2022年3月10日木曜日

2022.03.10 わが友に贈る

祈りを込めた言葉
真心を尽くした言葉は
必ず相手の胸中に響く!
信心の体験と確信を
大切な友に語りゆこう!

月水御書 P1199
『法華経は一日の所作に一部八巻二十八品或は一巻或は一品一偈一句一字或は題目ばかりを南無妙法蓮華経と只一遍となへ或は又一期の間に只一度となへ或は又一期の間にただ一遍唱うるを聞いて随喜し或は又随喜する声を聞いて随喜し是体に五十展転して末になりなば志もうすくなり随喜の心の弱き事二三歳の幼穉の者のはかなきが如く牛馬なんどの前後を弁へざるが如くなりとも、他経を学する人の利根にして智慧かしこく舎利弗目連文殊弥勒の如くなる人の諸経を胸の内にうかべて御坐まさん人人の御功徳よりも勝れたる事百千万億倍なるべきよし経文並に天台妙楽の六十巻の中に見え侍り』

【通解】
法華経は一日のつとめに一部八巻二十八品、あるいは一巻、あるいは一品・一偈・一句・一字、あるいは題目ばかりを南無妙法蓮華経とただ一遍唱え、あるいは一生の間にただ一度唱え、あるいはまた一生の間にただ一遍唱えるのを聞いて隨喜し、あるいはまた、その隨喜する声を聞いて隨喜し、このように五十展転して、おわりになれば志も薄くなり、隨喜の心の弱いことは、二・三歳の幼子がはかないように、牛馬などが前後をわきまえないのと同じようにはかなくなっても、他の経を修学する人で、利根の智慧も深く、舎利弗・目連・文殊・弥勒のような、諸経の胸中に浮かべておられる人々の御功徳よりも、勝れていることは百千万億倍であると、法華経や天台・妙楽の著した六十巻の書物の中に明かされている。

名字の言 便りに添えられた"福寿草" 2022年3月10日
福島県から2通の"春の便り"が届いた。一つは県北部の相馬郡新地町の婦人、もう一つは郡山市の壮年から。11年前の東日本大震災による津波と原発事故で被災された方である▼温かな文面に添えられた写真は、偶然だが両者ともに黄色の花を咲かせた福寿草だった。花言葉は「幸せを招く」。婦人は「春一番の幸せの便りを送ります。震災直後、心に刻み付けた御文は『冬は必ず春となる』(新1696・全1253)。私たちの人生は、その通りになりました」と▼壮年は「仮設住宅に住んで間もない頃、近所の方が分けてくださった福寿草——毎年、春の訪れを知らせてくれます」。最近、震災の風化をひしひしと感じるという。「絶対に忘れてほしくない」。こう訴える彼は、語り部として震災の教訓を伝え続ける▼春の花々が咲き始める今の時季は、七十二候の「桃始笑」(3月10〜14日ごろ)。花の固いつぼみが少し開くことを「ほころぶ」という。これには、硬かった表情が和らいで笑顔になる意味も。だから「笑」を「咲く」と読ませるようだ▼被災者の"最後の一人"が笑顔になる日まで、私たちは今、できることを続けたい。私たちの心は、いつも困難に立ち向かう皆さまと共にある。

寸鉄 2022年3月10日
「わとうども二陣三陣つづきて」御書。一人立つ友から広布の劇は始まる(新1227・全911)
民衆万年の幸福の確立が学会の使命—戸田先生。一対一の対話こそが直道
農山漁村女性の日。尊き食と命守る農漁光部に感謝。健康と福徳を祈る!
血中酸素濃度計の粗悪品に消費者相談が急増と。不自然な安値等は要注意
防災対策、半数が未実施—調査。避難場所や備蓄品など気付いた時に確認

