2021年12月14日火曜日

2021.12.14 わが友に贈る

人知れぬ地道な挑戦が
勝利への確かな道だ。
「十年一剣を磨く」
この信念で粘り強く
自身を鍛えよう!

四条金吾殿御返事 P1192
『夫れ運きはまりぬれば兵法もいらず果報つきぬれば所従もしたがはず』

【通解】
福運がなくなれば、どんな兵法も役に立たなくなり、果報が尽きてしまえば、従うべき人も従わなくなる。

53名字の言 感謝を伝えたい——ある壮年部員の実践 2021年12月14日
師走になると、各地の友人に電話をかける壮年部員がいる。先日、その彼から連絡が来た。「今年のうちにお礼が言いたくて!」。年始に年賀状をもらい、新鮮な気持ちで一年を出発するのもいいが、年末にこうして年を締めくくるのもまたいい▼彼は日頃、人から声を掛けられたり、手紙をもらったりする中で「心に残った言葉」をノートに書きとどめている。その言葉をくれた人への感謝を"年内に肉声でじかに伝えよう"と電話をしているのだという▼彼の話を聞きながら、二つのことを思った。一つは内容が具体的であること。"何月何日に、これをしていた時、こう言ってくれたことが、とてもうれしかった"と。抽象的表現や単なる美辞麗句では胸に響くまい▼もう一つは、他の方からの「心に残った言葉」も聞いたが、どれも彼の頑張りをたたえる真心に満ちたものだった。御書に「あまりに人が自分を褒める時は、『どんなふうにでもなろう』という心が出てくるものである」(1359ページ、通解)と。心根の良い同志に囲まれて信心に励んだからこそ、彼の大成長の一年があったのだと納得できた▼悩む友が奮い立つ励ましの声。広布前進を加速させる希望の声——真実の言葉を惜しむまい。]

寸鉄 2021年12月14日
学会員の生き方と行動が仏教の慈悲を体現—教授 創価の運動こそ未来創る
「関西女性の日」制定20周年。「常勝の門」開く太陽。福徳広げる語らい今日も
埼玉女性部の日。誉れの師弟共戦の連帯。地域に希望と励ましの対話拡大
「ながらスマホ」事故が後を絶たず。ちょっとだけが命取り。油断を排して
国内の温室効果ガス排出量が過去最少と。地球を守る意識変革と努力更に

☆ONE GOSHO この一節とともに! 妙密上人御消息
◇賛嘆の心に福徳輝く
学会活動における日々の励ましは、妙法を賛嘆し、功徳を広げる実践である——。青年が飛躍する明年への出発に際し、「たたえる心」に功徳が満ちる法理を学ぶ。

◇御文
『金はやけば弥色まさり剣はとげば弥利くなる・法華経の功徳はほむれば弥功徳まさる、二十八品は正き事はわずかなり讃むる言こそ多く候へと思食すべし』(御書1241ページ)

◇通解
金は、焼けばいよいよ色が良くなり、剣は、研げばいよいよよく切れるようになる。
(同じように)法華経の功徳をたたえるなら、ますます功徳が勝っていく。
(法華経)28品は、法理の真髄を説くところは、わずかであるが、たたえる言葉こそ多くあることを、心得ていきなさい。

◇背景
本抄は建治2年(1276年)閏3月、日蓮大聖人が身延で著され、妙密上人に送られたお手紙である。妙密上人について詳しくは明らかになっていないが、信心強盛な門下であったと考えられている。また、本抄の内容から、夫妻で信心に励み、折あるごとに大聖人に御供養を届けた、功労の弟子であることがうかがえる。
本抄では、大聖人をお守りする妙密上人の志自体が、日本国に法華経の題目を弘めていることに等しく、その功徳は妙密上人の身に集まり、諸天善神から必ず守護されると仰せになっている。

