2022年3月30日水曜日

2022.03.30 わが友に贈る

いよいよ新年度。
この1年を振り返り
なすべきことの整理を。
足元固める万全の準備が
新たな勝利の因となる!

呵責謗法滅罪抄 P1126
『日蓮だにも是くの如く侍るに前後も弁へざる女人なんどの各仏法を見ほどかせ給わぬが何程か日蓮に付いてくやしとおぼすらんと心苦しかりしに、案に相違して日蓮よりも強盛の御志どもありと聞へ候は偏に只事にあらず、教主釈尊の各の御心に入り替らせ給うかと思へば感涙押え難し』

【通解】
日蓮でさえも、このようであるのに、物事の前後もつきかねる女人等、仏法を理解していないあなた方が、どれほどか日蓮に付き従ったことを後悔しているかと思うと、実に心苦しかったのである。しかし案に相違して日蓮よりも強盛の信心であると聞き、これは全くただごとではない。教主釈尊があなた方の心に入り替わられたのではないか、と思えて感涙押えがたいほどであった。

名字の言 花は太陽に向かって咲く 2022年3月30日
花の本当の美しさを知るには、上から見なければならない、と論じたのは思想家・内村鑑三だった。理由は"草木は人に見られようとして咲くのではない。生命の源である太陽に向かって、あたかもその恩に報いるように花を開くからだ"と▼そして"それは花だけではなく、人も同様である"と、内村は言及した(『内村鑑三著作集』岩波書店)。人生の真実の輝きは、周囲の評判よりも、支えてもらった恩に報いる中にあろう▼中学・高校時代に不登校を経験した男子部員。気遣う周囲の人たちに応えたいと思うものの、当時、状況を変えられない自分にふがいなさを感じる日々が続いた▼そんな中、池田先生の言葉に出合う。「たとえ諸君が、自分で自分をだめだと思っても、私はそうは思わない。全員が使命の人であることを疑わない」。彼は"自分以上に僕の可能性を信じ抜いてくれる池田先生、そして家族や同志がいる"と実感し、奮い立った。その後、通信教育で大学を卒業し、小学校教諭に。「全ての悩みは、人生開花のための滋養にできると確信します」と語る▼気候は暖かく、花々が咲き誇る時季。総本部の桜も満開になった。報恩に徹する人生も、時が来れば、必ず自分らしく花開く。

寸鉄 2022年3月30日
池田先生の青年室長就任の日。若師子よ一切を担い立て!共戦の誇り高く
中国方面「師弟正義の日」わが胸に燃える開拓魂。勇敢に希望の対話を拡大
人を育てるには、君自身が戦うこと—戸田先生。率先の奮闘で突破口開け
転入出の友に温かな声掛けを。新天地での創価家族の絆は支え。共に飛躍
レジ袋流通量が半減と。持続可能な未来へ一歩ずつ。意識と行動の変革を

〈社説〉 2022・3・30 深刻な人道危機を憂慮
◇同苦と利他の精神で対話を
ウクライナでの戦火がいまだに止まない。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、国外避難者が380万人を超える一方、国内で避難生活をしている人は650万人を数え、国内で避難できずにとどまっている人は1300万人に上ると推定される。
"第2次世界大戦後の欧州における最大の人道危機"といわれる深刻な事態だ。
戦火の中、難民・避難民の支援に奔走する国連や各国の市民団体など、関係者の献身に深い敬意を表したい。
また、即時停戦と部隊の撤退へ向け、関係諸国と国連のさらなる外交努力を強く念願するとともに、一刻も早い終息を一層、真剣に祈りたい。
ウクライナから避難している人の約9割は、女性と子どもである。紛争が起これば、しわ寄せはそうした人々や高齢者、病床の人に及び、争いの数だけ、故郷を追われる難民も増えていく。
世界の難民・避難民は昨年6月時点で既に8400万人を超えていた。
国連難民高等弁務官として奔走した故・緒方貞子さんは、難民の増加に危機感を募らせ、たびたびメッセージを発信していた。
「日本には人道大国になってもらいたい、(中略)キーワードは『ソリダリティー(連帯)』だと思っています。遠い国の人びとに対して連帯感が持てるかどうかが鍵です」(『私の仕事』朝日文庫)
創価学会はこれまでに、紛争の爪痕が残る地域での難民への支援活動を後押しするとともに、各種展示を国内外で開催し、難民救援へ世論を啓発。
一方で、国家や民族の差異を超えた「地球民族主義」の思想に根差した友好対話を世界に広げてきた。
その根底は、仏法の人間主義を基調とした、苦しむ人への同苦の心と他者を敬い慈しむ利他の精神にほかならない。
2018年にノーベル平和賞を受賞した、アフリカ・コンゴ民主共和国の婦人科医デニ・ムクウェゲ氏のドキュメンタリー映画が、今月から日本で公開されている。
その最後に氏は、来日した際に感化を受けた日本語を紹介していた。
「RITA(利他)。これこそ、私が大切にしたい社会の価値なのです。世界中の人にRITAの考え方をもってほしい」(趣旨)
困難の壁は厚いが、身近な対話から、平和と人道の連帯を社会の基底部に築きゆく挑戦を続けていきたい。
同時に即時停戦、即時撤退を重ねて訴えるものである。