〈社説〉 2022・3・10 あすから「春の睡眠健康週間」
◇良質な睡眠で価値創造の日々
"一番大事に考えているのは、寝ることです"——米メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は、自身の心身の調整法について、こう語っている。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は、クリエーティブな力を発揮するには7時間以上の睡眠が大切と語る。グーグルやナイキの本社には職場に昼寝のための部屋さえあるという。睡眠を重視するのは、それが従業員の創造性と生産性を高め、結果的に収益の向上にも成功しているからだが、経済効果以前に睡眠は「健康の基」であることを再確認したい。
11日から「春の睡眠健康週間」が始まる(25日まで)。これは、2011年に「睡眠健康推進機構」と「日本睡眠学会」が共同し制定したもの。毎年春と秋に実施されている。
日本で1日7時間以下の睡眠時間の人は約60%(厚生労働省の令和2年度健康実態調査)。日本人は睡眠時間が世界一短いという。コロナ禍における日常生活の変化で睡眠障害を訴える人も多い。
今年度の東京医療保健大学の「睡眠に関する調査」によると、37・8%の人が「睡眠の悩みが増加した」と回答。在宅勤務が増えた人では、70・2%の人が睡眠の悩みが増えているという。
睡眠不足は免疫力を低下させる。交通事故など重大な事故にも直結しかねない。では、良い睡眠をとるにはどうすればよいか。
一般的には、午前0時前の就寝が大切といわれる。午前中に太陽光を浴びることで体内時計が整う。就寝前のぬるめの温度の入浴は副交感神経が優位になり、良質な睡眠に効果的だ。寝る直前までスマホやテレビを見続けると、睡眠に導くメラトニンの分泌が抑えられてしまう。また、休日の寝だめは体内リズムを乱し、かえって不調を来してしまう場合もある。
池田先生は語る。「健康は智慧です。日々の生活の中で『睡眠をとること』は根幹の条件です。良い睡眠を目指していくためにも、聡明に工夫していきたい。夜は、できるだけ早く休むように心がけていく。そして、疲れをためない生活も、すべてわが信心の一念から起こる智慧の結晶です」
良質な睡眠のため、多忙な中でも、まず何か一つ実践してみよう。悪い習慣を何か一つやめてみよう。そこから新たな価値創造への一歩が開かれるだろう。

☆神戸代表幹部会——池田先生の初の兵庫指導65周年を記念
◇原田会長、永石女性部長が出席
池田大作先生の初の兵庫指導から65周年を記念する神戸代表幹部会が8日、神戸市の兵庫池田文化会館で開催された。
1957年(昭和32年)3月16日、若き池田先生は神戸市の御影公会堂での大会に出席。師弟の原点を刻んだ。
以来、65星霜——。兵庫そして神戸の友は今、眼前に迫った「3・16」を拡大の上げ潮で飾り、新たな常勝の金字塔を築こうと、意気軒高に前進する。
幹部会では、金澤主任副会長があいさつ。東神戸総県の岡田総県長が「異体同心の団結固く、広宣勝利の突破口を」と力説した。
中央神戸総県の水谷義春さんが、地道な訪問・激励で地区の壮年部の会合参加者が増加した喜びを報告。西神戸総県の田渕治代さんは担当地区で新しい人材が躍動する様子と、広布の戦いを通して家族と自身の病魔を打ち破った体験を語った。山内関西長、永石女性部長に続いて原田会長は、学会の永遠の焦点は「青年」であると強調。先輩は後輩を自分以上の人材に育てることが師恩に報いる道であると述べ、全リーダーが今いる使命の場所で青年を励ましながら、広宣流布即世界平和を実現しゆく対話に挑戦をと呼び掛けた。

☆勝ちゆく君へ 第26回 善縁を結べ! 自信満々と
◇体験に勝る雄弁なし
寒風に胸張り、新時代の二月闘争、本当に御苦労様!
折伏は、難事中の難事です。
70年前、思うように弘教が進まなくても、私たちは、「元気を出して!」「一緒に頑張りましょう!」と励まし合い、朗らかに壁を破りました。
今、最高の仏事に挑む若き友に届けと、題目を送っています。
日蓮大聖人は、「一切は現証にはしかず」(新1672・全1279)と仰せです。
体験に勝る雄弁なし、です。
肩肘張らず、ありのままに信心の喜びと確信を語ればよい。苦闘に負けず、明るく進む生き方自体が、仏法勝利の証しです。
誉れの男子部大学校生よ、善縁を自信満々と結びゆけ!

