「さいわいは心より
いでて我をかざる」
感謝の人は幸せ!
報恩の心に
無量の福運が輝く。
(新2037・全1492)
清澄寺大衆中 P895
『恩をしらぬ人となりて後生に悪道に堕ちさせ給はん事こそ不便に候へ』
【通解】
恩を知らない人間となって、後生に悪道に堕ちられることがかわいそうでならない。
名字の言 東北の皆さまの無事と幸福を祈ります 2022年3月23日
選抜高校野球大会の熱戦が続いている。19日に行われた阪神甲子園球場での開会式は感染防止のため、大会初日に出場する6校が参加。他校は地元で事前に収録した行進の模様が、映像で紹介された▼多くの出場校の選手たちは、木々の緑まぶしい景色の中をりりしく行進する。その中で、福島・只見高校の野球部員は、背丈を超す雪の壁の間を一歩一歩、踏み締めるように歩いていた。豪雪という逆境の中を力強く進む彼らの雄姿が誇らしく見えた▼同じ日の本紙に、先日の地震で被災した東北の様子が掲載された。現地の友に聞くと、被害が出た一般道には通行規制がかかり、リーダーは迂回しながら、メンバーの激励に奔走しているという▼道路や水道、交通網といったインフラも、懸命な復旧作業が続く。日常生活を取り戻すには、散乱、破損した物品の片付けなど、まだ時間がかかるだろう。それでも「悲嘆せず、力強く前へ進んでいきましょう」と励まし合う同志の姿に、強靱な負けじ魂を見る思いである▼"自分たちの奮闘が、必ず誰かの希望になる"ということを、私たちは何度も何度も、東北の友に教わってきた。だからこそ、皆の無事と幸福を祈らずにはいられない。共戦の同志として。
寸鉄 2022年3月23日
「一人として仏にならざるはなし」御書。妙法の力は偉大。確信強く前へ!(新2157・全1573)
中部女性部の日。希望を広げる対話の花が満開!勝利の一番星を皆の手で
学会は人の幸福と社会を善くする為にある—牧口先生。勇気で仏縁を拡大
朝の思考が一日の感情を決める—専門家。祈りは具体的に。爽快な勤行を
寒暖差疲労に留意。軽い運動が解消に効果—医師 聡明な生活リズム心掛け
☆輝きの瞬間 3月の広布史
◇1966年3月5日 壮年部の結成記念日
3月は、広布の黄金柱・壮年部の結成月である。
1966年3月5日、学会本部(当時)で壮年部の結成式が行われた。池田先生は、「頼みとなるのは皆さんです。壮年部が大きく成長し、堅固な広宣流布の構えができるならば、わが創価学会は永久に盤石です」と語った。
日蓮大聖人の時代、在家の中心となって活躍したのは、四条金吾や富木常忍など、壮年信徒である。また、初代会長の牧口先生は57歳で入信。第2代会長の戸田先生が出獄し、広布に一人立ったのは45歳の時であった。両先生が広布の戦を開始したのは、壮年時代である。
壮年部の結成を祝して、先生は「大白蓮華」に「妙法の名将」と題する巻頭言を寄せた。そこでは、"妙法の名将"の資格として、�御本尊への絶対の確信�難事をも成し遂げゆく力�社会の全てに通暁した世雄�後輩を育成していく熱意�人間性豊かな包容力ある指導者�旺盛な責任感と計画性——が論じられた。
結成から3年後の69年3月16日、東京・日本武道館で第1回壮年部総会が開催された。席上、先生は烈々たる気迫で、47分間にわたる講演を行った。
その中で、"「3・16」は、我々こそが広布実現の決意を深く固めていく日である"と訴えた。「広宣流布記念の日」を節目として、壮年が立ち上がることを呼び掛けたのである。
この時の思いを、先生は後に述べている。
「広宣流布を荘厳する決定打を放つのは、わが壮年部だ。生涯をかけて師弟の道を貫き、『霊山一会儼然未散』の創価の世界を守り抜き、地涌の誓願を果たし切る存在なのだ」
3月の異称である「弥生」には「(草木が)いよいよ生い茂る」との意味がある。あの地この国に今、"いよいよ"との意気に燃え、青年の心で広布拡大に挑戦する壮年がいる。この黄金柱が林立しているがゆえに、学会は強い。いかなる烈風にも揺るがない。
◇1982年3月22日 関西青年平和文化祭
1979年4月24日、池田先生の第3代会長辞任が発表された日の夜、若き日の先生が恩師にささげた和歌が、大阪の緊急本部長会で読み上げられた。
「古の 奇しき縁に 仕へしを 人は変れど われは変らじ」
"私たちの師匠は永遠に池田先生!"——師弟の絆を引き裂こうとする、卑劣な悪僧らへの、堂々たる関西の宣言だった。
反転攻勢が本格的に開始された81年秋、大阪を訪れた先生に、文化祭の開催に向けて、関西の青年が語った。
「『学会ここにあり、創価の師弟は健在なり!』と、満天下に示す舞台にいたします!」「10万人の青年がお待ちしております!」
迎えた82年3月。文化祭1日目の21日は、雨天のため中止となった。会場の大阪・長居陸上競技場(当時)の地元の同志は、ぞうきんやバケツを持って集まり、グラウンドや競技場周辺の水たまりを、懸命にかき出した。無事故・大成功へ向け、全員が心を一つにした。