☆希望の指針——池田先生の指導に学ぶ 未来の宝
◇皆が偉大な使命の人
連載「希望の指針——池田先生の指導に学ぶ」では、テーマごとに珠玉の指導・激励を掲載します。今回は折々の指導から、未来部への励ましの言葉を紹介します。

◇友情は自分から
「相手が自分のことを思ってくれる」から友情なのではない。「相手が裏切らない」間だけ友情が成り立つのでもない。「自分が相手を思う」からこそ、友情なのです。たとえ相手に裏切られても「自分が裏切らない」なら、友情なのです。
(『希望対話』〈普及版〉、47ページ)

◇青春に失敗なし
青春に、取り返しのつかないことなど絶対にない。むしろ、青春の失敗とは、失敗を恐れて挑戦しないことです。また、自分で自分をあきらめてしまうことです。
(『青春対話1』〈普及版〉、42ページ)

◇明日勝てばいい
たとえ、1度は負けても、次に勝てばいい。今日負けても、明日勝てばいい。100戦して99回負けたとしても、最後に勝てば勝利なのです。
(『未来の翼』、136ページ)

◇「諸君を信じる」
たとえ諸君が、自分で自分をだめだと思っても、私はそうは思わない。全員が使命の人であることを疑わない。だれが諸君をばかにしようと、私は諸君を尊敬する。諸君を信じる。
(『青春対話1』〈普及版〉、44ページ)

◇心を決めて挑戦
勉強は苦手だなあ、好きな科目がないなあと思っている人も、心を決めてまず一つ、じっくり挑戦してみると、必ずわかるようになります。そうすれば、がんばることが楽しくなる。
(『希望の虹』、26ページ)

◇「ありのまま」で
「ありのまま」になやみ、祈り、また胸をはって挑戦していく——そうすることで、自分の心がみがかれる。心の中の宝物が光っていく。きみの、あなたの「いいところ」が、必ず見えてくるのです。
(『希望の虹』、68ページ)

◇名著は人類の財
名著は人類の共通の財産です。それを心に刻んでおくことは、どんな人とも自在に語り合える力になります。
(『未来対話』、183ページ)

◇自ら選んできた
親子の縁は不思議であり、深い意味がある。みんな、偉大な使命を果たさんがために、自分の親を選んで生まれてきたんだ。
だからこそ、親を大切にすることは、生まれてきたこと、生きることへの感謝の表れです。親孝行しようという心は、自身の生命を大きく開くことになるのです。
(『未来対話』、106ページ)

◇負けずにバネに
人間、だれでも、何かコンプレックスをもっている。「あの人が……」と思うような人でも、もっている。要は、それに「負けない」ことだ。
どんなコンプレックスがあっても、それをバネにし、じっとこらえて「今に見ろ!」と自分を励ましながら進むのです。
(『青春対話2』〈普及版〉、340ページ)

◇悩みは成長の印
成長しようとする人には、必ず苦しみやなやみの嵐が吹き荒れます。成長しているからこそなやむのです。その時は、とてもつらいかもしれないけれど、なやみは自分自身が大きく成長している証明なのです。
(『希望の虹』、118ページ)

◇就職はスタート
就職は自分を発掘するための「スタート」であって、決して「ゴール」ではない。あせる必要はない。あせらず、休まず、へこたれずに、大切な自分の一生の坂を上っていくのです。
(『青春対話1』〈普及版〉、110ページ)