◇一対一の真心の励まし
新生・華陽会の皆さんが、「第1期生」との誇りも高く、"つながるプロジェクト"を各地で工夫して繰り広げています。
「一人の幸福のために」——この御本仏の大精神に直結する行動によって、創価の絆は地球を包む大連帯となりました。
御書新版で「衣食御書」に追補収録された御文には、「人のためによる火をともせば、人のあかるきのみならず、我が身もあかし」(新2150※新規収録)と説かれています。
一対一の笑顔の語らいが、希望の光となる。誠実と真心の言葉が、友の心を照らします。
不軽の振る舞いの灯を掲げて、皆が輝く誓春スクラムを、未来へつなげゆこう!
(創価新報2022年2月16日付より)

☆大学校生とナットクTALK テーマ:励まし 2022年2月27日
登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。35歳。
内藤ニュー・リーダー 男子部大学校4期生として入校した24歳。

Q.オンラインだけじゃダメですか?
A.状況に合わせて使い分けを

内藤ニュー・リーダー 中村さん、少しいいですか?

中村区男子部大学校団長 どうしたの、内藤君。

内藤 いや、それが小山部長から連絡があって、今度、感染防止対策を万全にした上で、直接話したいって言われて。電話とかオンラインでもいいんじゃないかなって思ったんですよね。

中村 なるほど。最近、オンラインの会合も増えているし、定着してきたよね。

内藤 座談会とかもオンラインで開催する時があるじゃないですか。オンラインであれば、場所の制約や移動時間もあまり考えなくていいから、すごくいいと思って……。

中村 確かに、オンラインのメリットはたくさんあるよね。ただ、小山部長が、直接話したいって言った気持ちも分かるんだ。

内藤 どうしてですか?

中村 内藤君、先日の指導会にオンラインで参加して、仕事の悩みを打ち明けてくれたよね。小山部長も参加していたから、それを聞いて、「なんとか内藤君を励ましたい」と思ったみたいなんだ。

内藤 そうなんですね。

中村 対面で会った方が相手の表情がより分かるし、「負けるな! 応援してるよ!」っていう思いを、直接、伝えたいと思ったんじゃないかな。対面の方が誤解なく伝わりやすいからね。

内藤 確かに、オンラインだと音声が途切れちゃったり、相手の表情が分からなかったりすることもあります。

中村 もちろん、オンラインでも激励できるし、対話もできる。対面に不安を感じる人もいるかもしれない。目的や状況に合わせて、オンラインや対面を柔軟に使い分けていくことが大事だと思う。

内藤 今の僕の状況を考えて、小山部長が励まそうと思ってくれた気持ちが、少し分かった気がします。

中村 学会活動の目的の一つは、「励ましを送ること」だと思う。日蓮大聖人は、遠く離れた地域にいる門下に「御身は佐渡国におわせども、心はこの国に来れり」「心こそ大切に候え」(新1746・全1316)とお手紙をつづられ、"どれほど距離が離れていても、心は常に一緒です"と励まされた。

内藤 大聖人のお言葉に、真心を感じます。

中村 池田先生は、「直接、会える、会えないではなく、私は、あらゆる機会を捉え、全精魂を注いで青年を励ました」と言われているよ。僕たちも、物理的に"会う・会わない"という次元を超えて、相手を思う「心」を大切にしながら、相手の状況に合わせて丁寧に励ましを広げていきたいね。