2021年12月18日土曜日

2021.12.18 わが友に贈る

今季一番の寒気が到来。
強風・積雪・路面凍結等に
十分に注意しよう!
事前の準備を怠らず
無事故第一の行動を!

光日上人御返事 P934
『松栄れば柏悦ぶ芝かるれば蘭なく情無き草木すら友の喜び友の歎き一つなり』

【通解】
松が栄えれば柏は悦ぶ。芝が枯れれば蘭は泣くといわれる。非情の草木すら友の喜び、友の嘆きは一体である。

名字の言 朗らかな創価家族と共に前進! 2021年12月18日
一年の掉尾を飾る座談会が各地で活発だ。世代や立場を超えて皆が和気あいあいと語り合う姿が麗しい▼ある地区会場の一こま。野球部で甲子園を目指す高等部員が決意発表した。「地区のおじちゃん、おばちゃんにパワーをもらっています。『エース投手になれよ!』『負けてもいいからケガしちゃだめ!』って。だけど僕は捕手だし、試合には勝ちたいんですけど……。でも、めっちゃうれしかった。必ず勝利を報告します!」▼営業職で伸び悩んでいた男子部員は、地区スローガン「昨日より今日、今日より明日へ、自分の新記録を!」を指さし、「この言葉の通り人と比べず、自分らしく頑張ります」と。それを聞いた壮年が「じゃあ俺もマイペースでゆっくり」とつぶやくと、横にいた夫人が「あなたはもっとハイペースで!」とぴしゃり▼笑顔と決意あふれる座談会に元気をもらった。そして実感した。活力に満ちた人の輪に入ると活力が湧くし、明るい連帯に加われば自分も明るくなる、と▼心が弾めば、生活が躍動し、人生が飛躍する。ゆえに朗らかな創価家族と共に前進! 思想家エマソンの言葉にこうある。「友人と共にあるとき、私たちは容易に偉大な人間になれる」(小泉一郎訳)。

寸鉄 2021年12月18日
「一人もかけず仏に成る」御書。一遍の題目に尽きせぬ功徳。倦まず弛まず
東京・足立の日。庶民の王者の使命は連戦連勝!対話と人材の拡大に先駆
「偉大な魂は高い山嶺のよう」作家。青年は崇高な理想を抱き苦難に挑め!
日本の国連加盟記念日。人類の議会に市民の声を更に。人道競争の時代を
孤独は心身に負担、自分から仲間広げる工夫を—医師。人間の絆こそ財宝

〈社説〉 2021・12・18 日本の国連加盟65周年
◇民衆の力で平和の潮流を
日本が国際連合に加盟したのは1956年12月18日である。欠席を除く77カ国の全会一致で決定。時の外相は演説で、国連の目的に誠実に奉仕すると誓った。65周年の節目に、改めて、核廃絶へのリーダーシップをはじめ、日本の国連における貢献を期待したい。
国連は今日、193の加盟国を擁し、他に替わるもののない、最も普遍的な機関となった。国家だけではない。多くのNGO(非政府組織)もパートナーとして参加している。学会は81年から、国連のNGOとして活動してきた。
池田先生は、市民社会の参加の意義をつづっている。「国連には、直接、その活動を支える"国民"がいない。ここに世界市民というグローバルな意識で、国連を支える民間の活動が必須となる」
気候変動や感染症をはじめ、人類は、これまで以上の国際協調を要する問題群に直面している。にもかかわらず、各国は「狭量なナショナリズム」と「利益至上主義のグローバリズム」の間で揺れ動いているのが実情だ。そのどちらでもない"人類益の追求"へ——かじ取りを担う国連の使命は大きい。
一方で、国連創設以来、一部の国の利害により、人類的立場での意思決定が度々、左右されてきたことも事実である。ゆえに、国家の枠組みに縛られない市民社会の側から、国連を後押しする国際世論を形成することが重要だ。そして、世論形成の鍵となるのは、「世界市民の育成」である。
世界市民といっても、特別な人間ではない。国連の前身である国際連盟で事務次長を務めた新渡戸稲造はつづっている。「他山の石以て玉を磨くべしという教が世に伝えられているが、僕は各国人と交わり、各国人の長所を学びたい」(『新渡戸稲造論集』岩波文庫)。自分とは異なる背景を持つ他者と、尊敬の念をもって、積極的に交わり、学んでいく——。この"開かれた精神"こそ、世界市民の大切な要件ではないだろうか。
96年、先生は当時のブトロス=ガリ国連事務総長と会見。「民衆は、まじめです。民衆は正直です。民衆は真剣に平和を願っています。(中略)民衆の善意こそ国連の本当の力になるはずです」と語り、その善意を結集することの重要性を確認し合った。私たちは地道に、誠実に平和の潮流をつくり上げよう。一つ一つの"開かれた対話"が、やがて大河になると信じつつ。

