宝の未来部にエールを!
子育てに励む家族への
サポートも大切だ。
後継の友を育む聖業を
地域で力を合わせて!
十章抄 P1274
『日本国の在家の者には但一向に南無妙法蓮華経ととなへさすべし、名は必ず体にいたる徳あり』
【通解】
日本国の在家の者は、ただ一向に南無妙法蓮華経と唱えるべきである。名は必ず体にいたる徳がある。
名字の言 似顔絵入りの名刺 2021年12月19日
彼の名刺には、名前と共に自身の似顔絵が印刷されていた。絵が得意な友人に描いてもらったという▼彼が少年部を担当していた時に作った名刺だった。訪問・激励などの折、初めて会う未来部員に手渡した。「この似顔絵、似ている?」と言うと、ほとんどの子が顔を上げた。「子どもたちと目を合わせ、同じ目線で会話することを、とにかく心掛けました。似顔絵は、そのきっかけです」▼「子どもたちが顔を上げないので、話が伝わったかどうか分からない」——。未来部担当者に共通する悩みを解決するため、祈り、試行錯誤し、たどり着いた知恵の結晶が"似顔絵の名刺"だった。数十年たったが、彼は「あの時に絆を結んだ未来部員が、立派に成長して再会できることが何よりもうれしい」と語る▼「目は心の窓」と言うように、その人のありのままの心の状態が表れる。相手の目を見て「この人は信頼できる」と感じるからこそ、相手の話に耳を傾けるのだ。目を合わせて会話することは信頼関係を築く第一歩である▼文豪ビクトル・ユゴーは小説『九十三年』で、子どもは誰のものかとの問いを立て、最後に「偉大な祖母である人類のもの」(辻昶訳)とつづった。この心で未来の使者と接したい。
寸鉄 2021年12月19日
青年の意気と力は歴史を変える—戸田先生。自分らしく青春の勝利史築け
御書「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏に」。仏縁広げる師走に
希望抱き続ければ世界は住みやすい場所へ—偉人立正安国の大理想へ邁進
ドクター部・白樺の皆様、本年も有難う!創価の薬王菩薩の健康と福徳祈る
感染性胃腸炎が昨年より増加。小まめな手洗い・嗽励行。食品加熱も怠らず
☆四季の励まし 新たな山へ 使命の大空へ 2021年12月12日
◇池田先生の言葉
一つの山を制覇したら、
新たな山の踏破を!
前進し、戦い続ける中に
人間としての成長がある。
人生の醍醐味がある。
世界に平和と幸福の大道を
広げゆく広宣流布は、
人間として最極の聖業である。
苦難の烈風に向かい、
決してたじろぐことなく、
高らかに飛翔を遂げていく——
これこそが、学会精神だ。
その心意気を忘れぬところに、
発展と勝利がある。
広宣流布に生きるとは、
大きく利他の翼を広げることだ。
そして、
使命の大空に羽ばたく時、
自身の境涯の飛躍があるのだ。
民衆を、
宿命や苦悩の鎖から解き放ち、
自らの翼で使命の大空に
羽ばたかせていく。
それを可能ならしめるのは、
一人一人への励ましの力だ。
ゆえに、
我らは民衆の中に飛び込み、
人類を照らす
希望と正義の哲理を
語っていくのである。
我らには、
異体同心の信心がある。
あらゆる壁を打ち破る、
不屈の負けじ魂がある。
無限の価値創造の大空を飛ぶ、
慈悲と智慧の翼がある。
さあ常勝のスクラムを
さらに強く、
勇気の前進、また前進だ!
さあ、出発しよう!
わが胸に
広布の誓いを燃やせば、
誰もが永遠の青年だ。
その本因妙の生命で
戦おうではないか。
皆で"歓喜の凱歌"を
高らかに歌いながら、
金色に染まる
新たな希望の大山に向かって!
【写真説明】白雪をまとった峰がどこまでも続く。眼下に連なるアルプスの4000メートル級の山々に、池田大作先生はカメラを向けた。1994年(平成6年)5月、先生はドイツから空路、イタリアへ向かっていた。宗門の弾圧を堂々と勝ち越えて、平和行動の翼を広げ、縦横に世界を駆け巡っていた。
今年の12月は、先生が九州・大分の地で長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を発表して40周年。2030年の学会創立100周年へ、その第一歩を勝利で踏み出した私たちの前には今、「新たな広布の山」が広がっている。
さあ、私の飛躍、創価の飛躍を期して、師と共に登攀を開始しよう!
