我らの座談会は
生命飛躍の滑走路なり。
健闘を労い希望の対話を。
会場のご家族に感謝し
勢いよく新年へ出発だ!
四条金吾殿御返事 P1136
『火にたきぎを加える時はさかんなり、大風吹けば求羅は倍増するなり、松は万年のよはひを持つ故に枝をまげらる、法華経の行者は火と求羅との如し薪と風とは大難の如し、法華経の行者は久遠長寿の如来なり、修行の枝をきられまげられん事疑なかるべし、此れより後は此経難持の四字を暫時もわすれず案じ給うべし』
【通解】
火に薪を加える時には火は盛んに燃えます。大風が吹けば求羅という虫は大きくなります。松は万年の長寿を持つゆえに枝を曲げられるのです。法華経の行者は火と求羅のようなものであり、薪と風は大難のようなものです。法華経の行者は久遠長寿の如来です。修行の枝を切られ、曲げられることは疑いないのです。これより以後は「此経難持」の四字をしばらくも忘れず思索していきなさい。
名字の言 創大駅伝部と共にラストスパート! 2021年12月12日
新春の箱根駅伝にエントリーする各チーム16人が決定した。本番を走るのは10人。ここからさらにチーム内で競い合うことになる▼選ばれる選手がいる一方、選ばれなかった多くの選手がいるのは、どの大学も同じだろう。前回大会直後、創価大学の榎木監督が語っていた。約3分の2の選手はエントリーから外れ、悔し涙をのんだ。その中でも"0区"と呼ばれる箱根直前の記録会で、選外になった選手の多くが自己新を出した。サポートに回ったメンバーの走りが箱根に挑む選手たちを勢いづけてくれた、と▼今回も創大は選手の約3分の2がサポートに回る。その中には直前の競技会で自己記録を更新したメンバーも、これが最後になる4年生もいる。ここに至るまで、どれほどの努力があり、挑戦があったことか。彼らの力走をたたえずにはいられない▼「走姿顕心」という言葉がある。「走る姿に心が顕れる」との意味だ。走りたくても走れない仲間の分まで――その心が映し出された走りには、見る人を感動させる力がある▼先の言葉には「走る人の心が結果に顕れる」という意味もあると榎木監督は言う。"心で走る"創大駅伝部の勇姿を楽しみに、私たちも一年の総仕上げへ悔いなきラストスパートを!
寸鉄 2021年12月12日
組織動かすのは信仰への確信と情熱―戸田先生。真剣の一人で地区は伸展
中部広布原点の日。皆の勇気の拡大で民衆凱歌を 新時代を開く一番星に!
庶民を通してものを眺めよ。そこに真理が―文豪。尊き同志と心合わせ前へ
掃除中の転落事故は師走に倍増。特に高齢者。高所作業は無理せず安全優先
厚労省装う変異株対応の偽メールが横行。添付やリンク等、安易に開かず
☆御書の旭光を 第64回 学会の大恩人・多宝の友に感謝
〈御文〉
『阿仏房にひつを・しおわせ夜中に度度・御わたりありし事いつの世にか・わすらむ』(千日尼御前御返事、1313ページ)
〈通解〉
(あなた〈千日尼〉が)阿仏房に櫃(食料等を入れる箱)を背負わせて、夜中に度々、訪ねてこられたことを、いつの世にか、忘れられようか。
〈池田先生が贈る指針〉
真心の功労を忘れない――御本仏の絶対の御照覧に、我らの広布の人生は包まれている。
幾多の大難を越えて、忘恩の悪侶らの背信にも打ち勝った多宝の父母の福徳は不滅である。この一人一人の尊き勝利劇が妙法の大功力の証明だ。
燃え上がる"永遠の学会青年"の心意気を継承し、皆が若々しく、いよいよの飛躍を!
☆教学随想 日蓮仏法の視座 「新・人間革命」世代の使命
志賀昭靖 青年部長
◇11・28「魂の独立記念日」 後継の"山本伸一"の連帯を拡大
11月28日、創価学会が日顕宗から"魂の独立"を果たしてから30周年の佳節を迎える。学会は世界宗教へと飛翔した。ここでは志賀青年部長の教学随想を掲載する。
◇師弟の種子
「池田先生はすごい方なんだよ」
「世界の指導者なんだよ」
物心ついた頃から、両親や地域の同志は口々に先生の偉大さを教えてくれた。
私は第1次宗門事件の震源地の一つである大分・竹田で生まれ育った。
1981年(昭和56年)の12月12日、岡城址での先生と竹田の同志との記念撮影に、祖母に抱かれた2歳の私も加わることができた。もちろん当時は、邪宗門の悪辣な振る舞いなど、知る由もない。
温かな創価家族によって私の心に下ろされ、育まれた創価の師弟の種子は、学生部となって芽吹いたように思う。主体的に学会活動を開始し、弘教に挑み、同志を励ます中で、師匠の闘争を肌で感じたからだ。
夏休みに帰省した際には、宗門事件についても、親に積極的に尋ねた。悪侶らの耳を疑うような、非道な仕打ちの数々に、邪宗門の極悪を知った。と同時に、仏敵と戦い、学会を護ってくれた両親をはじめ、地域の同志へ深い尊敬の念がわき上がった。
男子部長の大任を拝した2016年(平成28年)、悪と戦い、師匠の正義を叫び抜く男子部の構築を心に期した。
