一枚多く羽織るなど
賢明な健康管理を!
油断の心を断ち
はつらつと前進!
上野殿後家尼御返事 P1506
『心地を九識にもち修行をば六識にせよとをしへ給うことわりにもや候らん』
◇希望の明日へ
勝つためには、迅速が第一で為る。多くの場合勝負というものは、もたもたしていると取り返しがつかなくなる。そのうえで、最終の偉大な建設には、時間がかかる。また、かかってよいのである。「ピラミッドは頂上から作るわけにはいかない」(ロマン・ロランの言葉)ということである。千年生きてきた木が千年もつように、苦労を重ねた分だけ、幸福は末永く続いていく。仏道修行に励んだ分だけ、福徳を積むことができる。策や要領では決してない。そういう薄っぺらな人生だけは、絶対に歩んではならない。
☆御書と青年 創価の連帯・人間の善性の結合
◇仏の種は必ず花開く
普通だったら、これ以上は無理だとあきらめることも、学会の先輩方は粘り強く対話を続けて、道を開かれました。
御書には『仏をば能忍』(P935)、『忍辱の心を釈迦牟尼仏』(P771)と仰せです。この御金言を、悪世末法で体現してきたのが、わが同志です。
たとえ反発されようとも、相手に仏性が具わることを信じるからこそ、折伏をするのです。それが友人に対する最高の尊敬の行動となる。
仏法対話は、お互いを高め合う道です。語りかけた分だけ、相手の仏性が目覚めて動き始める。とともに、こちらの仏性もいよいよ強くなる。
大聖人は『法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり』(P552)と仰せです。
仏法を語り、「仏の種」を友の心に植えていくならば、それは必ず花開いていく。
なぜ、一人の男子部の真剣な叫びが相手の心に響くのか。
なぜ、さわやかな女子部の笑顔が、固く閉ざされた心を開くのか。
なぜ、英知の学生部の熱誠が、友の命を揺り動かすのか。
それは、皆の生命に偉大な「対話の力」が備わっているからです。
法華経には地涌の菩薩の特質として『難問答に巧みにして 其の心に畏るる所無く』と説かれている。若き地涌の君たちは、この悪世に広宣流布を実現する開拓力、突破力をもって出現しているのです。
根本は勇気です。凡夫にとって、慈悲に代わるのが勇気だからです。「勇気の対話」が「慈悲の対話」に通ずる。
最も地道な対話こそ、最も確実な「善の行動」です。「幸福の拡大」です。人間の心を結びながら、人類の境涯を変えゆく、壮大な「人間性の復興」でもある。