栄光の峰への出発は
学会伝統の座談会から!
感染防止策を徹底し
創意工夫を凝らしながら
希望あふれる集いを!
経王殿御返事 P1124
『此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如しいかなる病さはりをなすべきや』
【通解】
この曼陀羅をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。
名字の言 最も虐げられている人に同苦して生きていく 2021年8月27日
釈尊には"家"がなかった。悟りを求めて出家して以来、粗末な服を着て、食べ物を分けてもらいつつ、各地を説法に歩いた▼「チャンダーラ」といわれた人々がいる。古代インド社会において最下層の身分とされていた。王家に生まれた釈尊は、あえてその恵まれた立場を捨て、チャンダーラと同じ境遇に身を置いたのである。財産や名誉など必要ない。最も虐げられている人に同苦して生きていく——それが仏教であり、そこに仏道修行があることを示したのだ▼日蓮大聖人も自らを「旃陀羅が子なり」(御書891ページ)と仰せである。「旃陀羅」とは「チャンダーラ」の音写であり、最も身分の低い者を指す。たとえいかなる人であっても、そのままの姿で仏の境涯を開いていけるとの「人権宣言」とも拝せよう▼創価学会はかつて"貧乏人と病人の集まり"と揶揄された。だがそれこそ、さまざまな苦しみを抱える人々と支え合って進んできた証左であり、宗教団体としての無上の誇りにほかならない▼英語の「HOME」には「家」の他に、"安心できる場所"といった意味合いも含まれる。誰一人置き去りにしない。全ての人に"心のホーム"を——永遠に変わらぬ学会の使命が、ここにある。
寸鉄 2021年8月27日
青年の財産は信頼—恩師広布の戦いは有言実行。青春凱歌の歩みを確固と
総秋田女性の日。桜梅桃李の人華光る人材の大城今こそ安心と喜びを友へ
「法華経の行者をば一切の諸天・不退に守護」御書揺り動かす強盛な祈りを
いじめの低学年化顕著、小学1・2年生に激増と。親は小さな変化見逃さず
厳しい残暑。水分・塩分補給や空調利用—熱中症対策の呼び掛けは具体的に
〈社説〉 2021・8・27 今月31日は「学生部の日」
◇先駆の誇り高く突き進もう
今月31日は「学生部の日」。1962年8月31日、池田先生は学生部の代表に「御義口伝」の講義を開始した。約5年間にわたって続けられた講義は、学生部の教学研さん運動の淵源になった。
伝統の「学生部教学実力試験」が今年も全国で実施される。新型コロナウイルスの感染拡大が進む中でも、画面共有機能などオンラインを活用して、メンバーが少しでも分かりやすく学べるよう、工夫を重ねながら、研さんを続けている。
コロナ禍の中で大学に入学した現1、2年生は、当初からオンラインでの活動が中心だった。中には、対面での会合に一度も参加したことのないメンバーすらいる。
学生部では、SNSなどを駆使した新たな形の人材育成に全力を挙げて取り組んできた。
ある1年生のメンバーは、入学当初から講義がオンラインに切り替わり、キャンパスに通うこともなく自宅で過ごす日々を余儀なくされた。講義が終わると、パソコンの画面が"プツン"と消える。そんな毎日に、徐々にむなしさと孤独を感じていった。そんな彼に初めて優しく声を掛けてくれたのが、地元の学生部の先輩だった。
画面越しでの顔合わせとなったが、「分からないことがあったら何でも聞いてね!」と、不安を抱える自分を温かく迎え入れてくれた。学生部の活動に前向きだったわけではなかったが、先輩から真心の励ましをもらった彼は発心し、少しずつ学会活動に挑戦するようになっていった。
日蓮大聖人は、遠く離れた地にいる一人の弟子へ、何度も真心のお手紙を送られた。直接会える、会えないではない。相手を思う真心は物理的な距離を超える。大切なことは"目の前の一人を徹底して励ます"菩薩の行動であろう。
学生部の使命は「先駆」といわれる。時代の変化の波頭を、真っ先に越えるのが学生部だともいえよう。コロナ禍で悩みも多いが、何のために学び、実力を磨くのか。未来を見つめた応戦は、必ず成長の種となるはずだ。
池田先生は「不思議にも、世界広布新時代の今この時に、願って生まれ合わせた学生部だ。一人ももれなく、計り知れない地涌の大力がある」と期待を寄せる。
"先駆の誇り"に燃え、激動の時代に希望の光を放つ、学生部の前進にエールを送りたい。
☆青年不戦サミットへの池田先生のメッセージ
◇差異を超え人間革命の連帯を
意義深き第30回の「青年不戦サミット」の開催、誠にご苦労さま!
混迷を深める時代にあって、一年また一年、誰も置き去りにしない「平和と人道の世界」を目指して行動を貫く君たちこそ、私にとって無二の誇りであり、最大の希望です。
また本日は、うれしいことに、全国の高等部の代表も、勇んで出席してくれています。
創価の平和運動は、常に若い世代が先頭に立って、困難や試練を乗り越えながら、新しい希望の力を増し、価値創造の行進を広げていきます。
今回を機に、高等部の参加を、新たな伝統として確立してはどうかと思いますが、皆さんいかがでしょうか(大拍手)。
思い返せば、このサミットの淵源となった、広島・長崎・沖縄の3県による「青年平和連絡協議会」が発足したのは、世界が冷戦の終結へ大きく動き始めていた1989年4月のことでした。
その半年後、私はパグウォッシュ会議のジョセフ・ロートブラット博士と「戦争と核兵器なき世界」の建設を展望し、語り合いました。ナチスのホロコースト(大量虐殺)によって、最愛の奥さまの命を奪われる悲しみも経験した博士は、怒りを込めて語られました。
「戦争は、人間を愚かな動物に変えてしまう力をもっている」「野蛮を憎んでいた人が、自ら野蛮な行為に走る。そこに、戦争の狂気がある」と。
その博士が、人類の生命変革へ、深い信頼を寄せてくださったのが、牧口先生と戸田先生が戦時中に貫いた信念の闘争を原点とする、創価の民衆の連帯でした。なかんずく博士は、生命尊厳の思想を掲げて進む創価の青年たちに、未来を託されていたのです。
日蓮大聖人は、「一日の命は三千界の財にもすぎて候なり」(御書986ページ)と宣言されました。太陽の仏法を実践して、一日また一日、かけがえのない青春の生命を自他共に明るく輝かせていくこと自体、不戦への挑戦です。
どうか、いかなる差異も超えて、一人また一人と人間革命のスクラムを組み、共生と平和の絆を広げ抜いてください。そして、「戦争と核兵器なき世界」へ、時代変革の波動を起こしてくれ給え! と心から念願して、私のメッセージといたします。