☆御書の旭光を 第65回 地区を支える同志に最敬礼
〈御文〉
『法華経の一偈一句をも説かん者をば「当に起ちて遠く迎えて当に仏を敬うが如くすべし」の道理なれば仏の如く互に敬うべし』(松野殿御返事、1383ページ)

〈通解〉
法華経の一偈、一句でも説く者は、「まさに立って遠来の友のように迎え、まさに仏を敬うようにしなさい」(普賢菩薩勧発品第28)という道理があるので、仏のように互いに敬いなさい。

〈池田先生が贈る指針〉
御本仏の仰せ通り、「仏の如く互に敬う」最極の人間尊敬の連帯は我らの地区にこそある。地域社会の安穏と信頼のオアシスだ。
その要たる地区部長、地区女性部長をはじめ尊き宝友の奮闘に、冥の照覧は間違いない。
皆で仲良く讃え合い、いよいよ功徳を増しながら、希望のスクラムに新たな地涌の友を!

☆みんなで学ぶ教学 第23回 桜梅桃李
◇"ありのまま"で光り輝く
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「桜梅桃李」がテーマです。"ありのまま"の自分を最大に輝かせゆく、仏法の法理を学んでいきましょう。デパートに買い物に来た新入会者のリホさんは、支部女性部長のユリコさんに声を掛けられたようです。

ユリコ あら、なんだかぼーっとして、どうしたのかしら?

リホ ユリコさん! デパートに来ると、すてきな人が多くて"私もあんなふうになれたらいいな"と思っていました。

ユリコ 私は、リホさんのことを、とてもすてきな女性だと思っているわ。

リホ そうですかねえ……。もっと身長が高くて、すらっとした人になりたかったんです。

ユリコ そういう気持ちは分かるけどね。自分の良さを引き出していくことが大事だと思うわ。リホさんは"桜梅桃李"って言葉、知っているかしら?

リホ 聞いたことはあります。

ユリコ 御義口伝には、「桜梅桃李の己己の当体を改めずして」(御書784ページ)とつづられているの。桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李の良さがあるわ。同じように、私たちも、容姿や性格などが異なっていても、それぞれ自分にしかない良さを持っているわよね。この本来持っている良さをお互いに尊重しながら、一人一人が最大に輝いていくのが"桜梅桃李"の仏法なのよ。

リホ すてきな譬えですね。でも、私は優柔不断だし、自分のことが嫌になる時もあります。

ユリコ 自分のことは、自分が一番分かっているから、そういう時もあるわよね。私も、せっかちなところがあって、焦って失敗したりして悩んでいたことがあるの。でも、仕事や家事を先送りにできない性格のおかげで、夜にしっかり唱題する時間をつくることができているわ。たとえ自分の欠点に思えることだって、その人にしかない良さとして生きていくのよ。

リホ なるほど。

ユリコ 自分のことが嫌になったとしても、違う"誰か"になることはできないわ。御書には「はたらかさず・つくろわず・もとの儘」(同759ページ)ともつづられているのよ。"ありのまま"の自分を大切にして、輝かせていくことが大事なの。

リホ じゃあ、このままでいいのかな……。

ユリコ もちろん、"そのまま、何もしなくていい"という意味ではないわ。日々の課題や悩みに向き合いながら、信心に励む中で乗り越えていく——。その人間革命の実践を続けていくことで、長所も短所も、全てが生かされ、磨かれて、自然と"自分だけが持つ輝き"となっていくのよ。

リホ "自分だけが持つ輝き"ですか。そういうふうになれたらうれしいです。

ユリコ あら、リホさんはすでに輝いているわよ。いつも座談会の企画を考えてくれたり、未来部員をどうしたら励ませるか、工夫してくれたりしているわよね。リホさんだからこそ思いつくアイデアにあふれていて、いつも地区の皆さんは感謝してるのよ。

リホ お世話になっている地区の皆さんに、少しでも貢献したくて。そう思ってもらえたら、うれしいです。

ユリコ 梅は春の訪れを感じさせ、満開の桜は人々の心を明るくするように、"自分だけが持つ輝き"は"自分にしか果たせない使命"にもなっていくのよ。

リホ そうなんですね。だから、創価学会では年齢や性別など、異なる一人一人の輝きが集まって、"桜梅桃李のスクラム"が広がっているんですね。

ユリコ その通りね。
池田先生は「万人がそれぞれに輝き、互いに照らし合っていくのです。一切の出発点は、どこまでも、自分の可能性を信頼することから始まります。仏法は、全ての人の味方です。そして誰もが、世界を照らす希望の太陽となれるのです」とつづられているのよ。
私は、リホさんが今以上にすてきな女性になっていくと確信しているわ。

リホ そう言ってくださると、うれしいです。私も、"太陽のような女性"を目指してがんばります!

ユリコ じゃあ、お互いに輝いて、照らし合っていきましょう!