翌22日、爽やかな青空が広がった。文化祭は鮮やかな人文字とファンファーレで開幕した。
関西の友は、会長辞任の烈風の中、弘教に挑み、新たな青年部員が数多く誕生していた。その不屈の折伏精神は、文化祭の冒頭、新会員1万人の行進となって結実した。皆、第1次宗門事件の渦中に入会した男女青年部員であった。
バックスタンドに描き出される人文字では、「大阪の戦い」や「大阪大会」など、先生と関西の歴史をたどる人間絵巻が繰り広げられていった。
そして、今も語り継がれる"不滅の六段円塔"。円塔が立ち上がると、「関西魂」との人文字が踊った。反転攻勢の文化祭の象徴となった。
関西の同志は草創期から少しも変わらない、師弟常勝の魂を、創価の人間主義を、全身全霊で表現した。その後、中部、宮城、埼玉、沖縄などでも文化の祭典が開催された。第1次宗門事件の鉄鎖を断ち切り、学会は21世紀へと大きく飛翔を開始したのである。
◇1977年3月11日〜13日 福島県訪問
「みちのく」に新生の春が告げられた——1977年3月11日、池田先生は、郡山市に完成したばかりの福島文化会館(当時)を訪問した。本年で45周年の佳節を迎える。
前年の76年末から続く強い寒波の影響により、東北地方の農家は苦境に立たされた。先生は自然環境の猛威によって、試練の渦中にあった友のもとへ駆け付けた。
11日に行われた開館記念勤行会で先生は、69年10月の福島総合本部幹部会で提案した「希望に燃えて前進する福島」「生活闘争に勝利の福島」「生命力豊かな信仰の福島」との3指針を確認。創価の同志には、克服できない苦境など絶対にないと訴えた。
翌12日に開かれた2回目の勤行会では、地理的にも、広布の未来展望の上からも、福島は限りない発展の可能性を秘めた国土であると強調。功徳と福運が咲き薫る理想郷の建設を、と呼び掛けた。
福島滞在の最終日となる13日には、東北6県の代表幹部会に出席。どんな困難にも負けない東北の同志の粘り強さをたたえた。
その後、「3・16」の意義を込めた福島県青年部の記念集会が行われた。先生は「次の広宣流布の流れは、青年につくってもらう以外にない。そして、さらに若い世代が、次のもっと大きな拡大の流れをつくる。その永続的な戦いが広宣流布なんです」と述べ、福島青年部に万感の期待を寄せた。
3日間の激励行で、先生は「創価之山桜」などの揮毫を認め、東北の友に贈った。後年、"桜"の字に込めた思いについて記した。
「いかなる試練や苦難の冬が続こうとも、我らは胸張り耐え抜いて、断固として咲き誇るのだ! 『法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる』(全1253・新1696)という希望の大哲理を社会へ、世界へ、未来へ示していくのだ!」
「ずってもはっても(何があっても)負げでたまっか!」——東北の友が積み重ねてきた軌跡は、人間の不屈の力を示す"希望の鑑"として、未来を照らし続ける。
◇1986年3月21日 白樺会の日
このほど、女性部の看護者の集いである「白樺会」が、これまでの女子部の「白樺グループ」と一体となって、新出発した。
同グループは、1969年6月6日に結成された。厳しい環境にあっても、凜として立つ、白樺の木の強く、美しいたたずまいが、看護に従事する女性たちに重なると、池田先生が命名した。
以来、白樺の友は、職場で、広布の舞台で、共に励まし合いながら、前進してきた。
第3代会長辞任の翌月の79年5月、白樺の友が先生のもとに駆け付けた。その時の様子が随筆に記されている。
「『先生!』『先生!』と、数人の"白樺"の乙女たちが駆け寄ってきた。そして、一人の友が、涙を浮かべながら言い放った。
『先生、お元気ですか!』
一途な声であった。一緒にいたメンバーたちも、祈るような真剣な顔でその様子を見つめていた。
『私は、元気だよ!』
そう答えると、皆の笑顔がほころんだ」
"白樺"は、どこまでも師弟直結を貫いてきた。
白樺グループ出身者が、婦人部でも活躍していくようになり、86年3月21日、待望の「白樺会」が発足した。その記念の集いがまさに開始する時、先生は会場後方から入場。大歓喜の中、先生の導師で勤行が始まった。会合中、先生は何度も「大事な人たちだ」と語り、日々の労苦を心からねぎらった。
5月には関西にも白樺会が結成され、その後、全国へと広がっていった。研修や健康対談など、白樺の友への師の激励は尽きない。
97年3月の結成記念の集いに、先生はメッセージを寄せた。
「大変なご苦労がいっぱいあることでしょうが、皆さま方の、ひとことひとこと、また、そして一つ一つの振る舞いが、一人の人間に生きる希望をどれほど与えているのか」
「私も、人々を救っていくという意味で、白樺会の一員になったつもりで、一日一日を戦ってまいります」