信心とは無限の勇気。
強き祈りと行動で
限界の壁を破ろう!
自身の一念の変革が
勝利の突破口を開く!
顕謗法抄 P452
『後世を願はん人は一切の悪縁を恐るべし一切の悪縁よりは悪知識ををそるべしとみえたり』
【通解】
後世を願う人は、一切の悪縁を恐れるべきである。一切の悪縁よりは悪知識を恐れるべきである。
名字の言 被災の記憶や教訓を伝える「震災遺構」 2022年3月12日
地震によって壊れた建物など、被災の記憶や教訓を後世に伝える構造物を「震災遺構」という。来月、東北の津波被災3県の震災遺構が全て完成する見込みだ▼遺構の一つ、福島県浪江町の請戸小学校を先日、訪れた。校舎の1階は津波にのまれた。2階の6年生教室の黒板には、当時の児童らと共に、復興支援で駆け付けた友の思いも記されていた。「一緒に頑張ろう」「何度でも来ます」▼福島県の男子部員は、小学校の卒業式を目前に震災に遭った。自宅を津波が襲う。原発事故のため県外で始まった中学校生活。炊き出しのボランティアの人、声を掛けてくれた友達、学会の同志……。多くの人と出会い、寄り添われる中で彼は前を向いた。"今度は僕が励ます番"と、故郷の役場で働く夢もできた▼挑んだ一昨年の試験は不合格。心が折れそうになるたび、"あの時"支えてくれた方々の真心を思い返して机に向かった。昨秋、合格し、来月から故郷での新生活が始まる。彼は「この1年が自分の思いを本物にしてくれました」と▼建物の復興が着実に進む一方で、後世に何を伝え、残すことができるか——。被災された方々だけでなく、今を生きる全ての人たちが向き合わなければならないテーマである。
寸鉄 2022年3月12日
今日から青年幹。皆で会館・配信等で視聴し勇躍前進!新たな人材を結集
東京・喜多区女性部の日。語った分、希望は広がる。"喜び多き"対話の春到来
黙々と正しい道を歩み続けよう—詩人。広布貢献の日々こそ自他の幸福道
「いかに心にあわぬこと有りとも、かたらい給え」御書。団結が広布の命綱(新1594・全1172)
SNSの中傷対策を強化「侮辱罪」に懲役刑—閣議決定。健全な環境今こそ
〈社説〉 2022・3・12 国際バカロレアの学習者像
◇時代の活路開く自身の変革を
「国際バカロレア(IB)」は、スイスのジュネーブに本部を置くIB機構が提供する教育プログラムである。
ブラジル創価学園「高校の部」は、IB機構の認定校だ。明2023年に開校予定の「創価インターナショナルスクール・マレーシア」も、IB機構の教育プログラムを導入する。
国際的な視野を持つ人間の育成を目指すIBは、10項目の「学習者像」を掲げる。
「探究する人」「信念をもつ人」「心を開く人」などのほかに、「挑戦する人」がある。
英語のホームページを見て驚いた。
「Challengers」ではなく、「Risk—takers」となっている。直訳は「危険を冒す人」だ。
それは、リスクを顧みない「無謀」「蛮勇」を意味するのではない。
挑戦には失敗や挫折など、何かしらのリスクが生じる場合がある。それを十分に検討した上で、"やる"と決めたなら、果敢に行動に移す。それが「挑戦する人」の真意であり、「国際人」としての欠かせない要件であろう。
「挑戦する人」の項目に、次の一文がある。
「私たちは、不確実な事態に対し、熟慮と決断力をもって向き合います。ひとりで、または協力して新しい考えや方法を探究します」
未曽有のコロナ禍で社会を覆う不安と混乱、また突然の戦火による世界情勢の激変など、私たちは今まさに「不確実な事態」に直面している。
この危機と「熟慮」「決断力」をもって向き合い、解決へ向けて国際的に「協力」することが求められている。
現代は「変動性・不確実性・複雑性・曖昧性」の英語の頭文字を取り、「VUCAの時代」ともいわれる。
今後、その傾向は、ますます強まることが予想される。だからこそ、国際的な視野を培い、豊かな人間性を育む教育の重要性は、さらに増していくだろう。
米国の経済学者・ガルブレイス博士は、世界的な大ベストセラーとなった著書『不確実性の時代』で、「指導者はその時代の不安と対決できなければいけません。さらに、問題が変化するに応じて、自分も変わらなければならないのです」(斎藤精一郎訳)と論じている。
変化に伴うリスクを避けるのではなく、その変化に応戦する自身の変革に踏み出す——それは、時代の活路を開く「挑戦」である。
☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第5回 師子王の魂
◇上野殿御返事
『とにかくに、法華経に身をまかせ信ぜさせ給え。殿一人にかぎるべからず、信心をすすめ給いて、過去の父母等をすくわせ給え。
日蓮、生まれし時よりいまに一日片時もこころやすきことはなし。この法華経の題目を弘めんと思うばかりなり。』(新1891・全1557)
◇勇気の指標 著作から
どこまでも根本の師匠・大聖人と共に生き抜くこと、戦い抜くことを勧められています。師と共に、自分の信心を常に前へ進めるのです。
◆◇◆
どこまでも強盛にして一筋で、また素直であることです。
自身の宿命転換を願い、広宣流布の実現を祈って、身命を惜しまず戦うところに、必ず幸福勝利の人生を開くことができる。生涯、素直に信心を貫き通した人が勝利の人です。最後に勝つ人です。ここに信心の極意があります。
苦闘の中でこそ、真の人間が鍛え上げられます。
苦闘の中でこそ、強靱な鋼の意志が育つのです。
苦闘の中でこそ、人生の真実の涙を知ることができます。
そして、苦闘の中にこそ、偉大な人間革命があるのです。
◆◇◆
今、二十一世紀の大空を照らして昇りゆく旭日は何か。そのまばゆい希望の暁の光こそ、わが直系の門下である創価の青年です。
さあ「青年学会」の勝利へ、私と共に戦おう! 三世に師弟共戦の大道を進もう! いかなる嵐をも勝ち越えて!