◇解説
金が輝きを増し、剣がより鋭くなる。この二つの例えを日蓮大聖人は、「功徳が勝る」ことに重ねられている。
金が輝くには精錬が必要であり、剣が鋭さを増すには「研ぐ」ことが欠かせない。同じように、妙法を実践する功徳がますます豊かになるのは、法華経の功徳を「たたえる」からであると、大聖人は教えられている。
この「たたえる」ことの意義を御教示されているのが、「二十八品は正き事はわずかなり讃むる言こそ多く候へと思食すべし」との一節である。
「二十八品」は、法華経28品を指す。法華経には、28品全体を通じて、仏や法華経そのものを賛嘆する言葉が数多くつづられている。一方で、「正き事」、すなわち法理の真髄が述べられた箇所はわずかである。
これは、万人成仏の法理が法華経の文底に秘められているからである。そして、その肝要を南無妙法蓮華経として顕されたのが大聖人である。
ゆえに、法華経は、南無妙法蓮華経の偉大さをたたえる経典だと言える。法華経の真髄である南無妙法蓮華経を称賛する心に、無量の福徳があふれるのである。
それでは、私たちにとって「法華経の功徳をたたえる」実践とは何であろうか。具体的には、信心の喜びや功徳の体験を周囲の友に語っていくことである。
友人に対話することで、福徳が積まれていく。相手がどんな反応をしようとも、積まれる功徳は全く同じである。そして、下種仏法であるがゆえに、相手の生命にまかれた妙法の種が、必ず幸福の大輪を咲かせていくことは間違いない。
また、広布に生きる同志を尊敬し、励ましていくことも「法華経の功徳をたたえる」ことに通じる実践である。皆が互いにたたえ合い、励まし合っていく——。そこから、生きる希望と困難に挑む勇気が湧き出ることは、多くの学会員が体験してきた事実である。
今回の拝読御文に照らせば、そうした「たたえる」実践の一つ一つが、法華経の真実を伝え広げていくことであると言えよう。
池田先生は語っている。
「頑張っている人を、たたえればたたえるほど、自身にも組織にも『福運』と『勢い』がつく。仏子を『ほめたたえる心が強い』ことが、『仏界が強い』証拠でもある。『御本尊をたたえ、広宣流布の勇者をたたえることのできる人』が『仏界の強い人』である」
学会創立100周年への"初陣"となった本年、私たちはコロナ禍の中、険難の峰を勝ち越え、民衆勝利の正義の実証を打ち立てた。そこには、一人一人が自分自身の壁に挑み、広布のために奮闘してきた、それぞれのドラマがある。
互いの挑戦を心からたたえ合いながら、明「青年・飛躍の年」へ決意を新たにしていきたい。

☆大学校生とナットクTALK テーマ:弘教
男子部大学校生からの質問に答える連載「大学校生とナットクTALK」。今回は「弘教」について。折伏に悩む木邑ニュー・リーダーが中村団長に相談します。

◇テーマ:弘教
登場人物
中村区男子部大学校団長 20歳の時に入会。情熱に燃える新進気鋭のリーダー。34歳。
木邑ニュー・リーダー 男子部大学校4期生。アパレル店で働く24歳。

Q体験がありません
Aありのまま率直に語ることが大切
中村区男子部大学校団長 先週の指導会は皆の熱意がすごかったね。僕も大学校生と一緒に頑張ろうと改めて決意したよ。木邑君は仏法対話に挑戦したって言ってたね!

木邑ニュー・リーダー 初めて友達に学会の話をして、会合に誘ってみたんですけど、断られちゃいました。学会が世界中に広がっているとか、池田先生が各界の一流の方々と対話をしてこられたとか、"すごいね"とは言ってくれたんですけど、"信心する気はない"と言われてしまって……。

中村 でも、勇気を出して対話したこと自体、すごいことだよ! 相手が信心する「発心下種」も、信心しない「聞法下種」も、妙法を伝えた功徳は同じだからね。

木邑 僕には"大病を乗り越えた"とか"経済革命した"とか、大きな信心の体験がないから、折伏がうまくいかないんじゃないかと思うんですが……。

中村 その気持ち、分かる! 僕も大学校時代に折伏を始めた時に、同じように悩んだよ。その時、先輩から「立派な話をしようと肩肘を張る必要はないんだ。自分が"信心して良かった"と感じた率直な気持ちを、ありのまま友人に語ることが大切じゃないかな。"立派な誰か"の話より、"身近な中村君"の等身大の思いこそが、友人の心に最も響くと思うよ」ってアドバイスされたんだ。

木邑 そうだったんですね。

中村 折伏は「難事中の難事」だからね。池田先生も若い頃は、弘教がなかなか実らず悩まれていたそうだよ。当時を振り返った先生の随筆には「自分が不甲斐なく、どう語ればよいのか、必死に研究もした。そして、祈りに祈り、"もう一人""もう一人"との思いで、折伏行を重ねた。それが、どれほど大きな自身の力となっていったか計り知れない」とあるよ。

木邑 池田先生もですか!?

中村 そう。僕がかつて対話が実らずに悩んでいた時、当時の団長から「大事なのは諦めない心だよ」って言われたんだ。「いまだこりず候法華経は種の如く仏はうへての如く衆生は田の如くなり」(御書1056ページ)との御文を拝して、「いつ芽が出るか分からないけど、『いまだこりず候』との思いで、種をまき続けよう!」って激励してくれたんだよ。大変だった分、初めて弘教が実った時は、めちゃくちゃうれしかった。その大学校時代の折伏が、信心の大きな原点なんだ。

木邑 僕も諦めずに挑戦していきます!

中村 すごいね! 一緒に頑張ろう!