☆紙上セミナー 仏法思想の輝き 白樺会副委員長 善浪正子
◇病と闘う友に寄り添う
【プロフィル】ぜんなみ・しょうこ 公立の総合病院に看護師として39年勤務した後、がん相談員を務める。1955年(昭和30年)入会。千葉県在住。女性部副本部長。
◇心の思いを声に響かせ
「がんは、万が一じゃなく二分の一」——これは、がん検診の受診率向上を促すキャッチコピーです。かつては、万が一の備えとしてのがん検診でしたが、今では日本人の2人に1人が、がんになる時代です。悪いことに、コロナ禍の影響で、昨年の受診者は対前年比で30・5%も減少しました(日本対がん協会)。
がん検診を見送るうちに未発見のがんが進行し、治療の選択の幅を狭めてしまいかねません。各検診機関は、国の指針にのっとった感染防止対策が徹底されているので、定期的ながん検診が推奨されています。
また、健康への不安があると、インターネットで検索し、さまざまな情報に触れることで、かえって心配になったり、間違った判断を下したりしてしまう方も増えています。無責任なネットの情報に惑わされないことも大切です。
がん治療は日進月歩。早期発見、早期治療で多くが治る時代です。とはいえ、がんは、日本人の死因のトップで、亡くなる方の約4人に1人を占めていますから、依然として死の影が付きまとうのも事実です。
病気そのものの苦痛を抱えながら、胸が裂かれるような不安を抱く方に、どのような言葉を掛けるべきか——。私も真剣に悩みながら、看護の道を歩んできました。
◇「希望カルテ」から
私は公立病院を定年退職し、一昨年から、がん患者やそのご家族の電話相談に携わっています。これまで、約1500人の相談を受けました。相談件数で最も多いのは「不安などの心の問題」です。相手の顔が見えない分、一言の重みをかみ締めながら言葉を紡いでいます。
がん相談員として従事できるのも、白樺会(女性看護者の集い)で培った経験のおかげです。病と闘う学会員の方々との出会いを重ねるうちに、その方の病状や治療法、悩みや家族の状況などを記した「希望カルテ」を作成するようになりました。それは、寄り添い続けることが自身の使命だと感じたからです。
この「希望カルテ」から、Aさんの闘病体験を紹介します。Aさんと出会った時、Aさんは3度目の卵巣がんが再発し、医師から「これ以上の治療は期待できない」と告げられ、激しく動揺していました。当時、息子さんは中学生。「諦めない。今は死ねない……」と、絞り出すようなAさんの声の響きが忘れられません。
Aさんは、新たな抗がん剤を試すも、病状は一進一退を繰り返しました。検査や治療のたびに連絡を取り合い、希望となることを見つけて、励まし続けました。
がんとの闘いは壮絶でしたが、"妙法と共に生き切る"と決めたAさんの生命力は、驚くほど豊かでした。Aさんからは、"病院のラウンジで、同じ病の方に体験を話してきたよ""祈ることができてうらやましい、と言われたの"と、喜びの報告が届くのです。
日蓮大聖人は、「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(御書1124ページ)と仰せです。Aさんは、病を人生の妨げとはせず、励ます側にいたのです。
前向きに闘病を続けるAさんご一家に触れ、近隣の壮年が入会。さらにAさんは、遠方で暮らすご両親への長年にわたる祈りが実を結び、ご両親も晴れて御本尊を頂きました。Aさんの信心根本の生き方が、周囲に"真の幸福とは何か"を教えたのだと思います。
Aさんは更賜寿命して、息子さんが成人になるのを見届け、61歳の人生に幕を閉じました。最期まで、はつらつとした心で生き抜いた姿は、私や多くのがん患者の勇気と希望になりました。Aさんのご主人と息子さんの「少しも悔いはありません」との言葉は、彼女の人生勝利を物語るものではないでしょうか。
◇安心する存在に
看護師の道を歩み始めてから、池田先生が白樺の友に贈られた指針「病める人/心の傷ついている人を/私の使命感として/私は堕落させない」を、心に刻んできました。
東日本大震災の被災地では、白樺会の一員として健康相談に加わりました。現地の状況はあまりに厳しく、"何を言っても届かないのでは"と思うほど。そのなかで心掛けたのは、一人一人の生命に具わる力を信じて、声を掛けることでした。
ある時、一人の壮年から、「家族を亡くした方に、どう接すればいいか」と質問が。私は、「無理に励ます必要はありません。抱き合って、会えたことを喜び、一緒に追善の題目を送ってください」と答えるしかありませんでした。
その時、そばにいた方が、「そうです! その通りです!」と立ち上がりました。その方もまた、ご家族を亡くされていたのです。
被災地での経験は、私自身の看護人生にとって大きな節目になりました。価値観や生死観が真正面から問われる場で、創価学会の信仰の奥深さ、人間の強さを学びました。
大聖人は、「言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり」(同563ページ)と教えられています。言葉には、心の思いが表れます。苦悩する方と同じ目線に立ち、同じ方向を見て語れば、真心はきっと通じるものです。
励ましに、策や方法は必要ありません。そばにいるだけで安心する存在——そう感じ合える絆を、これからも育んでいきたいと思います。
[視点]更賜寿命
日蓮大聖人は、すでに定まった寿命でさえも、妙法の功徳力で延ばすことができると仰せです。これを、「更賜寿命」の功徳といいます。
大聖人は御入滅の7カ月前、闘病中の門下・南条時光を救わんと、「鬼神めらめ」(御書1587ページ)と病魔を叱咤し、烈々たる気迫でお手紙を認められました。こう記される直前、大聖人も病で筆を執ることさえ困難な中、全魂を込められたのです。時光は大聖人の渾身の激励に応え、病に打ち勝ち、その後、約50年も寿命を延ばしました。
戸田先生は、"寿命とは生命力を意味する"と言われています。妙法を唱え抜き、旺盛な生命力を引き出して、敢然と病に立ち向かう姿そのものが、信心の偉大な功徳なのです。