「仏と提婆とは身と影とのごとし」(御書230ページ)である。御聖訓に照らせば、広宣流布の途上において、悪との戦いは避けて通れない。池田先生の闘争、学会の歴史にも、それは明らかだ。であるならば、広布の大道を征く学会の前進を阻み、師弟の絆の分断を図る輩が出てきたならば、男子部が打ち破る――男子部がこの決意を忘れてはならないと、竹田に生まれた一人として、体験を語りに語り、拡大に走った。
◇嵐すら飛躍台に
しかし、心から師匠の偉大さを実感したのは、小説『新・人間革命』につづられた宗門事件のことを学んだときである。第30巻〈上〉「大山」の章には、次のように記されている。
「"荒波がなんだ! 私は師子だ。広宣流布の大指導者・戸田先生の直弟子だ。
新しい青年たちを育て、もう一度、新たな決意で、永遠不滅の創価学会をつくろう!"」
創価の師弟の分断を図ろうとする魔の手から全同志を護り、さらに、宗門事件という嵐すらも、"世界平和への対話行"と、"新たな人材育成"への飛躍台として奔走する山本伸一の師子王の闘争が描かれていた。また、苦難の時こそ、青年が立ち上がれとの万感のご期待がつづられていた。
一節一節に魂が揺さぶられ、目を見開かされる思いがした。
そして、「誓願」の章に記されている通り、先生の獅子奮迅の戦いによって師弟の絆を強靱にした学会は、第2次宗門事件という再びの魔の策謀に、微動だにしなかった。邪宗門の浅はかな策略を悠然と見破り、創価ルネサンスの大行進を開始したのである。
読み深める中で、偉大な師匠である先生と共に、学会と共に歩める喜びがふつふつと込み上げてきた。改めて、両親や竹田の同志が語っていた「先生の偉大さ」が胸に迫ってきたのである。
◇誓いを共有
昨年来、新型コロナウイルスの猛威が世界を覆っている。いわば、全世界が同時に同じ苦しみを分かち合っている。
次元は異なるかもしれないが、「立正安国論」の冒頭、主人と客が「主人の曰く独り此の事を愁いて胸臆に憤悱す客来って共に嘆く屢談話を致さん」(同17ページ)と語り合ったように、全世界の池田門下の青年たちが"憂い"を共有した。そして、小説『新・人間革命』を学び、立ち上がった。さまざまな制約の中でも知恵を絞り、広布の歩みをいや増して加速させた。オンラインを駆使し、130万の友が、「世界青年部総会」に集い合った。安国論の結びに、客が主人に決意を披歴したように、全世界の池田門下が"誓いを共有"したのである。
魂の独立から30年。この間、学会は世界宗教へと飛翔した。そして、その勇壮な離陸と時を同じくして先生が執筆され、完結させてくださった書こそ、小説『新・人間革命』にほかならない。全世界の同志が永遠に規範とすべき、学会の「精神の正史」である。広布拡大の要諦も、破邪顕正の闘争も、徹底して一人を大切にする振る舞いも、全ては、そこに凝縮されている。
2030年、そして万年の広布の未来を展望し、今、世界で躍動する青年の誓願のスクラムを、さらに力強く発展させていけるか。それはひとえに、次代を担う私たち青年が、この学会の精神の正史たる『新・人間革命』を心肝に染め、実践の規範とし、自らの血肉とできるか。さらには、時代精神として定着させることができるか否かにかかっているといっても過言ではない。
◇人間のための宗教
今、青年部では、小説『新・人間革命』を心肝に染めて戦う、青年部の新たな広布拡大と人材育成の取り組みである「新・人間革命」世代プロジェクトを推進している。各地で小説を胸に活躍する友の様子が聖教新聞等で紹介されている。
妻を襲った病魔を題目と折伏ではね返し、職場では全国1300人を超える社員の中でトップの営業成績を収めた友。また、学会活動に励み、『新・人間革命』を月に1冊読み深める中、11度目となる挑戦で教員採用試験に合格を果たし、教師として使命にひた走る友もいる。
一人一人、人間勝利のドラマは多彩で異なるものの、皆の歩みには、共通項があるように感じる。
それは、小説につづられる同志の体験や山本伸一の指導を糧として、自身が直面する試練や逆境から逃げず、正面から見据え、人間革命と宿命転換への「跳躍台」へと捉え返していることである。そして、「自分も必ず、この苦難を勝ち越えることができる」との確信を得て、自らの"反転攻勢の行動"を力強く開始しているように感じるのである。
宗門事件で嫉妬に駆られた邪宗門が企んだのは、結局、師弟の分断だった。しかし今、私たちは小説『新・人間革命』を通して、何の介在物もなく、時間も場所も超えて、池田先生と直結していくことができる。そして幸福と勝利を開いていける。
いかなる障魔が襲い掛かろうとも、創価の師弟の絆は絶対に絶ち切れない。今を生きる私たちは、自らの人生を通してそれを証明していく世代だ。その挑戦の中に、あらゆる差異を超える"人間のための宗教"の真価が輝くのではないだろうか。
"新時代の山本伸一"との自覚で立ち上がる、青年の陣列の拡大こそ、"一人の人間における偉大な人間革命が全人類の宿命を転換する"との池田先生の思想と行動を継承することにほかならない。
小説『新・人間革命』を自らの確固不動の信念へ、そして世界の思潮へ。これこそ、次なる未来を生きる私たち、まさに「『新・人間革命』世代」に託された重大な使命である。