◇誓願を貫く本門の弟子に 岩田健児 九州青年部長
広布後継の「3・16」が目前です。
また今日は、池田先生が初めて九州をご訪問いただいた記念日です。
九州青年部は今、男子部大学校生、学生部のビクトリー・リーダーを先頭に、弘教拡大に驀進しています。
目指すは2030年の「5・3」。一人一人が「広宣流布の胸中の旗」を打ち立て、誇り高き先駆の魂が燃え上がる九州青年部を築くため、先頭に立って戦ってまいります。
◇決して止めない
今回学ぶ「上野殿御返事」を私が初めて拝したのは、20年ほど前。ちょうど学生部で折伏に挑んでいた時でした。当時、地元の友人と共に勤行し、唱題できたものの、その後、連絡がつかなくなってしまいました。
落胆しましたが、本抄を拝し、"広布の戦いを決して止めない"と決め、諦めることなく彼の幸福を祈ろうと、唱題を重ねました。
今月の青年部幹部会を目指し、週1回は仏法対話をと、縁する全ての人に勇気の拡大に挑んでいた本年1月、一本の電話が。20年前に対話した彼でした。
聞けば"仕事で悩み、実は、あの時に教えてくれた題目を唱えているんだ"とのこと。本当に驚きました。と同時に、これほど下種の大切さを痛感したことはありません。今、彼と"同盟唱題"を行いながら、彼が悩みを乗り越えていけるよう励ましを送っています。
御文の、「殿一人にかぎるべからず」との一節について、先生は講義の中で、私たちが信心を貫くことは、「この人生で巡りあう無数の縁ある人々を救っていくことになるのである」とつづられています。
どんな苦難にぶつかっても、思うようにいかない状況に陥ったとしても、師匠と共に、学会と共に、誓願の大道を貫いていこう!——戦いの中で、改めて深く命に刻んでいます。
◇"マンツーマン"で
本抄を、日蓮大聖人が南条時光へ送られた時、時光はまさに二十歳の青年でした。
当時は、「熱原の法難」が本格化し始めた頃。大聖人は冒頭から、御自身が受けてこられた迫害の意義を記され、戦う師子王の魂を、時光に打ち込まれています。"法華経のゆえに、これだけの大難を受け、厳然と勝ち越えてきたのは、私しかいないではないか!"と。
こうした本抄の烈々たる御金言について、池田先生は、「本物の信仰を教えたい、師匠と共に大願に生きる人生の価値を教えたい、との青年への限りない期待と鍛錬とも拝されます。そして、それに応える青年門下の誓願と奮闘——この師弟の中にこそ、広宣流布の脈動があるのです」と講義されています。
眼前に迫った青年部幹部会へ、九州の青年部は、誓いも固く、御書根本に対話拡大へと奮闘しています。
熊本総県では、「マンツーマン教学運動」と銘打ち、部長や副部長などのリーダーが、メンバーと一対一で教学を研さんする運動を展開。
週1回を目安に、勉強会を開き、大聖人の御生涯や基礎教学を学び合う中で、「これほどの苦難の連続を、大聖人は乗り越えられてきたんですね。自分も苦しい時、絶対に逃げずに立ち向かいます」「教学というと"カタい"イメージを勝手に持っていましたが、こんなに楽しいものなのですね! 次回が待ち遠しいです」などの声が寄せられています。
研さんの中で歓喜が生まれ、広宣流布と人間革命に立ち上がる友が続々と誕生しています。
◇期待に応える時は今
昨年12月、九州にとって忘れ得ぬ原点である、長編詩「青年よ 二十一世紀の広布の山を登れ」の発表から40周年の佳節を刻みました。先生は、「随筆『人間革命』光あれ」で、この歴史に触れ、つづってくださいました。
「今再び、我らの前には『大いなる広布の山』がある。学会創立百周年の二〇三〇年へ、さらに二十二世紀の民衆勝利を開くために、越えてゆかねばならぬ山だ」「この山を登攀したならば、見える限りの世界がすべて君たちのものだ! その所願満足の歓喜の法戦こそ、無上道の人生であり、青春であるがゆえに、私はすべてを本門の君たちに託したい!」
師匠のあふれんばかりのご期待にお応えする時は、今をおいてほかにありません。
「熱原の法難」で先頭に立って門下を護り、正義の旗を掲げ抜いた時光のごとく、先駆を使命とする九州青年部が先頭に立ち、拡大に走り、圧倒的な弘教の金字塔で師匠にお応えしていきます。
◇メモ
「上野殿御返事(刀杖難の事)」は、弘安2年(1279年)4月の御執筆である。冒頭から、日蓮大聖人御自身が堪え忍ばれた「種々の大難」に言及され、中でも「命をすつる程の大難」として、「竜の口の法難」と「小松原の法難」という「刀の難」を挙げられている。さらに法華経の第5の巻の文と御自身との関係を大難と仏法流布の上から明かし、末法を救済する自身の御心境を示された。また、南条時光に信心の心構えを教えられている。