から離れてはいけない。

▽未来部が各地で卒業部員会。君たちの活躍の舞台は世界。希望の翼で飛翔
▽困難があるほど我が心は強く雄々しくなる−ガンジー さあこれから!堂々前進

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆楽しき「座談」を

1992年の2月16日、日蓮大聖人の御聖誕・満770年の日を、私はインドの同志と祝賀することができた。ニューデリーのインド文化会館で記念の勤行会を行い、久遠の家族の如く和やかに懇談した。
まるで大聖人も、釈尊も、ご一緒に見守ってくださっているような、大歓喜のあふれる会座となった。
私は一方的に話すのではなく、質問会として語らいを進めた。自由に何でも聞き合い、語り合っていく座談こそ、まさに釈尊以来の仏法の伝統であるからだ。
質問の一つに──
「SGIの指導として、『雄弁』や『知性』『慈愛』などが目標に挙げられていますが、自分はなかなか実行できません」という率直な問いもあった。
私は申し上げた。
「ありのままの自分でよいのです。題目をあげきりながら、自分らしく、伸び伸びと進んでいけばよいのです。自体顕照です。本来の自分自身を輝かせていくのが、大聖人の仏法です」
「ありのままの『凡夫』そのもので進んでいく。題目根本に、少しずつでも向上していく。これが正しい姿であり、人間らしい生き方ではないでしょうか。仏法は無理のない、万人に開かれた大法なのです」
──私が答えると、友の笑顔が弾け、輝き渡った。
法華経の随喜功徳品には随力演説」(力に随って演説せん)とある。
窮屈に考える必要はない。大事なのは、素直に御本尊に祈ることだ。明るく誠実に語ることだ。その繰り返しの中で、友を自然と包み込める境涯になっていく。友のために尽くそうとの心が湧き起こってくる。
ともあれ、勇気を出して祈り語った分だけ、自他共の幸福への仏縁が広がる。
古代インドの詩人ティルバッルバルも語っている。
「『これは難しい』と言って打ち萎れるべきではない。努めることが偉力をもたらす」
この訪印の折、婦人部の方々から届けられたアルバムを、妻と拝見しながら、私は綴り贈った。
「負けない人は幸福
恐れない人は幸福
信つよき人は幸福
皆さまは幸福の王女なり」

2011年3月5日土曜日

2011.03.05 わが友に贈る

愛する大関西よ!
真の「師弟の魂」を
断じて護り抜け!
勝つことが幸福。
不二の弟子よ立て!

上野殿御消息 P1527
生落されて乳をのむ事一百八十余石三年が間は父母の膝に遊び人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし

◇希望の明日へ
勤行は、壮麗な"宝の塔"に向かって、天馬、名馬、駿馬にまたがり、進むように、生命の勢いと張りのあるものでありたい。別の誓えでいえば、ジェット機が、また、ロケットが大空へと飛びゆくように、"法性の大空"へ、"幸福の青空"へ、勤行・唱題のエンジンで、生命力豊かに、また軌道正しく、飛翔していくことができる。

▽きょう壮年部結成記念日 頼もしき黄金柱。歴戦の闘士が立てば友は続かん

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆「人の振舞」の輝き

インドでは、メンバーの日常の振る舞いの変化に、まず家族の認識が変わり、そこから仏法への共感が広がるという。さらに自身の変化は、やがて地域や職場など身近な環境をも変えていくのである。
仏法といっても、真髄は『人の振舞』(P1174)である。人格の輝きである。言葉遣い、表情、態度……それを周囲も見ているものだ。ゆえに自分から関わり、元気に清々しく挨拶し、声をかけるのだ。
さらにまたインドでは、長年にわたり、社会貢献の活動が光っている。
国内でサイクロン被害、地震や津波等が起こる度、救援物資の提供や教育支援などで、被災された方々に勇気と希望を送っている。
また創価菩提樹園では、園内で育てた菜の花の種を、周辺の学校に寄贈している。菩提樹園を中心に菜の花が咲き誇り、地域の方々の心を潤しゆく光景も名画のように浮かんでくる。
社会のために! 地域の友のために! その誠実な振る舞いに、信頼の輪は広がっていくのだ。
日本も、そして世界も!

2011年3月4日金曜日

2011.03.04 わが友に贈る

友の幸福のため
尽くした分だけ
自身の生命が輝く!
崩れざる「心の財」で
わが人生を飾れ!

法蓮抄 P1046
赤子の水火をわきまへず毒薬を知らざれざも乳を含めば身命をつぐが如し

◇希望の明日へ
人生の目的は何か。
  
それは幸福である。
幸福の決め手は何か。
  
それは境涯である。

同じ環境にあっても、その人の境涯によって、幸福ともなり不幸ともなる。そして、信心とは、自身の境涯を限りなく広げ続けゆく"自己拡大作業"である。その根本は唱道である。宇宙大の御境界であられた日蓮大聖人の御生命に連なりゆく荘厳な仏道修行である。

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆「世界平和の碑」

先日、インドの友が、創価菩提樹園で、晴れやかに「世界平和の碑」の除幕式を行った。
この碑は、アジアの幸福を目指して進んできた師弟の闘争の結晶であり、月氏の国から世界広布を開いていく誓願の象徴ともいうべきものである。
贈った碑文に、私は法華経の常不軽品の不滅の一節を入れさせていただいた。
「我れは深く汝等を敬い、敢て軽慢せず。所以は何ん、汝等は皆な菩薩の道を行じて、当に作仏することを得べし」(創価学会版法華経P557)
人びとの胸中に、尊極の仏の生命を観じる。誰もがその仏性を開いていけることを信じて、力強く語りかけ、励まし続ける──この不軽菩薩の振る舞いこそ、大聖人が示された通り、仏法の究極であるからだ。
この不軽品の「二十四文字の法華経」は、戸田先生が座右に置かれていた経典に印を付され、深く拝しておられた一節でもある。
経文には、不軽菩薩は、無理解な人びとからさまざまな迫害を受けても、一貫して、人間尊敬の行動を続けたと説かれる。たとえ何が起ころうと、不屈の祈りと誠実な行動を貫き通し、縁する人びとの心を大きく変えていくのだ。
忘れ得ぬ1979年の2月の出会いから約30年で1000倍以上に大発展したインド創価学会──この拡大を成し遂げた原動力も、深き人間主義の実践にある。

2011年3月3日木曜日

2011.03.03 わが友に贈る

女性は家庭の太陽!
粘り強く朗らかに
挑戦の一日一日を!
一人も もれなく
幸福・勝利の人に!

日妙聖人御書 P1216
いまだきかず女人の仏法をもとめて千里の路をわけし事を

◇希望の明日へ
正座して背筋を伸ばし、深く呼吸することは、医学的にも正しい呼吸法の一つとされる。そして呼吸機能の活性化は、心臓や血管の循環機能も高めていく。また、声を出すことは体に良く、ストレス解消にもなると、あるドクター部の方が言われていた。声を出さなくなると、早く老け込んでしまう。端座し合掌して勤行・唱題することは、あらゆる意味で、大宇宙の法則にのっとった、もっとも荘厳にして意義ある儀式である。小宇宙である各人の色心も、根本のリズムに合致していく。日々、若々しい生命となっていく。これが健康長寿の第一の基本である。

▽キルギスの学府からSGI会長に名誉教授称号。平和と人道の世界的貢献を讃嘆

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆"偉大な魂《マハトマ》"の生涯

全世界
 あの地 この地に
  菩薩あり
 地涌の仏子の
  何と尊き

1月30日は、独立の父マハトマ・ガンジーが凶弾に倒れ、信念に殉じた日である(1948年)。
今年のこの日、インドを代表するガンジー研究家、B・R・ナンダ博士の評伝『ガンディー』の日本語版が、第三文明社から発刊された。邦訳が待ち望まれていた世界的名著である。
私も、博士からご著作の原書を拝受した。その一冊が、この大著であった。
訳者は、名古屋の名城大学名誉教授の森本達雄先生で、私も先生の名訳に学ばせていただいている。
ナンダ博士は本書の最後に、マハトマ(偉大な魂)たる師ガンジーの心を代弁する如く、強く語られた。
「われわれのほんとうの敵は、われわれ自身の恐怖心や、欲望や、自己本位である。われわれは他人を変えようとするように、自分自身を変革しなければならない」
これ、まさに「人間革命」といってよいだろう。
"精神の力"で社会悪に挑んだガンジー──その人生は、人間の内なる敵との戦いの連続でもあった。しかし、最後まで人びとの善性を信じ、非暴力で人間の変革を目指したのだ。
さらに、この評伝で紹介されたガンジーの言葉に、「わたしは全人類との結合を感じずには、宗教生活を送ることはできません。したがって、政治に参加せずに、宗教生活を送ることなどできない相談です」ともある。ガンジーは、高邁な精神性と道徳性を掲げつつ、社会の活動万般に積極果敢に関わっていった。
そうしたガンジーに対して、「聖者」なのか、「政治家」なのか、という疑問が投げかけられてきた。
ナンダ博士の回答は明快である。いついかなる時も、マハトマは「一人の人間でありつづけることをやめなかった聖者であった」というのである。
このガンジーの思想と行動が、釈尊の「法華経」、そして日蓮大聖人の「立正安国論」と深く連関していることは、インドの良識が鋭く指摘されるところだ。
ガンジーの直系の弟子であったパンディ博士も、深く期待してくださった。
「今、釈尊、そしてガンジーのメッセージを行動で世界に伝えているのはSGI(創価学会インタナショナル)です」
今や、インドの悠久の大地には、5万人の「法華経の行者」たちが躍り出ている。メンバーは、教育者、医師、エンジニアなど、社会のあらゆる分野で縦横無尽に活躍している。
なかんずく、青年部の比率が全体の4割を超す。優秀な未来部の英才も多い。世界の「青年学会」の先頭に立つ、と意気軒昂である。

2011年3月2日水曜日

2011.03.02 わが友に贈る

民衆の時代の黎明は
東海道から輝く!
さあ対話の大海原へ
共戦の大航海を!
正義の旗を振れ!

四条金吾殿御返事 P1143
法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし現世安穏後生善処とは是なり

◇希望の明日へ
よく婦人部の方々から、「夜の勤行は何時ごろがよいのか」という質問が出る。それぞれの立場があるから、いちがいには言えないが、夜の勤行は、なるべく早く行ったほうがよいのではないかと思う。もちろん人により、家庭によって、いろいろ事情は異なるが、できるだけ勤行を早めに終わらせたほうが賢明ではないだろうか。

▽行き詰まった時こそ大信力を起こせ−恩師。仏法は希望の源泉。祈り深く

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
◆インド新時代を創価の友が乱舞

仏勅の
 妙法流布に
  励みゆく
 我らの功徳は
  千万億かな

釈尊が成道し、仏教が勃興したインド。その源流の天地で、なぜ、仏教は衰退してしまったのか。
インド文化関係評議会の会長であられるカラン・シン博士は、私との対談で、その理由を指摘された。
武力侵略など外的な因子もあった。だが、シン博士がまず挙げたのは"僧尼の精神的・倫理的修養の順廃""部派間の絶えない争い" という2点であった。つまり「師子身中の虫」によって滅びた──ここに、重大な歴史の教訓がある。
日蓮大聖人の平等大慧の大仏法を権威化し、僧俗差別の邪義を立てた日顕宗も全く同じであった。
しかし、学会はその歪んだ本質を見抜き、日蓮仏法の正義を護り、民衆を守り抜いた。だからこそ、学会の前から、邪宗門は消え去らざるを得なかったのだ。
その事実を証明するように、邪悪の鉄鎖を断ち切った学会は世界192カ国・地域で、旭日の如く大発展してきたのである。

2011年3月1日火曜日

2011.03.01 わが友に贈る

生命光る
春3月の開幕だ!
全員が青年の心で
祈り動き語ろう!
希望の太陽を胸に!

曾谷殿御返事 P1056
此法門を日蓮申す故に忠言耳に逆う道理なるが故に流罪せられ命にも及びしなり、然どもいまだこりず候

◇希望の明日へ
勤行の時、正座ができない人もいるかもしれない。その時は、椅子を使ってもいいし、足を崩してもかまわない。「しっかりと仏様と相対していこう」という気持ちが大切である。とにかく「続けていくこと」。形式にとらわれることはない。

▽師弟の月・3月。広布の炎のバトンを継ぐ青年よ。勇み勝利の決定打を放て

☆随筆 我らの勝利の大道 「仏法西還」の大光
タゴールが何度も足跡を残したのが神奈川の横浜であった。特に最初の訪日では、現在の中区本牧の三渓園に長期滞在した。
「人間の歴史は、侮辱された人間が勝利する日を、辛抱づよく待っている」
当時、タゴールが日本で詠んだこの詩は、私たちも深く胸に刻んできた不滅の師子吼である。
思えば、私は"会長辞任"から3カ月後、同じ横浜の神奈川文化会館で、インドの大詩人スリニバス博士を歓迎した。人間勝利の世紀を展望し、詩心の復興を語り合ったことは、今も忘れることはできない。
大聖人は、神奈川の地で健気に戦う日眼女(四条金吾夫人)に仰せである。
釈迦仏は母のごとし女人は幼子のごとし、二人たがひに思へば・すべてはなれず』(P1114)
釈迦仏・普賢菩薩・薬王菩薩・宿王華菩薩等の各各の御心中に入り給へるか』(P1115)
大聖人は、妙法に生き抜く女性に、釈尊と一体不二の仏の生命を見出しておられた。普く賢い智慧の力も、病苦などあらゆる苦悩に打ち勝つ力も、広宣流布のために働く女性の命にこそ脈打っているのだ。
まさしく、婦人部の皆様の姿である。
師弟一体、万歳!
勝利の人生、万歳!
この創価の母の心を受け継ぐ華陽の乙女たちが、世界中で生命尊厳と平和の讃歌を歌いながら、人類を調和へ導きゆく未来を、私も妻も信じてやまない。

不滅なる
 宇宙に一点
  君が星
 偉大な曲で
  偉大な光を